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第二十三話『リュージュ神殿と甦る骸』
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「ここがリュージュ神殿よ」
そうディルセアはいった。 森を抜けたそこには巨大な柱が何本もたつ宮殿のような遺跡がある。
「本当に行くつもり? 案内なら、昔の文献で内部の構造を覚えているからできるけど、アンデッドはどうするのよ」
「アンデッドがどういうものかによるな」
「そんな曖昧な勝算でここに来たの! 私帰る!」
「案内してくれたら、また文献を提供してもいい」
「くっ...... 絶対だからね......」
そう不機嫌そうに神殿へとディルセアは先に進んだ。
中はひんやり、というかかなり冷たい空気だ。 ただ無機質な白い壁と大きな柱が立っている。 床は砕けてそこら中、石が転がっている。
「本当にアンデッドがいるのか...... 外にはいないのに」
ビクビクと周囲を見回しながらレンドが言う。
「この神殿が結界となっていて、外に出ないようになってるみたい。 レンドだっけ、本当に大丈夫?」
「ディルセア、彼はかなり強いよ」
そうゼノフォスが言うと、ディルセアは意外そうな顔をした。
「ふーん、まあ怖かったら私の後ろにいなさい」
「そんなことできるわけないだろ!」
むきになってレンドは答えた。
「なら、前に行きなさいよ」
「わ、わかった」
レンドは剣を抜き、前に背を丸めて進む。
「わっ!!」
「ひぃ!!」
ディルセアの声にレンドが怯えた。
「あはははっ」
「お前......」
「二人とも遊んでないで行きますよ」
ゼノフォスが二人をなだめ俺たちは先を進んだ。
「かなり広いな」
俺たちは途中休憩を挟む。
「ここ複数の街ぐらいあるわ。 案内なしだとアンデッドに殺される前に、迷って飢え死にするわよ」
「街!?」
レンドは驚いて周囲を見回す。
「昔の神をまつる神殿だと聞いたけど......」
ゼノフォスが言うと、ディルセアはうなづく。
「ええ、かつて神との契約を結び、奇跡を起こした場所らしいわ」
「神との契約......か。 ディルセアはなぜ考古学をしているんだ」
「おじいちゃんの影響でもあるけど、両親も学者だったの」
「だが、二人は......」
ゼノフォスはそう言いかけた。
「......ええ、遺跡探索で亡くなったわ。 二人が生涯をかけて調べていたのがブレンバルト、二人はどうやら何か重大なことに気づいたみたい。 私はそれを調べてるの...... 必ず見つけてみせるわ」
ディルセアは真剣な顔で話す。
「そうか...... そのブレンバルトっていう帝国は、文明ごと滅んだと聞いたが」
「そう...... 世界を支配してすぐにね。 それも謎だけど、皇帝ヴェルザグは強欲であらゆるものを欲しがったとされるわ。 ここもアンデッドの巣窟になったのは帝国に支配された後からだとされてるの」
「どういうことだ?」
「わからないわ...... ただ帝国の支配後、ここはアンデッドが巣くう場所になったんだって」
「なにかの魔法か、遺物《レリック》の力ですかね」
レンドは首をかしげる。
「......みんな」
ゼノフォスが剣を持ち立ち上がる。 俺たちは構えた。
何か暗い何もない神殿内に物音がする。
すると床から人骨が這い出てきた。
「ぎやあああ!! 出たあ!!」
「うるさい! さっさと剣を取りなさい!」
あわてふためくレンドにディルセアが言った。
「本当に骨だな。 どうやって動いているんだ」
「カイトさん、そんなことを言っている場合ですか。 【スケルトン】が来ますよ」
ゼノフォスが剣を抜き、何体かのスケルトンを切り裂く。 簡単に首をはねても、首のない体でつかもうとしてくる。 なんど切ってもスケルトンたちは切られた部分がくっついて立ち上がってくる。
「くっ...... やはりもっと細かく砕かないとだめですね!」
──大地のうねりよ、そのものをとらえて、包み込め──
ディルセアが唱えると、床がうねるようにスケルトンを包み込んで、そのまま固まった。
「すげえ!」
「レンド! 感心してないで倒して! 私は一体ずつしか固められないの!」
「ああ、わかった! 【突風】《ガスト》」
レンドは剣から突風を放ちスケルトンを吹き飛ばす。
「この数、ディルセアの魔法で倒し続けるのは難しいですよ!」
ゼノフォスはスケルトンを粉々にしながら、そう言った。
「ああ......」
(倒しても再生する。 しかも再生も早いな)
俺はスケルトンの攻撃をかわし、左手の短剣をにぎるとその背骨に触れた。
「契約《コントラクト》!」
その背骨の一部が鉄へと変わる。 俺はそれをけり飛ばした。 鉄の部分は吹き飛び、体は崩れた。 スケルトンは足元でもがいているが、背骨が鉄になり再生しない。
「これでしばらくは、時間が稼げるな」
俺は次々とスケルトンたちの背骨を鉄に変えて、スケルトンの再生を阻止する。
「なんなのその魔法? 見たことないわ」
ディルセアは驚きの表情を浮かべて言った。
「先に進もう。 俺の力は5分しかもたない」
俺たちはスケルトンをその場に置いて先に進んだ。
そうディルセアはいった。 森を抜けたそこには巨大な柱が何本もたつ宮殿のような遺跡がある。
「本当に行くつもり? 案内なら、昔の文献で内部の構造を覚えているからできるけど、アンデッドはどうするのよ」
「アンデッドがどういうものかによるな」
「そんな曖昧な勝算でここに来たの! 私帰る!」
「案内してくれたら、また文献を提供してもいい」
「くっ...... 絶対だからね......」
そう不機嫌そうに神殿へとディルセアは先に進んだ。
中はひんやり、というかかなり冷たい空気だ。 ただ無機質な白い壁と大きな柱が立っている。 床は砕けてそこら中、石が転がっている。
「本当にアンデッドがいるのか...... 外にはいないのに」
ビクビクと周囲を見回しながらレンドが言う。
「この神殿が結界となっていて、外に出ないようになってるみたい。 レンドだっけ、本当に大丈夫?」
「ディルセア、彼はかなり強いよ」
そうゼノフォスが言うと、ディルセアは意外そうな顔をした。
「ふーん、まあ怖かったら私の後ろにいなさい」
「そんなことできるわけないだろ!」
むきになってレンドは答えた。
「なら、前に行きなさいよ」
「わ、わかった」
レンドは剣を抜き、前に背を丸めて進む。
「わっ!!」
「ひぃ!!」
ディルセアの声にレンドが怯えた。
「あはははっ」
「お前......」
「二人とも遊んでないで行きますよ」
ゼノフォスが二人をなだめ俺たちは先を進んだ。
「かなり広いな」
俺たちは途中休憩を挟む。
「ここ複数の街ぐらいあるわ。 案内なしだとアンデッドに殺される前に、迷って飢え死にするわよ」
「街!?」
レンドは驚いて周囲を見回す。
「昔の神をまつる神殿だと聞いたけど......」
ゼノフォスが言うと、ディルセアはうなづく。
「ええ、かつて神との契約を結び、奇跡を起こした場所らしいわ」
「神との契約......か。 ディルセアはなぜ考古学をしているんだ」
「おじいちゃんの影響でもあるけど、両親も学者だったの」
「だが、二人は......」
ゼノフォスはそう言いかけた。
「......ええ、遺跡探索で亡くなったわ。 二人が生涯をかけて調べていたのがブレンバルト、二人はどうやら何か重大なことに気づいたみたい。 私はそれを調べてるの...... 必ず見つけてみせるわ」
ディルセアは真剣な顔で話す。
「そうか...... そのブレンバルトっていう帝国は、文明ごと滅んだと聞いたが」
「そう...... 世界を支配してすぐにね。 それも謎だけど、皇帝ヴェルザグは強欲であらゆるものを欲しがったとされるわ。 ここもアンデッドの巣窟になったのは帝国に支配された後からだとされてるの」
「どういうことだ?」
「わからないわ...... ただ帝国の支配後、ここはアンデッドが巣くう場所になったんだって」
「なにかの魔法か、遺物《レリック》の力ですかね」
レンドは首をかしげる。
「......みんな」
ゼノフォスが剣を持ち立ち上がる。 俺たちは構えた。
何か暗い何もない神殿内に物音がする。
すると床から人骨が這い出てきた。
「ぎやあああ!! 出たあ!!」
「うるさい! さっさと剣を取りなさい!」
あわてふためくレンドにディルセアが言った。
「本当に骨だな。 どうやって動いているんだ」
「カイトさん、そんなことを言っている場合ですか。 【スケルトン】が来ますよ」
ゼノフォスが剣を抜き、何体かのスケルトンを切り裂く。 簡単に首をはねても、首のない体でつかもうとしてくる。 なんど切ってもスケルトンたちは切られた部分がくっついて立ち上がってくる。
「くっ...... やはりもっと細かく砕かないとだめですね!」
──大地のうねりよ、そのものをとらえて、包み込め──
ディルセアが唱えると、床がうねるようにスケルトンを包み込んで、そのまま固まった。
「すげえ!」
「レンド! 感心してないで倒して! 私は一体ずつしか固められないの!」
「ああ、わかった! 【突風】《ガスト》」
レンドは剣から突風を放ちスケルトンを吹き飛ばす。
「この数、ディルセアの魔法で倒し続けるのは難しいですよ!」
ゼノフォスはスケルトンを粉々にしながら、そう言った。
「ああ......」
(倒しても再生する。 しかも再生も早いな)
俺はスケルトンの攻撃をかわし、左手の短剣をにぎるとその背骨に触れた。
「契約《コントラクト》!」
その背骨の一部が鉄へと変わる。 俺はそれをけり飛ばした。 鉄の部分は吹き飛び、体は崩れた。 スケルトンは足元でもがいているが、背骨が鉄になり再生しない。
「これでしばらくは、時間が稼げるな」
俺は次々とスケルトンたちの背骨を鉄に変えて、スケルトンの再生を阻止する。
「なんなのその魔法? 見たことないわ」
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