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8話 不安を溶かして
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8話 不安を溶かして
佑一郎side
和希が作った夕飯をみんなで食べて、
昼間あった出来事なんて、忘れたみたいにいつも通りみんなは笑ってた。
でも、和希だけはどこか浮かない顔して、その場をやりすごしてるみたいなそんな感じで笑ってた。
昼間あった出来事を消化できていない和希が心配になる。
皆で片づけをして、和希はちびっこ達をお風呂に連れて行った。
一緒にお皿をしまっていた秀明が言った
『気づいていると思うけど…。たぶん、昼間のあれ…和は気にしていると思う。俺たち、幸せに慣れてなくて。この幸せは今だけだって、そう思っちゃうんだよね。突然世界が変わってしまう経験をしてるから…、普通だったら考えないかもしれないけど…幸せって限定的なものだって思っちゃうんだよね。俺たちは、一瞬で幸せがなくなるって、それを経験しちゃってるからさ…。いつでも幸せは簡単に壊れてしまうのを知ってるからさ。怖くなるんだよね…きっと。』
和希の異変に、秀明も気が付いていたんだ…
そらそうか…俺よりも長く和希といるんだから。俺よりも和希の事を知っているのか…
そう思うとなんだか、胸が苦しくなった。
和希と秀明、そして、この子たちが置かれている環境はわかっても、この子たちの気持ちを理解することは、何不自由なく暮らして来た俺には、わかるはずもなかった。
俺が落ち込んでいることに気がついたのか
『まぁ♡俺には可愛い直がいて、ちゃんと幸せって思えるから大丈夫!和が元気なかったのは、お腹でも痛かったのかな?それとも食べ過ぎか?早く、元気になるといいんだけどね。』
秀明が俺に気を遣っているのが。そして、和希を心配していることも…。
痛いほどわかった
『大丈夫だから!俺には、あいつだけだから!和希とずっと一緒に居るって決めてるから!!』
『なにその宣言!!ふふっ。』
秀明は、安堵した表情で優しく笑った。
『そうだよね。ゆうくんなら、大丈夫だと思う。今までの子たちと違うもん!』
お風呂を終えて部屋に戻ると、和希はまだ部屋には帰っていなくて、廊下からは篤史の泣き声が聞こえていた。
『ママぁ~っ。ママっ…。ママに会いたいっ。ママに会いたいよ~。グスっ…』
ぐすんぐすんと涙をすする音まで聞こえた。
『あつし。大丈夫だよ。俺たちがいるから。大丈夫、ひとりじゃないから。』
和希の優しい声が、泣き声をだんだん沈めていく。
しばらく続いた泣き声も、徐々に静かになって、篤史の泣き声が聞こえなくなって、しばらくしてから和希が部屋に戻って来た。
『大丈夫だった?久しぶりにあつし泣いてたな?』
『あっ、うん。外に出たりすると不安になるんだよきっと。大丈夫。明日になればまたいつも通りだと思うよ。まだ、4歳だもの…不安になるんだよ』
その言葉は優しくて、それを経験した者が発するとより一層説得力を持っていた
『…そっかぁ』
篤史の事も気になるけれど、いつもより元気のない和希の方が、俺には何倍も気になった
ベッドへ向かう和希を、後ろから抱きしめて
『大好きだから!!』
いつもは言わない言葉がこぼれた
『どうした?いつもそんな事言わないだろ?』
少し驚いたように、和希は言った
『伝えておかないと、お前、不安になるだろ?』
『…………』
和希は否定も肯定もせず黙っていた。
わかりやすいヤツ!!
もう一度強くぎゅっと抱きしめて、和希の背中にぴったりと顔を付けた。
『俺、和希のそばにいるからさ。ずっと、いるから!』
後ろから和希のパジャマの中に手を入れた。
不安になる和希へのスキンシップ。
肌の温もりは何よりも安心感を与えてくれる
母が与えてくれる温もりみたいに、俺の想いが伝わればいい
和希の肌はつるつるしていて気持ちがいい
俺よりもしっかりとした筋肉で覆われたがっしりとした体幹。
少し割れたお腹辺りをなでなですると
『誘ってる?』和希が言った。
『誘ってる訳じゃないっ///温もりで包んであげてるの!不安なことあっても、あつしみたいに泣けないだろ?だから、俺がお前を寝かしつけてやるってっ!』
くすっと和希に笑いが戻って
『よく言うよ!!佑くんえっち終わったらいつも爆睡してるだろ?』
『っち、違うって///!気を失ってるだけだって!!かずがあんまり気持ちよくするからっ!!』
『気持ちよすぎてなの?』
クスクス笑う和希
『気持ちよすぎてなの!!』
和希が俺にバックハグされたまま振り返って俺にちゅっとキスをしてきた。
軽く唇が触れて、和希は優しく笑った。
『ありがとっ!じゃあ、ベッド行く?』
『は?』
『いや、さっき佑くんに触られて、もうこんな状態だから、責任取ってもらおうかな♡』
手探りで和希の下半身に触れると、そこはもう十分に硬く大きくなっていた。
『おいっ!今、けっこういい雰囲気だったのに!雰囲気ぶち壊しだろ?それに、ちょっとお腹触っただけだろ?』
なんて言ったけど
実は、俺が触るだけでこんなになってしまう和希を愛おしいとしか思えなかった///♡
女の子と違うし、可愛くもなければ柔らかくもない…こんな俺でも反応して感じてくれることが嬉しかった。
和希の不安をぎゅっと抱きしめてあげる
その不安が消えてなくなる様に
俺がその不安を溶かしてあげる
だから、もう…
そんな風に、苦しくならないで
和希、俺はお前とずっと一緒に居るから
幸せはずっとここにある
佑一郎side
和希が作った夕飯をみんなで食べて、
昼間あった出来事なんて、忘れたみたいにいつも通りみんなは笑ってた。
でも、和希だけはどこか浮かない顔して、その場をやりすごしてるみたいなそんな感じで笑ってた。
昼間あった出来事を消化できていない和希が心配になる。
皆で片づけをして、和希はちびっこ達をお風呂に連れて行った。
一緒にお皿をしまっていた秀明が言った
『気づいていると思うけど…。たぶん、昼間のあれ…和は気にしていると思う。俺たち、幸せに慣れてなくて。この幸せは今だけだって、そう思っちゃうんだよね。突然世界が変わってしまう経験をしてるから…、普通だったら考えないかもしれないけど…幸せって限定的なものだって思っちゃうんだよね。俺たちは、一瞬で幸せがなくなるって、それを経験しちゃってるからさ…。いつでも幸せは簡単に壊れてしまうのを知ってるからさ。怖くなるんだよね…きっと。』
和希の異変に、秀明も気が付いていたんだ…
そらそうか…俺よりも長く和希といるんだから。俺よりも和希の事を知っているのか…
そう思うとなんだか、胸が苦しくなった。
和希と秀明、そして、この子たちが置かれている環境はわかっても、この子たちの気持ちを理解することは、何不自由なく暮らして来た俺には、わかるはずもなかった。
俺が落ち込んでいることに気がついたのか
『まぁ♡俺には可愛い直がいて、ちゃんと幸せって思えるから大丈夫!和が元気なかったのは、お腹でも痛かったのかな?それとも食べ過ぎか?早く、元気になるといいんだけどね。』
秀明が俺に気を遣っているのが。そして、和希を心配していることも…。
痛いほどわかった
『大丈夫だから!俺には、あいつだけだから!和希とずっと一緒に居るって決めてるから!!』
『なにその宣言!!ふふっ。』
秀明は、安堵した表情で優しく笑った。
『そうだよね。ゆうくんなら、大丈夫だと思う。今までの子たちと違うもん!』
お風呂を終えて部屋に戻ると、和希はまだ部屋には帰っていなくて、廊下からは篤史の泣き声が聞こえていた。
『ママぁ~っ。ママっ…。ママに会いたいっ。ママに会いたいよ~。グスっ…』
ぐすんぐすんと涙をすする音まで聞こえた。
『あつし。大丈夫だよ。俺たちがいるから。大丈夫、ひとりじゃないから。』
和希の優しい声が、泣き声をだんだん沈めていく。
しばらく続いた泣き声も、徐々に静かになって、篤史の泣き声が聞こえなくなって、しばらくしてから和希が部屋に戻って来た。
『大丈夫だった?久しぶりにあつし泣いてたな?』
『あっ、うん。外に出たりすると不安になるんだよきっと。大丈夫。明日になればまたいつも通りだと思うよ。まだ、4歳だもの…不安になるんだよ』
その言葉は優しくて、それを経験した者が発するとより一層説得力を持っていた
『…そっかぁ』
篤史の事も気になるけれど、いつもより元気のない和希の方が、俺には何倍も気になった
ベッドへ向かう和希を、後ろから抱きしめて
『大好きだから!!』
いつもは言わない言葉がこぼれた
『どうした?いつもそんな事言わないだろ?』
少し驚いたように、和希は言った
『伝えておかないと、お前、不安になるだろ?』
『…………』
和希は否定も肯定もせず黙っていた。
わかりやすいヤツ!!
もう一度強くぎゅっと抱きしめて、和希の背中にぴったりと顔を付けた。
『俺、和希のそばにいるからさ。ずっと、いるから!』
後ろから和希のパジャマの中に手を入れた。
不安になる和希へのスキンシップ。
肌の温もりは何よりも安心感を与えてくれる
母が与えてくれる温もりみたいに、俺の想いが伝わればいい
和希の肌はつるつるしていて気持ちがいい
俺よりもしっかりとした筋肉で覆われたがっしりとした体幹。
少し割れたお腹辺りをなでなですると
『誘ってる?』和希が言った。
『誘ってる訳じゃないっ///温もりで包んであげてるの!不安なことあっても、あつしみたいに泣けないだろ?だから、俺がお前を寝かしつけてやるってっ!』
くすっと和希に笑いが戻って
『よく言うよ!!佑くんえっち終わったらいつも爆睡してるだろ?』
『っち、違うって///!気を失ってるだけだって!!かずがあんまり気持ちよくするからっ!!』
『気持ちよすぎてなの?』
クスクス笑う和希
『気持ちよすぎてなの!!』
和希が俺にバックハグされたまま振り返って俺にちゅっとキスをしてきた。
軽く唇が触れて、和希は優しく笑った。
『ありがとっ!じゃあ、ベッド行く?』
『は?』
『いや、さっき佑くんに触られて、もうこんな状態だから、責任取ってもらおうかな♡』
手探りで和希の下半身に触れると、そこはもう十分に硬く大きくなっていた。
『おいっ!今、けっこういい雰囲気だったのに!雰囲気ぶち壊しだろ?それに、ちょっとお腹触っただけだろ?』
なんて言ったけど
実は、俺が触るだけでこんなになってしまう和希を愛おしいとしか思えなかった///♡
女の子と違うし、可愛くもなければ柔らかくもない…こんな俺でも反応して感じてくれることが嬉しかった。
和希の不安をぎゅっと抱きしめてあげる
その不安が消えてなくなる様に
俺がその不安を溶かしてあげる
だから、もう…
そんな風に、苦しくならないで
和希、俺はお前とずっと一緒に居るから
幸せはずっとここにある
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