王家の影一族に転生した僕にはどうやら才能があるらしい。(完結)

薄明 喰

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第2章

独特な2人sideクラスメイトA


僕と同じクラスにはかの有名なアーバスノイヤー家の次男ルナイス・アーバスノイヤー様がいらっしゃる。


それだけではなく、ハデス辺境伯の長子テトラ・ハデス様もいらっしゃるのだ。






周りの僕らは独特の雰囲気のあるお2人にどう接すればいいのかとても悩んでいた。

特にルナイス様の警備は厚く、入学式にルナイス様のお兄様であるアドルファス様から掛けられた圧が恐ろしい。




そんな微妙な空気感のクラスなまま、始まった学園生活。

入学してすぐに校内で悪鬼達が出現するという大事件が発生し、しばらくの休学を経て再び始まった学園生活。




すこーしばかりお二人の独特な雰囲気にも慣れてきた頃。

授業で行われた魔法実践の勝負で、僕は…僕達はルナイス様の強さに驚愕と恐怖を覚え、そして闘争心が湧き上がった。





あの人のつまらなさそうな顔を少しでも変えたい。

そう思って拘束魔法を避け、もう少し!と思ったところで浮遊魔法で動きを封じられてしまった。




さすがのテトラ様はルナイス様の浮遊魔法すら躱して刃を振り下ろしたが、それは残念ながらルナイス様の展開した結界によって阻まれてしまった。









勝負が終わって、ルール的には買ったのは支援グループ。

だけど、ルナイス様以外の生徒が動かなかったこと…そして何より、同じグループ内でルナイス様に向けて魔法を仕掛けた者がいることから勝者は攻撃グループとなった。



あのアーバスノイヤー家のご子息に向かって攻撃を仕掛ける何て血迷ってる。

ルナイス様は心底興味が無いと言う態度であったが、恐らく明日から彼らの姿をこの学園で見ることはないだろう。




そんな愚かな者共のことなどより僕は…





「ル、ルナイス様!見事な魔法でした!支援系の魔法であのように戦うことができるだなんて!良ければコツなど教えて頂けませんか?」


自分でも少し引くくらい高いテンションでルナイス様に話をかけた。

近寄り難い気持ちはあるけれど、そんな気まづさや恐怖よりも僕はルナイス様のように強くなるためのコツを知りたいという気持ちが勝ったのだ。





「え…ぁ…えっと…あ、ありがとう。」

突然喋りかけた(しかも結構な圧で)僕にルナイス様はあの戦闘時の冷たい雰囲気はなく、ただただ戸惑っている。



「あ…突然すみません。僕はオスカル・ノルデン。ノルデン子爵の末の息子です。先程はルナイス様の浮遊魔法で呆気なく動きを封じられた者です。」


見事でした!と告げるとルナイス様は照れたご様子で、白い頬を桃色に染めニコと笑い「嬉しい」とそれはそれは色気たっぷりにおっしゃった。


同じ男性でありながり、そんなルナイス様に胸がぎゅるりんとしたのは僕だけではないだろう。

















「またねテトラ君、オスカル君!」

担任のグリシャム先生が教室に訪れるまで僕とルナイス様それからテトラ様は魔法についてあーでもない、こーでもないと語った。


少し前まで2人の雰囲気が近寄り難い~なんて話をかけなかったことが悔やまれる。

もっと早くお話をしていれば、もう少し今日の実践授業でよい動きができたのではないかと思わずにはいられない。



いつまでも過去を悔いても仕方がない。

ルナイス様はまたねと言ってくださったのだからまた3人で話す機会はあるだろう。


学園生になって僕は初めて明日が楽しみだと感じている。






オスカル・ノルデン(クラスメイトA)side end



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