僕と先生との物語

小学校

小学5年生【強烈な出会い】

僕は4年生担任だった安田先生と約束をして5年生になった。

その内容は5年生になったら教室で授業を受けること。
本来なら当たり前のことだが、僕は約2年間まともに授業を受けてなかった。
そんな僕からしたらハードルの高い約束。
でも、とりあえずやってみようと5年生最初の始業式には出た。



5年生になるとクラス替えがあった。

さらに、担任の先生も吉岡先生に変わった。
吉岡先生はおじいちゃん先生。
細くて、髪はボサボサ。
髭はボーボー生えてて、季節も関係なくどんな時でもビーチサンダル。
初めての男の担任の先生というだけでも緊張していたのに、見た目のインパクトも凄い。

そんな吉岡先生は見た目だけじゃなく、言動も行動も凄い。



始業式後の学活で、初対面の僕達に向かって「先生はみんなが悪いことをしたら罰を与えます。学校や社会のルールを守れない、人に迷惑をかける、やらないといけないことをやらない。そんなときはみんなに容赦なく厳しく接します。」と初日に宣言されました。

昔ほどでは無いとはいえまだ体罰がある時代。
半信半疑ではあったが、どうせ口だけだろうと思っていた。



すると早速その日の放課後、僕は吉岡先生に残された。

吉岡先生は僕に「げんきは今まであんまり教室で授業を受けてなかったって聞いてるけど、今日はがんばったな。たださっきも言った通り、先生は誰に対しても同じように接する。できてなければ、げんきにももちろん罰を与える。明日からがんばって授業おいでや。」と言われました。

これは本気でやるつもりの発言やなと聞いていて思い、ただただ怖くなった。

罰ってなんやろ？何をしたら怒られるんやろ？と疑問は尽きないが、とりあえずやらないと大変なことになる。
怒られる。
それだけは初日からしっかりと肌で感じた。