王家の影一族に転生した僕にはどうやら才能があるらしい。(完結)

薄明 喰

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プロローグ

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日本生まれ

日本育ちの僕は両親とあまり仲が良くなかった。


理由は単純。
人間的にお互い合わなかったってだけ!
よくある話よねー。


そういうこともあって18歳になった僕は家から遠く離れ、一人でぼんやりと生きてきた。
高校生の時にバイトを頑張って貯めていたお金もあったし、親も出て行ってくれるなら多少は金の面倒を見てやるって言ってくれたから割といい賃貸に住めている。





18年生きれば人に対して殺意が芽生える瞬間は多々ある。

例えば、バイトでレジをしている時に物凄い上からものを言われた挙句袋を利用するか聞いただけで怒鳴ってくる奴。

例えば、満員電車でやたらと密着された時。

例えば、物を貸して返さない奴に注意した時に逆ギレされた時。

挙げればキリがないほどに簡単に殺意というものは湧いてくる。

けれど、殺人にまでいかないのは人を殺した場合のデメリットが大きいこともあるし何よりやっぱり殺人という行為は気持ちのいいものではないからだ。





バイトを終えて今日もムカつくこと沢山あったなぁっと思いながら帰宅して、お風呂に入ったところで、ふっとどーしてもスイーツを摂取したくなった。

明日ではなく今すぐに体に取り込みたい。

そんな衝動に駆られて僕は財布を握って家を出た。


しばらく歩いて信号を渡ればコンビニがある。
赤信号で立ち止まっている僕の頭にはスイーツのことしかなかった。





ビュッ

バン!!!











一瞬だった。


気が付けば目の前に車が迫っていて、避ける間もなく僕の体を吹き飛ばした。



しばらく飛んで地面に叩きつけられ痛いと感じたのはほんの少しの間。
すぐに視界は黒くなり痛みも何も感じなくなった。






こうして僕のちっぽけな人生は幕を閉じた。





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