はみ出し記者 鷹見恭平 オールドメディアは世の不条理、タブーを暴けるか VOI.1 不法滞在者が運ぶ甘い媚薬

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Take17:急げ恭平ッ、雅子の運命は風前の灯火だ‼

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活動家土屋の事務所に押しかけた恭平は、無人の事務所でパイプ椅子を蹴り倒し、八つ当たりした。
「くそう、やはりもぬけのからか!?」
旭日のアジト、そして魔室の事務所、それに建王配送を順に“襲撃”した恭平だが、無論の事、雅子の姿はなかった。
それぞれの場所でスタッフや子飼いの連中を締め上げもしたが、最愛の女はいずこへ連れ去られたか、よう(と)して知れなかった。
「どこへ拉致られたんだよ、雅子!?」
と、憤った恭平は古びた壁に拳を叩きつけた。
「ひぃッ!」
無人と思われた事務所だが、部屋の片隅に廃棄したデスクの陰から小さな悲鳴が漏れ出る。
「ああ、命ばかりはぁ!」
恭平のキレ具合に恐れ慄いた男は哀願した。
「お前も、土屋の手下か…んん? なんか見覚えがあるな…ああ…」
恭平は目を見開く。
最初にこの北関東市に赴き、活動家同士の小競り合いの現場にいた雅子のファンだった。

「あの時のヲタク野郎か?」
「は、はひぃ、乱暴だけはしないでぇ!」
「てめぇ、何でココに?」
ヲタク青年は怯え切りながらも声を震わせ、答えた。
「い、いや、伊集院さんがまた取材に来るって情報をキャッチしたから、もう一度だけお逢いしたいなって思いましてぇ」
「何が情報をキャッチしただよ。単なるストーカーもどきじゃねえか! 報われない恋心を育てた変態になるより、現実を見て歳相応に落ち着きを持てよ、って言ってもお前みたいのじゃ、どんな輩になるか、たかが知れているけどな」
と、苛立ち紛れに、このヲタク青年を完全に見下して見せる恭平だ。
「無駄とわかって訊くが、お前…彼女が今どこにいるかだなんて…」
「知ってます」
「な、何だと!?」
意外な回答に恭平は青年の胸ぐらをつかんだ。
「ぼ、ぼ、僕…土屋が…雅子さんを…どこへ連れ去ったか…」
――――――。

再び六本木の怪しげな地下牢獄…。
「きゃッ」
手錠を掛けられたままの美人キャスターは、一人の男から頬を打たれ、仰向けに吹っ飛んだ。
「抵抗しろ、抵抗しろ。せいぜい泣き喚いて抗ってくれた方が、俺らは愉しいんだよ。どんだけ泣き叫ぼうが、助けは来ねえよ」
雅子は全裸のまま、男たちからいたぶられ、愉しまれている。
「うぅ、あなたたちのバックには誰がいるのかしら? 慰みものにされる代わりに教えてもらいたいものねッ」
それでも雅子は勝気な口調で虚勢を張る。
「無様にとっつかまったジャーナリストもどきが生意気言うんじゃあねえよ!」
男の一人が強烈な膝打ちを、雅子の鳩尾に叩き込む。
「あうッ…」
崩れ落ちる美女を捕らえた男は、その端正な貌が苦悶に歪むのを愉しむ様に耳打ちする。
「お前が誰に抱かれて、地に堕ちるかだけは教えといてやる。堀越会系のお偉方だよ」
(堀越会…)
一般人にも牙をむく、半グレだけで形成された新興ヤクザの組織だ。
恐れ慄く雅子に対し、男は目出し帽の下でほくそ笑む。

「いいじゃあねえか、反日マスコミの代表格大江戸TVの女キャスターが、反社の餌食になる…。めっちゃ心地良くなって狂いまくるサマが世間に知れれば、業界への見せしめにもなるってわけだ。触れちゃあならねえ場所があるってことを知らしめるための、な!」
「ハラム人問題には、かなりの闇があるっていうわけね。彼らを利用した、それも日本人の特別な階級が操る…」
雅子が戦慄した表情で言葉を紡ぐ。
「ハラム人問題だけじゃあねえ、それにお偉方が日本人ばかりとは限らねえがな…。おしゃべりが過ぎたぜ。ラリッたお前さんを抱きたいってお望みの御方がご到着の様子だ」
男は、地下室の扉の開く方を見遣る。
大柄なスーツ姿の男の影が見える。
「ふひひひ、下準備を急がねえと、な」
牢獄内の男たちは、雅子を捕らえると手錠を外しにかかる。
が、最高の獲物である雅子を釈放するはずもなかった。

簡素な白いベッドの四隅には、鎖付きの拘束具が垂れ下がっていた。
雅子を繋ぎ留める目的であることは明白である。
「い、いやよ、誰か、助けてェッ!」
可憐な乙女は必死に抗うも、男たちの手に掛かれば所詮は小娘でしかない。
パンパンと頬を張り倒す乾いた音が鳴り響く。
ベッドに倒れ込む雅子、
「あぁ…」
観念した雅子はベッドに担ぎ上げられ、男らから四肢を上下左右に広げられる。
それぞれ、手首足首がカチッとロックされる感覚に雅子は絶望した――――。
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