王家の影一族に転生した僕にはどうやら才能があるらしい。(完結)

薄明 喰

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第2章

お誕生日おめでとうランチ

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もちろんプレゼントをする為だけにわざわざノヴァの誕生日にアーバスノイヤー家まで来てもらったんじゃない。


今日はもう少ししたらとーさまもにぃ様も帰ってこれるので、皆でお誕生日おめでとうランチの予定なんだ。


チラッと扉の横に立っているメルナを見ると小さく親指を立てた。

とーさまとにぃ様が帰ってきたっていう合図だ。





「ノヴァ一緒にお昼ご飯食べよ!」


きてきてーっと魔力晶を眺めていたノヴァに魔力晶を仕舞わせて食堂へ引っ張って歩く。

ノヴァは魔力晶を無限収納魔法がかけられているのであろうポケットに仕舞い、僕に引っ張られてくれる。




暫く歩いてついた食堂の前で一旦止まる。


そそそっと着いてきてくれていたメルナがすっと扉を開けると何時もよりお洒落で少し豪華なテーブルセッティングが施されていた。

今回は風船も作ってもらってみた。

あーでもない、こーでもないってデザイナーさん達と話しているちょっとこだわった風船たちだ。




「あれは?」

「風船っていうの。中に空気を送り込むとあーやってふわふわ浮かぶの。」


そう。
風船はこの世界にはなかったのだ。

専門家じゃないし風船の素材なんて気にしたことなかったからこんな感じでってプロたちにお話したら出来ました。


何でも言ってみるもんだ。



「すごいね。1つ貰っても?」


「全部でもいいよ。」



「公爵とアドルファス様も欲しがるだろう。では、5つほど貰うことにする。」


ノヴァの言葉に確かに!って手をポンて叩いてしまう。

この仕草はちょっとした僕の癖で、なるほど!って思うとやってしまうのだ。


これをする度に皆にクスクス笑われるから辞めようと思うのになかなか…




近くにいた使用人に風船を5つ花束みたいにして貰って、紐の先に重しをつけてノヴァにお渡しする。

手を離しても浮かなくなったよーっと見せると、とっても興味深そうに目をキラキラとさせてて可愛い。




今すぐにでも研究を初めてしまいそうなノヴァの背を押して席に座らせる。

風船はちょっと後ろめの横に置いておいたよ。




僕も席に着いたところで、ガチャっと扉が開きとーさまとにぃ様がやってきた。

一瞬風船を見て固まったけれど、すぐに動き出した。
ノヴァの言う通りとーさまとにぃ様にも後で風船をお届けしよう。


とーさまもにぃ様も手にはプレゼントが握られていて、ノヴァは照れくさそう。


「ノヴァ近々極寒の地での任務があると聞いた。これを使うといい。」

そう言ってとーさまがお渡ししたのはフカフカのポンチョみたいな毛布。

白いそれはとても暖かそうで触り心地も良さそうであるが、それよりも極寒の地に行くなんて初見だ。



しばらくノヴァは調子に乗ってあれこれ面倒事を押し付けてきた王家とは距離を置いていたのだけど、きちんとした謝罪もあり、お詫びの品も沢山届いたので最近また時々任務を受けることにしたみたい。

そらは知ってたけど、極寒の地…



魔力晶は闇奈落ブラックホールではなく凍らないようにする保温系が良かったのかもしれない。

知っていればそうしたのに…



「僕からはこれを。」


そう言ってにぃ様から手渡されたものは一枚の紙。



「…これはなかなかですね。有効的に然るべき時に使わせて頂きます。」


紙に書かれていることを見たノヴァはそう言うと魔法の鍵鎖を紙に巻き付けてポケットに仕舞った。


何が書かれていたのかは分からないけど、ノヴァ的には知って助かることが書かれていたのだろう。




「さて、今日はルナイスが考案したメニューを作って貰っている。冷めないうちに頂こう。」

皆ちょっと照れくさい空気をとーさまが変えてくれて、皆席に着いて食事を楽しむ。

とーさまが言った通り、今回のランチメニューは僕が考えた。



ノヴァが好きなものばかりを作ってもらったんだ。

お祝いのケーキは食後に持ってきて貰うのだけど、料理がしっかりあるからケーキがお腹に入るかな?





そんな僕の心配はすぐに消え失せた。

あっという間にテーブルのご飯は消えて、運ばれてきたケーキもあっという間に消えた。

とーさまもよく食べる人だけど、育ち盛りのにぃ様とノヴァの食欲が凄い。



僕はにぃ様達みたいに食べると吐き戻してしまうことは経験済み、無理なく食べますね。




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