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割れる
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二人を糾弾した兵も武器を手放して泣き崩れてしまった
とりあえず、止めることができましまねぇ
中はふぅと短い息を吐いた
……そうだな
颯の表情は少し暗い
しかしこの戦場の奥から何やら騒ぎ声が聞こえた
颯は顔を上げる
なんだ⁉︎どうしたんだ⁉︎
兵が一人颯達の前に走ってきた
は、颯様のお言葉を受け入れられない者が数名…開国派の兵に突撃していきました‼︎
馬鹿野郎が‼︎‼︎
颯の顔が歪む
早く、この場の全員で止めなさい‼︎傷ついてはならない‼︎傷つけてはならない‼︎どちらもです‼︎
中が叫んだ
――――
その悲痛な、言葉にならない思いを剣に乗せて一人の兵が走ってくる
慎に向かって
慎‼︎‼︎
彗は叫んだ
しかし慎は動けなかった。相手の兵が放つ悲しみ、後悔、恨み…そんな黒い思いが慎の足を掴んで離さない
ほんの一瞬の出来事…しかし慎にはとても長い時間に感じられる
(ああ………彼らは………彼らの気持ちが………わかってしまう…きっと同じ状況なら……俺だって……‼︎)
慎‼︎‼︎‼︎‼︎
彗の声は慎に届かなかった
振り上げられた刃を慎はどこか遠い世界の光景かのようにみていた
その刃が太陽の光を受けて光を反射した時
「鈴…」
慎の口からこぼれたその言葉は刀が空を裂く音にかき消される
そしてその刃は慎を大きく深く切り裂いた
切り裂かれたポケットから鈴がくれたお守りが飛び出す
慎は膝から崩れて地に伏してしまう
その鈴はこの騒ぎを止めようと飛び込んできた他の兵が踏みつけてしまった
音も鳴らさず鈴は割れた
(あぁ……だめだ、やめてくれ…‼︎それは鈴が…鈴、必ず約束を守る…守るよ…君の笑顔を……君の笑顔を見たのは……いつ…だったかな…)
朦朧とする意識の中、慎の思考はまとまらない
慎を斬った兵は周りの兵に押さえつけられる
他の暴走してしまった兵も取り押さえられた
慎‼︎慎‼︎
彗が慎の元へ駆けつける
慎‼︎しっかりしろ‼︎すぐに手当を‼︎大丈夫、大丈夫だ‼︎絶対大丈夫だ‼︎
彗は泣きながら「大丈夫」と言い続ける
け…い
慎は呟く
慎‼︎大丈夫だからな‼︎すぐに手当をするからな‼︎気をしっかり‼︎
鈴…は?
え?
鈴は………どこに、大丈夫だろうか?こんな場所、怖いはずだから……
慎は譫言のように話している
慎‼︎鈴ちゃんは大丈夫。安全なところにいる‼︎大丈夫だから‼︎会いに行くんだろ⁉︎言ってたじゃないか「鈴と約束をした」って‼︎それを守るんだろ‼︎破ったら鈴ちゃん泣くぞ⁉︎お前、あの子が泣くのは嫌だって言ってたじゃないか‼︎お前がそんなんじゃ……そんなんじゃ泣くに決まってるだろ‼︎
彗は慎の手を握りながら、顔を涙でぐちゃぐちゃにしながら叫んでいる
…そう、そうだよな……最近、暗い顔ばかり…させて…しまっていたから…帰って…謝らなきゃ…鈴はきっと簡単には……許しては…くれないかも……しれない…な
慎は少し微笑みながら呟く
彼の瞳はもう光を失いかけてる
そ、そうだよ‼︎ちゃんと謝れよ?鈴ちゃん泣かせたら俺だって先生だって許さないぞ?
彗の言葉は少しずつ小さくなる
それは…やだな…。ああ、帰ったら手紙を……捨てなきゃ…恥ずかしいことを鈴に…書いたから…とっても…見せられない…よ。
そこまで言って慎は光を失った
彗は叫ぶことも出来ず慎の手を握りながら大粒の涙を流す
その涙は慎の手の上にパタパタとこぼれた
そしてこの戦いは慎を奪って静かに幕を閉じた
とりあえず、止めることができましまねぇ
中はふぅと短い息を吐いた
……そうだな
颯の表情は少し暗い
しかしこの戦場の奥から何やら騒ぎ声が聞こえた
颯は顔を上げる
なんだ⁉︎どうしたんだ⁉︎
兵が一人颯達の前に走ってきた
は、颯様のお言葉を受け入れられない者が数名…開国派の兵に突撃していきました‼︎
馬鹿野郎が‼︎‼︎
颯の顔が歪む
早く、この場の全員で止めなさい‼︎傷ついてはならない‼︎傷つけてはならない‼︎どちらもです‼︎
中が叫んだ
――――
その悲痛な、言葉にならない思いを剣に乗せて一人の兵が走ってくる
慎に向かって
慎‼︎‼︎
彗は叫んだ
しかし慎は動けなかった。相手の兵が放つ悲しみ、後悔、恨み…そんな黒い思いが慎の足を掴んで離さない
ほんの一瞬の出来事…しかし慎にはとても長い時間に感じられる
(ああ………彼らは………彼らの気持ちが………わかってしまう…きっと同じ状況なら……俺だって……‼︎)
慎‼︎‼︎‼︎‼︎
彗の声は慎に届かなかった
振り上げられた刃を慎はどこか遠い世界の光景かのようにみていた
その刃が太陽の光を受けて光を反射した時
「鈴…」
慎の口からこぼれたその言葉は刀が空を裂く音にかき消される
そしてその刃は慎を大きく深く切り裂いた
切り裂かれたポケットから鈴がくれたお守りが飛び出す
慎は膝から崩れて地に伏してしまう
その鈴はこの騒ぎを止めようと飛び込んできた他の兵が踏みつけてしまった
音も鳴らさず鈴は割れた
(あぁ……だめだ、やめてくれ…‼︎それは鈴が…鈴、必ず約束を守る…守るよ…君の笑顔を……君の笑顔を見たのは……いつ…だったかな…)
朦朧とする意識の中、慎の思考はまとまらない
慎を斬った兵は周りの兵に押さえつけられる
他の暴走してしまった兵も取り押さえられた
慎‼︎慎‼︎
彗が慎の元へ駆けつける
慎‼︎しっかりしろ‼︎すぐに手当を‼︎大丈夫、大丈夫だ‼︎絶対大丈夫だ‼︎
彗は泣きながら「大丈夫」と言い続ける
け…い
慎は呟く
慎‼︎大丈夫だからな‼︎すぐに手当をするからな‼︎気をしっかり‼︎
鈴…は?
え?
鈴は………どこに、大丈夫だろうか?こんな場所、怖いはずだから……
慎は譫言のように話している
慎‼︎鈴ちゃんは大丈夫。安全なところにいる‼︎大丈夫だから‼︎会いに行くんだろ⁉︎言ってたじゃないか「鈴と約束をした」って‼︎それを守るんだろ‼︎破ったら鈴ちゃん泣くぞ⁉︎お前、あの子が泣くのは嫌だって言ってたじゃないか‼︎お前がそんなんじゃ……そんなんじゃ泣くに決まってるだろ‼︎
彗は慎の手を握りながら、顔を涙でぐちゃぐちゃにしながら叫んでいる
…そう、そうだよな……最近、暗い顔ばかり…させて…しまっていたから…帰って…謝らなきゃ…鈴はきっと簡単には……許しては…くれないかも……しれない…な
慎は少し微笑みながら呟く
彼の瞳はもう光を失いかけてる
そ、そうだよ‼︎ちゃんと謝れよ?鈴ちゃん泣かせたら俺だって先生だって許さないぞ?
彗の言葉は少しずつ小さくなる
それは…やだな…。ああ、帰ったら手紙を……捨てなきゃ…恥ずかしいことを鈴に…書いたから…とっても…見せられない…よ。
そこまで言って慎は光を失った
彗は叫ぶことも出来ず慎の手を握りながら大粒の涙を流す
その涙は慎の手の上にパタパタとこぼれた
そしてこの戦いは慎を奪って静かに幕を閉じた
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