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第2章
にぃ様の評価と問題の解決策
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グリシャム先生が居なくなった教室で、僕はすぐに帰る支度を始めたけど多くの生徒が友人同士で集まりグリシャム先生に対して不満…否、不安を零しているようだった。
僕はあれくらいドライな先生で嬉しいけど、そうは思わない生徒の方が多いみたい。
明日からのクラスの雰囲気に少し不安を感じながらも、帰りの支度ができたので教室を出たら丁度少し向こう側からにぃ様が歩いてくる姿が見えた。
体育館付近で落ち合おうと言われていたので驚いて、小走りでにぃ様に駆け寄る。
「に、にぃ様!」
「ルナイス帰ろう。」
駆け寄る僕の頭をぽんっと撫でてにぃ様に誘導されながら恐らく玄関口に向かって歩き出す。
「にぃ様、どうして教室まで来てくれたのですか?」
歩きながら隣を歩くにぃ様を見上げる。
結構身長差があるから、見上げながら歩くとフラフラするけど、にぃ様が腰のあたりに手を添えて歩いてくれるお陰で、安定して心配なく歩けます。
「ルナイスはまだ園内をよく理解できていないだろう。」
にぃ様はそれだけしか言わなかったけど、僕にはひっそりと学園内でもコルダが付いているはずだから、きっと理由はそれだけではないのだろうけど…にぃ様が何も言わないってことは深堀しないほうが良い事なんだろうなっとそれ以上聞くのは止めた。
にぃ様にエスコートされながら歩いている間にいくつか良くない気配を感じたからきっとそういうことだろう。
特に強い殺気だった気配はすぐに消えたから、たぶんコルダがどうにかしてくれたんだろうと思う。
「にぃ様、担当の先生がグリシャム先生という方がったのですが、どういったお方ですか?」
馬車の停留所までの道のりで担任となったグリシャム先生についてにぃ様に聞いてみることにした。
「どうした。苦手だったか。」
「いいえ。僕は分かりやすい人でよかったと思います。…でも、クラスメイト達はあまり良い顔をしていませんでした。不安…そうというか…」
まぁ…最初の挨拶がちょっとお嫌味が混じった問題起してくれるなよ発言だったのだから、不安に思う気持ちはよく分かる。
「あぁ…あの人は社交的な人ではないからな。研究がしたくて教師になった人だ。ルナイスは好感がもてたか。」
「はい。線引きがしっかりされているので、どういう風に接したらいいのか分かりやすいなって思いました。」
「それならいい。私達のクラスでもあの人の評価は人によって違う。しかし、研究で色々な実績をお持ちの教師だ。勉学について尋ねれば満足のいく答えを下さるだろう。」
にぃ様は僕の言葉に頷き、にぃ様のグリシャム先生に対する評価を教えてくれた。
「クラスメイトとはどうだ。友人はできたか。」
グリシャム先生に対しての不安が拭えたところで、にぃ様からデリカシーのない質問が飛んできた。
にぃ様もクールな故か、少し痛いところを突いてくるところがある。
何度かヒュー様がそれでにぃ様を叱っているところを見かけたことがあるが、にぃ様はそっぽを向いてあまり聞いている様子はない。
「……できてません。」
「…そうか。…だ、大丈夫だ…兄も友人は片手ほどしか居ないが問題ない。」
たっぷり間を空けて答えた僕ににぃ様の下手糞なフォローが入る。
他人だったらたぶんにぃ様は「へぇ」くらいの反応で終わったのだろうけど、ブラコン気味なにぃ様だからさすがに力なく俯く弟にオロオロしている。
「…とーまきにされてます。ぽつんです。平気ですけど…誰かと取り組む授業があったとき…ぽつんだったら困るなって思ってます。」
そう。
僕は1人行動はわりと好きなのだけど、前世の記憶がある僕は知ってるのだ。
グループ活動でぽつんの気まずさ。
「大丈夫だ。私はそれでヒューと知り合った。」
あ、にぃ様ぽつんになった人なのね。
確かに、にぃ様が初めから友人と仲良くお喋りしてるイメージないものね。
にぃ様も1人行動平気な人だ。
「そうですね。もしどーしてもグループ作れなかったら先生とヨハネスやコルダを入れればきっと大丈夫ですね。」
コルダだって、変装すれば表に出てこれる。
僕に着く前はそうしてたんだし。
「それは…更に遠巻きにされるのでは?」
「ん?授業がスムーズにできたらそれでいいです。寂しくなったらにぃ様に会いに行ってもいいですか?」
「あぁ、それは構わない。ルナイスがそらでいいのならいい。」
今日の1番の悩みの解決策を考えついたところで、停留所についたので、にぃ様にこれまたエスコートされながら乗り込み無事に家にたどり着いた。
僕はあれくらいドライな先生で嬉しいけど、そうは思わない生徒の方が多いみたい。
明日からのクラスの雰囲気に少し不安を感じながらも、帰りの支度ができたので教室を出たら丁度少し向こう側からにぃ様が歩いてくる姿が見えた。
体育館付近で落ち合おうと言われていたので驚いて、小走りでにぃ様に駆け寄る。
「に、にぃ様!」
「ルナイス帰ろう。」
駆け寄る僕の頭をぽんっと撫でてにぃ様に誘導されながら恐らく玄関口に向かって歩き出す。
「にぃ様、どうして教室まで来てくれたのですか?」
歩きながら隣を歩くにぃ様を見上げる。
結構身長差があるから、見上げながら歩くとフラフラするけど、にぃ様が腰のあたりに手を添えて歩いてくれるお陰で、安定して心配なく歩けます。
「ルナイスはまだ園内をよく理解できていないだろう。」
にぃ様はそれだけしか言わなかったけど、僕にはひっそりと学園内でもコルダが付いているはずだから、きっと理由はそれだけではないのだろうけど…にぃ様が何も言わないってことは深堀しないほうが良い事なんだろうなっとそれ以上聞くのは止めた。
にぃ様にエスコートされながら歩いている間にいくつか良くない気配を感じたからきっとそういうことだろう。
特に強い殺気だった気配はすぐに消えたから、たぶんコルダがどうにかしてくれたんだろうと思う。
「にぃ様、担当の先生がグリシャム先生という方がったのですが、どういったお方ですか?」
馬車の停留所までの道のりで担任となったグリシャム先生についてにぃ様に聞いてみることにした。
「どうした。苦手だったか。」
「いいえ。僕は分かりやすい人でよかったと思います。…でも、クラスメイト達はあまり良い顔をしていませんでした。不安…そうというか…」
まぁ…最初の挨拶がちょっとお嫌味が混じった問題起してくれるなよ発言だったのだから、不安に思う気持ちはよく分かる。
「あぁ…あの人は社交的な人ではないからな。研究がしたくて教師になった人だ。ルナイスは好感がもてたか。」
「はい。線引きがしっかりされているので、どういう風に接したらいいのか分かりやすいなって思いました。」
「それならいい。私達のクラスでもあの人の評価は人によって違う。しかし、研究で色々な実績をお持ちの教師だ。勉学について尋ねれば満足のいく答えを下さるだろう。」
にぃ様は僕の言葉に頷き、にぃ様のグリシャム先生に対する評価を教えてくれた。
「クラスメイトとはどうだ。友人はできたか。」
グリシャム先生に対しての不安が拭えたところで、にぃ様からデリカシーのない質問が飛んできた。
にぃ様もクールな故か、少し痛いところを突いてくるところがある。
何度かヒュー様がそれでにぃ様を叱っているところを見かけたことがあるが、にぃ様はそっぽを向いてあまり聞いている様子はない。
「……できてません。」
「…そうか。…だ、大丈夫だ…兄も友人は片手ほどしか居ないが問題ない。」
たっぷり間を空けて答えた僕ににぃ様の下手糞なフォローが入る。
他人だったらたぶんにぃ様は「へぇ」くらいの反応で終わったのだろうけど、ブラコン気味なにぃ様だからさすがに力なく俯く弟にオロオロしている。
「…とーまきにされてます。ぽつんです。平気ですけど…誰かと取り組む授業があったとき…ぽつんだったら困るなって思ってます。」
そう。
僕は1人行動はわりと好きなのだけど、前世の記憶がある僕は知ってるのだ。
グループ活動でぽつんの気まずさ。
「大丈夫だ。私はそれでヒューと知り合った。」
あ、にぃ様ぽつんになった人なのね。
確かに、にぃ様が初めから友人と仲良くお喋りしてるイメージないものね。
にぃ様も1人行動平気な人だ。
「そうですね。もしどーしてもグループ作れなかったら先生とヨハネスやコルダを入れればきっと大丈夫ですね。」
コルダだって、変装すれば表に出てこれる。
僕に着く前はそうしてたんだし。
「それは…更に遠巻きにされるのでは?」
「ん?授業がスムーズにできたらそれでいいです。寂しくなったらにぃ様に会いに行ってもいいですか?」
「あぁ、それは構わない。ルナイスがそらでいいのならいい。」
今日の1番の悩みの解決策を考えついたところで、停留所についたので、にぃ様にこれまたエスコートされながら乗り込み無事に家にたどり着いた。
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