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第1章
転売勇者、玉座の宝玉を売り飛ばす。
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俺の名前は赤瀬 咲夜。24歳、無職。働く?冗談じゃねぇよ。社会なんてクソだし、労働なんてもっとクソだ。だから俺は働かねぇ。他人がどう思おうが、俺が楽して生きられればそれでいい。
俺の生活はシンプルだ。朝は適当に起きて、昼飯はコンビニで済ます。趣味は一つ、ネット転売だ。無職の俺でも、転売で楽に稼げる。それが唯一の楽しみだ。最近なんかは、母親に「あんたいい加減働きなさい」とか言われるけど、無視してる。
今日も、俺はパソコンの前に座り、メルカリやオークションサイトを眺めていた。廃盤になったフィギュアや、レアなゲームグッズを安く仕入れて、高値で売る。それで飯を食ってるってわけだ。時々、うっかり高値で売れたときなんかは、その金で昼から飲みに行く。今日もそんな日だ。
「ったく、またゴミみたいな出品ばっかりか……」
スクロールする画面に目新しいものはなく、ため息が出る。この前見つけた限定フィギュアを倍の値段で売りつけた時は気持ちよかったけど、今日は収穫なしか。
その時、スマホに通知が来た。メルカリで出品していた商品が売れたという通知だ。
「お、マジか。ボロいなぁ……売った奴、ホント見る目ねぇな」
売れたのは、中古で汚れたフィギュアだ。普通なら捨ててもいいレベルのものだが、ちょっと手入れして写真をうまく撮って、プレミア感を演出しておいた。相手がバカだと、こうやって楽に儲かるんだよな。こっちは何も失わねぇし、どうなろうと関係ねぇ。
「よし、これでまた楽に金が入ったわ。昼から酒でも飲むか」
そんなことを考えながら、俺はのんびりしていた。ところが――突然、スマホの画面が異様に輝き出した。
「……は?なんだこれ?」
強烈な光に目が眩み、視界が真っ白になる。気がつくと、俺はいつの間にか別の場所に立っていた。
---
気がついたら、俺は巨大な玉座の前にいた。どう見てもこれは現実じゃねぇ。まるでゲームの世界みたいな王城の中、目の前には威厳に満ちた老人が座っている。
「異世界の勇者よ、よくぞ参られた。」
「……は?勇者?」
呆然とする俺に、王様っぽい奴が話しかけてきた。どうやら、俺は異世界に召喚されたらしい。いやいや、俺なんか呼ぶよりもっと適任がいるだろ。だが、どうやら本気らしい。彼らは国を救うために俺を呼んだとか言っているが、俺は全く興味がない。
「おい、俺が何でここにいるかは知らねぇが、戦うとかそういうのは無理だから」
「だが、お前には特別な力が宿っている。我々はそれに期待しているのだ」
特別な力?何言ってんだ、こいつら。と思っていると、王座の後ろにある豪華な装飾品が目に入った。黄金の剣に、宝石をちりばめた王冠、そして、輝く宝玉。
「……あれ、めっちゃ高く売れそうじゃね?」
俺はその宝玉を見つけ、ニヤリと笑った。これ、転売したら相当儲かるだろう。ふと手を伸ばしてその宝玉に触れた瞬間、頭の中に何かが響いた。
『――転売スキル、解放されました』
「……は?スキル?」
いきなり、俺の頭に妙な情報が流れ込んできた。どうやら、この異世界では俺の転売の才能がスキルとして発現したらしい。俺は手にした宝玉の価値が瞬時に頭の中に表示され、勝手に売り先まで見えるようになっていた。
「マジかよ……これ、売れるじゃん」
驚きつつも、興奮していた。俺は試しに「転売!」と呟いてみると、宝玉が一瞬で消え去り、代わりに大量のゴールドコインが手の中に現れた。
「うわ、マジで売れた!しかもめっちゃ高値じゃねぇか!」
王様と周りの貴族たちは、俺の行動に驚いて口をぽかんと開けている。
「待て!お前は何をした!?国宝が……消えたではないか!」
「消えたんじゃなくて、売ったんだよ。いい金額で売れたから、これで十分だろ?」
俺はにやりと笑いながら、手の中の金貨を眺めた。どうやら、この世界でも転売が通用するらしい。これ、最高だな。異世界でも金さえあれば、何も問題ねぇ。
---
こうして、俺は異世界に召喚され、いきなり城の国宝を転売して大儲けした。勇者として戦うなんて面倒なことはどうでもいい。俺は転売で儲けて、快適に生きていく。それが俺にとって最優先だ。
「悪いな、王様。俺、この世界で金持ちになるから、あとはよろしく!」
俺はそう言って、王様の目の前で金貨を手にしながら笑った。異世界での冒険が始まる――いや、俺にとっては異世界でのビジネスが始まるってわけだ。
俺の生活はシンプルだ。朝は適当に起きて、昼飯はコンビニで済ます。趣味は一つ、ネット転売だ。無職の俺でも、転売で楽に稼げる。それが唯一の楽しみだ。最近なんかは、母親に「あんたいい加減働きなさい」とか言われるけど、無視してる。
今日も、俺はパソコンの前に座り、メルカリやオークションサイトを眺めていた。廃盤になったフィギュアや、レアなゲームグッズを安く仕入れて、高値で売る。それで飯を食ってるってわけだ。時々、うっかり高値で売れたときなんかは、その金で昼から飲みに行く。今日もそんな日だ。
「ったく、またゴミみたいな出品ばっかりか……」
スクロールする画面に目新しいものはなく、ため息が出る。この前見つけた限定フィギュアを倍の値段で売りつけた時は気持ちよかったけど、今日は収穫なしか。
その時、スマホに通知が来た。メルカリで出品していた商品が売れたという通知だ。
「お、マジか。ボロいなぁ……売った奴、ホント見る目ねぇな」
売れたのは、中古で汚れたフィギュアだ。普通なら捨ててもいいレベルのものだが、ちょっと手入れして写真をうまく撮って、プレミア感を演出しておいた。相手がバカだと、こうやって楽に儲かるんだよな。こっちは何も失わねぇし、どうなろうと関係ねぇ。
「よし、これでまた楽に金が入ったわ。昼から酒でも飲むか」
そんなことを考えながら、俺はのんびりしていた。ところが――突然、スマホの画面が異様に輝き出した。
「……は?なんだこれ?」
強烈な光に目が眩み、視界が真っ白になる。気がつくと、俺はいつの間にか別の場所に立っていた。
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気がついたら、俺は巨大な玉座の前にいた。どう見てもこれは現実じゃねぇ。まるでゲームの世界みたいな王城の中、目の前には威厳に満ちた老人が座っている。
「異世界の勇者よ、よくぞ参られた。」
「……は?勇者?」
呆然とする俺に、王様っぽい奴が話しかけてきた。どうやら、俺は異世界に召喚されたらしい。いやいや、俺なんか呼ぶよりもっと適任がいるだろ。だが、どうやら本気らしい。彼らは国を救うために俺を呼んだとか言っているが、俺は全く興味がない。
「おい、俺が何でここにいるかは知らねぇが、戦うとかそういうのは無理だから」
「だが、お前には特別な力が宿っている。我々はそれに期待しているのだ」
特別な力?何言ってんだ、こいつら。と思っていると、王座の後ろにある豪華な装飾品が目に入った。黄金の剣に、宝石をちりばめた王冠、そして、輝く宝玉。
「……あれ、めっちゃ高く売れそうじゃね?」
俺はその宝玉を見つけ、ニヤリと笑った。これ、転売したら相当儲かるだろう。ふと手を伸ばしてその宝玉に触れた瞬間、頭の中に何かが響いた。
『――転売スキル、解放されました』
「……は?スキル?」
いきなり、俺の頭に妙な情報が流れ込んできた。どうやら、この異世界では俺の転売の才能がスキルとして発現したらしい。俺は手にした宝玉の価値が瞬時に頭の中に表示され、勝手に売り先まで見えるようになっていた。
「マジかよ……これ、売れるじゃん」
驚きつつも、興奮していた。俺は試しに「転売!」と呟いてみると、宝玉が一瞬で消え去り、代わりに大量のゴールドコインが手の中に現れた。
「うわ、マジで売れた!しかもめっちゃ高値じゃねぇか!」
王様と周りの貴族たちは、俺の行動に驚いて口をぽかんと開けている。
「待て!お前は何をした!?国宝が……消えたではないか!」
「消えたんじゃなくて、売ったんだよ。いい金額で売れたから、これで十分だろ?」
俺はにやりと笑いながら、手の中の金貨を眺めた。どうやら、この世界でも転売が通用するらしい。これ、最高だな。異世界でも金さえあれば、何も問題ねぇ。
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こうして、俺は異世界に召喚され、いきなり城の国宝を転売して大儲けした。勇者として戦うなんて面倒なことはどうでもいい。俺は転売で儲けて、快適に生きていく。それが俺にとって最優先だ。
「悪いな、王様。俺、この世界で金持ちになるから、あとはよろしく!」
俺はそう言って、王様の目の前で金貨を手にしながら笑った。異世界での冒険が始まる――いや、俺にとっては異世界でのビジネスが始まるってわけだ。
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