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第2章
悪鬼への違和感
僕ととーさまが椅子に座って、どんな質問でもどーぞスタイルに入ったが騎士さん2人は気まずそうにとーさまをチラチラみるばかりで一向に事情聴取を始める気配がない。
「…僕は何を話したらいいですか?」
なかなか始まらない事情聴取に隣のとーさまの眉間の皺が深くなっていき、空気がつめたーくなっていく状況に
仕方なく僕から騎士さん達に声を掛けてみた。
「ぁ…そ、そうですね!すみません。えっと…あの日の状況を思い出せるかぎりお話してもらってもいいですか?」
僕の声にはっとした騎士さんが顔を真っ青にして震えながらやっと事情聴取を始めてくれた。
された質問は100%されるであろうと予測していた質問だったので、詳細を書き出した紙を取り出してお伝えする。
「…という感じでした。」
ちょっと発表会みたいになってしまったけど、大人達は最後まできちんと聞いてくれた。
「なるほど。君から見た悪鬼達は必死に強制的な支配に抵抗をしようとしていたように見えた、と。出現の状況はどこも同じみたいですね。」
僕のお話をメモしていた騎士さんがメモを見返しながらそう言って頷いた。
「倒さず捉えたのは、悪鬼達の意思で起こったことではないと分かったからですか?」
もう一人の騎士さんが真っすぐ僕を見て問うてくる。
「はい。それと、殺しちゃったら真犯人が分かんなくなっちゃうって思ったからです。」
「さすがアーバスノイヤー家のご子息だ。」
褒められてちょっと嬉しく思っていると、横からとーさまが無言で頭を撫でてくれてより嬉しい気持ちが増す。
「怪しい動きをしている者を見た、あるいは気になった点などがあれば教えてもらいたい。」
そう言われてんーっと頭を捻る。
あの時は突然のことで動揺していたので、あんまり周りをきちんと見ることはできていない。
何度も記憶を辿るけど、怪しい動きをしている人物は見当たらない。
気になる点…
「あっ…あの…そうかなぁ?どうかなー?って感じのことなんですけどぉ…」
本当にわずかな違和感というか、何だかモヤっとするっていうことだから自信ないんだけど…。
「不確かなことでいい。何も手掛かりが掴めていない状況では僅かな違和感も貴重な情報になる。」
横に居てくれているとーさまがそう言ってくれたのでじゃあっと伝えることにする。
「たぶん全てが悪鬼じゃないんじゃないかなーって思います。」
僕がそう言うと騎士さん達がぐいっと体を僕の方に近づけた。
うん、興味津々って姿勢だ。
「結界に閉じ込めてる悪鬼の姿が変わったりは?」
僕の言葉を聞いてとーさまが騎士さんに聞いてくれる。
僕も気になっていたことなのでとても助かります。
「いえ。そのような報告は受けていません。」
じゃあ、やっぱり思い違いなのかなぁ…。
「とーさま。悪鬼…鬼ってどのくらいいるの?」
「確かなことは分かっていないが…アーナンダ国ではあまり多くの群れは確認されていない。他国も含めるとなると分からないが。」
んー…すっごく微妙だなぁ。
鬼は魔獣・魔物・魔人のどれにも属さず、鬼という種で独立している。
魔人に限りなく近いけど、ちょっと違う。
群れで生きていて、リーダーがいる。リーダーの質で鬼と呼ばれるか悪鬼と呼ばれるか分かれる。
戦闘を好み残虐性のある鬼を悪鬼。
戦闘を割け他種と共存を望む鬼。
悪鬼は体がむちゃくちゃ大きくて大きな牙を持ち角むき出し。
鬼は体の大きいものもいるけど悪鬼ほどは大きくない。牙もあるにはあるけど外に飛び出すほどではない。角もあるけど控えめ。
今回は悪鬼の特徴が見られたから悪鬼って呼んでいるけど、本当に悪鬼だったのなら抵抗しようとするだろうか?
抵抗をしていたのは他種族を傷つけたくないという意思があったからなのではないか?
そしてそういった属性の鬼があんなに存在しているとは思えない。
「僕の妄想って感じで聞いてほしいんだけど…個数の多い魔物が悪鬼に変えられているんじゃないかなって思うんだ。どうやったのかは分かんないけど…。抵抗してるって感じと違う雰囲気の悪鬼も居たように思うから…んー…今にもパーン!て破裂しそうって感じだった悪鬼がいたの。それが気になってる。」
僕がそう言うと騎士さん2人もとーさまもんーってなった。
「その推測が確かだった場合、えらいことになりますね。」
騎士さんの1人がそう言って頭を抱える。
「冒険者さんからも情報集めた方がいいんじゃないかなぁ?」
魔物のことは貴族たちよりも冒険者さんの方が詳しいはず。
日々魔物と戦っているのだから、どの魔物が急に減ったとか感覚で分かっていると思う。
僕の推測は調べる価値ありと判断されこれから本格的に調査されるらしい。
騎士団の建物から出たところで、待っていてくれたヨハネスとコルダとワイアットと合流。
とーさまと一緒に馬車に乗り込んでノヴァの元へ向かう。
「ノヴァにもさっきのお話してみるね。」
「それがいい。無理はするな。」
とーさまの言葉に深く頷いて窓の外を眺める。
できれば悪鬼とお話できたらいいなっと思いながら…
「…僕は何を話したらいいですか?」
なかなか始まらない事情聴取に隣のとーさまの眉間の皺が深くなっていき、空気がつめたーくなっていく状況に
仕方なく僕から騎士さん達に声を掛けてみた。
「ぁ…そ、そうですね!すみません。えっと…あの日の状況を思い出せるかぎりお話してもらってもいいですか?」
僕の声にはっとした騎士さんが顔を真っ青にして震えながらやっと事情聴取を始めてくれた。
された質問は100%されるであろうと予測していた質問だったので、詳細を書き出した紙を取り出してお伝えする。
「…という感じでした。」
ちょっと発表会みたいになってしまったけど、大人達は最後まできちんと聞いてくれた。
「なるほど。君から見た悪鬼達は必死に強制的な支配に抵抗をしようとしていたように見えた、と。出現の状況はどこも同じみたいですね。」
僕のお話をメモしていた騎士さんがメモを見返しながらそう言って頷いた。
「倒さず捉えたのは、悪鬼達の意思で起こったことではないと分かったからですか?」
もう一人の騎士さんが真っすぐ僕を見て問うてくる。
「はい。それと、殺しちゃったら真犯人が分かんなくなっちゃうって思ったからです。」
「さすがアーバスノイヤー家のご子息だ。」
褒められてちょっと嬉しく思っていると、横からとーさまが無言で頭を撫でてくれてより嬉しい気持ちが増す。
「怪しい動きをしている者を見た、あるいは気になった点などがあれば教えてもらいたい。」
そう言われてんーっと頭を捻る。
あの時は突然のことで動揺していたので、あんまり周りをきちんと見ることはできていない。
何度も記憶を辿るけど、怪しい動きをしている人物は見当たらない。
気になる点…
「あっ…あの…そうかなぁ?どうかなー?って感じのことなんですけどぉ…」
本当にわずかな違和感というか、何だかモヤっとするっていうことだから自信ないんだけど…。
「不確かなことでいい。何も手掛かりが掴めていない状況では僅かな違和感も貴重な情報になる。」
横に居てくれているとーさまがそう言ってくれたのでじゃあっと伝えることにする。
「たぶん全てが悪鬼じゃないんじゃないかなーって思います。」
僕がそう言うと騎士さん達がぐいっと体を僕の方に近づけた。
うん、興味津々って姿勢だ。
「結界に閉じ込めてる悪鬼の姿が変わったりは?」
僕の言葉を聞いてとーさまが騎士さんに聞いてくれる。
僕も気になっていたことなのでとても助かります。
「いえ。そのような報告は受けていません。」
じゃあ、やっぱり思い違いなのかなぁ…。
「とーさま。悪鬼…鬼ってどのくらいいるの?」
「確かなことは分かっていないが…アーナンダ国ではあまり多くの群れは確認されていない。他国も含めるとなると分からないが。」
んー…すっごく微妙だなぁ。
鬼は魔獣・魔物・魔人のどれにも属さず、鬼という種で独立している。
魔人に限りなく近いけど、ちょっと違う。
群れで生きていて、リーダーがいる。リーダーの質で鬼と呼ばれるか悪鬼と呼ばれるか分かれる。
戦闘を好み残虐性のある鬼を悪鬼。
戦闘を割け他種と共存を望む鬼。
悪鬼は体がむちゃくちゃ大きくて大きな牙を持ち角むき出し。
鬼は体の大きいものもいるけど悪鬼ほどは大きくない。牙もあるにはあるけど外に飛び出すほどではない。角もあるけど控えめ。
今回は悪鬼の特徴が見られたから悪鬼って呼んでいるけど、本当に悪鬼だったのなら抵抗しようとするだろうか?
抵抗をしていたのは他種族を傷つけたくないという意思があったからなのではないか?
そしてそういった属性の鬼があんなに存在しているとは思えない。
「僕の妄想って感じで聞いてほしいんだけど…個数の多い魔物が悪鬼に変えられているんじゃないかなって思うんだ。どうやったのかは分かんないけど…。抵抗してるって感じと違う雰囲気の悪鬼も居たように思うから…んー…今にもパーン!て破裂しそうって感じだった悪鬼がいたの。それが気になってる。」
僕がそう言うと騎士さん2人もとーさまもんーってなった。
「その推測が確かだった場合、えらいことになりますね。」
騎士さんの1人がそう言って頭を抱える。
「冒険者さんからも情報集めた方がいいんじゃないかなぁ?」
魔物のことは貴族たちよりも冒険者さんの方が詳しいはず。
日々魔物と戦っているのだから、どの魔物が急に減ったとか感覚で分かっていると思う。
僕の推測は調べる価値ありと判断されこれから本格的に調査されるらしい。
騎士団の建物から出たところで、待っていてくれたヨハネスとコルダとワイアットと合流。
とーさまと一緒に馬車に乗り込んでノヴァの元へ向かう。
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