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第八話「銀蛇の炎、復興の灯」
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「ありがとうございました...... まさか、再び故郷に帰れる日が来るとはおもいませなんだ」
そう目を潤ませビケルさんは深く礼をいった。 わたしたちは銀のヘビを倒し、ゴブリン族の故郷を取り戻した。 幸いにも死者はでず、動けるものは早速家の建設や畑を耕している。
「それにしても、あの炎はなんだったのですか...... ヘビがあっという間に燃えてしまった......」
「ああ、あれはある金属粉を混ぜて燃焼させ、化学反応で高温にしたものです」
「はぁ......」
(まさか、この世界にアルミニウムがあるなんて、町で食器を見かけたときは銀かと思ったけど、この世界には魔法があるから還元できたのか......)
最悪のときのため、私はアルミニウム粉と酸化銅の粉のはいったビンを投げつけ、ゴブリンたちに錆びた銅の矢じりに火をつけヘビの頭を狙わせた。
(アルミニウム粉と酸化銅の粉を燃焼させることで、高温を発生させる【テルミット反応】を起こさせた。 うまく行くかはわからなかったけど、なんとか成功して助かった。 ただアルミニウムは高額で希少だからもう使えないな......)
「さて、ここまで来ればそうそう人間とも接触しないでしょう」
「そうですな。 近くには湖や鉱物のでる山などがありますゆえ。 生活には支障はございませぬ。 しかし......」
「なにか?」
「我らと同じく亜人種族がいるのです。 ライカンスロープ、ピクシー、リザードマン、オーク、ケットシー、アルラウネなど」
「彼らとは友好的なのですか?」
「正直もうして、我らは脆弱な種族ゆえ、他種族から蔑まれておりました。 ときには攻撃を受けることもあります。 それでも、ここをなんとか保持していたのですが......」
「モンスターに襲われた...... か。 彼らが攻撃を仕掛けてくる可能性もあるのですね」
「ええ、なにもないここならば襲わないでしょうが、豊かになれば収奪の可能性もあります」
「なるほど...... ただいまはゴブリンたちも戦術と装備もあります。 そう負けることはないでしょう」
「そうですな。 我らは銀蛇にも勝ちましたしな」
そう納得するようにビケルさんうなづく。
(とはいえ、何らかの対策は必要だな)
しばらくすると広大なこの場所に建物がたてられていく。 かつての掘っ立て小屋ではなく、かなりちゃんとした家屋で家畜小屋もある。 畑も前より大きなもので、野菜やくだもの等、種類も豊富だ。
「なんとか、前の集落よりよくなっていますね」
「ええ、ケイどのがギルドで仕事を受けてきてくれ、その報酬を使い、更に道具を買ってきてくださったからです」
ビケルさんがそう微笑んだ。そう私は複数の町のギルドから依頼をうけ、ゴブリンたちに仕事を振り分けていた。
「ええ、お金を稼いで他種族や人間からの攻撃に備えて防備を考えないといけません。 装備の強化、または戦術、知識なども...... あと食料の備蓄も増やさないと、もってこられない分は燃やして、かなり消耗しましたから」
「前はその日暮らしでいましたから、今の生活はかなり豊かで幸せです。 が後の事も考えられるようになりました。 まことにケイどののおかげでございます......」
噛み締めるようにビケルさんがいった。
「いえ、私は自分のしたいことをしているのです。 どうか、お気になさらないでください」
(そう、私は教師になりたかった。 人を導く、それが教師。 勉強ではないけれど、ここで望むことをしている)
私はギルドに仕事を探しにむかった。
「聞いたか? ゴブリンの集落の件」
「ああ、斥候がむかったところ、家や畑が荒らされ、いろんなものが炭になってたって噂か......」
「そう、骨があった訳じゃないが、おそらく他の亜人種族か、モンスターに襲われたんじゃないかって話だ」
「そのために装備を揃えていたの。 武具の出所はわからないけど、とりあえずは安心ね」
ギルドにいくと、周囲の冒険者がそうはなしているのを小耳に挟む。
(よし、これでゴブリンたちを襲撃する話はなくなるだろう)
安心して依頼をうけ、町で必要なものをかう。
「よっと」
私は馬車の荷台に買ったものを並べ、馬に乗ると周囲を確認すると森の中へとはいった。
「少し操作もうまくなったか」
(前よりかなり奥にはいったからな。 馬車じゃないと数日以上かかってしまう。 ただ道が悪いし、モンスターがでるかもしれないから、慎重にいかないと......)
「なにをするのです!!」
そのとき大きな声が響いた。
「なんだ!?」
馬をとめ、木々の間からみると、一人のフードをかぶる少女の回りを武器をもつローブのものたちが囲んでいた。
「あなたたちは何者です! 答えなさい!」
少女の問いにこたえず、数人のローブはじりじりと少女に詰め寄る。
(まずい! どうする? いや、決まっている!)
「おい! 誰かいるのか!!」
「ここにいたゴブリンか!!」
声色を変え、拾った長い木の棒で、辺りの茂みをガサガサと大きく揺らした。
「ちっ...... まずい。 冒険者か兵士か!」
「しかたない...... いくぞ」
そういうとローブのものたちは焦って去っていった。
そう目を潤ませビケルさんは深く礼をいった。 わたしたちは銀のヘビを倒し、ゴブリン族の故郷を取り戻した。 幸いにも死者はでず、動けるものは早速家の建設や畑を耕している。
「それにしても、あの炎はなんだったのですか...... ヘビがあっという間に燃えてしまった......」
「ああ、あれはある金属粉を混ぜて燃焼させ、化学反応で高温にしたものです」
「はぁ......」
(まさか、この世界にアルミニウムがあるなんて、町で食器を見かけたときは銀かと思ったけど、この世界には魔法があるから還元できたのか......)
最悪のときのため、私はアルミニウム粉と酸化銅の粉のはいったビンを投げつけ、ゴブリンたちに錆びた銅の矢じりに火をつけヘビの頭を狙わせた。
(アルミニウム粉と酸化銅の粉を燃焼させることで、高温を発生させる【テルミット反応】を起こさせた。 うまく行くかはわからなかったけど、なんとか成功して助かった。 ただアルミニウムは高額で希少だからもう使えないな......)
「さて、ここまで来ればそうそう人間とも接触しないでしょう」
「そうですな。 近くには湖や鉱物のでる山などがありますゆえ。 生活には支障はございませぬ。 しかし......」
「なにか?」
「我らと同じく亜人種族がいるのです。 ライカンスロープ、ピクシー、リザードマン、オーク、ケットシー、アルラウネなど」
「彼らとは友好的なのですか?」
「正直もうして、我らは脆弱な種族ゆえ、他種族から蔑まれておりました。 ときには攻撃を受けることもあります。 それでも、ここをなんとか保持していたのですが......」
「モンスターに襲われた...... か。 彼らが攻撃を仕掛けてくる可能性もあるのですね」
「ええ、なにもないここならば襲わないでしょうが、豊かになれば収奪の可能性もあります」
「なるほど...... ただいまはゴブリンたちも戦術と装備もあります。 そう負けることはないでしょう」
「そうですな。 我らは銀蛇にも勝ちましたしな」
そう納得するようにビケルさんうなづく。
(とはいえ、何らかの対策は必要だな)
しばらくすると広大なこの場所に建物がたてられていく。 かつての掘っ立て小屋ではなく、かなりちゃんとした家屋で家畜小屋もある。 畑も前より大きなもので、野菜やくだもの等、種類も豊富だ。
「なんとか、前の集落よりよくなっていますね」
「ええ、ケイどのがギルドで仕事を受けてきてくれ、その報酬を使い、更に道具を買ってきてくださったからです」
ビケルさんがそう微笑んだ。そう私は複数の町のギルドから依頼をうけ、ゴブリンたちに仕事を振り分けていた。
「ええ、お金を稼いで他種族や人間からの攻撃に備えて防備を考えないといけません。 装備の強化、または戦術、知識なども...... あと食料の備蓄も増やさないと、もってこられない分は燃やして、かなり消耗しましたから」
「前はその日暮らしでいましたから、今の生活はかなり豊かで幸せです。 が後の事も考えられるようになりました。 まことにケイどののおかげでございます......」
噛み締めるようにビケルさんがいった。
「いえ、私は自分のしたいことをしているのです。 どうか、お気になさらないでください」
(そう、私は教師になりたかった。 人を導く、それが教師。 勉強ではないけれど、ここで望むことをしている)
私はギルドに仕事を探しにむかった。
「聞いたか? ゴブリンの集落の件」
「ああ、斥候がむかったところ、家や畑が荒らされ、いろんなものが炭になってたって噂か......」
「そう、骨があった訳じゃないが、おそらく他の亜人種族か、モンスターに襲われたんじゃないかって話だ」
「そのために装備を揃えていたの。 武具の出所はわからないけど、とりあえずは安心ね」
ギルドにいくと、周囲の冒険者がそうはなしているのを小耳に挟む。
(よし、これでゴブリンたちを襲撃する話はなくなるだろう)
安心して依頼をうけ、町で必要なものをかう。
「よっと」
私は馬車の荷台に買ったものを並べ、馬に乗ると周囲を確認すると森の中へとはいった。
「少し操作もうまくなったか」
(前よりかなり奥にはいったからな。 馬車じゃないと数日以上かかってしまう。 ただ道が悪いし、モンスターがでるかもしれないから、慎重にいかないと......)
「なにをするのです!!」
そのとき大きな声が響いた。
「なんだ!?」
馬をとめ、木々の間からみると、一人のフードをかぶる少女の回りを武器をもつローブのものたちが囲んでいた。
「あなたたちは何者です! 答えなさい!」
少女の問いにこたえず、数人のローブはじりじりと少女に詰め寄る。
(まずい! どうする? いや、決まっている!)
「おい! 誰かいるのか!!」
「ここにいたゴブリンか!!」
声色を変え、拾った長い木の棒で、辺りの茂みをガサガサと大きく揺らした。
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そういうとローブのものたちは焦って去っていった。
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