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第3章
呼び出しの理由の強制退場のおじさん
僕が闇属性に適正があることは前にクラージュ殿下に聞かれているし、その話は既に国王の耳に入っているはず。
それをわざわざ僕を呼び出し、この場で改めて聞いた意図はなんだろうか。
あのおじさん達に聞かせるため?
それこそ何のために?
「アーバスノイヤー家の子息であるお主が闇属性であることを国王である我や他の者は最近まで知らずにいたが…それには裏などなく、我等が公務の忙しさのあまり聞き流していて把握していなかった。主はそう言ったそうだな。」
国王の言葉になるほどっと納得がいった。
つまりは、王家への不敬ととれる言い方をしたことについての言及というわけか。
只の学生にそんなことで時間を割くだなんて馬鹿げてる。
というか暇なんですか?
っと、言ってやりたいところだがぐっと堪える。
そんなことをこの場で言えばそれこそ不敬罪で牢屋にぶち込まれる。
「確かにそのようなことを言いました。しかし国王様方が忙しさのあまり聞き流していて把握していなかった、と断言はしておりません。アーバスノイヤー家に僕の適正魔法が闇属性であったことを隠す意図はなく、隠す必要性もなかったものですから、国王様方の耳に入っていない理由の可能性のひとつとして申し上げただけです。」
とーさまは僕の適正魔法が闇属性であることを王家、貴族達に知れ渡ることを嫌っていたので、まぁ…言ってないことはないのだけどわざと記憶に残らないように告げたのだと思う。
以前にちらっと聞いてみたが、とーさまは微笑むだけだったけど。
「なるほど…確かに断言していたようには聞いておらんかったな。」
「国王様!!」
僕の説明にふむっと頷いた国王におじさんの一人が声を上げる。
しかし、国王様に睨まれてそれ以上発言することはなく悔しそうに歯噛みしながら引き下がる。
「しかしアーバスノイヤー家は我がアーナンダ国にとって影響力の大きい家だ。その家に闇属性の子が産まれたと聞けば我は気に留めているはずであるという疑念が拭えぬ。」
「闇属性の子ではありません。適正魔法が闇属性なのです。他の属性の魔法も使えることは学園側も学園の生徒もアーバスノイヤーと親しい家の方も見て知っているはずです。それに国王様…不敬を承知で申し上げるのですが、国の頂点に立ち国民を守っていくべき御方が闇属性への偏見をお持ちであることが僕は残念でなりません。いくつか書物を読みましたが闇属性を悪としているのは子供に読み聞かせる絵本と一部の書物だけ。魔法を専門にしている方の書物では闇属性もひとつの魔法として普通に記されています。適正でなくとも使える者も多くいるはず。僕が闇属性に適正をもっていることの何がそんなにも国王様の頭を悩ませているのでしょうか。」
普段まわりの大人達から甘やかされて育ってきた(自覚あり)僕がこんなに一気に話したのはルナイスの人生で初めてのことではないだろうか。
皆事細かく言わなくても理解してくれるし、何なら察してくれるからそもそも話す必要がない。
ん?
そう考えたら、僕の周りの人達ってすごくハイスペックじゃない?
そうやって別の方向へ思考を飛ばしかけた時
「無礼者が!一体公爵は自分の子供にどういった教育をしているのか!!そもそも前王の時代であれば闇属性と分かった時点で即死刑だ!!国王の慈悲深さ故にお前が今も生きていることを肝に銘じろ!馬鹿者が!」
国王様とは別の所から大きな声が聞こえてきて、しかもその内容には僕を侮辱する言葉だけでなくとーさまのことまで侮辱するものだったのを僕はきちんと聞いたぞ。
「許可を得ず部外者が口を出す方が不敬で無礼で馬鹿では?その年齢になるまで一体どういった教育を受けてこられたのです?それでこの場に立っていることが恥ずかしいことであると周りは教えてくれなかったのですか?」
「なにをっ!このっ!貴様!!」
カッチーンときた僕はギロリとおじさんを睨みつけ、精一杯怖い雰囲気を作る。
そんな僕にもちろんおじさんが黙っているはずもなく、ずかずかと片腕を振り上げながらこちらへ向かってきたところをヒュー様がすかさず取り押さえる。
「離せ!離さんか!」
「ドッキーニ伯爵。貴様等が邪魔をせぬのでどーしてもこの場に居させて欲しいと厚かましくもしつこく言うのでこの場に居させたが、どうやら簡単な約束のひとつも守れぬようだな。前々から其方の言動は目に余っておったが…それなりの処分が下ることは覚悟いたせ。つまみだせ。」
ヒュー様に地に押さえつけられバタバタと藻掻き騒いでいたおじさんへ国王様からの冷ややかな声が掛けられ、出入り口付近に立っていた近衛兵たちによって強制退場。
近衛兵さんたち、おじさんの掴み方がすごく遠慮なくて雑だったから多分上司(とーさま)が悪く言われてむかついたに違いない。
_______
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それをわざわざ僕を呼び出し、この場で改めて聞いた意図はなんだろうか。
あのおじさん達に聞かせるため?
それこそ何のために?
「アーバスノイヤー家の子息であるお主が闇属性であることを国王である我や他の者は最近まで知らずにいたが…それには裏などなく、我等が公務の忙しさのあまり聞き流していて把握していなかった。主はそう言ったそうだな。」
国王の言葉になるほどっと納得がいった。
つまりは、王家への不敬ととれる言い方をしたことについての言及というわけか。
只の学生にそんなことで時間を割くだなんて馬鹿げてる。
というか暇なんですか?
っと、言ってやりたいところだがぐっと堪える。
そんなことをこの場で言えばそれこそ不敬罪で牢屋にぶち込まれる。
「確かにそのようなことを言いました。しかし国王様方が忙しさのあまり聞き流していて把握していなかった、と断言はしておりません。アーバスノイヤー家に僕の適正魔法が闇属性であったことを隠す意図はなく、隠す必要性もなかったものですから、国王様方の耳に入っていない理由の可能性のひとつとして申し上げただけです。」
とーさまは僕の適正魔法が闇属性であることを王家、貴族達に知れ渡ることを嫌っていたので、まぁ…言ってないことはないのだけどわざと記憶に残らないように告げたのだと思う。
以前にちらっと聞いてみたが、とーさまは微笑むだけだったけど。
「なるほど…確かに断言していたようには聞いておらんかったな。」
「国王様!!」
僕の説明にふむっと頷いた国王におじさんの一人が声を上げる。
しかし、国王様に睨まれてそれ以上発言することはなく悔しそうに歯噛みしながら引き下がる。
「しかしアーバスノイヤー家は我がアーナンダ国にとって影響力の大きい家だ。その家に闇属性の子が産まれたと聞けば我は気に留めているはずであるという疑念が拭えぬ。」
「闇属性の子ではありません。適正魔法が闇属性なのです。他の属性の魔法も使えることは学園側も学園の生徒もアーバスノイヤーと親しい家の方も見て知っているはずです。それに国王様…不敬を承知で申し上げるのですが、国の頂点に立ち国民を守っていくべき御方が闇属性への偏見をお持ちであることが僕は残念でなりません。いくつか書物を読みましたが闇属性を悪としているのは子供に読み聞かせる絵本と一部の書物だけ。魔法を専門にしている方の書物では闇属性もひとつの魔法として普通に記されています。適正でなくとも使える者も多くいるはず。僕が闇属性に適正をもっていることの何がそんなにも国王様の頭を悩ませているのでしょうか。」
普段まわりの大人達から甘やかされて育ってきた(自覚あり)僕がこんなに一気に話したのはルナイスの人生で初めてのことではないだろうか。
皆事細かく言わなくても理解してくれるし、何なら察してくれるからそもそも話す必要がない。
ん?
そう考えたら、僕の周りの人達ってすごくハイスペックじゃない?
そうやって別の方向へ思考を飛ばしかけた時
「無礼者が!一体公爵は自分の子供にどういった教育をしているのか!!そもそも前王の時代であれば闇属性と分かった時点で即死刑だ!!国王の慈悲深さ故にお前が今も生きていることを肝に銘じろ!馬鹿者が!」
国王様とは別の所から大きな声が聞こえてきて、しかもその内容には僕を侮辱する言葉だけでなくとーさまのことまで侮辱するものだったのを僕はきちんと聞いたぞ。
「許可を得ず部外者が口を出す方が不敬で無礼で馬鹿では?その年齢になるまで一体どういった教育を受けてこられたのです?それでこの場に立っていることが恥ずかしいことであると周りは教えてくれなかったのですか?」
「なにをっ!このっ!貴様!!」
カッチーンときた僕はギロリとおじさんを睨みつけ、精一杯怖い雰囲気を作る。
そんな僕にもちろんおじさんが黙っているはずもなく、ずかずかと片腕を振り上げながらこちらへ向かってきたところをヒュー様がすかさず取り押さえる。
「離せ!離さんか!」
「ドッキーニ伯爵。貴様等が邪魔をせぬのでどーしてもこの場に居させて欲しいと厚かましくもしつこく言うのでこの場に居させたが、どうやら簡単な約束のひとつも守れぬようだな。前々から其方の言動は目に余っておったが…それなりの処分が下ることは覚悟いたせ。つまみだせ。」
ヒュー様に地に押さえつけられバタバタと藻掻き騒いでいたおじさんへ国王様からの冷ややかな声が掛けられ、出入り口付近に立っていた近衛兵たちによって強制退場。
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