最低なふたり

白夜

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21話【最終回】最低で最高!!

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最低なふたり21


蓮side


『…あべちゃんと…じゃ…イけなくてっ///…やまとじゃなくちゃ…だめ』


思わず口から出てた。

触られて気持ちいいのはやまとだし…。

もっと触れて欲しいのもやっぱり、やまとで…。

頭ん中真っ白になるくらい気持ちいいのも…キスがしたいのも、一緒に眠りたいのも…抱かれたいのも…

全部、全部、やまとだけ!!

俺、抱かれすぎて頭の中おかしくなってるんじゃないかって思った。


でも…頭の中を支配してるのは…

大和…お前だよ。


大和にはだいきがいる…

あべちゃんと付き合い出して、嫌という程感じてしまった。
俺…大和の事が好きだって。


そして、今日…
今まで一度も俺の事を【好き】って言ったことのない奴が…俺の事を【好き】だといった。

例えそれが今だけの感情で嘘だとしても…嬉しかった。

思った事を口にしちゃう奴だって知ってるから、なおさらその言葉が嬉しくて…

余計に感じてしまうのかもしれない。

いつもよりねちっこく乳首を弄んで、いつもよりも熱い視線で俺を見るその瞳信じてもいい?


ほんとに?

俺のこと?

好きなの?

俺、勘違いしちゃうよ?

少しずつ頭の中が気持ちいいに占領されて、他の事が考えられなくなる

もっと欲しくて、乳首だけじゃ足りなくて
勃たなくて悩んでいたと言った大和だけど…今はそんな事嘘みたいに、驚くほど硬いしガチガチに勃っている

玄関先で思わずヤってしまったけど…やっぱり、大和とするえっちが一番好き。

『っンン…やまとっ…の、えっち…好き///っ…』

大和は苦笑いして
『えっちだけ?』って俺をみた

俺の頭ん中はなんて答えるのが正解なのか、答えを探してた

好きだと答えたら俺達はどうなるのだろう?

好きじゃないと嘘をついたら?

なんて答えれば正解なの?


『黙らないでよ、…それでも、いいよ。…』
少し寂しそうな顔するから…



『ほんとは…っ///好きだよ!…きっと、ずっと好きだった!あべちゃんとじゃ気持ちよくないッ!やまとじゃなきゃ…っ///。』

『…ほんとに…?』

『あべちゃんとシても、なにか足りなくて…キスするのがイヤだって思っちゃって、キスは嫌いなんて…嘘ついた。…ほんとは…』

『うん。ちゅー好きだもんね♡』
大和は優しい笑顔をくれて

『…あべちゃんに抱きしめられると、なんかしっくりこないし、落ち着かなくて寝られなくて…今日も、帰って来たとこ…。』


『うん。…俺の腕の中で爆睡すればいい。』
今まででいちばん優しい微笑みをくれて

『好き…。…たぶん、頭で考えるよりも細胞レベルで、お前が好きなんだと思う』
馬鹿みたいな愛の告白を真面目に伝えた


『うん。俺も!!蓮くんしか勃たないってことは、そういうことだと思う。』

『好きっ』

『俺も、好きだよ!!』

『俺の方がきっと好きなんだと思う!』

『いや、俺の方がきっといっぱい好きだ!!』

何度も好きを言って、お互いのカラダに触れた。

もっと早く気が付けば良かったのに…

きっとハジメテした日から…
いや!初めて会った時から、俺達は細胞レベルで惹かれていたのかもしれない


夢中で繋がって、ひとつになって…

簡単な事だったのに…

俺たちは最低な人間だと思う。

周りの人達を巻き込んで、傷付けて不幸にしないと、自分たちの気持ちに気が付かないなんて…


最低なふたりなのに


最高っ!!

細胞レベルで求めてる!

最低で最高なふたり!!


『「大好きっ!!」』



終わり

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