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②第三章 “血魂”前編
2他人が決める評価という名の「ステータス」
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真っ白な空間で、僕を「赤さん」と呼ぶ声がする。
ああ。
名前で呼んでもらいたいっていう願望の切れ端か。
丁度良い枕がここにあるからって僕はすっかり抱き込んでしまった。
「ここで降りないと遅刻確定ですわね」
遅刻、という単語が出て開眼。
やたらと心地良い香りで柔らかいなあと思っていたら彼女の肩を枕に、抱き締めていたことを理解した。
認識すればする程、体温は急上昇。
僕は間もなく離れて外へ駆け込んだって訳だ。
赤く染まった頬を冷ましたくて片手でひらひらとうちわの様に振り続ける。
情けない。
「大丈夫」
とか言った手前、好きな子を抱き締めながら寝るなんて。
でもすっごく役得でした、起きた今は恥ずかしくて碌に口が利けやしないのだが。
忘れないぞ、あの温かくてふわふわな抱き心地、さらりとした髪の感触。
無臭のようで無臭じゃない良い匂い。
いや、忘れないと変態になる気がしてはいるさ勿論。
駅から出てビル街を見上げる。
その並べ建てられたビル達を見て今日もまた学校へ行かなければならないのだと再認識し、憂鬱が表に出ていく。
憂鬱。
気分が悪い。
吐き気を催す現実。
将来の為に逃げることも敵わないのだ、後ろへ振り返ることは初めから許されていない。
生まれた時から誰しもが背負わされる、こういうのを人は「運命」って言うんだろうな。
言った後のことなど考えたところで無駄だった。
臆病者が辿り着ける正解というのは「正常」だと言われている人達よりもっと先にある。
レースで例えるなら、ゴールよりもっと奥。
ゴールをしても安心出来なくて、何度確認しても気が休まらず、結局何倍の時間をかけないと眠りにつけない。
正に「臆病者」と呼ぶに相応しい、今の僕の現状がこれだ。
教室前まで来て足が止まる。
扉を開けるのに躊躇していると、ブラビットが僕の手を握ってくれた。
仁夏達の一件以来、彼女はいつもこうして僕の不安を和らげてくれている。
それが嬉しくもあり、情けなくもあるのは恋心故のこと。
いつになったら彼女を守れる立場になれるのか、焦る気持ちだけが迸っていく。
焦ったところで良いことが起こる訳でも無い。
頭では理解していてもついつい考えてしまう。
厄介なものだ。
「開けましょうか」
「(いい。自分でやる)」
目を付けられているのは彼女なのだ、これ以上不利になる訳にはいかない。
ざわざわと騒がしかった室内が僕が入ってきた瞬間、音が止み、教室内の視線が一斉に僕の方へと移された。
「まだ来るとか、ほんと空気読めないよな」
「調子に乗ってるんじゃないの」
僕が聞こえないとでも思っているのだろうか、陰口を次々と口にしていく生徒たち。
堂々と本人の前で言うその心意気やよし、空いてる口があるなら他に回せ。
何事もなかったかのように自分の席に着く。どこからか
「おはよう」
と言いかけた誰かの声がしたが、きっと幻聴に違いない。
ほとんどが小学生の頃と同じクラスメイトなのだ、今更僕に優しくしようだなんて者は居ない……はず。
あるとすればそうでない数少ない二年生から同じクラスになった──
「おはよう赤君、今日も元気そうだね。良かった良かった」
「ひっ」
彼等に声をかけられず終わる訳も無かったのに、小さく悲鳴を上げて震えてしまう。
「なんだその反応。ひっでえなあ俺達親友だろ? なっ」
何処からどう見ても、三百六十度回転したとしても親友の「し」さえ見えないと思うな。
背後からブラビットが「親友ってお友達の上ですよね」と呆れ果てていた。
凄い凄い、と言う時には男の子の声で、これまでに何回か聞いたことのある声色だった。
妙に気になるあと眉をひそめていれば、無反応に苛ついたであろう仁夏に力のままに引っ張られる。
流れるままに床へと倒れ込んだ僕は、咄嗟のこととはいえ、受け身を取れば良かったと後悔した。
倒れた衝撃を受けた鼻と膝が、僕を痛みで蝕んでいったからだ。
「うっわ、ちょっとこっちに呼んだだけで転ぶってお前。どんだけドジなんだよ!」
すると彼に合わせて周りも笑い出す。
今のレッテルとしては『笑われ者』ってとこか、よくこうやって馬鹿にされるのが日常になっている。
痛む鼻を押さえてもう一度座り直せば、狼は
「うん、いやあ。今のは不可抗力だよね」
なんて微妙な反応を示すではないか。
というのも、彼は二年生になってからというもの教室内のいじめに対してだけは微妙な反応を示すようになったのだ。演技である可能性も否定できないが、どこか期待してしまうのはこんなにボロボロにされても残っている情のせいだろう。
「まーまー、ほら。座りなよ遅刻ぎりぎりだったお馬鹿さん」
にやにや笑って罪悪感を感じさせないこの笑顔。
ほんと腹立つな、さっきの線は無しだ、無し。
「そういやこいつ去年のテスト何点だったんだっけか?」
嫌な予感に下を向く。
止めろ、言うな。学力が無いって言いたいんだろ。
あまりの点数を思い出して、狼は悪びれることもなく腹を抱えて笑い出す。
「……っ二点……っぷ……はははっ! 仁夏より下ってどんだけなの」
「そんでお前のテスト、全員に見せびらかしてよ。あんときゃ面白かったなー……ってお前、今何か言ったろ?」
「気のせいじゃない? あー、その後さ皆で大笑いしたよね! 両親は立派でも、子供は残念な出来なんだねって」
──お前ってほんっと絵以外取り柄ねえよなぁ。
そう放たれた言葉が胸を突くように重くのしかかる。
嫌がらせをするしか能のないお前達の方が残念なんじゃないのか。
言ってやりたくても言えない、断ち切れない恐怖の鎖が壁のように口を阻む。
結局のところ、彼等二人を含め、丁度いいところに八つ当たり場所があるからするんだろう。
「火のない所に煙は立たぬ」
っていうけど、そうじゃなくて“火のない所に煙を立たせる”のが人間だから。
扉が開き、教壇の前に立ったのは担任ではない、見知らぬ女性の先生だ。
「今日は担任の野藤先生が体調不良で、お休みなので、本日は野藤先生の代わりに私……綾木架夜が皆さんのクラスの担当になります」
突然の臨時教師の登場にクラスメイトはざわついた。
理由は勿論「赤目の呪いではないか」という信憑性の低い例のあれ。
人外の魔法を知っている僕からしたら無知を晒しているだけなので、滑稽な光景に映るのも事実。
こんなことでしか愉悦に浸れないのも、これ又事実だ。
「え、えーっとあのー! じゅ、授業始めますねー。一日限りの臨時教師ですが、その、よろしくお願いします」
たどたどしく始まった授業は普段と変わらない中身の無い授業。こういう時、集中力を欠いてしまう僕は別のことを考えがちだ。今もそう、仁夏に言われた言葉が刺さって抜けていないように。
(……絵しか取り柄がない、か)
他人が決めた、僕のステータス。
その「ステータス」というのによると、僕は絵が得意なのだと言う。
だが、得意は好きとイコールになるとは限らない。
僕からしてみれば、絵は「ただの時間潰し」だった。それは今も変わらない。
けれど周りから見れば長くやっている=好きで、いつもやっている=好きという式が成り立っている。
正直なところ、暇な時間が無ければこの分野はやろうとは思わない。
だって別に、好きじゃないし。
ただ暇で何もすることがないから無心で、何も考えなくていいからやっているだけで。
何時からだったかな。気が付けば僕はそのステータスに閉じ込められていたのだ。
誰かが言った
「あいつ、絵だけは上手いよな」
は僕には絵しか無いって言っているようなもので、
誰かが言った
「私の方が何倍も上手い」
は同じ土俵にすら立ってない僕を勝手にライバルにしたいだけの独りよがりなエゴだ。
見るのは好き。けれど描くのは嫌い。
世の中に好きじゃないことを金の為、何かの為だけにやる人は多いと思う。
僕にとってはそれが「絵」だったってだけのことなのに、こういうタイプがいることをなかなか理解してもらえずにいる。
欲しい才能がもしも選べるのなら、もっと別のが良かった。
例えば……小説、音楽とか。
僕が本当に好きなのは風景画なんだけど。
そっちは才能が全く無いから、諦めた。
小学生の頃、「嫌そうに絵を描いてる」って言われて何も言い返さず、全く絵を描かなかったことがある。
ただ単純に……図星だったからだ。
僕の考えだが、本当に絵が好きな人は練習を毎日しているし、絵が好きならずっと絵を描かなかった三年間、あんなに楽しそうに過ごしてない。
「全く絵を描かなくなったよね」
と言われるまで絵を描くという行為すら忘れていたんだよ。
まあ、今は良いんだ。
前は憎悪の感情しかなかったけど、ただの道具として考えて利用すればそれなりに使い道があるものだと気付けたし。愛しい愛しい彼女と僕の愛を世に広められるって最高だろ?
……なんて言ったってまだ告白もしてないんだけどさ。
ああ。
名前で呼んでもらいたいっていう願望の切れ端か。
丁度良い枕がここにあるからって僕はすっかり抱き込んでしまった。
「ここで降りないと遅刻確定ですわね」
遅刻、という単語が出て開眼。
やたらと心地良い香りで柔らかいなあと思っていたら彼女の肩を枕に、抱き締めていたことを理解した。
認識すればする程、体温は急上昇。
僕は間もなく離れて外へ駆け込んだって訳だ。
赤く染まった頬を冷ましたくて片手でひらひらとうちわの様に振り続ける。
情けない。
「大丈夫」
とか言った手前、好きな子を抱き締めながら寝るなんて。
でもすっごく役得でした、起きた今は恥ずかしくて碌に口が利けやしないのだが。
忘れないぞ、あの温かくてふわふわな抱き心地、さらりとした髪の感触。
無臭のようで無臭じゃない良い匂い。
いや、忘れないと変態になる気がしてはいるさ勿論。
駅から出てビル街を見上げる。
その並べ建てられたビル達を見て今日もまた学校へ行かなければならないのだと再認識し、憂鬱が表に出ていく。
憂鬱。
気分が悪い。
吐き気を催す現実。
将来の為に逃げることも敵わないのだ、後ろへ振り返ることは初めから許されていない。
生まれた時から誰しもが背負わされる、こういうのを人は「運命」って言うんだろうな。
言った後のことなど考えたところで無駄だった。
臆病者が辿り着ける正解というのは「正常」だと言われている人達よりもっと先にある。
レースで例えるなら、ゴールよりもっと奥。
ゴールをしても安心出来なくて、何度確認しても気が休まらず、結局何倍の時間をかけないと眠りにつけない。
正に「臆病者」と呼ぶに相応しい、今の僕の現状がこれだ。
教室前まで来て足が止まる。
扉を開けるのに躊躇していると、ブラビットが僕の手を握ってくれた。
仁夏達の一件以来、彼女はいつもこうして僕の不安を和らげてくれている。
それが嬉しくもあり、情けなくもあるのは恋心故のこと。
いつになったら彼女を守れる立場になれるのか、焦る気持ちだけが迸っていく。
焦ったところで良いことが起こる訳でも無い。
頭では理解していてもついつい考えてしまう。
厄介なものだ。
「開けましょうか」
「(いい。自分でやる)」
目を付けられているのは彼女なのだ、これ以上不利になる訳にはいかない。
ざわざわと騒がしかった室内が僕が入ってきた瞬間、音が止み、教室内の視線が一斉に僕の方へと移された。
「まだ来るとか、ほんと空気読めないよな」
「調子に乗ってるんじゃないの」
僕が聞こえないとでも思っているのだろうか、陰口を次々と口にしていく生徒たち。
堂々と本人の前で言うその心意気やよし、空いてる口があるなら他に回せ。
何事もなかったかのように自分の席に着く。どこからか
「おはよう」
と言いかけた誰かの声がしたが、きっと幻聴に違いない。
ほとんどが小学生の頃と同じクラスメイトなのだ、今更僕に優しくしようだなんて者は居ない……はず。
あるとすればそうでない数少ない二年生から同じクラスになった──
「おはよう赤君、今日も元気そうだね。良かった良かった」
「ひっ」
彼等に声をかけられず終わる訳も無かったのに、小さく悲鳴を上げて震えてしまう。
「なんだその反応。ひっでえなあ俺達親友だろ? なっ」
何処からどう見ても、三百六十度回転したとしても親友の「し」さえ見えないと思うな。
背後からブラビットが「親友ってお友達の上ですよね」と呆れ果てていた。
凄い凄い、と言う時には男の子の声で、これまでに何回か聞いたことのある声色だった。
妙に気になるあと眉をひそめていれば、無反応に苛ついたであろう仁夏に力のままに引っ張られる。
流れるままに床へと倒れ込んだ僕は、咄嗟のこととはいえ、受け身を取れば良かったと後悔した。
倒れた衝撃を受けた鼻と膝が、僕を痛みで蝕んでいったからだ。
「うっわ、ちょっとこっちに呼んだだけで転ぶってお前。どんだけドジなんだよ!」
すると彼に合わせて周りも笑い出す。
今のレッテルとしては『笑われ者』ってとこか、よくこうやって馬鹿にされるのが日常になっている。
痛む鼻を押さえてもう一度座り直せば、狼は
「うん、いやあ。今のは不可抗力だよね」
なんて微妙な反応を示すではないか。
というのも、彼は二年生になってからというもの教室内のいじめに対してだけは微妙な反応を示すようになったのだ。演技である可能性も否定できないが、どこか期待してしまうのはこんなにボロボロにされても残っている情のせいだろう。
「まーまー、ほら。座りなよ遅刻ぎりぎりだったお馬鹿さん」
にやにや笑って罪悪感を感じさせないこの笑顔。
ほんと腹立つな、さっきの線は無しだ、無し。
「そういやこいつ去年のテスト何点だったんだっけか?」
嫌な予感に下を向く。
止めろ、言うな。学力が無いって言いたいんだろ。
あまりの点数を思い出して、狼は悪びれることもなく腹を抱えて笑い出す。
「……っ二点……っぷ……はははっ! 仁夏より下ってどんだけなの」
「そんでお前のテスト、全員に見せびらかしてよ。あんときゃ面白かったなー……ってお前、今何か言ったろ?」
「気のせいじゃない? あー、その後さ皆で大笑いしたよね! 両親は立派でも、子供は残念な出来なんだねって」
──お前ってほんっと絵以外取り柄ねえよなぁ。
そう放たれた言葉が胸を突くように重くのしかかる。
嫌がらせをするしか能のないお前達の方が残念なんじゃないのか。
言ってやりたくても言えない、断ち切れない恐怖の鎖が壁のように口を阻む。
結局のところ、彼等二人を含め、丁度いいところに八つ当たり場所があるからするんだろう。
「火のない所に煙は立たぬ」
っていうけど、そうじゃなくて“火のない所に煙を立たせる”のが人間だから。
扉が開き、教壇の前に立ったのは担任ではない、見知らぬ女性の先生だ。
「今日は担任の野藤先生が体調不良で、お休みなので、本日は野藤先生の代わりに私……綾木架夜が皆さんのクラスの担当になります」
突然の臨時教師の登場にクラスメイトはざわついた。
理由は勿論「赤目の呪いではないか」という信憑性の低い例のあれ。
人外の魔法を知っている僕からしたら無知を晒しているだけなので、滑稽な光景に映るのも事実。
こんなことでしか愉悦に浸れないのも、これ又事実だ。
「え、えーっとあのー! じゅ、授業始めますねー。一日限りの臨時教師ですが、その、よろしくお願いします」
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(……絵しか取り柄がない、か)
他人が決めた、僕のステータス。
その「ステータス」というのによると、僕は絵が得意なのだと言う。
だが、得意は好きとイコールになるとは限らない。
僕からしてみれば、絵は「ただの時間潰し」だった。それは今も変わらない。
けれど周りから見れば長くやっている=好きで、いつもやっている=好きという式が成り立っている。
正直なところ、暇な時間が無ければこの分野はやろうとは思わない。
だって別に、好きじゃないし。
ただ暇で何もすることがないから無心で、何も考えなくていいからやっているだけで。
何時からだったかな。気が付けば僕はそのステータスに閉じ込められていたのだ。
誰かが言った
「あいつ、絵だけは上手いよな」
は僕には絵しか無いって言っているようなもので、
誰かが言った
「私の方が何倍も上手い」
は同じ土俵にすら立ってない僕を勝手にライバルにしたいだけの独りよがりなエゴだ。
見るのは好き。けれど描くのは嫌い。
世の中に好きじゃないことを金の為、何かの為だけにやる人は多いと思う。
僕にとってはそれが「絵」だったってだけのことなのに、こういうタイプがいることをなかなか理解してもらえずにいる。
欲しい才能がもしも選べるのなら、もっと別のが良かった。
例えば……小説、音楽とか。
僕が本当に好きなのは風景画なんだけど。
そっちは才能が全く無いから、諦めた。
小学生の頃、「嫌そうに絵を描いてる」って言われて何も言い返さず、全く絵を描かなかったことがある。
ただ単純に……図星だったからだ。
僕の考えだが、本当に絵が好きな人は練習を毎日しているし、絵が好きならずっと絵を描かなかった三年間、あんなに楽しそうに過ごしてない。
「全く絵を描かなくなったよね」
と言われるまで絵を描くという行為すら忘れていたんだよ。
まあ、今は良いんだ。
前は憎悪の感情しかなかったけど、ただの道具として考えて利用すればそれなりに使い道があるものだと気付けたし。愛しい愛しい彼女と僕の愛を世に広められるって最高だろ?
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