全部俺の思う通りにしてやる(東雲祐介×澤端隼人)

朝比奈*文字書き

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全部俺の思う通りにしてやる①

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⚠️【R18/成人向け注意】
この作品には以下の要素が含まれています。苦手な方はご注意ください。
・媚薬(薬物)使用による抵抗不能な状態
・甘えと快楽の強制的描写
・意識が曖昧になる展開
・記憶喪失や意識混濁の描写
・同意のない可能性を含む暗示的な性描写
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

東雲祐介×澤端隼人

幼稚園からの幼馴染。
「ゆうすけー、すき~」
「すき?」
「うん、パパとママが仲良しの人にすきって言うってきいたんだ」
「ふーん」
「ゆうすけと俺はなかよしだからすきだよ」
幼稚園の時にそんな話をした事は祐介はずっと覚えていた。

大学の時、隼人は大学の時に遊びいつも留年ギリギリだった。
「お前また、授業出てねぇの?」
「だって、祐介頭良いから教えてくれると思って」
「は?(俺のモノに出来るならお前より頑張って少しでも一緒に居れる時間を作れるしな)」
「だって、祐介の説明授業受けるより分かりやすいからさ」
大きく溜息を漏らし、じゃあ、今日俺ん家に来いよ?と伝え隼人と別れる。
「OK~なんかご飯とか要るなら買っていく」
「なんでもいい、じゃあ、俺ん家で」

数時間後に隼人が祐介の家に来た。
「祐介~」
ドアが開き嫌そうな顔で隼人を見る。
「叫ぶな、インターホンあるだろ」
ご飯買ってきたと祐介の目の前に出しニコニコしながら部屋に入る。
「お前、またカレー買ってきたのか?」
「ここのカレー安くて美味しいじゃん、あ、祐介のは西京焼きの弁当買ってきた!」
「よく分かってんな」
「中学校から勉強教えてもらうのやって貰ってるから覚えるよね~」
先にご飯を食べ祐介と勉強をする。

「隼人、今日泊まんの?」
「んー、明日休みだし、泊まっていいなら泊まる!」
「ん、あー寝る所1個しかないけどどうする?」
「祐介ベッドで寝なよ」
「一応客だしお前ベッドで寝たら?」
「良いの?!」
「あぁ」

祐介と勉強をしているとあっという間に0時を回っていた。
「祐介の教え方分かりやすくて助かるー」
「いーえ、あー先風呂入ってくれば?服、洗っとくからカゴとかに入れといて」
「ありがとうー助かるー」
隼人にお風呂に向かいカゴに服や下着を入れていく。

(祐介、ほんと教え方上手いから助かる、後優しいし)
湯船に首まで浸かる。するとお風呂のドアをノックされる。
「お湯暑くない?」
「うん、丁度いいよ!」
悪戯気味に祐介に一緒に入る?と言った。
「ほんとに入るぞ?」
「嘘に決まってんじゃん、男2人で入るとか狭くなる」
「だったら嘘つくな」
「相変わらず嘘通じないよね」
「当たり前だ」
その場を離れ、寝る準備をしているとパンイチで隼人がお風呂から上がってくる。
「お風呂ありがと」
「…隼人鍛えてんの?前より少し筋肉付いた?」
「あ…うん、女の子って筋肉質の体型好きじゃん?」
「まぁ…」
「だから、少し鍛える!」
「へぇ…」
女の子ねとボソッと呟くが隼人は、ん?としたような顔をする。
「あ、ベッド使ってな、俺風呂入ってくる」
「いってらー」
隼人はテレビを付けベッドの場所からテレビを見ている。祐介は隼人の脱いだ服が目に入るがそのままお風呂に入る。

(いつか俺のモノにしてやる)

お風呂から上がると隼人はいつの間にかTVを付けたまま寝てしまっていた。
「隼人?」
寝息を立てて眠っている。
「寝てるのか」
ギシッとベッドが沈み、隼人にキスをする。
「おやすみ」

朝--。

「…あ…」
「おはよ、寝れた?」
祐介が先に目を覚まし朝ごはんを作っていた。
「昨日いつの間にか寝てた…祐介と恋バナしたかったのに」
「お前の恋バナなんか興味無い、ほら朝ごはん出来たから食え」
「俺祐介の恋バナ興味ある」
「俺は恋愛興味無いから無いな」

そんな月日が経ち社会人になった。
会社の飲み会。
「王様ゲームやろうぜ」
「えー」
仕方なく参加してると女性社員の1人が王様だった。
「じゃあ、1番と3番がキスをする!」
「誰々?!」
祐介が黙って手を挙げた。
「…俺3番…東雲とキスすんの?マジで言ってる?」
「マジ!」
「ほら、とっとと終わらせるぞ」
隼人の首元に手を回し強引にキスをし終わらせる。
「力強過ぎ」
「は?早く終わらせた方が楽だろ」
とぼそっと呟きお酒を飲む祐介。
「あ、お前あんまり酒飲むなよ?弱いんだから」
「分かってるって」
そして再び王様ゲームが始まる。飲み会が終わる頃最後の命令として男性社員が口を開く。
「6番と4番が家に着くまで手を繋ぐ」
「は?」
「俺4番」
「また、東雲と?」
隼人は少し酔っ払っていた。
「お前酔ってるだろ?ついでで良いんじゃね?」
「酔ってない」
「じゃあ、俺がついでにこいつ送っていくんで」
と言い、2人分のお金を置いていき店を出る。
「あの2人絵になるよね~」
「なるなる♡」

「おい、ちゃんと歩け」
「あるいてるって…んー」
隼人は足がフラフラして祐介にぶつかる。
溜息を漏らし隼人を抱える。
「めんどくせぇな」
隼人を抱え自分の家に連れて帰る。
「はぁ…」
隼人の頬を叩き水を飲めと起こすが一向に起きない。
祐介は自分の口に水を含み、隼人の口を開かせ口移しで水を飲ます。喉がゴクリと鳴り隼人は噎せるがそのまま寝てしまう。
「爆睡か」
寝ている隼人にキスをし唇を舐める。
「酒臭っ」
お風呂に向かう。服を脱ぎシャワーを浴びる。
(酒のせいか?)
自分のモノを手を当て扱く。
(早く隼人を手に入れたい)
「はぁ…はぁ、んっ…(あークソ)」
いきなりお風呂から上がり裸のままベッドで寝ている隼人の元に行く。ベッドがギシッ軋み覆い被さるように祐介が跨る。
隼人のネクタイを取り隼人の手首をベッドに括り付ける。
シャツのボタンを外し、隼人の柔らかい突起に触れる。
「ん…」
寝ている隼人の耳元で寝てても此処弱いんだねと言い耳元に舌を這わせ水音を立てる。
「はぁ…っ」
ピチャピチャと音を立てて身体中に舌を這わせ柔らかい突起に甘噛みをする、その瞬間隼人が目が覚める。
「はぁ…え、え、待って祐介っ!」
何と言いつつ、吸ったり甘噛みしたりと繰り返す。
「ん、待って…状況がっ、読めない」
「見たまんまだろ」
「え、待って…これ取れよ」
「なんで?俺の言う事聞いてないよね?酒飲み過ぎるなよって」
「酒くらい」
「酒くらい?俺がどんだけ今までお前に時間作ったか知らないの?」
「それは知ってるけど、なんでお前に束縛されなきゃいけないんだよ、恋人じゃあるまいし」
「何言ってんの?」
隼人の上に足を立てるように座り肘を着く。

祐介はベッドに括りつけた隼人の手首をじっと眺め、ゆっくりと指先でなぞる。
「なあ、隼人」

囁く声は甘く、それでいて底知れない冷たさを孕んでいる。

「お前、俺のことどう思ってんの?」
隼人はゴクリと唾を飲み込む。
「……どうって、友達だろ?」
その瞬間、祐介の目が細まり、ネクタイを括りつけた隼人の手首をギュッと締める。
「っ……!」

「友達、ねぇ」

祐介の目が僅かに細まる。
「それならなんで、俺ばっかりお前の面倒見なきゃいけないんだ?」
「……は?」
「お前が潰れるたびに迎えに行って、飯食ったか確認して、疲れてる時は俺が気づいてやって……」
「それは……昔からそうだっただろ」
「だったら何? 俺は一生お前の世話係? お前は俺に甘えて、好きな時に頼って、都合が悪くなったら『友達だから』で済ますのか?」

祐介の声が段々と冷たくなっていく。

「——都合、よすぎない?」

隼人の喉がひくりと鳴る。

「そんなつもりじゃ……」
「じゃあ、なんで俺を他の奴と同じ扱いしない?」
「え?」
「他の友達にはそんなに頼らないのに、なんで俺には平気で甘えんの?」
「……」
「答えろよ」

祐介の指が、隼人の顎を掴む。その力は強く、抵抗しようとするとさらに締め付けられた。
「お前、俺がいなくなったらどうする?」
静かに囁かれる言葉に、隼人は思わず息をのむ。

「……っ、そんなの……」
「ほら、答えられねぇじゃん」

祐介はゆっくりと笑った。けれど、その笑みは冷たく、どこか狂気じみている。
「なあ、隼人……俺がいないと、お前はダメなくせに、なんで俺を拒もうとするの?」
囁きながら、祐介はそっと隼人の唇をなぞる。
「……俺がいなかったら、お前、どうしようもなくなるくせに」
指先が隼人の首筋をなぞり、喉仏の上で止まる。
「……なあ、隼人。お前、俺以外のやつといる意味ある?」
祐介の目が細まり、僅かに身を屈める。
「お前の全部、俺がもらってやるよ」
隼人は息を詰めた。心臓が、嫌な音を立てて跳ねる。
ウエストに歯型が残る噛み後を付ける度、激痛が走り隼人は涙が零れる。
器用に隼人のベルトを外そうと手をかける。
「ま、待って」
「そういうのは喋れるんだ?」
「…っ」
「俺の質問は喋れないのに?」
冷たい笑顔を向けられる。萎えた萎えたと良いながらネクタイを解き、祐介はお風呂場に向かう途中に。
「もう家に来るな、二度と」
そう言ってお風呂場向かう。

隼人が恐怖で心音が聞こえそうな程バクバク鳴り呼吸も上がる。
自分の荷物を持ち、手が震えながら祐介の家を飛び出る。
「嘘だ…祐介があんな…おかしいよ」
途中の道端でしゃがみこんでしまう。自分を落ち着かせようと何度も深呼吸するが中々息が落ち着かない。
「ずっと友達…親友って思ってたのに…あんな」

祐介がお風呂から上がるとシーンと静かな部屋だった。
「まぁ、そうか」
体を拭き頭も乾かす。明日寝不足だな…そう思いながら髪の毛を乾かしていると、ふとハンカチが落ちているのが目に入る。小さな溜め息を零し、洗濯機の中に。
「慌てて家出るのは良いけど忘れもんすんなよ」
静音の洗濯機回しそのまま眠りについた。

朝--。
会社に着くと、隼人が珍しく早く来ていた。
「おい」
「…!!」
「これ、忘れもんだろ」
隼人にハンカチを渡し、一応洗っといたからと伝え席に戻る。
(あれ…俺…どうやって祐介を対応したらいんだ?)

「東雲さん、これお願いしてもいいですか?」
「これいつまで?」
「今週中です、いけますかね?」
「大丈夫、やっとく」
「ありがたいですー、お願いします」
何故か隼人は無意識に祐介を目で追っていた。

「澤端さんなんですか?さっきから」
「え…あ…なんでもないです」
職場では苗字呼びをしている。先程の女性社員と喋る声よりトーンが低く冷たく感じる。
隼人は立ち上がり上司に体調が悪いので早上がりさせて欲しいと言い、エレベーターに向かう。
すると祐介はトイレに行くふりをし隼人を追いかけ腕を掴みトイレに連れ込む。バンと大きい音を立て隼人を壁に追いやる。
「なんか文句あるなら言えよ、所詮友達なら言えるだろ」
「ない、何も無い…本当に体調悪いだけ」
怖さで心臓が痛く鼓動も早くなる。
「そ、じゃあ、このまま嫌な雰囲気のまま仕事するんだな、じゃあなお大事に」
そのまま祐介は仕事に戻る。

「なんだよ…アレ…ただの脅しみたいじゃん…訳わかんねぇ…」

月日は経ち祐介は25歳の時に小さい会社を立ち上げ今の会社は退職した。何故か隼人と4年音信不通になり久しぶりに会いたくなったのか隼人の家に足を運んだ。
インターホンを鳴らし鍵が施錠された。
(まだ、ここ住んでたんだ)
「どしたの?」
「話をしたいんだけど今時間ある?」
「うん、上がる?」
「いい?」
「どうぞ、玄関先で話すのもアレだし」
隼人の家に上がりソファーに座る。
「なんか飲む?」
「いや、大丈夫」
「…話、って何?」
「結構前に俺隼人の事詰めたじゃん?」
「あー、あれね」
「多分隼人怖かったんだろうなって思って…ごめん」
「良いよ、あの時は俺まだ、ガキだったし祐介の気持ちも理解出来てなかったし」
少し祐介顔が明るくなる。
「今仕事してんの?」
「祐介が辞めてからもあの会社で働いてるよ」
「給料いくら?」
「給料?25…くらいかな」
「それより給料高いところあるって言ったら働く?」
「んーでも、今のところでも結構いいからなーなんで?」
「聞いただけ」
ソファーから立ち上がり、また、遊びに来ていいと隼人に聞くと良い返事が返ってきた。
「次、俺ん家遊びに来てよ!連絡先と住所」
名刺を渡す。
「え、祐介今会社立ててんの?」
「そうだよ」
「凄いね(なんか俺からどんどん離れていく気がする)」
「だから少し時間に余裕出来て来たんだ、じゃあ気が向いたら連絡して」
「うん、気をつけてね」
玄関先で見送る。

(また、俺にしがみつく様に頼れ)

隼人のマンションを後にし、自宅に向かう。すると隼人から連絡が来る。

『今日久しぶりに会って元気でそうで良かった!今度時間出来たら一緒にご飯とかでも行こう!』
『その時は迎えに行く、隼人なら時間作るから何時でも連絡して』
『ありがとう、気をつけて帰ってね』
『ヾ( ˙꒳˙  )』

4年も空白だった理由。
祐介が隼人に詰めた時からの関係悪化、会社を自分で立てたかった事がたまたま重なり4年も空白が空いてしまい、連絡する暇もなく多忙な日々を過ごしていた。
それを良い機会に祐介は再び動き出す。
関係悪化の謝罪をし、会社を立てたと報告、隼人を引き抜けそうなら引き抜いて傍に置いて自分のモノにすると。

祐介宅。
(さぁて、どうやって落とそうかな)
部屋を掃除しながら考える。
(隼人が仕事を辞めたらこっちに引っ張って…)
頭の中でグルグル考えが蠢く。

数日後、隼人から連絡が来る。
『祐介、少し相談乗ってくれないか?』
『(来た)良いよ、何時がいい?時間合わせるよ?』
『明日…とかは時間ある?』
『明日何時でも良いよ、何時がいい?』
『17時位でも良いかな?』
『いいよ、じゃあ明日17時に家来る?』
『うん、そっち行く、明日よろしく』
『明日気をつけて来てな』

当日。
祐介の家のインターホンが鳴る。エントランスが開き隼人が祐介の家に向かう。
「いらっしゃい」
「なんかめっちゃ広い家に引っ越したんだな」
「まぁ…」
「あ、これ」
隼人から手土産を受け取る。
「なにこれ?」
「最近流行ってるお弁当屋さん、夜ご飯一緒に食べようと思って」
「助かるー、ご飯食べながら話聞こうか?」
「うん」
ソファーに座り祐介は隣に座る。
「話って結構重い?」
お弁当を見ながら口を開く。
「いや、重くは無いよ、仕事なんだけど」
「うん」
「祐介の仕事内容ってどんな感じなの?」
「あ、俺の会社で働きたいって事?」
うん…まぁ…と申し訳なさそうに喋る隼人。
「隼人なら俺の秘書的な位置をお願いしたいかな」
「秘書?俺秘書なんて無理だよ」
「良く知ってる人の方が気が楽だし、任せやすいんだよな…これどっちが俺の?」
「祐介は魚の」
「ありがとうー、じゃあこれ」
残りのお弁当を隼人に渡す。
「俺、隼人が秘書なら助かるんだけどな…」
「俺、秘書に使える資格なんて持ってない」
お弁当を貰いご飯を食べる。
んーと考えながら、祐介は提案する。
「秘書が無理なら営業とか?」
「営業なら俺得意!」
「(まぁ、営業でもいっか)じゃあ、それでお願いしてもいいかな?」
「ありがとう」
「いつから来る?」
「来月でもいいかな?」
「うん、全然良いよ」
「ありがとう、また、祐介頼る事になるかもだけどよろしく!」
「こちらこそ」
柔らかい表情を見せる祐介、その違和感に気付かない隼人。
ご飯を食べ終え祐介は冷蔵庫向かう。
「久しぶりの再開だし、隼人酒飲む?」
「え、飲む!」
「おっけー、あ、隼人明日休み?」
「なんで?」
「次の日仕事だと支障でたら悪いから」
「あー休みだよ、祐介と酒飲むの久しぶり」
そうだなと言いつつお酒を準備する。
「今日、泊まるだろ?」
「泊まる!前出来なかった恋バナしたい」
「は?まだ、言ってんの?」
うんと隼人はポカーンとしたような顔で祐介を見る。
「お前と音信不通の間も何も無いし女も居ない…はい、終わり」
「え、え…そんなー」
隼人はパッと閃いた様に口を開く。
「祐介ってさ、処理とかどうしてんの?」
「処理?」
「ほら、アレ」
「何、アレって」
祐介は分かって居て分からない様な顔をずっとする。
「え、何でわかんない?アレじゃん、男なら絶対やってる」
「…はぁ…俺、お前ほど性欲無いからな?…それともお前欲求不満?」
と言いつつお酒の蓋を緩く開けたまま隼人に渡し、ソファーの下に座り他愛も無い話する。
どんどんお酒も進み、気付けば時間は24時を回っていた。
「やっぱり祐介と居ると時間過ぎる早い」
祐介は、ふーんと机に肘をつき顎を乗せる。
「それは、どう言う意味?俺の気持ち分かって言ってんの?」
あっ…と思い出したかのように口を開く。
「と、友達…親友として…」
消えそうな声で言う。
「何?聞こえない」
「…幼なじみでさ、一緒に気が合うと時間早いなって思って」
祐介はソファーに座り隼人に近づく。
「え…あ、…祐介?」
「何?」
ジリジリ詰められ隼人はソファーの端に追いやられる。
「…酒…酔った?」
これ以上近付けないように祐介の肩を抑えるが何故か力が入らない。
「お前がな」
目の前がぐにゃぐにゃになりぼやけて行く。薄ら祐介の声が聞こえる位で何を言ってるのか分からない。

「俺に警戒もせず、ノコノコ来て、少しは警戒したらどう?」

(ま、待って…力が、入らないし…ふわふわするし…身体が熱い)
隼人は無意識に服を脱ぎ始める。

「隼人、大丈夫か?」
わざと声をかける。
「…へん」
「何が変?」
「ぽわぽわ…する」
隼人は甘えた声からだんだんと身体が言うことが聞かなくなり、視界がぐにゃぐにゃになる。
「珍しいな、そんな甘えた声出して」
耳に唇を落とすと、んっと声が漏れる。身体中にキスを落として既に服を脱ぎ捨てた隼人の体に手を這わすとビクッと反応し小さな声を漏らす。
「やだ…」
「…やだ?抵抗できないんだろ?そんな甘ったるい声出して」
「ち、がう…のに…から、だが…い、う事効かない…んっ」
隼人の頬を優しく撫でるとビクッと身体を震わせ、無意識に隼人は祐介の腕を握り、目を潤ませ祐介を見る。
「こんだけ素直なら可愛いのにな」
「…はぁ…んっ…」
「ここもこんなにドロドロ、今日はどうしたんだ?」
「ま……って……」
隼人の息が上がる。脳がぼんやりして、思考がまとまらない。
まとわりつく熱が、理性を溶かしていく。

「何を?」

祐介がゆっくりと隼人の髪を撫でた。
優しい、けれど逃げられない手。
「お前が欲しくて震えてるくせに」
「ち、が……っ、ぅ……」
(おかしい……こんなの、俺じゃ……)
体の奥からせり上がる熱。
じんじんと疼く感覚が、自分のものではないような錯覚を起こす。
「…なぁ、隼人。これってさ」
祐介の指先が、汗ばんだ首筋をなぞる。
それだけで、ビクンと跳ねるように体が震えた。

「…俺のせい?」

囁く声が甘く、優しく絡みつく。
「それとも、お前が俺を誘ったんじゃないの?」
「違……っ、俺……そんなつもり…っ」
「じゃあ、どうしてこんなにトロトロになってるんだよ」
くす、と笑う祐介の指が、隼人の顎を軽く持ち上げる。
ゆるく開いた唇に、そっと親指を押し込んだ。
「ん……っ」
「こんなに熱くなって…」
指先がじんわりと濡れていく。
「ずっと俺のこと、欲しがってた?」
「ち……が……う……っ」
抗おうとする。
けれど、力が入らない。焦るほどに、体は勝手に祐介の手を求めてしまう。
「なぁ、隼人」
「……や……っ、ふ、ぅ……」
「こんな風になってしまったの、誰のせい?」
祐介が笑う。
その目は、狩人が獲物を追い詰めたときのそれだった。
隼人の視界は夢の中みたいな視界で祐介の声も響いて聞こえる。無意識に何度も祐介の名前を呼び何度も求める。
「もう1回聞く、俺を誘ってる?」
その声を聞いて、隼人は意識を失った。

目が覚めた時は、体が少しふわふわしており気持ちが気持ちいい感覚だけが残っている。昨日の夜の事は何も記憶が無い。

「おはよう」
「…あ、おはよう、祐介?」
「何?」
少しフラフラした足取りでソファー向かう。
「俺…昨日何かした?」
「全然、昨日はお酒飲み過ぎて潰れてたよ、相変わらず酒弱いな」
「そうなんだ、迷惑かけた?」
「全然、でも部屋着には着替えさせたから」
「あ、うん…ありがとう、昨日の事お酒飲んでから全く記憶なくて…迷惑掛けてないなら良かった」
「二日酔いとか大丈夫か?」
「あ~うん、少し気持ち悪いくらい」
「そうか、おにぎりと味噌汁あるけど食う?」
「食べる!」
祐介はニコニコしながら、隼人におにぎりと味噌汁を机に置く。
「うっま」
「隼人、美味そうに食べるよな」
「祐介が作るのなんでも美味いからな!」
「…あ、ちょっとごめん、仕事電話出るわ」
「うん」
電話をしに一旦外に出る。
「もしもし」
『あれは使ってくれた?』
薬のディーラーだ。
「あぁ」
『ネクターデルリウムはどうだった?』
「相手は記憶が飛んでるみたいだが?」
『そうだな、日本語に訳すと神々の甘美な飲み物、せん忘、恍惚、お酒と飲むと甘い陶酔感に包まれて、全身の力が抜け、脳内は完全にふわふわモード、快楽だけが残り、何をされても抵抗出来ない状態になる、古くから禁断の媚薬として使われてるからな、後は高確率で記憶が飛ぶ』
「なんであんなもの」
『気に入らなかったかい?』
「いや…でももう少しまともな物がいいな」
『そうか、じゃあ、また良さそうなものが入ってきたら電話するよ』
「よろしく」
電話を切り家に入る。
「トラブル?」
「いや、時間の調整だ」
「朝ごはんありがとう」
「いーえ、隼人はこの後どうすんの?」
「んー今日は何も無いからどうしようかな」
テレビを見ながらぼーっとする隼人に祐介は大丈夫か?と声を掛ける。
「え、あ、うん、大丈夫!まだ、寝ぼけてるかも」
「散歩行かない?近くに公園あるんだけど」
「気分転換に良いね、行こう」

近くの公園を歩く。
「隼人はさ、どんな人がタイプなん?」
「え、恋バナ?!」
目をキラキラさせながら食い付いてくる。
「いや、単純に気なっただけ」
「んー好きな人かな…この人って言うのは無いけどしっかり掴んでくれる人が好きなのかもね」
「へぇ、意外…お前の事だから面食いかと思ってたわ」
「え、酷くね?」
思わず祐介は声を出して笑う。
「うわ、祐介の笑った顔久しぶりに見たわ」
「は?」
「だって社会人になってから、ずっと怒ってる感じの顔だし」
「そうか?」
「うん、俺やっぱり笑った祐介の顔好きだわ」
「は?意味わかんねぇ」
祐介はしばらく無言で考えると、口を開いた。
「じゃあ、俺と付き合えよ」
「……え?」
「俺の顔が好きなんだろ?」
「いや…だって幼馴染だよ?笑った顔なんて誰でも好きじゃん?」
ムスッとした顔で隼人に迫る。
「だっ、だって…俺男と付き合ったこともないしやった事ないし、そもそも幼馴染なんて…」
「嫌?」
「……」
返信に困り黙って居ると祐介はサラッと嘘と言ってスタスタと歩き始める。
隼人は少し安心したかのようにほっとしてまう。
「だよな…一瞬びっくりしちゃったけど、祐介はかっこいいし女の子にモテるからさ」
「……そうだな」
「そんな落ち込む顔するなよ」
後ろから抱き着くように祐介の肩に飛びつく。
(あー…これは一からねらないとだな)

隼人と別れ祐介は自宅に戻りパソコンを開く。
(…ふーん、そんな所行くんだ)
隼人の携帯にGPSに付けていた。

(次会った時覚えてとけよ?)

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