王家の影一族に転生した僕にはどうやら才能があるらしい。(完結)

薄明 喰

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第2章

書庫に入り浸りがち

最初ノヴァは何故か驚いた様子だったけど、結局どの悪魔とのハーフなのかは秘密だと言われ、また時がきたら教えてあげるとのこと。

とっても気になるけど、いつかは教えてもらえそうだし、知らなくても問題はないので教えてもらえる日を楽しみに待っていよう。




悪魔が関わっていたとして目的は何なのかも二人で考えてみたけど、いくら考えても答えはでそうになかったので僕たちは考えることをやめて、遅めのランチをとることにした。




ランチを終えて僕は予定がなくなったけれど、ノヴァはまた王都へ戻るみたい。
悪鬼達に掛けられているであろう術の解呪方法を探らないといけないのだと言って、馬車に乗って行ってしまった。

暇になってしまった僕はばぁやに勧められて仮眠をとることにし、起きてからはお家にある書庫に行くことにした。






お家の書庫には先代の中に読書が趣味な方がおられた影響で幅広いジャンルの本が置かれている。

お茶の葉の種類やら星の読み方、剣術や魔法はもちろんのこと体の一部を失った場合の戦い方が記されている本があって最近はよく書庫に入り浸っている。


そして今から読む本は「呪術」と「禁術」についての本。

この本を読むのには例え当主であっても読書記録に名前を記さないといけない。
記さなければ読めない魔法が掛けられている。



悪鬼達にどのような判決が下されるのかはまだ分からないけれど、ノヴァやとーさま達が対応しているのなら決して悪い結果にはならないと思う。

ノヴァは必ず解呪の方法を見つけるからそこの心配はしていないのだけど…



僕が気になっているのはそういった禁術を使える犯人。



悪鬼達の暴走は恐らく犯人の想定外に早く収拾がついたことだろう。
きっと犯人はそのことについて苦々しい気持ちでいると思う。

そうしたら、こちら側が犯人を特定できていない間にもうひとつ、何かしらしかけてくるのでは?という考えが僕の中にある。



僕が犯人の立場であったならそうするか、もしくは他に目的があった場合はひっそりと身を潜める。

どっちにしても禁術を使える相手であることには間違いないので、相手が使う術について知っておいて損はないと思うんだ。




この事件について僕が関わることはもうこれ以上ないと思うし、思いたいけれど、とーさま達はどっぷり関わるのだろうから万が一の時に助けになる知識は持っていたい。










どれくらいの時間読み耽っていたのか、部屋に明かりが灯さればぁやに呼ばれたことで本の世界から現実へ戻った。

窓から見える外は既に暗く、いつもの夕飯の時間を1時間過ぎていると言われて慌てて読んでいた本を棚に戻す。
沢山あったから書庫の管理者とばぁや、それからヨハネスにも手伝ってもらい本を全て片し早足で食堂へ向かう。



何故急いでいるのかというと、どうやらにぃ様がまだ僕が夕飯を食していないと聞いて待ってくれていると言うのだ。

お疲れでお腹ペコペコなはずのにぃ様をお待たせしてしまうなんてぇっと頭の中で自分を何度も殴り飛ばしながら急いで廊下を早足。
ばぁやは早足で進む僕の横に並び、髪の毛や崩れた服をさささっと整えてくれている。

熟練の技である。





コンコンコンと食堂の扉をばぁやがノックし、扉が開かれた瞬間僕はシュバババっと自身の席へとつく。


「にっ…にぃ様!おっおま、おまたせいたしました!」


早足は普通に走るよりも体力を削られる!

ぜぇはぁぜぇはぁをなるべく抑えながら待っていてくれたにぃ様に謝罪をすればにぃ様はふっと笑って「さして待っていない」と言ってくれる。

そして僕の息が落ち着くまで待ってくれる紳士ぶり!






「ルナイス、どうだった。」


お食事をしながら突然の問いに一瞬「え?」となったけど、直ぐに今日のことだと思い至る。



「事情聴取は緊張しましたけど、お隣にとーさまが居てくれたし僕も事前にお伝えすることをまとめていたので大丈夫でした!それから、悪鬼達に関しては、僕の予想が当たりの可能性大です。」


そうお伝えするとうむっと頷き、少しだけ目を閉じて何かを考えている様子を見せたけど、すぐにその目は開かれてよくやったと褒めてくれた。



「今日であの事件については一旦離れる。僕もまだ学生であり、この状況下で屋敷に末の子を一人で留守させるわけにはいかないと父上が進言して下さった。」


「じゃあ後5日間にぃ様もお家にいらっしゃるのですか!」


僕の言葉に頷くにぃ様に思わずわーいと声に出していい椅子をガタガタ鳴らしてしまう。

すぐにばぁやのでっかい咳払いが聞こえてきて止まったけども。







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