104 / 427
第2章
十分罰せられてた
それぞれの処分が決まったところで成り行きを見守ってくれていたにぃ様が僕をソファに座らせて、僕の横に仁王立ちになって口を開いた。
にぃ様も落ち着いたと思っていたけど、見上げたお顔は未だに不機嫌であった。
「ずっと不思議でならないのですが…本人達が何故この場に居ないのです?」
そう声を上げたにぃ様にとーさまがはぁっと重たい息を吐きだした。
再び部屋の空気が張り詰めてしまったが、僕もちょっと気になっていたことなのでわざと場の雰囲気を和らげることはしないでおいた。
「む、息子のアフは…妻の、妻の監視下に置かれていいいいます!こ、今回の、件で…っ妻が大層怒っておりぃ、じ、自分の監視下外での行動を禁止致しました!…えっと、な、なので、妻からえっと…言伝を。」
サンコン子爵は吃音ながらそう言うと懐から一枚の紙を取り出した。
「し、失礼します。…ごほん…『アーバスノイヤー公爵様、ご子息様。まずは直接息子と共に出向き謝罪をするべきところを夫代読の文という形をとったこと深くお詫び申し上げます。重ねて今回の息子の愚かなる行いによりご子息様の命を脅かした事、大変に申し訳ございません。今回息子と共に出向かなかった理由として決して我が子可愛さでないことを最初にお伝えしておきます。話を聞いて息子を問いただしましたところ息子の性根が腐っていることが判明いたしました。この状態の愚息を連れて向かった所で更なる不快感を与えてしまうと感じましたので、このような手紙でお詫びする運びとなりました。必ず、必ず性根を叩き直し厳粛な罰をサンコン家としても与え、改心させてから再びお詫びすることをお許しください。どのような罰を下したかは後日、きちんと騎士団を通し正式な書面で提出いたします。今回の件心より深くお詫び申し上げます。』…との…ことです。」
サンコン婦人からの言伝を吃ることなく子爵は読み上げていたが、読んでいる途中でどんどん顔色が悪くなっていっていた。
何か、特別クラスの処分より婦人からの処罰の方が恐ろしそうである。
「なるほど。では、トゥワイス男爵君は?」
「は!処罰の前に勝手な判断をしたこと先にお詫び申し上げます!只今ムアンマルは我が父の監視の元黒煙の森に投げ入れております。先程話した通り反省の姿勢が見受けられずルナイス様の御前に出せない為、本人はここにおりません。」
あ、こっちも十分厳しい罰を与えられてるわ。
温い!って騒いだ数分前の自分が恥ずかしい。
こっそりと顔に熱を溜める僕の頭を慰めるようにそっとノヴァが撫でてくれるけど、その慰めが更に僕の羞恥心を刺激している。
2人が告げた本人不在の理由に僕はもちろん、にぃ様もご納得されたようでこの件に関しての話し合いはやっと閉幕を迎えた。
皆が帰られた後、にぃ様はとーさまに突如部屋に乱入し声を荒らげた事を詫びた後レオを引きずって裏庭へと向かって行った。
恐らく抜けないイライラを解消しに体を動かしに行ったのだろう。
僕もとーさまに話を拗らせたことを謝った。
「私も当事者であるルナイスと先にきっちりと話しておくべきだったと反省している。それから、大人達ばかりの場にルナイスを1人入れたこと…すまなかった。」
とーさまはそう言って謝るので、お互いのごめんなさいで帳消しだねっと仲直りのハグをして僕は部屋に戻った。
後日、二家から誓約書が届いた。
ダンデ男爵は横領など悪事が暴かれ、ドゥヌは学園を去り孤児院に。
両親や関わった使用人などは牢に繋がれたという。
誓約書がなくてももう二度と僕の前に現れることはないだろう。
にぃ様も落ち着いたと思っていたけど、見上げたお顔は未だに不機嫌であった。
「ずっと不思議でならないのですが…本人達が何故この場に居ないのです?」
そう声を上げたにぃ様にとーさまがはぁっと重たい息を吐きだした。
再び部屋の空気が張り詰めてしまったが、僕もちょっと気になっていたことなのでわざと場の雰囲気を和らげることはしないでおいた。
「む、息子のアフは…妻の、妻の監視下に置かれていいいいます!こ、今回の、件で…っ妻が大層怒っておりぃ、じ、自分の監視下外での行動を禁止致しました!…えっと、な、なので、妻からえっと…言伝を。」
サンコン子爵は吃音ながらそう言うと懐から一枚の紙を取り出した。
「し、失礼します。…ごほん…『アーバスノイヤー公爵様、ご子息様。まずは直接息子と共に出向き謝罪をするべきところを夫代読の文という形をとったこと深くお詫び申し上げます。重ねて今回の息子の愚かなる行いによりご子息様の命を脅かした事、大変に申し訳ございません。今回息子と共に出向かなかった理由として決して我が子可愛さでないことを最初にお伝えしておきます。話を聞いて息子を問いただしましたところ息子の性根が腐っていることが判明いたしました。この状態の愚息を連れて向かった所で更なる不快感を与えてしまうと感じましたので、このような手紙でお詫びする運びとなりました。必ず、必ず性根を叩き直し厳粛な罰をサンコン家としても与え、改心させてから再びお詫びすることをお許しください。どのような罰を下したかは後日、きちんと騎士団を通し正式な書面で提出いたします。今回の件心より深くお詫び申し上げます。』…との…ことです。」
サンコン婦人からの言伝を吃ることなく子爵は読み上げていたが、読んでいる途中でどんどん顔色が悪くなっていっていた。
何か、特別クラスの処分より婦人からの処罰の方が恐ろしそうである。
「なるほど。では、トゥワイス男爵君は?」
「は!処罰の前に勝手な判断をしたこと先にお詫び申し上げます!只今ムアンマルは我が父の監視の元黒煙の森に投げ入れております。先程話した通り反省の姿勢が見受けられずルナイス様の御前に出せない為、本人はここにおりません。」
あ、こっちも十分厳しい罰を与えられてるわ。
温い!って騒いだ数分前の自分が恥ずかしい。
こっそりと顔に熱を溜める僕の頭を慰めるようにそっとノヴァが撫でてくれるけど、その慰めが更に僕の羞恥心を刺激している。
2人が告げた本人不在の理由に僕はもちろん、にぃ様もご納得されたようでこの件に関しての話し合いはやっと閉幕を迎えた。
皆が帰られた後、にぃ様はとーさまに突如部屋に乱入し声を荒らげた事を詫びた後レオを引きずって裏庭へと向かって行った。
恐らく抜けないイライラを解消しに体を動かしに行ったのだろう。
僕もとーさまに話を拗らせたことを謝った。
「私も当事者であるルナイスと先にきっちりと話しておくべきだったと反省している。それから、大人達ばかりの場にルナイスを1人入れたこと…すまなかった。」
とーさまはそう言って謝るので、お互いのごめんなさいで帳消しだねっと仲直りのハグをして僕は部屋に戻った。
後日、二家から誓約書が届いた。
ダンデ男爵は横領など悪事が暴かれ、ドゥヌは学園を去り孤児院に。
両親や関わった使用人などは牢に繋がれたという。
誓約書がなくてももう二度と僕の前に現れることはないだろう。
あなたにおすすめの小説
第5皇子に転生した俺は前世の医学と知識や魔法を使い世界を変える。
黒ハット
ファンタジー
前世は予防医学の専門の医者が飛行機事故で結婚したばかりの妻と亡くなり異世界の帝国の皇帝の5番目の子供に転生する。子供の生存率50%という文明の遅れた世界に転生した主人公が前世の知識と魔法を使い乱世の世界を戦いながら前世の奥さんと巡り合い世界を変えて行く。
【完結】旦那様、どうぞ王女様とお幸せに!~転生妻は離婚してもふもふライフをエンジョイしようと思います~
魯恒凛
恋愛
地味で気弱なクラリスは夫とは結婚して二年経つのにいまだに触れられることもなく、会話もない。伯爵夫人とは思えないほど使用人たちにいびられ冷遇される日々。魔獣騎士として人気の高い夫と国民の妹として愛される王女の仲を引き裂いたとして、巷では悪女クラリスへの風当たりがきついのだ。
ある日前世の記憶が甦ったクラリスは悟る。若いクラリスにこんな状況はもったいない。白い結婚を理由に円満離婚をして、夫には王女と幸せになってもらおうと決意する。そして、離婚後は田舎でもふもふカフェを開こうと……!
そのためにこっそり仕事を始めたものの、ひょんなことから夫と友達に!?
「好きな相手とどうやったらうまくいくか教えてほしい」
初恋だった夫。胸が痛むけど、お互いの幸せのために王女との仲を応援することに。
でもなんだか様子がおかしくて……?
不器用で一途な夫と前世の記憶が甦ったサバサバ妻の、すれ違い両片思いのラブコメディ。
※5/19〜5/21 HOTランキング1位!たくさんの方にお読みいただきありがとうございます
※他サイトでも公開しています。
【無断転載・AI利用禁止 / No Unauthorized Use or AI Training】
本作品の無断転載・複製・AI学習利用を禁じます。
Unauthorized reproduction or use for AI training is strictly prohibited.
© 魯恒凛 / RoKourin
転生先がヒロインに恋する悪役令息のモブ婚約者だったので、推しの為に身を引こうと思います
結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
【だって、私はただのモブですから】
10歳になったある日のこと。「婚約者」として現れた少年を見て思い出した。彼はヒロインに恋するも報われない悪役令息で、私の推しだった。そして私は名も無いモブ婚約者。ゲームのストーリー通りに進めば、彼と共に私も破滅まっしぐら。それを防ぐにはヒロインと彼が結ばれるしか無い。そこで私はゲームの知識を利用して、彼とヒロインとの仲を取り持つことにした――
※他サイトでも投稿中
聖女の兄で、すみません!
たっぷりチョコ
BL
聖女として呼ばれた妹の代わりに異世界に召喚されてしまった、古河大矢(こがだいや)。
三ヶ月経たないと元の場所に還れないと言われ、素直に待つことに。
そんな暇してる大矢に興味を持った次期国王となる第一王子が話しかけてきて・・・。
BL。ラブコメ異世界ファンタジー。
【新版】転生悪役モブは溺愛されんでいいので死にたくない!
煮卵
BL
ゲーム会社に勤めていた俺はゲームの世界の『婚約破棄』イベントの混乱で殺されてしまうモブに転生した。
処刑の原因となる婚約破棄を避けるべく王子に友人として接近。
なんか数ヶ月おきに繰り返される「恋人や出会いのためのお祭り」をできる限り第二皇子と過ごし、
婚約破棄の原因となる主人公と出会うきっかけを徹底的に排除する。
最近では監視をつけるまでもなくいつも一緒にいたいと言い出すようになった・・・
やんごとなき血筋のハンサムな王子様を淑女たちから遠ざけ男の俺とばかり過ごすように
仕向けるのはちょっと申し訳ない気もしたが、俺の運命のためだ。仕方あるまい。
クレバーな立ち振る舞いにより、俺の死亡フラグは完全に回避された・・・
と思ったら、婚約の儀の当日、「私には思い人がいるのです」
と言いやがる!一体誰だ!?
その日の夜、俺はゲームの告白イベントがある薔薇園に呼び出されて・・・
ーーーーーーーー
この作品は以前投稿した「転生悪役モブは溺愛されんで良いので死にたくない!」に
加筆修正を加えたものです。
リュシアンの転生前の設定や主人公二人の出会いのシーンを追加し、
あまり描けていなかったキャラクターのシーンを追加しています。
展開が少し変わっていますので新しい小説として投稿しています。
続編出ました
転生悪役令嬢は溺愛されんでいいので推しカプを見守りたい! https://www.alphapolis.co.jp/novel/687110240/826989668
ーーーー
校正・文体の調整に生成AIを利用しています。
【完結。一気読みできます!】悪役令息に転生したのに、ヒーローもヒロインも不在で、拾って育てた執事が最強なんだが……なんで?!
はぴねこ
BL
前世の弟が好きだったゲームの世界に、悪役令息として転生してしまった俺。
本来なら、ヒロインをいじめ、ヒーローが活躍するための踏み台になる……
そんな役割のはずなのに、ヒーローともヒロインとも出会えない。
いじめる対象すら見つけられない新米悪役令息とか、ポンコツすぎないだろうか?
そんな俺に反して、子供の頃に拾って育てた執事は超優秀で、なぜか「悪役執事スキル」を着実に磨いている。
……いや、違う!
そうじゃない!!
悪役にならなきゃいけないのは俺なんだってば!!!
推しの運命を変えるため、モブの俺は嫌われ役を演じた
月冬
BL
乙女ゲームの世界に転生した俺は、ただのモブキャラ。
推しキャラのレオンは、本来なら主人公と結ばれる攻略対象だった。
だから距離を置くつもりだったのに――
気づけば、孤独だった彼の隣にいた。
「モブは選ばれない」
そう思っていたのに、
なぜかシナリオがどんどん壊れていく。
これは、
推しの未来を知るモブが、運命を変えてしまう物語。
事なかれ主義の回廊
由紀菜
BL
大学生の藤咲啓嗣は通学中に事故に遭い、知らない世界で転生する。大貴族の次男ランバート=アルフレイドとして初等部入学前から人生をやり直し、学園で出会う無愛想で大人顔負けの魔法の実力者であるヨアゼルン=フィアラルドと親友になるが、彼に隠された力に翻弄され次々と襲ってくる災難に巻き込まれる。終いには、国家の存続を揺るがす大事件にまで発展することに・・・