とある空中大陸の領主サマーチートは側近の人達でしたー

猫々 ねねこ

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◆本編◆

episode.010 月も太陽も輝けない

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ククルはレーヴェ共に、一足先に“中立港都市”へとやってくる。


唯一空中大陸の中でも、海という存在を持っている大陸でもある。
昔ならば、バカンスで訪れたり夏イベント関係が豊富にあったとちでもある。

だが、今は“嵐”が常に起きていて晴れても二~三時間ぐらいしかない。
そのため、魚介採取も出来ず漁師などは仕事を失ったにも近く貧困となってしまい、税金さえも払えていない状態になってしまっている。


「………なんや、寂れてしもうてるやん」

「ガレスさんの資料だと、この嵐のせいで漁に出れていないのと観光客とかが訪れていないみたいだね」

「ふ~ん」

「とりあえず、宿屋に行って部屋を借りて酒場とかで情報収集だね」


ククル達が宿屋に行こうとすると、“冒険者ギルド支部”と書かれている建物の前で座り込み悲願する赤い髪色にハネっ毛のあるセミロングを軽く束ねていて、少しツリ目のパッチリ目をした幼い少女がいる。


「おねがいしますっ、どうか……っ!」

「うるせぇっ!!此方だって、厳しいんだよっ!!」

「っ……おねがいしますっ、どうか……おにいちゃんをっ」


その少女の声に、周りの居た冒険者達は苦虫を潰した表情をしていた。
それは、何処か“何かに怯えている”かのようでもある。


「っ……おねが、い……大事な、ゆういつの“家族”なんですっ……だから、っ」

「おやおやぁ?まだ、こんな所で田助を求めていたんでちゅかぁ~?ゲハハッ!!愉快てちゅねぇー!」

「っ…!?」


民衆の群れの間から、明らかにド派手な貴族服をビチビチに着ている太った男が歩いてくる。


「兄も諦めれば良いだろうにねぇー、さっさと諦めて妹を差し出せば良いってのに……あのクソガキがっ!」

「おにいちゃんは、無事なんですかっ!?」

「あー?そうだねぇ、まだ無事だと思うけどぉ?でも、遅かれ早かれ死ぬんじゃないかなぁー??ゲハハハッ!!」

「っ……」


少女が俯いて涙を流していて、その男は厭らしい目付きで少女を見ては自分の唇を自身の下で舐めていて、それを見ていたククルは寒気というより鳥肌が立っていた。


(どうやら、周りが手を出せないのは“あの男”が何かしらの手段で民衆に対して支配をしているってのが、一番の手掛かりでもあるかも……)


その豚のような貴族が立ちされば、民衆達も慌てて立ち去っていて雨風が少し緩くなっていた。

だが、その中で少女は俯いては微かに声を出しては泣いていていた。


「ほっとけないんやろ、主?」

「まぁ、そりゃあね……」


ククルは周りを見てから、その少女へと近寄り屈むと少女はククルに気付いて顔を上げる。


「ねぇ、キミのお家に泊まらせてくれないかな?」

「え?」

「宿屋に行こうと思ったけど、二人だと泊まれなくてね?ダメかな?」

「だ、だいじょうぶ……ですっ」


少女の案内で少女の家へとやってきたククル達は、少女に何があったのかを話を聞くことにした。


「そういえば、キミの名前は?アタシはククルで、此方に居るのがレーヴェね」

「わたしは、ミュウって言いますっ…」

「それで、ちょっとミュウちゃんに聞きたい事があってね?今この“中立港都市”にて、何が起きているのか……それと、ミュウちゃんのお兄さんに何が起きているのか……説明してくれる?」

「は、はいっ」


ククルに言われてミュウは、この“中立港都市”で起きている話を少しずつしていく。

この“中立港都市”の領主の管理している灯台には、“天候操作装置”というのがあるらしい。
前の領主が何者かに暗殺され、今の領主となった“あの豚貴族”が管理をしてから色々と乱れてしまった。


「帝国のガロンヌ公爵がこの大陸の管理を任されてから、税金が高くなったり嵐の日々が続いたりしています……」

「……古典的な汚貴族やん」

「まぁ、確かに……。ってか、あの容姿から直ぐに汚貴族なのは確かでしょ」

「確かに」

「……それで税金が払えない人に、救済の処置として一つの提案が出されていて……」


ミュウは下を見つめては軽く身体を震わせていて、ククルはミュウの様子を見つめているしかなかった。


「女の人や女子供は公爵様のお世話をするか、男の人と男子供は地下大牢屋にて出された魔物を全て倒すか………この2つ、なんです」

「………ごめんね、辛い事を言わせて」


ククルはミュウを強く抱きしめては、ミュウの頭を優しく撫でているとミュウは大きな声で泣き始める。


「……ほんま、クソ貴族やな」

「そうだね………、結局は自分の欲望に溺れて周りを苦しめているだけって感じだね……」

「んで、主?どないするん?ガレスの旦那から、これについての解決を頼まれておるんやろ?」

「ん、そうだね………とりあえず、ミュウちゃんのお兄さんの救出が先だね」

「おん、そうやな」


ククル達がミュウの家に泊まっているのをガロンヌの専属憲兵が見ていて、それについてガロンヌに報告されていた。

それに対して、ガロンヌは笑いながら“出迎えてやろうじゃないかっ!!”と答えていた。







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