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第3章
午後の部の始まり
テトラ君とオスカル君も交えて殿下達とお話しているうちに段々慣れてきて、敬意は払いつつも少しばかり砕けた言葉で接することができるようになった頃、午後の部の始まりの音が鳴らされた。
ちなみに長いものには媚びを売っとけ精神のオスカル君はここぞとばかりにエイド様に話かけていた。(さすがに殿下にはいけなかったぽい)
そしてちゃんと気に入られているのだからすごい子だ。
自分達のクラスの観覧場所に座る。
テトラ君はこの後始まる剣技披露に出場するので、競技場の方に居る。
剣技披露の部は、二人一組で剣の打ち合いをする中で、それぞれの技を魅せるという競技だ。
実戦や相手を負かす戦いとは違うのでやや迫力には欠けるが、時には思わずおぉっと声の上がる技を魅せる生徒もいる。
テトラ君は僕達の居る所からは少し遠いけれど、とーさま達が居る所(ハデス家とノルデン家も同じ所にいる)に近いので気合が入っていることだろう。
剣技披露が終わると、次に行われるのが剣舞。
これは競技の合間のちょっとした娯楽種目である。
この剣舞に関しては、参加者が生徒、教師からの推薦で決まる。
そして選ばれたのがオスカル君。
彼の軽やかな剣さばきはまるで剣が宙で踊っているようで、綺麗だし、楽しくなる。
他生徒もオスカル君とは系統の違う力強い剣舞を魅せる子もいて、すごく勉強になるし、面白い。
終わりには教師席、生徒席、観客席からも割れんばかりの拍手が送られた。
そして剣舞の次は魔法遊戯。
この種目では魔法を使って芸を魅せる。
戦闘向きというより名前の通りお遊戯向きの魔法を魅せるのだけど、これも推薦で参加者が決められる。
そして目出度く僕は選ばれてしまった。
グリシャム先生に「無理です」ってはっきりきっちり言ったけれど、「大丈夫です」とはっきりきっちり返されて結局今日まできてしまった。
何が大丈夫なのか詳しく聞かせろと言っても貴方と違って忙しいので、何て嫌味を言われた。
いや…事実ではあるが…僕はわりと暇だし、先生は忙しいけれども…
「頑張ってください!」
「腹括れ。」
競技から帰ってきた二人に見送られ、渋々競技場へと向かう。
注目されるのは嫌だし、闇魔法も使えない。
本当に何が大丈夫なのか教えてほしいけど、ここまできたらとーさま達も見ているのだしきちんとしようと思う。
思うのだけど…憂鬱だ。
魔法遊戯は魔法が広範囲で使われることを想定して、剣技や剣舞より参加人数が少ない。
それも憂鬱。
このストレスを魔法でぶっ放してやる!と憂鬱な気持ちを怒りに変えて
幻想魔法で周りに魔獣を可愛くしたもの(前世でいうミニキャラのような感じ)を出現させ、それらを観客の方へ在在所所飛ばしていく。
幻影魔法は夢魔事件の時に習得した魔法で、バグさんがたぶん使えるよって教えてくれてからバグさんとノヴァに教わってきた魔法がまさかこんな所で役に立つとは…。
夢の中で想像力が鍛えられたことと、幻影魔法は闇魔法よりの魔法だから使えるようになったぽい。
近くに飛んできた可愛い姿の魔獣に色んな所から「可愛いー」だとか「すげぇ!」だとか聞こえてくるから、無事この魔法は受け入れられたようで安心。
しかしこれだけでは芸が足りないと言われそうなので、もうひとつ披露しなくてはいけないだろう。
重力魔法を使い、幻影と一緒に皆をふわふわ浮かせてみようか…何てメルヘンな光景を想像したけれど、重力魔法を他者に使用し万が一失敗してしまった場合、死者を出す可能性があるので辞めた。
魔力は有り余るほどあるけれど、この場にいる全員をふわふわ浮かせるだけの繊細な魔力操作ができる自信はない。
なので、オスカル君に氷魔法を付与してもらった魔法付与札を風魔法で空高く上げて、当たっても痛くない氷を降らせる。
晴れてる日に空から降ってくる氷はキラキラと光り輝いて幻想的だ。
それだけじゃない。
落ちてきた氷を手に取ってもらえば、氷の中で火花がばちばちと弾けているのが分かる。
触っても熱くないことは確認済み。
さっそく手に取った誰かが綺麗だと声をあげてくれたことで、皆が落ちてくる氷を手に取ってくれた。
他の生徒は炎魔法で日輪を幾つか作り出し剣舞と合わせてみたり、水魔法と風魔法で水の球体をぐるくる螺旋状に回してたりして何だかサーカスみたいって思った。
そういえば、雑技団とか見世物屋とかそういう類の言葉を耳にしたことはないけれど、この世界にもそう言ったパフォーマンスをする集団は存在するのだろうか?
サーカスとか前世の僕は好きだった記憶がある。
何か怪しくて、怖くて、でも楽しくて、キラキラしてて…
まるで夢の中にいるかのような感覚になるあの場所が好きだった。
歴史を辿れば、少し悲しくて人間の残酷さにウンザリするものもあるけれど…
体に特別な特徴をもって産まれた人達にとってあの時代を生きるために必要な場所だったのかもしれないとも思う。
思考を違うところに飛ばしだしたところで、終了の声が聞こえて慌てて魔力を体の中におさめる。
皆楽しんでくれたようで、拍手をして退場する僕たちを見送ってくれた。
ちなみに長いものには媚びを売っとけ精神のオスカル君はここぞとばかりにエイド様に話かけていた。(さすがに殿下にはいけなかったぽい)
そしてちゃんと気に入られているのだからすごい子だ。
自分達のクラスの観覧場所に座る。
テトラ君はこの後始まる剣技披露に出場するので、競技場の方に居る。
剣技披露の部は、二人一組で剣の打ち合いをする中で、それぞれの技を魅せるという競技だ。
実戦や相手を負かす戦いとは違うのでやや迫力には欠けるが、時には思わずおぉっと声の上がる技を魅せる生徒もいる。
テトラ君は僕達の居る所からは少し遠いけれど、とーさま達が居る所(ハデス家とノルデン家も同じ所にいる)に近いので気合が入っていることだろう。
剣技披露が終わると、次に行われるのが剣舞。
これは競技の合間のちょっとした娯楽種目である。
この剣舞に関しては、参加者が生徒、教師からの推薦で決まる。
そして選ばれたのがオスカル君。
彼の軽やかな剣さばきはまるで剣が宙で踊っているようで、綺麗だし、楽しくなる。
他生徒もオスカル君とは系統の違う力強い剣舞を魅せる子もいて、すごく勉強になるし、面白い。
終わりには教師席、生徒席、観客席からも割れんばかりの拍手が送られた。
そして剣舞の次は魔法遊戯。
この種目では魔法を使って芸を魅せる。
戦闘向きというより名前の通りお遊戯向きの魔法を魅せるのだけど、これも推薦で参加者が決められる。
そして目出度く僕は選ばれてしまった。
グリシャム先生に「無理です」ってはっきりきっちり言ったけれど、「大丈夫です」とはっきりきっちり返されて結局今日まできてしまった。
何が大丈夫なのか詳しく聞かせろと言っても貴方と違って忙しいので、何て嫌味を言われた。
いや…事実ではあるが…僕はわりと暇だし、先生は忙しいけれども…
「頑張ってください!」
「腹括れ。」
競技から帰ってきた二人に見送られ、渋々競技場へと向かう。
注目されるのは嫌だし、闇魔法も使えない。
本当に何が大丈夫なのか教えてほしいけど、ここまできたらとーさま達も見ているのだしきちんとしようと思う。
思うのだけど…憂鬱だ。
魔法遊戯は魔法が広範囲で使われることを想定して、剣技や剣舞より参加人数が少ない。
それも憂鬱。
このストレスを魔法でぶっ放してやる!と憂鬱な気持ちを怒りに変えて
幻想魔法で周りに魔獣を可愛くしたもの(前世でいうミニキャラのような感じ)を出現させ、それらを観客の方へ在在所所飛ばしていく。
幻影魔法は夢魔事件の時に習得した魔法で、バグさんがたぶん使えるよって教えてくれてからバグさんとノヴァに教わってきた魔法がまさかこんな所で役に立つとは…。
夢の中で想像力が鍛えられたことと、幻影魔法は闇魔法よりの魔法だから使えるようになったぽい。
近くに飛んできた可愛い姿の魔獣に色んな所から「可愛いー」だとか「すげぇ!」だとか聞こえてくるから、無事この魔法は受け入れられたようで安心。
しかしこれだけでは芸が足りないと言われそうなので、もうひとつ披露しなくてはいけないだろう。
重力魔法を使い、幻影と一緒に皆をふわふわ浮かせてみようか…何てメルヘンな光景を想像したけれど、重力魔法を他者に使用し万が一失敗してしまった場合、死者を出す可能性があるので辞めた。
魔力は有り余るほどあるけれど、この場にいる全員をふわふわ浮かせるだけの繊細な魔力操作ができる自信はない。
なので、オスカル君に氷魔法を付与してもらった魔法付与札を風魔法で空高く上げて、当たっても痛くない氷を降らせる。
晴れてる日に空から降ってくる氷はキラキラと光り輝いて幻想的だ。
それだけじゃない。
落ちてきた氷を手に取ってもらえば、氷の中で火花がばちばちと弾けているのが分かる。
触っても熱くないことは確認済み。
さっそく手に取った誰かが綺麗だと声をあげてくれたことで、皆が落ちてくる氷を手に取ってくれた。
他の生徒は炎魔法で日輪を幾つか作り出し剣舞と合わせてみたり、水魔法と風魔法で水の球体をぐるくる螺旋状に回してたりして何だかサーカスみたいって思った。
そういえば、雑技団とか見世物屋とかそういう類の言葉を耳にしたことはないけれど、この世界にもそう言ったパフォーマンスをする集団は存在するのだろうか?
サーカスとか前世の僕は好きだった記憶がある。
何か怪しくて、怖くて、でも楽しくて、キラキラしてて…
まるで夢の中にいるかのような感覚になるあの場所が好きだった。
歴史を辿れば、少し悲しくて人間の残酷さにウンザリするものもあるけれど…
体に特別な特徴をもって産まれた人達にとってあの時代を生きるために必要な場所だったのかもしれないとも思う。
思考を違うところに飛ばしだしたところで、終了の声が聞こえて慌てて魔力を体の中におさめる。
皆楽しんでくれたようで、拍手をして退場する僕たちを見送ってくれた。
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