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そして一月が経ち…酉の州において。
戌の州代表「狗城樹」と酉の州代表「鳳司」が対面する時が来た
司殿、お久しぶりでございます
樹はいつもの優しい笑顔だ
こちらこそ、樹殿。お会いできて嬉しい限りです
司も笑顔で返す
では…
この国の未来について
「「話し合いを始めましょう」」
劉殿にも来ていただきました
と司が紹介する
樹様、ご無沙汰しております
劉は頭を下げる
劉殿‼︎息災でしたか?あなた方のご活躍は司様からの書状で聞いております‼︎本当にすごいお方だ
樹は嬉しそうだ
さて…
その司の一言で空気が変わる
樹殿、現状はどうです?我々二つの州だけでは流石に太刀打ちできないですよ?
ええ。もちろん。他の州にも協力を仰ぎました。
今のところ、確実に手を貸してくださる州は卯の州「卯月(うづき)家」、未の州「未陰(みかげ)家」ですね。
樹が答えた
(か、簡単に仰っておられるがこれは凄まじいことだ‼︎)
劉は驚きを隠せない
しかし…
と樹は目を曇らせた
いかがいたしましたか⁉︎
劉は食い気味に聞く
さすがに皇家もこの状況を掴んでいます。鎖国派の彼らも準備をしているようですね…。
そうでしょうね…何もなく無抵抗に開国してくれるなどあり得ない。鎖国派…といえば…。
司は頭を抱える
皇家の子の州だけならともかく他の「鎖国派」は「武闘派の州」である
寅の州、辰の州、巳の州、申の州、亥の州。
「武」を重んじ、「義理」を重んじる州達だ。
皇家への恩顧をお返しするために立ち上がるでしょう。
それに…
樹はそこまで言って止まってしまう
その言葉を司がつなげた
近代武器には勝てないかもしれないが、彼らは恐らく鬼気迫る勢いで戦うでしょう。懐に入られてしまったら勝ち目はないかもしれませんね
司が表情を変えずに事実を口にする
それでも、まずは話し合いの場を設けるべきでしょう。
いきなり戦争を吹っ掛けるほど相手も直情的ではないかと。
劉が進言する
そうですね。
彼らとて無駄な血が流れるのは避けたいはずです
樹は悲しそうだ
まだどちらに着くのかはっきりしていない州の立場を明確にしなければなりませんね
「丑」と「午」ですか…
平和主義と言えば聞こえがいいですが、あまり日和見を決め込まれても困ります
司が少し棘のある言葉を口にする
ええ。ですから七日後、代表のお二人を戌の州へとお呼びしてあります
樹が凛と答える
なんと…さすが樹殿。…私も同席させていただいても?
司の口元がニヤリとする
もちろん‼︎そうしていただけると心強いです
樹はにこやかだ
そうして二人の話し合いは意義あるものとなった
一方皇家、鎖国派は
開国などもっての外だ‼︎
声を荒げるのは寅の州代表「寅切(とらきり)家」の猛(たける)
開国などすれば今までこの国が気付き上げてきたものをなくすということがわからんのか…‼︎
彼の目に悔しかさが滲む
落ち着け、猛。だからこそ、我々が力を合わせる必要があるのだ
落ち着いた声で猛を宥めるのは辰の州代表「辰吉(たつよし)家」の廉(れん)だ
廉殿…しかし…‼︎
まだ猛は落ち着けない様子だ
気持ちはわかりますがねぇ
少し落ち着いて、相手の事を「見る」ということも必要ですしそれこそがこういった局面において大事なことですよぉ?
間延びした喋り方をして更に猛を苛立たせているのは巳の州代表「巳和(みわ)家」当主、中(あたる)である
しかし、中殿‼︎私も猛殿と同じ気持ちだ‼︎
猛の気持ちに同意しているのは亥の州代表「亥国(いこく)家」当主、鐡(てつ)である
だーかーら‼︎ちょっと落ち着いて周りを見ろって言われてるだろ‼︎情熱的なのはいいけど時には落ち着かないとモテないぞ?
そんな軽口を叩くのは申の州代表「猿山(えんざん)家」当主、颯(はやて)だ
そんな鎖国派が話し合いをしている中、何も言葉を発しない人物が一人。
子の州、そしてこの国の代表「皇(すめらぎ)家」当主、燿(かがや)である。
燿様‼︎…どうなさるおつもりですか?開国派は着々と準備を進めております‼︎武力抗争も厭わない構えです‼︎
猛の大きな声が響く
…私は…この国が好きだ…
小さい声がする
私は……‼︎この国の美しい文化も、民の生き様も‼︎「今まで」のようにずっとこれからも変わることなくあって欲しいと思っている‼︎
そのために…戦うことが必要なら…仕方があるまい…。しかし、まずは開国派がどのような考えでいるのかを聞かねば。避けられる戦いは避けたいのが…本音だ…。
燿は少し自信無さげに、しかししっかりと自分の気持ちを言葉にする
そんな、甘いことを言っていては…‼︎
そうです‼︎
猛と鐡が異を唱える
二人とも、燿様の考えを否定するのか?
廉の眼光が二人を貫く
っ………申し訳ありません
二人はまだ納得はしていないが頭を下げる
では、まず開国派の旗頭。樹殿と話す必要がありますねぇ
中が進言する
そうだな‼︎もしかしたら和解できるかもしれねぇし。あっちだって「本気の俺たち」とやりあって簡単に勝てるなんて思ってないだろ
颯が賛同する
では…開国派との話し合いの場を設ける‼︎
準備を‼︎
燿の声が響いた
はっ‼︎
全員の目に強い力が宿る
戌の州代表「狗城樹」と酉の州代表「鳳司」が対面する時が来た
司殿、お久しぶりでございます
樹はいつもの優しい笑顔だ
こちらこそ、樹殿。お会いできて嬉しい限りです
司も笑顔で返す
では…
この国の未来について
「「話し合いを始めましょう」」
劉殿にも来ていただきました
と司が紹介する
樹様、ご無沙汰しております
劉は頭を下げる
劉殿‼︎息災でしたか?あなた方のご活躍は司様からの書状で聞いております‼︎本当にすごいお方だ
樹は嬉しそうだ
さて…
その司の一言で空気が変わる
樹殿、現状はどうです?我々二つの州だけでは流石に太刀打ちできないですよ?
ええ。もちろん。他の州にも協力を仰ぎました。
今のところ、確実に手を貸してくださる州は卯の州「卯月(うづき)家」、未の州「未陰(みかげ)家」ですね。
樹が答えた
(か、簡単に仰っておられるがこれは凄まじいことだ‼︎)
劉は驚きを隠せない
しかし…
と樹は目を曇らせた
いかがいたしましたか⁉︎
劉は食い気味に聞く
さすがに皇家もこの状況を掴んでいます。鎖国派の彼らも準備をしているようですね…。
そうでしょうね…何もなく無抵抗に開国してくれるなどあり得ない。鎖国派…といえば…。
司は頭を抱える
皇家の子の州だけならともかく他の「鎖国派」は「武闘派の州」である
寅の州、辰の州、巳の州、申の州、亥の州。
「武」を重んじ、「義理」を重んじる州達だ。
皇家への恩顧をお返しするために立ち上がるでしょう。
それに…
樹はそこまで言って止まってしまう
その言葉を司がつなげた
近代武器には勝てないかもしれないが、彼らは恐らく鬼気迫る勢いで戦うでしょう。懐に入られてしまったら勝ち目はないかもしれませんね
司が表情を変えずに事実を口にする
それでも、まずは話し合いの場を設けるべきでしょう。
いきなり戦争を吹っ掛けるほど相手も直情的ではないかと。
劉が進言する
そうですね。
彼らとて無駄な血が流れるのは避けたいはずです
樹は悲しそうだ
まだどちらに着くのかはっきりしていない州の立場を明確にしなければなりませんね
「丑」と「午」ですか…
平和主義と言えば聞こえがいいですが、あまり日和見を決め込まれても困ります
司が少し棘のある言葉を口にする
ええ。ですから七日後、代表のお二人を戌の州へとお呼びしてあります
樹が凛と答える
なんと…さすが樹殿。…私も同席させていただいても?
司の口元がニヤリとする
もちろん‼︎そうしていただけると心強いです
樹はにこやかだ
そうして二人の話し合いは意義あるものとなった
一方皇家、鎖国派は
開国などもっての外だ‼︎
声を荒げるのは寅の州代表「寅切(とらきり)家」の猛(たける)
開国などすれば今までこの国が気付き上げてきたものをなくすということがわからんのか…‼︎
彼の目に悔しかさが滲む
落ち着け、猛。だからこそ、我々が力を合わせる必要があるのだ
落ち着いた声で猛を宥めるのは辰の州代表「辰吉(たつよし)家」の廉(れん)だ
廉殿…しかし…‼︎
まだ猛は落ち着けない様子だ
気持ちはわかりますがねぇ
少し落ち着いて、相手の事を「見る」ということも必要ですしそれこそがこういった局面において大事なことですよぉ?
間延びした喋り方をして更に猛を苛立たせているのは巳の州代表「巳和(みわ)家」当主、中(あたる)である
しかし、中殿‼︎私も猛殿と同じ気持ちだ‼︎
猛の気持ちに同意しているのは亥の州代表「亥国(いこく)家」当主、鐡(てつ)である
だーかーら‼︎ちょっと落ち着いて周りを見ろって言われてるだろ‼︎情熱的なのはいいけど時には落ち着かないとモテないぞ?
そんな軽口を叩くのは申の州代表「猿山(えんざん)家」当主、颯(はやて)だ
そんな鎖国派が話し合いをしている中、何も言葉を発しない人物が一人。
子の州、そしてこの国の代表「皇(すめらぎ)家」当主、燿(かがや)である。
燿様‼︎…どうなさるおつもりですか?開国派は着々と準備を進めております‼︎武力抗争も厭わない構えです‼︎
猛の大きな声が響く
…私は…この国が好きだ…
小さい声がする
私は……‼︎この国の美しい文化も、民の生き様も‼︎「今まで」のようにずっとこれからも変わることなくあって欲しいと思っている‼︎
そのために…戦うことが必要なら…仕方があるまい…。しかし、まずは開国派がどのような考えでいるのかを聞かねば。避けられる戦いは避けたいのが…本音だ…。
燿は少し自信無さげに、しかししっかりと自分の気持ちを言葉にする
そんな、甘いことを言っていては…‼︎
そうです‼︎
猛と鐡が異を唱える
二人とも、燿様の考えを否定するのか?
廉の眼光が二人を貫く
っ………申し訳ありません
二人はまだ納得はしていないが頭を下げる
では、まず開国派の旗頭。樹殿と話す必要がありますねぇ
中が進言する
そうだな‼︎もしかしたら和解できるかもしれねぇし。あっちだって「本気の俺たち」とやりあって簡単に勝てるなんて思ってないだろ
颯が賛同する
では…開国派との話し合いの場を設ける‼︎
準備を‼︎
燿の声が響いた
はっ‼︎
全員の目に強い力が宿る
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