王家の影一族に転生した僕にはどうやら才能があるらしい。(完結)

薄明 喰

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第4章

知識の吸収の喜び



「南の地特有の文化と植物、それから生態系を知りたいです。」

「ほう…ならば私の視察についてくるといい。私は面倒なやらなければいけない視察を面白くできそうであるし、貴殿等は知りたいことが知れる。」


ノヴァの言葉に飛ばしていた思考を戻す。

南の地では珍しい独自のものが沢山あると聞いているので、それらを自分達の目で見たいねっと事前に話していた。



ラプラス様は爵位があるわけじゃない統治者なので、どんな視察をしているのかも気になるから視線を向けてきたノヴァにこくりと頷く。





「では、ぜひ視察に同行させてください。」


「うむ、では視察は明日から3日かけて行うのでその準備をしておくように。あぁ、視察先に休める別邸があるので食事や寝床の心配はいらぬぞ。」


「転移で此処に戻ってはこないのですか?」



悪魔族であれば転移の魔法を使うのなんてどうってことないことのはず…。

住み慣れている屋敷に戻ってこず、別邸を造っている理由って何だろう?という疑問を抱き、ラプラス様に質問する。






「悪魔族は人族よりも欲に忠実な生き物であることはご存じの通り。つまり、欲望に忠実になりすぎたあまりアーナンダ国の法を犯す輩が多いのだ。そのために私は年に3から4回ほど視察をするのだが…その度いちいち転移して移動するのも面倒であるし、各別邸はその地に合わせた装飾を施しているので客人を楽しませることもできる。私もその場に長く滞在することで分かってくるものもあるのでな。なんだ?戻ったほうがいいか?」



「いえ!魔力に限りなく、人にとっては高等な魔術、魔法を容易に扱う悪魔族がなぜその場に留まることを選ぶのかなっと疑問に思いました。」




「そうか。まぁ、確かに転移ができる人間や獣人は少ないな。魔力を飛ばすのが下手なのだろうな。」


「「魔力を飛ばす?」」




ラプラス様の口から今貴重な発言が飛び出た!

僕もノヴァも前のめりになってラプラス様に詳しくっと詰め寄る。





「ははははは!!!なに、貴殿等は魔法の知識に貪欲なようだな!よいだろう、転移とは移動したい地点を想像し、その場に魔力を飛ばし魔法陣が展開されることによってできる魔法だ。逆に貴殿等はその仕組みも理解しないでどうやって転移をしていたのだ?」


「飛ぶ場所を強く頭に思い描くことで転移をしておりました。」



「なるほど…魔法に想像力は必要不可欠であるから不正解ではないのだが、転移地に魔力を飛ばした方が精度が上がり失敗も減るだろうな。」




「「ほぉ!」」




良いことを聞いたと目を輝かせる僕達に得意げで楽しそうなラプラス様。

知識を吸収したいという僕達の知識欲にご満悦な様子。




その後も夕食の時間までは、今の中央の流行りや新しい発見等を教え、中央では知り得ない魔法や魔獣についての情報を教えてもらいという素晴らしく有意義な時間を過ごすことができた。



そして夕食後、慌てて視察の旅の支度をする僕達であった。








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