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第1章
転売勇者、渋々ギルドに行く
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国宝を売り飛ばしたことで、王様と大臣が激怒するのは当然のことだった。だが、俺にとっては金さえ稼げればそれでいい。彼らがどう思おうが知ったことじゃない
「勇者様、その宝玉は我が国の未来を守るための重要なものでございます。なぜ、あろうことかそれを売り飛ばされるなどと……まことに理解に苦しむ次第です」
大臣は怒りを抑えながらも、丁寧な口調で俺を責める。だが、俺は悪びれることもなく肩をすくめた
「いや、売れたんだからいいだろ。むしろ感謝されてもいいぐらいだぞ」
その言葉に、大臣の顔が引きつり、王様もついに怒りを爆発させた
「貴様、そのような行いが許されると思っているのか!首を落とせ!」
その命令と同時に、近衛兵が剣を振り上げ、俺の首に迫る。その瞬間だった
「お待ちください!」
凛とした女性の声が響き、振り向くと、優雅なドレスを纏った女性が王様と俺の間に立ちはだかっていた。その落ち着いた佇まいと、堂々とした態度から、ただ者ではないことはすぐにわかった
「お父様、どうか少しお時間をください。この方はまだ私たちに尽力できるはずです」
「……お前がそう言うのか、セレスティア」
王様は渋々と剣を下ろすように命じ、俺を処刑するのを中止した。セレスティア……その発言力から、目の前の女性がお姫様だと気づく
「勇者様、あなたと私たちはまだ理解し合えるはずです。少しずつでも、共に国を支えるために力を合わせることができると信じています」
彼女の言葉にはどこか温かさがあり、本当に「理解し合える」と信じているようだった。利用されると思っていた俺は、一瞬だけ心が揺れた
「ふーん……ま、助かったのは事実だな。ありがとよ」
俺は軽く肩をすくめて答えた
「ありがとうございます、お父様。彼をもう少し見守ってあげましょう」セレスティアは王様に軽く頭を下げた
その後、王様からは莫大な金を稼いで返すように命じられ、お目付役として騎士団長のエレナがつけられることになった。
---
「金を稼げ」と言われた俺は、渋々ながら冒険者ギルドへ向かうことにした。こんな面倒なことになるなんて思わなかったが、金を稼がないと首が飛ぶ可能性がある以上、仕方がない
「これで稼げるのかよ」
俺は不満げに呟きながらギルドに足を踏み入れた。ギルド内は活気に満ちていて、多くの冒険者たちが集まっていたが、俺に目をつけたのは、スキンヘッド三人衆のガタイのいい男たちだ。
「おい、新入りか?こんな弱そうな奴がギルドに来るなんて、笑わせるなよ」
「ここはお前みたいな奴が来る場所じゃねぇぞ」
3人とも頭はスキンヘッドで、鍛え上げられた体が俺に圧をかけてくる。どうやら実際にこの世界の冒険者ギルドは、ファンタジーラノベと同じお決まりがあるらしい。
「ただ冒険者登録に来ただけだろ」
それだけ言って無視しようとしたが、スキンヘッド三人衆はしつこく絡んでくる。
「怠け者が冒険者になれるなんて、甘いこと考えてんじゃねぇぞ!」
「うるせぇな、何だよこいつら……」
俺がため息をついたその瞬間、エレナが一歩前に出た
「勇者様に何か問題でも?」
エレナは冷静な声で言い放ち、スキンヘッド三人衆を睨みつけた。その瞬間、三人は一歩後ずさりするが、しぶとく挑発を続ける
「そいつが新入りで、礼儀がなってねぇからよ、ちょっと教えてやろうとしてるだけさ」
次の瞬間、エレナが素早く動き、スキンヘッド三人衆を一瞬で床に叩きつけた。瞬く間に制圧され、彼らは何も言えずに倒れ込んでいた
ギルド内は静まり返り、他の冒険者たちもこの場面に言葉を失っていた。
倒れたスキンヘッド三人衆の装備に目をやった俺は、武器や防具が意外と高価なものだと気づいた。
「こいつらの装備、いい金になるな……」
エレナが「勇者様、それを売るつもりですか?」と呆れ気味に聞いてくる
「当たり前だろ。転がってるもんは全部俺のもんだ!」
その後、俺はスキンヘッド三人衆の装備を売り払い、金を手に入れた。どこに行っても、俺の転売スキルが役に立つことは変わらない。俺はこうしてまた金を稼いだ。
「勇者様、その宝玉は我が国の未来を守るための重要なものでございます。なぜ、あろうことかそれを売り飛ばされるなどと……まことに理解に苦しむ次第です」
大臣は怒りを抑えながらも、丁寧な口調で俺を責める。だが、俺は悪びれることもなく肩をすくめた
「いや、売れたんだからいいだろ。むしろ感謝されてもいいぐらいだぞ」
その言葉に、大臣の顔が引きつり、王様もついに怒りを爆発させた
「貴様、そのような行いが許されると思っているのか!首を落とせ!」
その命令と同時に、近衛兵が剣を振り上げ、俺の首に迫る。その瞬間だった
「お待ちください!」
凛とした女性の声が響き、振り向くと、優雅なドレスを纏った女性が王様と俺の間に立ちはだかっていた。その落ち着いた佇まいと、堂々とした態度から、ただ者ではないことはすぐにわかった
「お父様、どうか少しお時間をください。この方はまだ私たちに尽力できるはずです」
「……お前がそう言うのか、セレスティア」
王様は渋々と剣を下ろすように命じ、俺を処刑するのを中止した。セレスティア……その発言力から、目の前の女性がお姫様だと気づく
「勇者様、あなたと私たちはまだ理解し合えるはずです。少しずつでも、共に国を支えるために力を合わせることができると信じています」
彼女の言葉にはどこか温かさがあり、本当に「理解し合える」と信じているようだった。利用されると思っていた俺は、一瞬だけ心が揺れた
「ふーん……ま、助かったのは事実だな。ありがとよ」
俺は軽く肩をすくめて答えた
「ありがとうございます、お父様。彼をもう少し見守ってあげましょう」セレスティアは王様に軽く頭を下げた
その後、王様からは莫大な金を稼いで返すように命じられ、お目付役として騎士団長のエレナがつけられることになった。
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「金を稼げ」と言われた俺は、渋々ながら冒険者ギルドへ向かうことにした。こんな面倒なことになるなんて思わなかったが、金を稼がないと首が飛ぶ可能性がある以上、仕方がない
「これで稼げるのかよ」
俺は不満げに呟きながらギルドに足を踏み入れた。ギルド内は活気に満ちていて、多くの冒険者たちが集まっていたが、俺に目をつけたのは、スキンヘッド三人衆のガタイのいい男たちだ。
「おい、新入りか?こんな弱そうな奴がギルドに来るなんて、笑わせるなよ」
「ここはお前みたいな奴が来る場所じゃねぇぞ」
3人とも頭はスキンヘッドで、鍛え上げられた体が俺に圧をかけてくる。どうやら実際にこの世界の冒険者ギルドは、ファンタジーラノベと同じお決まりがあるらしい。
「ただ冒険者登録に来ただけだろ」
それだけ言って無視しようとしたが、スキンヘッド三人衆はしつこく絡んでくる。
「怠け者が冒険者になれるなんて、甘いこと考えてんじゃねぇぞ!」
「うるせぇな、何だよこいつら……」
俺がため息をついたその瞬間、エレナが一歩前に出た
「勇者様に何か問題でも?」
エレナは冷静な声で言い放ち、スキンヘッド三人衆を睨みつけた。その瞬間、三人は一歩後ずさりするが、しぶとく挑発を続ける
「そいつが新入りで、礼儀がなってねぇからよ、ちょっと教えてやろうとしてるだけさ」
次の瞬間、エレナが素早く動き、スキンヘッド三人衆を一瞬で床に叩きつけた。瞬く間に制圧され、彼らは何も言えずに倒れ込んでいた
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