240 / 427
第4章
見えない見えない…あれ?
返答がくるまではのんびり過ごすしかない僕達は早めの昼食をとることにした。
野営食だけど、魔獣のお肉が豊富にあるのですごく豪華な食事だ。
お肉と野草と自賛したソースを挟んだパンに、魔獣の骨と薬草を煮込んだ出汁を使ったスープ。
辺境伯達のような体が大きくて沢山動く人達はそれにお肉に香辛料をかけて焼いただけのステーキとお肉を塩漬けにして薄く切ったハムに肉団子などを食べていた。
昼食後、のんびりしているとぽんっとノヴァの前に魔法送書が届いた。
内容は
『安全に考慮し、捜査を開始せよ。』
であった。
さすがとーさまだ。
仕事が早いうえに、良い結果を届けてくれる。
送書の内容を辺境伯様にお伝えすると「分かってはいたが…」と何故か苦笑い。
それでも国から正式に許可が下りたので、僕達は一度森から出ることにした。
ノヴァが森の周りに結界を展開し、万が一に備えて皆がすぐ戦闘に入れるような配置につく。
「いきます!」
ノヴァが大きな声でそう宣言すると森の中から獣の咆哮が聞こえてきた。
ノヴァが歪みの穴の結界を解いてから何分が経過したか…
未だに獣たちは森から姿を現していない。
「ノヴァ。何か分かった?」
「いや…結界の痕跡を探ってみているが…一向に見つからない。」
あの量の魔獣達が森から出てこないことにやはり森事態に何かしら結界のようなものが施されていると確信をしたが、それがどういったものであるのかは誰にも分からないまま。
魔法が使われている痕跡もなければ目に見えもしない。
「んー…ホルス様は何か分かりますか?」
「…何かしらの力が働いているのは分かるが……あくまでも憶測であるが、神に等しい力が働いているのやもしれん。ガンナーよ、どう思う?」
「はい。森からは強い力を感じますが…その力の均衡が歪のように感じます。」
ドラゴンであるホルス様なら何か分かるかと思い尋ねてみるが、ホルス様も分からないようでホルス様がガンナーに声をかければ曖昧ながらもやはり何かしら強い力が作用していることが分かった。
しかしその力もガンナーが言うには弱まり、歪なものになりつつあるらしい。
違和感などを口にしなかったことをガンナーは詫びたが、不確かな情報を主に知らせて混乱を招くわけにはいかないということも理解しているから彼を責めることはない。
「神様系って誰が分かるかな…」
「何を言って居る。お主が一番分かるだろうて。」
ぽつりと呟いた僕の言葉にホルス様が返事をするが、僕はぎょっとして無理無理無理っと両手を横にぶんぶん振る。
加護は貰っていても神様の姿何て見たことないし、神の力っていうのも理解できてない。
龍神様からの加護を与えられていると言われているが、龍神様に会ったことなんてない。
「ルナイス。目を閉じて気を静めゆっくりと目を開いて見よ。」
「…」
ホルス様は仕方ない子だなーって感じの表情で僕に目を閉じるように指示する。
そんなことしても見えないと思うけどっと思いながらも、僕の好みドストライクドラゴンなホルス様の指示に大人しく従う。
目を閉じた暗い視界の中、深呼吸を何度か繰り返し気持ちを凪らせる。
怒りなど強い感情に襲われた時に呼吸が上手くできなくなる時があって、その対処法として僕はよくこの瞑想をしているが、周りに沢山の人が居る中慣れない環境下で気持ちを静めるのはなかなかに難しい。
結構な時間をかけてやっと自身の気持ちを落ち着かせることができた僕はそっと目を開いた。
「…結界が壊れかけてる。」
見えた。
見えてしまった。
読めないけれど古代文字のようなものが結界となり森を覆っているのが見えてしまった。
野営食だけど、魔獣のお肉が豊富にあるのですごく豪華な食事だ。
お肉と野草と自賛したソースを挟んだパンに、魔獣の骨と薬草を煮込んだ出汁を使ったスープ。
辺境伯達のような体が大きくて沢山動く人達はそれにお肉に香辛料をかけて焼いただけのステーキとお肉を塩漬けにして薄く切ったハムに肉団子などを食べていた。
昼食後、のんびりしているとぽんっとノヴァの前に魔法送書が届いた。
内容は
『安全に考慮し、捜査を開始せよ。』
であった。
さすがとーさまだ。
仕事が早いうえに、良い結果を届けてくれる。
送書の内容を辺境伯様にお伝えすると「分かってはいたが…」と何故か苦笑い。
それでも国から正式に許可が下りたので、僕達は一度森から出ることにした。
ノヴァが森の周りに結界を展開し、万が一に備えて皆がすぐ戦闘に入れるような配置につく。
「いきます!」
ノヴァが大きな声でそう宣言すると森の中から獣の咆哮が聞こえてきた。
ノヴァが歪みの穴の結界を解いてから何分が経過したか…
未だに獣たちは森から姿を現していない。
「ノヴァ。何か分かった?」
「いや…結界の痕跡を探ってみているが…一向に見つからない。」
あの量の魔獣達が森から出てこないことにやはり森事態に何かしら結界のようなものが施されていると確信をしたが、それがどういったものであるのかは誰にも分からないまま。
魔法が使われている痕跡もなければ目に見えもしない。
「んー…ホルス様は何か分かりますか?」
「…何かしらの力が働いているのは分かるが……あくまでも憶測であるが、神に等しい力が働いているのやもしれん。ガンナーよ、どう思う?」
「はい。森からは強い力を感じますが…その力の均衡が歪のように感じます。」
ドラゴンであるホルス様なら何か分かるかと思い尋ねてみるが、ホルス様も分からないようでホルス様がガンナーに声をかければ曖昧ながらもやはり何かしら強い力が作用していることが分かった。
しかしその力もガンナーが言うには弱まり、歪なものになりつつあるらしい。
違和感などを口にしなかったことをガンナーは詫びたが、不確かな情報を主に知らせて混乱を招くわけにはいかないということも理解しているから彼を責めることはない。
「神様系って誰が分かるかな…」
「何を言って居る。お主が一番分かるだろうて。」
ぽつりと呟いた僕の言葉にホルス様が返事をするが、僕はぎょっとして無理無理無理っと両手を横にぶんぶん振る。
加護は貰っていても神様の姿何て見たことないし、神の力っていうのも理解できてない。
龍神様からの加護を与えられていると言われているが、龍神様に会ったことなんてない。
「ルナイス。目を閉じて気を静めゆっくりと目を開いて見よ。」
「…」
ホルス様は仕方ない子だなーって感じの表情で僕に目を閉じるように指示する。
そんなことしても見えないと思うけどっと思いながらも、僕の好みドストライクドラゴンなホルス様の指示に大人しく従う。
目を閉じた暗い視界の中、深呼吸を何度か繰り返し気持ちを凪らせる。
怒りなど強い感情に襲われた時に呼吸が上手くできなくなる時があって、その対処法として僕はよくこの瞑想をしているが、周りに沢山の人が居る中慣れない環境下で気持ちを静めるのはなかなかに難しい。
結構な時間をかけてやっと自身の気持ちを落ち着かせることができた僕はそっと目を開いた。
「…結界が壊れかけてる。」
見えた。
見えてしまった。
読めないけれど古代文字のようなものが結界となり森を覆っているのが見えてしまった。
あなたにおすすめの小説
第5皇子に転生した俺は前世の医学と知識や魔法を使い世界を変える。
黒ハット
ファンタジー
前世は予防医学の専門の医者が飛行機事故で結婚したばかりの妻と亡くなり異世界の帝国の皇帝の5番目の子供に転生する。子供の生存率50%という文明の遅れた世界に転生した主人公が前世の知識と魔法を使い乱世の世界を戦いながら前世の奥さんと巡り合い世界を変えて行く。
【完結】旦那様、どうぞ王女様とお幸せに!~転生妻は離婚してもふもふライフをエンジョイしようと思います~
魯恒凛
恋愛
地味で気弱なクラリスは夫とは結婚して二年経つのにいまだに触れられることもなく、会話もない。伯爵夫人とは思えないほど使用人たちにいびられ冷遇される日々。魔獣騎士として人気の高い夫と国民の妹として愛される王女の仲を引き裂いたとして、巷では悪女クラリスへの風当たりがきついのだ。
ある日前世の記憶が甦ったクラリスは悟る。若いクラリスにこんな状況はもったいない。白い結婚を理由に円満離婚をして、夫には王女と幸せになってもらおうと決意する。そして、離婚後は田舎でもふもふカフェを開こうと……!
そのためにこっそり仕事を始めたものの、ひょんなことから夫と友達に!?
「好きな相手とどうやったらうまくいくか教えてほしい」
初恋だった夫。胸が痛むけど、お互いの幸せのために王女との仲を応援することに。
でもなんだか様子がおかしくて……?
不器用で一途な夫と前世の記憶が甦ったサバサバ妻の、すれ違い両片思いのラブコメディ。
※5/19〜5/21 HOTランキング1位!たくさんの方にお読みいただきありがとうございます
※他サイトでも公開しています。
【無断転載・AI利用禁止 / No Unauthorized Use or AI Training】
本作品の無断転載・複製・AI学習利用を禁じます。
Unauthorized reproduction or use for AI training is strictly prohibited.
© 魯恒凛 / RoKourin
転生先がヒロインに恋する悪役令息のモブ婚約者だったので、推しの為に身を引こうと思います
結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
【だって、私はただのモブですから】
10歳になったある日のこと。「婚約者」として現れた少年を見て思い出した。彼はヒロインに恋するも報われない悪役令息で、私の推しだった。そして私は名も無いモブ婚約者。ゲームのストーリー通りに進めば、彼と共に私も破滅まっしぐら。それを防ぐにはヒロインと彼が結ばれるしか無い。そこで私はゲームの知識を利用して、彼とヒロインとの仲を取り持つことにした――
※他サイトでも投稿中
聖女の兄で、すみません!
たっぷりチョコ
BL
聖女として呼ばれた妹の代わりに異世界に召喚されてしまった、古河大矢(こがだいや)。
三ヶ月経たないと元の場所に還れないと言われ、素直に待つことに。
そんな暇してる大矢に興味を持った次期国王となる第一王子が話しかけてきて・・・。
BL。ラブコメ異世界ファンタジー。
【新版】転生悪役モブは溺愛されんでいいので死にたくない!
煮卵
BL
ゲーム会社に勤めていた俺はゲームの世界の『婚約破棄』イベントの混乱で殺されてしまうモブに転生した。
処刑の原因となる婚約破棄を避けるべく王子に友人として接近。
なんか数ヶ月おきに繰り返される「恋人や出会いのためのお祭り」をできる限り第二皇子と過ごし、
婚約破棄の原因となる主人公と出会うきっかけを徹底的に排除する。
最近では監視をつけるまでもなくいつも一緒にいたいと言い出すようになった・・・
やんごとなき血筋のハンサムな王子様を淑女たちから遠ざけ男の俺とばかり過ごすように
仕向けるのはちょっと申し訳ない気もしたが、俺の運命のためだ。仕方あるまい。
クレバーな立ち振る舞いにより、俺の死亡フラグは完全に回避された・・・
と思ったら、婚約の儀の当日、「私には思い人がいるのです」
と言いやがる!一体誰だ!?
その日の夜、俺はゲームの告白イベントがある薔薇園に呼び出されて・・・
ーーーーーーーー
この作品は以前投稿した「転生悪役モブは溺愛されんで良いので死にたくない!」に
加筆修正を加えたものです。
リュシアンの転生前の設定や主人公二人の出会いのシーンを追加し、
あまり描けていなかったキャラクターのシーンを追加しています。
展開が少し変わっていますので新しい小説として投稿しています。
続編出ました
転生悪役令嬢は溺愛されんでいいので推しカプを見守りたい! https://www.alphapolis.co.jp/novel/687110240/826989668
ーーーー
校正・文体の調整に生成AIを利用しています。
【完結。一気読みできます!】悪役令息に転生したのに、ヒーローもヒロインも不在で、拾って育てた執事が最強なんだが……なんで?!
はぴねこ
BL
前世の弟が好きだったゲームの世界に、悪役令息として転生してしまった俺。
本来なら、ヒロインをいじめ、ヒーローが活躍するための踏み台になる……
そんな役割のはずなのに、ヒーローともヒロインとも出会えない。
いじめる対象すら見つけられない新米悪役令息とか、ポンコツすぎないだろうか?
そんな俺に反して、子供の頃に拾って育てた執事は超優秀で、なぜか「悪役執事スキル」を着実に磨いている。
……いや、違う!
そうじゃない!!
悪役にならなきゃいけないのは俺なんだってば!!!
推しの運命を変えるため、モブの俺は嫌われ役を演じた
月冬
BL
乙女ゲームの世界に転生した俺は、ただのモブキャラ。
推しキャラのレオンは、本来なら主人公と結ばれる攻略対象だった。
だから距離を置くつもりだったのに――
気づけば、孤独だった彼の隣にいた。
「モブは選ばれない」
そう思っていたのに、
なぜかシナリオがどんどん壊れていく。
これは、
推しの未来を知るモブが、運命を変えてしまう物語。
事なかれ主義の回廊
由紀菜
BL
大学生の藤咲啓嗣は通学中に事故に遭い、知らない世界で転生する。大貴族の次男ランバート=アルフレイドとして初等部入学前から人生をやり直し、学園で出会う無愛想で大人顔負けの魔法の実力者であるヨアゼルン=フィアラルドと親友になるが、彼に隠された力に翻弄され次々と襲ってくる災難に巻き込まれる。終いには、国家の存続を揺るがす大事件にまで発展することに・・・