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遺され、託され
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鈴は慎とよく来ていた野原に一人で来ていた
(どうか…どうか…どうか…)
虚な目で膝を抱え祈り続ける
すると周りの人達が騒ぎ出した
「どうやら戦いが終わったらしい」
鈴は顔を上げた
(戦いが終わった…‼︎すぐには帰っては来れないかもしれないけど慎が帰ってくる‼︎絶対帰ってくる‼︎)
――――
戦いが終わってから何日も経った
戦地から帰ってくる人も沢山いた
(おかしいな…慎も彗さんも先生も…なかなか帰ってこない……先生は司様に信頼されていたから戦いの後のこと沢山してるのかも……そうだったら慎も彗さんも、門下生の人みんなそのお手伝いをしてるのかな)
はやる気持ちを「仕方がない」でなんとか抑え込む
更に何日か経った後
鈴は劉の門下生の面々が帰ってくる所を見た
(…………あ‼︎門下生の人たちが帰ってきてる‼︎)
鈴は目を輝かせた
あの‼︎
鈴は門下生達に声をかけた
は、はい。何でしょうか?
…あの劉先生の門下生の方たちですよね‼︎
はい。そうですが…。
慎はまだ帰ってきませんか?
あ…………
門下生達はその言葉で彼女がどういう人物なのか理解した
し、慎さんは……
彼らは目を伏せてしまった
……え?どうしたんですか?慎に何かあったんですか⁉︎
鈴は門下生に詰め寄った
慎さんは………亡くなられました……
詰め寄られた門下生が呟く
………………は?
鈴は言葉にならない
彼の言葉を理解できなかった
な…にを、何を言っているんですか…?慎が……なんて?
鈴の瞳が色を失っていく
し、慎…さんは…………亡くなってしまわれました‼︎
門下生も目に涙を溜めて叫んだ
鈴はその言葉を理解できない
(亡くなった…ナクナッタ…?)
そこへ劉と彗が現れた
り、鈴ちゃん………
彗は鈴を見ることができない
彗さん…彗さん‼︎慎が…慎が亡くなったなんて嘘ですよね?皆さんが嘘を言っているだけですよね?
だって………だって…‼︎慎は「必ず帰ってくる」って…「泣かずに待っていて欲しい」って言ってたんです‼︎約束……したんです…‼︎
鈴は彗の着物を掴んだまま膝をついてしまう
鈴ちゃん……
彗は何も言えない
鈴さん、慎のことを伝えたいと思う。
私に…着いてきてくれるだろうか…?
劉が静かに呟く
鈴は虚な目のまま劉と彗に着いていった
―――
到着したのは劉の家だった
三人は部屋に座る
鈴はずっと俯いている
そんな姿の鈴を二人は見ていられない
先生……
鈴が小さく話出す
慎は…本当に死んでしまったんですか?
……ああ
なぜ?
……敵兵に……斬られてしまったからだ
劉は彼女が聞くこと全てに答えようとする
きられた……?
そうだ
…………
鈴は黙ってしまう
り、鈴ちゃん…。慎は最期まで君のことを心配していた…。
「最近、暗い顔ばかりさせてしまっていたから謝らなきゃ」って……言ってたんだ‼︎
彗は俯いて涙を流した
じゃあ………どうして………
鈴の瞳から初めての涙が流れた
慎は……どうして……どうして‼︎‼︎‼︎
約束したのに‼︎それなのに‼︎謝るって言っていたんですよね‼︎でも……でも‼︎もういない‼︎会えない‼︎…………うそつき………‼︎
鈴は止まらなかった
鈴ちゃん……
彗も涙が止まらない
鈴さん…これを
劉がなにか差し出した
これ……………は……
差し出されたのは潰れて泥だらけになった紐のついた鈴だった
慎がずっと胸元に入れていたんだ
私は君が慎にこれを渡していた所を見ていたから…なんとか見つけ出せたのだが…潰れてしまっていて……
劉は申し訳なさそうに呟く
…………思いなんて…届かないんだ………神様なんて……いないんだ‼︎いたとしたら………どうしてこんな……‼︎‼︎もし、神様がいたら私は神様を……殺す‼︎‼︎
鈴の呪いを込めたような強い言葉が響いた
……鈴ちゃん、俺からも…これ
彗は涙を拭って懐から何か取り出して鈴に差し出した
慎が………君に手紙を書いたって…息を引き取る前に言っていたんだ。「帰って捨てないと、恥ずかしいことも書いたから」って…
でも、君に渡すべきだと思って…慎には悪いけど勝手に部屋に失礼して…さっき見つけたんだ…
鈴は手紙を受け取った
堤には『鈴へ』と慎の几帳面な文字で書いてあった
(どうか…どうか…どうか…)
虚な目で膝を抱え祈り続ける
すると周りの人達が騒ぎ出した
「どうやら戦いが終わったらしい」
鈴は顔を上げた
(戦いが終わった…‼︎すぐには帰っては来れないかもしれないけど慎が帰ってくる‼︎絶対帰ってくる‼︎)
――――
戦いが終わってから何日も経った
戦地から帰ってくる人も沢山いた
(おかしいな…慎も彗さんも先生も…なかなか帰ってこない……先生は司様に信頼されていたから戦いの後のこと沢山してるのかも……そうだったら慎も彗さんも、門下生の人みんなそのお手伝いをしてるのかな)
はやる気持ちを「仕方がない」でなんとか抑え込む
更に何日か経った後
鈴は劉の門下生の面々が帰ってくる所を見た
(…………あ‼︎門下生の人たちが帰ってきてる‼︎)
鈴は目を輝かせた
あの‼︎
鈴は門下生達に声をかけた
は、はい。何でしょうか?
…あの劉先生の門下生の方たちですよね‼︎
はい。そうですが…。
慎はまだ帰ってきませんか?
あ…………
門下生達はその言葉で彼女がどういう人物なのか理解した
し、慎さんは……
彼らは目を伏せてしまった
……え?どうしたんですか?慎に何かあったんですか⁉︎
鈴は門下生に詰め寄った
慎さんは………亡くなられました……
詰め寄られた門下生が呟く
………………は?
鈴は言葉にならない
彼の言葉を理解できなかった
な…にを、何を言っているんですか…?慎が……なんて?
鈴の瞳が色を失っていく
し、慎…さんは…………亡くなってしまわれました‼︎
門下生も目に涙を溜めて叫んだ
鈴はその言葉を理解できない
(亡くなった…ナクナッタ…?)
そこへ劉と彗が現れた
り、鈴ちゃん………
彗は鈴を見ることができない
彗さん…彗さん‼︎慎が…慎が亡くなったなんて嘘ですよね?皆さんが嘘を言っているだけですよね?
だって………だって…‼︎慎は「必ず帰ってくる」って…「泣かずに待っていて欲しい」って言ってたんです‼︎約束……したんです…‼︎
鈴は彗の着物を掴んだまま膝をついてしまう
鈴ちゃん……
彗は何も言えない
鈴さん、慎のことを伝えたいと思う。
私に…着いてきてくれるだろうか…?
劉が静かに呟く
鈴は虚な目のまま劉と彗に着いていった
―――
到着したのは劉の家だった
三人は部屋に座る
鈴はずっと俯いている
そんな姿の鈴を二人は見ていられない
先生……
鈴が小さく話出す
慎は…本当に死んでしまったんですか?
……ああ
なぜ?
……敵兵に……斬られてしまったからだ
劉は彼女が聞くこと全てに答えようとする
きられた……?
そうだ
…………
鈴は黙ってしまう
り、鈴ちゃん…。慎は最期まで君のことを心配していた…。
「最近、暗い顔ばかりさせてしまっていたから謝らなきゃ」って……言ってたんだ‼︎
彗は俯いて涙を流した
じゃあ………どうして………
鈴の瞳から初めての涙が流れた
慎は……どうして……どうして‼︎‼︎‼︎
約束したのに‼︎それなのに‼︎謝るって言っていたんですよね‼︎でも……でも‼︎もういない‼︎会えない‼︎…………うそつき………‼︎
鈴は止まらなかった
鈴ちゃん……
彗も涙が止まらない
鈴さん…これを
劉がなにか差し出した
これ……………は……
差し出されたのは潰れて泥だらけになった紐のついた鈴だった
慎がずっと胸元に入れていたんだ
私は君が慎にこれを渡していた所を見ていたから…なんとか見つけ出せたのだが…潰れてしまっていて……
劉は申し訳なさそうに呟く
…………思いなんて…届かないんだ………神様なんて……いないんだ‼︎いたとしたら………どうしてこんな……‼︎‼︎もし、神様がいたら私は神様を……殺す‼︎‼︎
鈴の呪いを込めたような強い言葉が響いた
……鈴ちゃん、俺からも…これ
彗は涙を拭って懐から何か取り出して鈴に差し出した
慎が………君に手紙を書いたって…息を引き取る前に言っていたんだ。「帰って捨てないと、恥ずかしいことも書いたから」って…
でも、君に渡すべきだと思って…慎には悪いけど勝手に部屋に失礼して…さっき見つけたんだ…
鈴は手紙を受け取った
堤には『鈴へ』と慎の几帳面な文字で書いてあった
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