王家の影一族に転生した僕にはどうやら才能があるらしい。(完結)

薄明 喰

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第4章

勉強不足でした

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朝がきた。



にぃ様に優しく起こされて用意を整えた僕はにぃ様と一緒に食堂へ。

食堂には既にとーさま以外の皆が居て、まだ覚醒しきってない僕のふわふわとした挨拶を誰かが指摘することなく穏やかな雰囲気に包まれている。



「皆、よく眠れたか。」


僕達が着席してしばらく、今日も麗しいとーさまが食堂に訪れ着席された。
そしてとーさまの合図で始まった朝食ではそれぞれが思い思いに話していて、そういうところのマナーが厳しい家に産まれなくてよかったなぁっと思いながら僕ももそもそとご飯を口に運ぶ。










「ルナイス。まだ眠たそうだな。家は整っているし、移動は昼食を終えてからにするか?」


ぼーっとしながらのんびり食べていると横の席に座っていたノヴァに声をかけられた。


昼食を終えてからならもうひと眠りできそうだなっと思ったけど、忙しいとーさまとにぃ様が今日の為にお仕事を調整してくれていることを知っているので急な予定変更は駄目だと思いなおす。




「私も父上も気にしないぞ。」


首を横に振った僕に、隣のにぃ様がそう声をかけてくれたけど再び僕は首を横に振る。



どこかできちんと区切りをつけないともうちょっと、もうちょっとと何時までも新居に行けない気がする。








朝食を終えてとーさま達と宿泊された皆を御見送りする。


「ルナイス。また落ち着いたら連絡をしてくれ。新人で融通はあまり効かないだろうができるだけ予定を合わせる。」


「ヒューにどうにかしろと言っておこう。」


「いえ。反感買いそうなんで必要ないです。」



テトラ君の言葉ににぃ様が答えるけど、さすがはテトラ君。

遠慮なくばっさりとにぃ様の厚意をぶった切る。



しかしにぃ様は寛大なので気にした様子もなくそうかっと頷いていたし、満足そうに頷いてもいた。





「ルナイス様。実は魔導具研究所の所長は僕の兄上なんです。ちょっと変わってますが、頼りにはなると思いますので何かあったら遠慮なく兄上にお申し付けください。話はしているのでルナイス様のこと分かってると思います。」


オスカル君は別れ際に爆弾を投下してきた。

僕が魔導具研究所に所属することは事前に知っていたのに所長がお兄さんだなんて今言う?


駄目だ。

目の前のオスカル君の笑顔は善意100%。















「ノヴァ…知ってた?」


「いや。面談では何も言っていなかったが。」


「だよね。言われてみれば似てるような…」



国の事情も絡んでくるので、僕達の採用は強制的なものだったけど一応面接ではなく面談はしている。

所長と僕達の指導に当たる先輩とお話をしたけれど、所長がオスカル君の兄君だってことは言われなかった。


お仕事の場ではあるし、雑談っていうよりも契約や業務なんかの確認って感じだったし言われなかったからって別に支障があるわけでもないんだけど…



僕がノルデン家と関わりがあることを知っている誰かが教えてくれていてもよかったと思う。

特にヨハネス、コルダ辺り!!









「私は護衛ですので。」


「はぁ…知っておられると思ってました。」



部屋に戻って二人に言えば、ヨハネスは護衛であり執事じゃないし自分もそういうの知らないって言われて、コルダには知らなかったんですか?もう少し勉強したほうがいいですねって言われた。


もう「はい」しか言えないよね。



これからウォード家の者として社交界に出る機会も増えるし、改めてきちんと貴族社会のお勉強をやり直そうと反省した。








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