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俺はとある名門校の卒業生にも関わらず普通の会社員として働いている。何故こうなったかなんて俺が聞きたい。
俺の人生はいつもツイてない。
学生時代好きな女の子は他の男が好きだったし、勉強だって努力しても平均以上はいかない。そんな俺は周囲から頼られる事だって中々ない。いつも馬鹿にされる。
あーあ、どっかに俺の事を慰めてくれる優しい女の子が突然現れたりしないかなー。
「先輩、ここ間違えてます」
「あ、本当だ!ごめんありがと」
そんな事を考えているとまた口煩い後輩くんから駄目出しを食らった。いやまぁ俺が悪いんですけども。
彼は俺とは違う。エリートで入ったばかりなのに卒なくこなし、教育係の俺よりも完璧である。それに加えて容姿端麗で彼を前にした女性社員の目は皆ハートになってる。ああ、羨ましいったらありゃしない。
まあ、憎んでも意味は無い。それに俺は世界は不公平だってことをあの学生時代に十分理解した。同級生に居たモデルや王子様が良い例だ。やはり彼等は格が違うのだ。俺とは違うカリスマ性が根っこから染み付いてる。
きっと彼もその一員。俺みたいな人間が恨んでも憎んでも、元から手にしてる奴には勝てないのだ。
「顔、じろじろと見てなんですか」
「あっいやぁごめん。睫毛が凄いバシバシだと思って」
「それ、どういう意味ですか」
「褒めてます!」
そう言うと、彼は呆れたように「はぁ」と相槌を打った。
うん、やっぱり態度の悪くても顔が良ければ勝ち組なんだな。羨ましいぜ。
俺の人生はいつもツイてない。
学生時代好きな女の子は他の男が好きだったし、勉強だって努力しても平均以上はいかない。そんな俺は周囲から頼られる事だって中々ない。いつも馬鹿にされる。
あーあ、どっかに俺の事を慰めてくれる優しい女の子が突然現れたりしないかなー。
「先輩、ここ間違えてます」
「あ、本当だ!ごめんありがと」
そんな事を考えているとまた口煩い後輩くんから駄目出しを食らった。いやまぁ俺が悪いんですけども。
彼は俺とは違う。エリートで入ったばかりなのに卒なくこなし、教育係の俺よりも完璧である。それに加えて容姿端麗で彼を前にした女性社員の目は皆ハートになってる。ああ、羨ましいったらありゃしない。
まあ、憎んでも意味は無い。それに俺は世界は不公平だってことをあの学生時代に十分理解した。同級生に居たモデルや王子様が良い例だ。やはり彼等は格が違うのだ。俺とは違うカリスマ性が根っこから染み付いてる。
きっと彼もその一員。俺みたいな人間が恨んでも憎んでも、元から手にしてる奴には勝てないのだ。
「顔、じろじろと見てなんですか」
「あっいやぁごめん。睫毛が凄いバシバシだと思って」
「それ、どういう意味ですか」
「褒めてます!」
そう言うと、彼は呆れたように「はぁ」と相槌を打った。
うん、やっぱり態度の悪くても顔が良ければ勝ち組なんだな。羨ましいぜ。
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