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第4章
婚約者ができました。
高速で脳みそを動かして、すっとノヴァの方へ体を向ける。
「ノヴァはそれでいいの?拒否して全然いいんだよ。」
そう言ってから、これで拒否されたら僕玉砕ってことじゃんっと気づいたけど…でもノヴァが望んでいないのに婚約者にするのはもっと嫌だ。
目を逸らさずじっと見つめ合う僕とノヴァ。
「それは…私との婚約を受け入れたくない…ということでしょうか。」
ノヴァは何て言うのかなっとドキドキして待っていると、ちょっと険しい顔になったノヴァがそう言った。
なんならそう言ったノヴァの表情は傷ついたような顔に見える。
「え?…いや、僕が、じゃなくてね?ノヴァが望んでいないのに婚約を無理に交わす必要はないよってことで」
「それはルナイス様が私との婚約が嫌だから言っているわけではないのですか?」
「え?嫌なわけない。僕がノヴァのこと好きなの結構分かりやすかったと思うんだけど…」
自分で言うのも何だけど、ノヴァに恋愛感情を抱いているなんて一言もとーさまに言ってないのに伝わっているくらいノヴァに向ける好意は明け透けだったと思うんだけどっと首を傾げる。
「いえ…好かれているだろうなっとは思ってましたが……ルナイス様。私がルナイス様の婚約者に立候補したのです。ですから、望んでいない婚約などではありません。」
あ、伝わってたっと思った次の瞬間にはビックリ仰天な言葉を耳にした。
婚約者に立候補…
いや、嫌われてはないと思っていたけど、ノヴァが僕に向ける感情は弟、みたいなものだと思っていたので立候補をしてくれたということに驚きが隠せない。
立候補してくれたってことは…
ノヴァも僕が好き?
「…弟的存在に下手な婚約者がつくよりはっていう?」
「いえ。その…ルナイス様と婚約させて欲しいと2年程前から当主様には申込をしていたのですが、なかなか受けてもらえず…本日やっと受け入れてもらえたのです。」
え?っとノヴァの言葉にとーさまの方へ視線を移すが、とーさまは微妙に視線を外して僕とは目を合わせない。
「それで…ルナイス様はこの婚約を受け入れてくれますか?」
「…素でもう一回。」
じーっととーさまを見つめていると、見かねたノヴァが僕に婚約を受け入れるか聞いてきたので、先ほどから気になっていた言葉遣いを指摘する。
貴族の契約の場だし、とーさまの手前、丁寧な言葉遣いをしているということは理解しているけれど、僕に対する婚約の申込は素のノヴァでして欲しいっという僕の我儘。
ノヴァはチラッととーさまを気にしたけど、ふぅーっと息を吐き出して座っている僕の目の前まで来て、視線を合わせるように片膝をついた。
「俺と婚約を結んでくれないか。」
「っよろしくお願いします!」
要求しておいて、恥ずかしくなったのと、好きな相手(しかもとんでもない綺麗系イケメン)から片膝をついての申込に同性であっても胸がときめいて、ぐわぁっと沸き上がった歓喜に勢いよくノヴァの首に手を回し抱き着いた。
結構な勢いで飛びついたのに、ノヴァの体は少しもよろつかず、ガッシリと抱きしめられた安定感に離れ時を見失う。
なかなか離れない僕達にとーさまがごほんっと大きく咳払いしたところでお互いに離れ、けれどノヴァには元の位置ではなくソファのお隣に座ってもらった。
「ノヴァ。分かっていると思うがルナイスと共に生きることで通常よりも大変に思うことが多い人生になるだろう。それを覚悟の上で婚約を申し込んだ…間違いないな?」
「はい。ルナイスを害するものから必ず守ると誓います。」
「僕もノヴァを守るよ。」
アーバスノイヤー家の裏家業を継ぐというのに守られるばかりの存在なわけもないし、とーさまにとってノヴァも甥っ子くらいの感覚であることは分かっているので僕も宣言しておく。
そんな僕達にとーさまは満足そうに頷いている。
そしてとーさまの目の前で僕達は婚約の契約を結んだ。
前世では婚約で何か書類に書いたりはしなかったように思うけど、今世の貴族は魔法での契約を結ぶことになってい
る。
お互いの同意の元、将来を誓うという契約を結ぶことで色んな意味の間違いが起きないようにされているのだ。
因みに平民は婚約では契約を交わさない。
魔力が足りない者が多いこともあるが、貴族程そういうの厳しくないのだ。
偶に束縛心の強い者が平民でもそう言った契約を交わす、ということはあるらしいが。
「二人の婚約については近々公表する。社交の場にもこれからは2人で参加をすることになるだろう。その際に下品な輩共が喚くかもしれんが全て無視をして言い。」
とーさまの言葉にしっかりと僕達は頷いて、とーさまからこれからのことを2人でよく話し合いなさいと言われたので執務室を出て、談話室へ移動した。
______
さっそくキャラ投票のコメントを下さりありがとうございます!
私の更新がゆっくりなのもあるので、投票期間は5月いっぱいとします。
どのキャラクターを推すのか悩んでいる方は5月末までにぜひ^^
「ノヴァはそれでいいの?拒否して全然いいんだよ。」
そう言ってから、これで拒否されたら僕玉砕ってことじゃんっと気づいたけど…でもノヴァが望んでいないのに婚約者にするのはもっと嫌だ。
目を逸らさずじっと見つめ合う僕とノヴァ。
「それは…私との婚約を受け入れたくない…ということでしょうか。」
ノヴァは何て言うのかなっとドキドキして待っていると、ちょっと険しい顔になったノヴァがそう言った。
なんならそう言ったノヴァの表情は傷ついたような顔に見える。
「え?…いや、僕が、じゃなくてね?ノヴァが望んでいないのに婚約を無理に交わす必要はないよってことで」
「それはルナイス様が私との婚約が嫌だから言っているわけではないのですか?」
「え?嫌なわけない。僕がノヴァのこと好きなの結構分かりやすかったと思うんだけど…」
自分で言うのも何だけど、ノヴァに恋愛感情を抱いているなんて一言もとーさまに言ってないのに伝わっているくらいノヴァに向ける好意は明け透けだったと思うんだけどっと首を傾げる。
「いえ…好かれているだろうなっとは思ってましたが……ルナイス様。私がルナイス様の婚約者に立候補したのです。ですから、望んでいない婚約などではありません。」
あ、伝わってたっと思った次の瞬間にはビックリ仰天な言葉を耳にした。
婚約者に立候補…
いや、嫌われてはないと思っていたけど、ノヴァが僕に向ける感情は弟、みたいなものだと思っていたので立候補をしてくれたということに驚きが隠せない。
立候補してくれたってことは…
ノヴァも僕が好き?
「…弟的存在に下手な婚約者がつくよりはっていう?」
「いえ。その…ルナイス様と婚約させて欲しいと2年程前から当主様には申込をしていたのですが、なかなか受けてもらえず…本日やっと受け入れてもらえたのです。」
え?っとノヴァの言葉にとーさまの方へ視線を移すが、とーさまは微妙に視線を外して僕とは目を合わせない。
「それで…ルナイス様はこの婚約を受け入れてくれますか?」
「…素でもう一回。」
じーっととーさまを見つめていると、見かねたノヴァが僕に婚約を受け入れるか聞いてきたので、先ほどから気になっていた言葉遣いを指摘する。
貴族の契約の場だし、とーさまの手前、丁寧な言葉遣いをしているということは理解しているけれど、僕に対する婚約の申込は素のノヴァでして欲しいっという僕の我儘。
ノヴァはチラッととーさまを気にしたけど、ふぅーっと息を吐き出して座っている僕の目の前まで来て、視線を合わせるように片膝をついた。
「俺と婚約を結んでくれないか。」
「っよろしくお願いします!」
要求しておいて、恥ずかしくなったのと、好きな相手(しかもとんでもない綺麗系イケメン)から片膝をついての申込に同性であっても胸がときめいて、ぐわぁっと沸き上がった歓喜に勢いよくノヴァの首に手を回し抱き着いた。
結構な勢いで飛びついたのに、ノヴァの体は少しもよろつかず、ガッシリと抱きしめられた安定感に離れ時を見失う。
なかなか離れない僕達にとーさまがごほんっと大きく咳払いしたところでお互いに離れ、けれどノヴァには元の位置ではなくソファのお隣に座ってもらった。
「ノヴァ。分かっていると思うがルナイスと共に生きることで通常よりも大変に思うことが多い人生になるだろう。それを覚悟の上で婚約を申し込んだ…間違いないな?」
「はい。ルナイスを害するものから必ず守ると誓います。」
「僕もノヴァを守るよ。」
アーバスノイヤー家の裏家業を継ぐというのに守られるばかりの存在なわけもないし、とーさまにとってノヴァも甥っ子くらいの感覚であることは分かっているので僕も宣言しておく。
そんな僕達にとーさまは満足そうに頷いている。
そしてとーさまの目の前で僕達は婚約の契約を結んだ。
前世では婚約で何か書類に書いたりはしなかったように思うけど、今世の貴族は魔法での契約を結ぶことになってい
る。
お互いの同意の元、将来を誓うという契約を結ぶことで色んな意味の間違いが起きないようにされているのだ。
因みに平民は婚約では契約を交わさない。
魔力が足りない者が多いこともあるが、貴族程そういうの厳しくないのだ。
偶に束縛心の強い者が平民でもそう言った契約を交わす、ということはあるらしいが。
「二人の婚約については近々公表する。社交の場にもこれからは2人で参加をすることになるだろう。その際に下品な輩共が喚くかもしれんが全て無視をして言い。」
とーさまの言葉にしっかりと僕達は頷いて、とーさまからこれからのことを2人でよく話し合いなさいと言われたので執務室を出て、談話室へ移動した。
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