30 / 57
第一章 魔女の森。
魔女子さんの、悩みごと。
しおりを挟む
──タタタタタ……
「あ、リリパットちゃん、魔女子さん、ちょ、ちょっと待って!! ボ、ボク達、もう、時間が……」
──ボフンッ。
「えっ?」 「わわわっ?」
──ズテン。ズザザァアアーー……
突然モクモクと蒸気を上げてスライムさんが元に戻ると、勢い余って地面にそのまま滑り込むように倒れ込むリリパットちゃんと魔女子さん。
「……ほら、もう言わんこっちゃないんだから……あんた達大丈夫? ケガはない?」
それでもケタケタと笑い声を上げる小さな二人。そんな彼女達を見て呆れ顔で項垂れるピクシーさん。そんな楽しいひとときも終わりを迎えると彼女は気を取り直し言いました。
「──コホン。じゃ、そろそろ魔法の練習を始めるわよ。魔女子、木の枝持って」
「あ、えっと……はいっ!! 持ちました!!」
「よし。……あとは、ついでに。時間が押した分、リリパット、スライム。今日はあんた達にも協力してもらうから。ゴブ達も待ちくたびれてるわ。良いわね?」
「は、はい!!」 「はい、わかりました!!」
そうです。ピクシーさんがゴブリンさん達を引き連れてここに来た理由。それは魔女子さんの日課、魔法の練習をする為です。準備が整うとピクシー先生による魔法の練習は始まります。
「──じゃあ、先ずは、火の魔法!!」
「はい!! う、うーん……え、えいっ、火ぃっ!!」
──ボッ!!
魔女子さんが念じて叫ぶと手に持った木の枝の先で可愛いらしい火の玉がゆらゆらと揺れ出します。
「よぉし、上出来よ。それじゃあ、魔女子。今からその火の玉をスライム目がけて思いっきりぶつけなさい」
「え? ぶつけるの? い、嫌だよ、スライムくんが可哀想……」
「なぁに言ってんの、これも練習の内よ。いつも動かない的ばかり相手にしててもつまらないでしょ。あんたは魔法の、スライム達は回避と耐久力の練習をするの。それに、実践から得られる成果はとても大きいの。だから……ほら、スライム、走れ!! 今から魔女子があんた達を丸焦げにするわよ!!」
「え、えぇええ!? ま、丸焦げ!? に、逃げろぉ!!」
「よし、やりなさい魔女子……いけぇーー!!」
「あ、ぁ、あ、ごめーん、スライムくーん!!」
それから魔法の修行は次から次へと行われていきます。
「──次は、水の魔法ね。今日も頑張って戦って泥だらけになったゴブ達を洗いなさい!!」
「は、はい!! み、水ぅーー!! ゴブくん、綺麗になーれ」
「あゔぁゔぁゔぁゔぁ。(か、顔ばっかり。お、溺れるぅうう)」
「──よしよし。次はとっておき、雷の魔法ね。魔女子、あんたは雷の魔法のコントロールが一番出来てないから、先ずは当たる感覚から覚えていきなさい」
「う、うん……でも、当たる感覚って言っても、狙った場所に当たらないから……」
「ふふ。それなら今日は大丈夫よ。リリパット、あの娘の背中の矢が避雷針になってくれる」
「避雷、針? なに、それ? それがあると、当たるの?」
「ええ、当たるわ。試しに一発撃ってみなさい」
「……う、うん。わかった。じゃあ、雷さーん、当ったれーー!!」
「ぇ、え、えぇえええ!? ちょちょちょ、ちょっと、私の矢は、避雷針じゃないですよーー!!」
──バシュッ!! ……キラキラ、ドッカーン!!
リリパットちゃんが大慌てで矢を空に放つとそこへ落ちる雷。
それから背中の矢が尽きるまで魔法の練習は続きました。
「──はぁ、はぁ、はぁ、や、やっと、終わってくれたぁ……」
──パタン。
空に矢を放ち続け、たまに本当に自分の背中の矢に落ちて来る雷をかわしていたリリパットちゃんは、魔法の練習が終わるとそのままその場に仰向けになって倒れ込みます。
「……何よリリパット、あんたもう限界なわけ? みんなもっと頑張ってたわよ、体力ないわねぇ」
「そ、そんな事言われてもぉ……はぁ、はぁ、でも、そうかもしれません……体力、体力、体力かぁ……」
「それに、スライム。あんたは体が水分で出来てるみたいね。火の魔法にめっぽう弱いじゃない。これからは日頃からもっと水を飲む事をおすすめするわ」
「は、はい。わかりました。ボク達、水をもっと飲みますね」
「で、ゴブ……あんた達は……まぁ、良いわ。今まで通り頑張りなさい」
「ゔぁ!! (はい!!)」
誰かと一緒に何かをする事で見えて来るもの。
比べてみる事でわかる事。
今日ここに参加した者達はそれぞれにそれを痛感していました。
日々の成長が自分自身の内側にあるものなら。
その先で、目指すべき場所はその外側にあるのかもしれません。
「──にしても、魔女子。あんたはよっぽど優秀な魔女みたいね。飲み込みが早くてびっくりよ。あんたならいずれとんでもない魔女になれると私は思うわ」
「……う、うん。そう、なんだ……」
「何? どうしたのよ。私がこれだけ褒めてるのに、ちょっとは喜びなさいよ?」
「……ピクシー、ちゃん……」
「ほ、本当に何? 急にどうしたの、魔女子?」
「う、うん……だって……『魔女』って、その……悪い子の事を、そう呼ぶんだよね……?」
「はぁ? 悪い子? あんたいったい何言って……」
「だ、だって……だってね、お父さんが……そう、言ってたから……お前は魔女だから、悪い子で、だから恐いって……一緒に……居たくないって……」
「……魔女子……」
「……ねぇ、ピクシーちゃん……ピクシーちゃんは魔女の私の事、恐くないの? これからもっと私が魔法を覚えて、とんでもない魔女になっても捨てたりしない? ずっと側に……居てくれる?」
それは一人の少女の心に深く刻まれた傷跡。
決して消える事のない傷跡。
そんな彼女の傷跡に。
ピクシーさんは迷う事なく触れるとこう言ったのでした。
「ホント、バカね、魔女子は。そんなの聞くまでもなくあたりまえじゃない。私はあんたの側にずっと居る。恐くもなければ捨てたりもしない。他の魔女は関係ない。あんたはあんたよ、魔女子。……それに、魔女がなんなのかなら、アイツが今必死に調べているところよ」
「……あい、つ?」
「そう。アイツ。この森の主様の、しろうさぎがね──」
「あ、リリパットちゃん、魔女子さん、ちょ、ちょっと待って!! ボ、ボク達、もう、時間が……」
──ボフンッ。
「えっ?」 「わわわっ?」
──ズテン。ズザザァアアーー……
突然モクモクと蒸気を上げてスライムさんが元に戻ると、勢い余って地面にそのまま滑り込むように倒れ込むリリパットちゃんと魔女子さん。
「……ほら、もう言わんこっちゃないんだから……あんた達大丈夫? ケガはない?」
それでもケタケタと笑い声を上げる小さな二人。そんな彼女達を見て呆れ顔で項垂れるピクシーさん。そんな楽しいひとときも終わりを迎えると彼女は気を取り直し言いました。
「──コホン。じゃ、そろそろ魔法の練習を始めるわよ。魔女子、木の枝持って」
「あ、えっと……はいっ!! 持ちました!!」
「よし。……あとは、ついでに。時間が押した分、リリパット、スライム。今日はあんた達にも協力してもらうから。ゴブ達も待ちくたびれてるわ。良いわね?」
「は、はい!!」 「はい、わかりました!!」
そうです。ピクシーさんがゴブリンさん達を引き連れてここに来た理由。それは魔女子さんの日課、魔法の練習をする為です。準備が整うとピクシー先生による魔法の練習は始まります。
「──じゃあ、先ずは、火の魔法!!」
「はい!! う、うーん……え、えいっ、火ぃっ!!」
──ボッ!!
魔女子さんが念じて叫ぶと手に持った木の枝の先で可愛いらしい火の玉がゆらゆらと揺れ出します。
「よぉし、上出来よ。それじゃあ、魔女子。今からその火の玉をスライム目がけて思いっきりぶつけなさい」
「え? ぶつけるの? い、嫌だよ、スライムくんが可哀想……」
「なぁに言ってんの、これも練習の内よ。いつも動かない的ばかり相手にしててもつまらないでしょ。あんたは魔法の、スライム達は回避と耐久力の練習をするの。それに、実践から得られる成果はとても大きいの。だから……ほら、スライム、走れ!! 今から魔女子があんた達を丸焦げにするわよ!!」
「え、えぇええ!? ま、丸焦げ!? に、逃げろぉ!!」
「よし、やりなさい魔女子……いけぇーー!!」
「あ、ぁ、あ、ごめーん、スライムくーん!!」
それから魔法の修行は次から次へと行われていきます。
「──次は、水の魔法ね。今日も頑張って戦って泥だらけになったゴブ達を洗いなさい!!」
「は、はい!! み、水ぅーー!! ゴブくん、綺麗になーれ」
「あゔぁゔぁゔぁゔぁ。(か、顔ばっかり。お、溺れるぅうう)」
「──よしよし。次はとっておき、雷の魔法ね。魔女子、あんたは雷の魔法のコントロールが一番出来てないから、先ずは当たる感覚から覚えていきなさい」
「う、うん……でも、当たる感覚って言っても、狙った場所に当たらないから……」
「ふふ。それなら今日は大丈夫よ。リリパット、あの娘の背中の矢が避雷針になってくれる」
「避雷、針? なに、それ? それがあると、当たるの?」
「ええ、当たるわ。試しに一発撃ってみなさい」
「……う、うん。わかった。じゃあ、雷さーん、当ったれーー!!」
「ぇ、え、えぇえええ!? ちょちょちょ、ちょっと、私の矢は、避雷針じゃないですよーー!!」
──バシュッ!! ……キラキラ、ドッカーン!!
リリパットちゃんが大慌てで矢を空に放つとそこへ落ちる雷。
それから背中の矢が尽きるまで魔法の練習は続きました。
「──はぁ、はぁ、はぁ、や、やっと、終わってくれたぁ……」
──パタン。
空に矢を放ち続け、たまに本当に自分の背中の矢に落ちて来る雷をかわしていたリリパットちゃんは、魔法の練習が終わるとそのままその場に仰向けになって倒れ込みます。
「……何よリリパット、あんたもう限界なわけ? みんなもっと頑張ってたわよ、体力ないわねぇ」
「そ、そんな事言われてもぉ……はぁ、はぁ、でも、そうかもしれません……体力、体力、体力かぁ……」
「それに、スライム。あんたは体が水分で出来てるみたいね。火の魔法にめっぽう弱いじゃない。これからは日頃からもっと水を飲む事をおすすめするわ」
「は、はい。わかりました。ボク達、水をもっと飲みますね」
「で、ゴブ……あんた達は……まぁ、良いわ。今まで通り頑張りなさい」
「ゔぁ!! (はい!!)」
誰かと一緒に何かをする事で見えて来るもの。
比べてみる事でわかる事。
今日ここに参加した者達はそれぞれにそれを痛感していました。
日々の成長が自分自身の内側にあるものなら。
その先で、目指すべき場所はその外側にあるのかもしれません。
「──にしても、魔女子。あんたはよっぽど優秀な魔女みたいね。飲み込みが早くてびっくりよ。あんたならいずれとんでもない魔女になれると私は思うわ」
「……う、うん。そう、なんだ……」
「何? どうしたのよ。私がこれだけ褒めてるのに、ちょっとは喜びなさいよ?」
「……ピクシー、ちゃん……」
「ほ、本当に何? 急にどうしたの、魔女子?」
「う、うん……だって……『魔女』って、その……悪い子の事を、そう呼ぶんだよね……?」
「はぁ? 悪い子? あんたいったい何言って……」
「だ、だって……だってね、お父さんが……そう、言ってたから……お前は魔女だから、悪い子で、だから恐いって……一緒に……居たくないって……」
「……魔女子……」
「……ねぇ、ピクシーちゃん……ピクシーちゃんは魔女の私の事、恐くないの? これからもっと私が魔法を覚えて、とんでもない魔女になっても捨てたりしない? ずっと側に……居てくれる?」
それは一人の少女の心に深く刻まれた傷跡。
決して消える事のない傷跡。
そんな彼女の傷跡に。
ピクシーさんは迷う事なく触れるとこう言ったのでした。
「ホント、バカね、魔女子は。そんなの聞くまでもなくあたりまえじゃない。私はあんたの側にずっと居る。恐くもなければ捨てたりもしない。他の魔女は関係ない。あんたはあんたよ、魔女子。……それに、魔女がなんなのかなら、アイツが今必死に調べているところよ」
「……あい、つ?」
「そう。アイツ。この森の主様の、しろうさぎがね──」
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
異世界に召喚されて2日目です。クズは要らないと追放され、激レアユニークスキルで危機回避したはずが、トラブル続きで泣きそうです。
もにゃむ
ファンタジー
父親に教師になる人生を強要され、父親が死ぬまで自分の望む人生を歩むことはできないと、人生を諦め淡々とした日々を送る清泉だったが、夏休みの補習中、突然4人の生徒と共に光に包まれ異世界に召喚されてしまう。
異世界召喚という非現実的な状況に、教師1年目の清泉が状況把握に努めていると、ステータスを確認したい召喚者と1人の生徒の間にトラブル発生。
ステータスではなく職業だけを鑑定することで落ち着くも、清泉と女子生徒の1人は職業がクズだから要らないと、王都追放を言い渡されてしまう。
残留組の2人の生徒にはクズな職業だと蔑みの目を向けられ、
同時に追放を言い渡された女子生徒は問題行動が多すぎて退学させるための監視対象で、
追加で追放を言い渡された男子生徒は言動に違和感ありまくりで、
清泉は1人で自由に生きるために、問題児たちからさっさと離れたいと思うのだが……
田舎農家の俺、拾ったトカゲが『始祖竜』だった件〜女神がくれたスキル【絶対飼育】で育てたら、魔王がコスメ欲しさに竜王が胃薬借りに通い詰めだした
月神世一
ファンタジー
「くそっ、魔王はまたトカゲの抜け殻を美容液にしようとしてるし、女神は酒のつまみばかり要求してくる! 俺はただ静かに農業がしたいだけなのに!」
ブラック企業で過労死した日本人、カイト。
彼の願いはただ一つ、「誰にも邪魔されない静かな場所で農業をすること」。
女神ルチアナからチートスキル【絶対飼育】を貰い、異世界マンルシア大陸の辺境で念願の農場を開いたカイトだったが、ある日、庭から虹色の卵を発掘してしまう。
孵化したのは、可愛らしいトカゲ……ではなく、神話の時代に世界を滅亡させた『始祖竜』の幼体だった!
しかし、カイトはスキル【絶対飼育】のおかげで、その破壊神を「ポチ」と名付けたペットとして完璧に飼い慣らしてしまう。
ポチのくしゃみ一発で、敵の軍勢は老衰で塵に!?
ポチの抜け殻は、魔王が喉から手が出るほど欲しがる究極の美容成分に!?
世界を滅ぼすほどの力を持つポチと、その魔素を浴びて育った規格外の農作物を求め、理知的で美人の魔王、疲労困憊の竜王、いい加減な女神が次々にカイトの家に押しかけてくる!
「世界の管理者」すら手が出せない最強の農場主、カイト。
これは、世界の運命と、美味しい野菜と、ペットの散歩に追われる、史上最も騒がしいスローライフ物語である!
異世界ママ、今日も元気に無双中!
チャチャ
ファンタジー
> 地球で5人の子どもを育てていた明るく元気な主婦・春子。
ある日、建設現場の事故で命を落としたと思ったら――なんと剣と魔法の異世界に転生!?
目が覚めたら村の片隅、魔法も戦闘知識もゼロ……でも家事スキルは超一流!
「洗濯魔法? お掃除召喚? いえいえ、ただの生活の知恵です!」
おせっかい上等! お節介で世界を変える異世界ママ、今日も笑顔で大奮闘!
魔法も剣もぶっ飛ばせ♪ ほんわかテンポの“無双系ほんわかファンタジー”開幕!
酒好きおじさんの異世界酒造スローライフ
天野 恵
ファンタジー
酒井健一(51歳)は大の酒好きで、酒類マスターの称号を持ち世界各国を飛び回っていたほどの実力だった。
ある日、深酒して帰宅途中に事故に遭い、気がついたら異世界に転生していた。転移した際に一つの“スキル”を授かった。
そのスキルというのは【酒聖(しゅせい)】という名のスキル。
よくわからないスキルのせいで見捨てられてしまう。
そんな時、修道院シスターのアリアと出会う。
こうして、2人は異世界で仲間と出会い、お酒作りや飲み歩きスローライフが始まる。
高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません
下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。
横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。
偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。
すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。
兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。
この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。
しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる