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第4章
ルナイスの雑な講習
しばらく皆でドボン魔法を練習したけど、対人での練習は闇魔法危険なので木の枝やぬいぐるみを使って練習をした。
皆がそれとなくコツを掴んだところで、次に精神干渉する闇魔法を教えることにした。
これは本当に危険な魔法だけど、いざという時に自分の身を護る術としてはとっても効果的な魔法だ。
「じゃあクルール・チョットツさんに助手をお願いしますね。」
クルール・チョットツさんはドボン魔法の時に走ってきてくれた猪獣人さん。
やっぱり獣人族のお名前失礼だけど面白い。
「いきまーす…闇堕ち。」
「っ…」
この魔法は最近習得した魔法で、僕が堕ちた時と似たような精神状態にすることができる。
闇属性に適正がある人であれば結構この状態きついけど慣れてるもんで、他の人もやれると思う。
ただ、本当堕ちてる状態ってきついの知ってるから皆使いたがらないけど。
クルールさんはどんどん暗い表情に変わっていって、今は小さく地に丸まって頭を地面に擦りつけている。
そしてしばらくすると突然泣き出し、頭を掻きむしりだしたので魔法を解くとクルールさんははっと我に変えって僕を見た。
「…えげつないな。」
「あぁ…あの魔法が使えたとしても使いたくない。」
うんうん。
闇属性ならやっぱりあの辛さは分かるよね。
「でも自分を殺そうとやってきた奴に遠慮何ていらないでしょ?特に闇属性だからって暗殺しようとする奴等なんて…あの苦しみを味わわせてやればいい。」
「闇深っ。」
「ルナイス様何があったんだ。」
未だに毎夜やってくる暗殺者共を思い出して闇堕ちしそうになってしまったが、この魔法は獣人族を誘拐しようとして捕まっていた罪人達を使って練習することにした。
地下牢ではしばらく罪人達のめそめそ泣く声や、頭を壁に打ち付ける鈍い音が響き渡ったけれど無事皆習得できました!
でもこの練習で闇属性持ちは休憩に入ったので、次に他の魔法のちょっとした応用を教える。
「これから教える魔法は主体になって戦う仲間を補助する魔法です。キャロットさんを補助するのでクルールさん相手役してください。」
闇適正者で唯一生き残ったクルールさんに相手役を頼むと何故か死んだ目を向けられた。
死んだ目をしながらも位置についてくれたクルールさん。
とりあえずキャロットさんに襲い掛かってもらって、キャロットさんには自由に闘ってもらう。
しばらく戦う2人の様子を観察して、ある程度キャロットさんの使う技や癖を把握したところで補助魔法を展開していく。
まずはキャロットさんに向かって突進していくクルールさんの前に炎の壁をつくる。
その間にキャロットさんは体制を立て直し、クルールさんから距離を取った。
そしてキャロットさんが高く飛び上がったのを見て、僕はクルールさんの足元の地面を水魔法用いてぬかるみに変え咄嗟に動けないようにした。
クルールさんはキャロットさんの攻撃を避けきれず蹴られて地面へ伏した。
「こんな感じです。決して主体で戦っている者を邪魔せず、敵を仕留めやすいように補助をする。これが出来る者が居るのといないとでは戦況が大きく変わります。」
全員がガンガン行こうぜ!では困るのだ。
僕は戦場に出たことはないけれど、長期戦において重要なのは回復師だけではない。補助者も重要なことを前世で暇潰しに無心で戦う系ゲームをしていた僕は知っている。
ということで、二人一組になってもらい対戦していってもらう。
勝ち上がり式で、最後に残ったのはクルールさんチームと狼獣人さんチーム。
狼獣人さんみたいな戦闘に強い獣人さんはノヴァの方へ行くはずなのに僕の方に来ていたから気になっていた人達だ。
やはり戦闘慣れをしているようで、ここまで順調に勝ち上がってきた。
クルールさんはこの勝負で勝ったら僕と戦いたいとのこと。
何か少しでもやり返さないと気が済まない!とか叫んでた。
最後の決勝戦ではお互いに攻めて攻められての戦いを繰り広げている。
クルールさんはガンガン攻めていくタイプで、補助者のキャロットさんはもう必死。
偶にキャロットさんの魔法とがっちんこしちゃってる時もあるけど、タフなクルールさんは気にせず立ち上がり進んで行く。
狼獣人さんは白い人が補助者で黒い人が主体者として戦い…ではなくお互いに戦う側と補助する側を交代しながらの戦闘をしていて、見ていてすごく面白い。
魔法で剣を造り攻撃を仕掛けたり、炎魔法で火球を造りだし攻撃したり、補助魔法も主体が展開した魔法に混ぜるような戦闘スタイルだ。
例えば主体者が水で攻撃をしかけると、その水魔法に雷魔法を混ぜてみたり。
数分後
予想通り立っているのは狼獣人の2人だった。
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