王家の影一族に転生した僕にはどうやら才能があるらしい。(完結)

薄明 喰

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第3章

バグさんは苦労性

死んだ目をしたバグさんはそのまま僕の方へ顔を向け、ニコっと全然笑ってない目をして微笑んだ。

悪魔なだけあってイケメンでも放たれるオーラが禍々しくてホラーである。





「久しいな。下品な同胞を捕らえに来たのだが…既に被害にあってしまったか。」


パチン!


バグさんが指を鳴らすとマントの下があったかくなって、チロっとマントの隙間から中を覗くと元の服を身に纏った僕の体があった。

ほっと息をついて、マントをヨハネスに返す。


ヨハネスもコルダも元の服に戻った僕を見てほっとしている。





「バグさん、あれが前淫魔さんの時に言ってたベル殿?」


「あぁ。ど変態であるから近寄らぬ方がいい。」



あれっとベルちゃんを指さすと、再び死んだ目でベルちゃんに視線を向けるバグさん。

前も思ったけど…バグさんって苦労性っぽい。





はぁーーーーっとおっもたい溜息をついたバグさんは再びパチンと指を鳴らす。


するとノヴァとベルちゃんの体が鎖でぐるぐる巻きにされて、強制的に闘いが終わった。





「なんじゃ、バグかい。今そこの生意気な半魔を躾ておったのじゃ。邪魔するでない。」


「ほぉう…我にはお主にも躾が必要に思えるがいかがかな?」


「必要ないわ。はよこの鬱陶しい鎖を外せ!」



パチン!




「何故そやつのを外してわしのを外さんのじゃ!」


「ベル殿。やるべきことを成さず遊び歩かれていることに我等が王はお怒りになられておるぞ。」


「ぬぅ…どのくらい怒っておるのじゃ?」


「それはもう。」




指パッチンでノヴァの鎖を解いたバグ様にベルちゃんが食ってかかるが、バグさんの口から出て来た我等が王という名に口を噤み、そしてぐったりと項垂れた。


我等が王はどうやら怒らせると怖い人物らしい。




僕達の方へ来たノヴァに「大丈夫?」と聞くと問題ないっと答えたが、服はところどころ切れてしまっているし、頬からは血が滲んでいる。

心配でノヴァを見つめる僕だけど、ノヴァも僕をジーッと見つめている。




「何?」


「いや…元に戻って良かった。」




「嘘つけ!ちょっと残念に思っておるくせに!!」


「黙れ!!」




何か変なとこある?と首を傾げ、返ってきた答えに服装が元に戻っているのを確認していたのだなっと思っていると、話を聞いていたのか鎖に巻かれたままベルちゃんが声を上げると、ノヴァも声を上げて再び戦闘モードに入りそうだったので慌てて止める。





「ノヴァ落ち着いて。僕ベルちゃんに聞きたいことある。」


「「「「ベルちゃん…」」」」


そう。

僕には聞きたいことがあるのだ。


バグさんも来てくれたことで、親子ドラゴンの住処問題の打開策が見つかる可能性が大幅に上がった。





「ベルちゃん。始めに言ってた別の空間を造る、ていうのはどうゆうことか詳しく教えて欲しいです。」


「うむうむ。やはりそこらのとは違ってお主は愛いのぉ。いいじゃろ、いいじゃろ。ベルちゃんが詳しく手取り足取り教えてやろう!」



「手と足はいらないので、口頭で教えてください。」



何だかベルちゃんの言い方に不穏な雰囲気が漂いだしたので、慌てて手と足は拒否しておいた。







_________

どのページにもいいねをして頂いております。
本当にありがとうございます!

そして最新のページでは常に3桁のいいねを頂きとても励みになっています^^

また貴重な時間を割いてエールを贈ってくださる読者様
心から感謝申し上げます(土下座)

しおりをつけてくださっている方もありがとうございます!
実は密かに、更新する度しおりの数が変わっていくのを見るのを楽しみにしています(笑)
更新して数秒でしおりがつく時もあってびっくりしながら「はやい!」って笑ってますw



相も変わらず、更新のペースが整わないですが…これからもどうぞよろしくお願いします!





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