24 / 51
第24話 人工霊獣① 探知
しおりを挟む
「封印の場所がわからないなら、守りようがないぜ、霊力感知で見つけられないのか神無」
僕に灰がいう。
「私も霊力探知をおこなっていたけど異変は感じなかった。 多分霊力の低い者を操作して、破壊しているのでしょうね。 あと霊獣は自分を物体と霊体へと変換出来る、だから探知できないのかもしれないわ。 見つけるのは難しいわね」
よみさんはそう言った。
「この街もかなり広い、散って守るのは無理か......」
「ちょっと待って、その小さな女の子は式神ね」
「わらわは、かの陰陽師、安倍晴明様が作りし式神十二天が一天、吉将、貴人であるぞ」
よみさんの問いに貴人は胸を張って言う。
「安倍晴明の......他の式神もいるの」
「うむ、あと吉将はここに五体おる」
そういって五枚の符を見せた。 よみさんは考え込むと、
「その式神達に力を借りましょう。 いいかしら」
よみさんが貴人に聞くと、
「うむよかろう! なあ、お主達」
符がそれぞれ、
「かまわぬ」
「よいですのよ」
「御意」
「心得ました」
「かまいません」
と答えた。
「それならば、皆姿を見せるがよい」
貴人がそう言うと、符が光輝き、天后、六合、青龍、大陰、太裳の五体の小さな式神が現れた。
「わたくしは、天后《てんごう》です。お見知りおきを」
「六合《りくごう》と申す」
「我は青龍《せいりゅう》」
「大陰《たいいん》ですわ」
「太裳《たいじょう》でございます」
「こんなちっこい式神を、どう使うんだよ、よみさん」
そう言った灰を式神達が囲って叩き始めた。
「痛い痛い! わかった! 悪かったって!」
「それでこの式神達にどうして貰うんですか?」
雅がよみさんに聞くと、
「彼ら式神は霊獣を模して作られた存在、人工霊獣にも共通する霊力の波長を持っているの。 もし人工霊獣がいれば 彼らは感知できるはず」
「なるほど、我らの力を合わせて探知すれば人工霊獣がいる場所がわかると言う訳じゃな、じゃがかなりの霊力を要するぞ......恐らく神無ぐらいの霊力が......」
貴人が言うと、
「私と麟を合わせればそのぐらいは出せるわ」
よみさんは言うと、
「また、私、留守番なのか」
不満そうに麟がいった。
そして二人が霊力を空中で輪になった式神達に注ぐと、霊力の輪が波紋のように拡がって行く。
「霊獣の特殊な霊力を感じるわ、しかも四体......場所は、黒土山《くろつちやま》、香北洞《かほくどう》、阿衣川《あいがわ》、そして、狭間の森の四ヶ所よ。 やはり水瀞 漿が関わっているようね......」
よみさんにそう言われて僕達は、この事を学園に伝え、それぞれの場所に行くことにした。
僕は貴人と狭間の森に向かう。
「太裳と六合はここに残り私達と他の式神への連絡、他の式神は皆に付いていってあげて」
よみさんがそう言うと、式神達は頷いた。
「貴人頼むよ」
「わらわに任せよ」
貴人はそう言うと僕の肩に乗った。
僕は狭間の森に着くと、貴人の導きで人工霊獣を探す。 すると、森の奥で一人虚ろな目をして微弱な霊力を放つ人間がいた。
「あれじゃ! あの者の後ろを見てみよ!」
貴人に言われてそちらを見ると、少し離れた所に霊力を感じない別の
女性がいる。
「あれは? 人」
「違う! あれが人工霊獣じゃ! あやつが人間を操っておる!」
そう言われた女性はこちらに気づくと、近づく僕らに、
「何故だ......我らの霊力は感じられぬはずなのに......」
「言葉が」
「どうやら自我があるようじゃな」
「一体封印を破って何を甦らせようとしている!」
「封印のことも、どうやら気づかれてしまったようですね......」
僕の問いに女の体は変化していき、白い大タコになって、触腕を伸ばしてくる。
霊刃で斬るも柔らかい触腕は斬れず、かわすしかなかった。 霊玉を撃ったが柔らかな体に弾かれてしまう。 その瞬間墨を吐き周囲がみえなくなる、そして上から鋭く触腕が振り下ろされる。
ドガン!
何とかかわすも、地面に穴が空く、更に何本もの触腕が左右に振られ、霊球ごと吹き飛ばされた。
(くっ! 固さを変えながら攻撃してくる上! 柔らかくなると攻撃が弾かれる! 動きを止めないと......)
僕は霊咆を撃ち出した。
「無駄よ! どんな威力だろうが、弾けばいいだけ」
霊咆はタコの体に当たる直前爆発し、液化した霊力がタコに降り注ぐ、
「何!? これは!」
その瞬間、僕は霊力を固めた。 動けなくなったタコの腕を霊刃ですべて切り落とした。
「ぐっ!」
「一体、水瀞 漿は何をしようとしているんだ」
僕がタコに聞くと、
「あの方は我らの王になるのですよ......」
とだけいった。
「ここですか、天后様」
「ええ、そうですわ、この先に人工霊獣の霊力を感じるのですわ」
私は天后様と香北洞に入っていた。 中は暗くじめじめ湿っていた。 奥まで行くと、霊力を放つ女性が見え、その後ろに大きな体の人物が見えた。
「あれですわ! あの後ろのあれが人工霊獣ですわ!」
雅は術式を唱えた。
「土木水、夢幻!」
大きな体の者を球体の中に閉じ込めると、気絶した女性を介抱した。
「だめですわ......もう封印が解かれていますわ」
天后がそう言った時、
ゴゴゴゴ!!
夢幻の球体が揺れ始めた。
バリン!
割れると、中から巨大クラゲが現れた。
「私の夢幻が!」
「我ににこのような封印など効きはしない」
そうクラゲがいうと、触手を高速で伸ばしてきた。 雅はギリギリでかわすが触手が光り体が痺れた。
「これは!? 電気!」
何本もの触手が ビリビリと音を鳴らしながら雅に伸びてくる。
(封印が解けた今、ここで長居はできませんね)
雅は術式を唱えた。
「土水金行、絶霊境《ぜつれいきょう》」
雅は球体をクラゲに撃ちだした。
「我にそんな封印術など効かんと言った! 電撃で感電するがいい!」
球体が触手に当たると、その部分が無くなった。
「なっ! 何だ!」
「それは封印ではありません、触れたものの霊力を奪い取る結界術」
雅は触手を全部切り取って動けなくした。
「神無様はどこに?」
雅は倒れた女性を安全な場所まで運ぶと走り出した。
僕に灰がいう。
「私も霊力探知をおこなっていたけど異変は感じなかった。 多分霊力の低い者を操作して、破壊しているのでしょうね。 あと霊獣は自分を物体と霊体へと変換出来る、だから探知できないのかもしれないわ。 見つけるのは難しいわね」
よみさんはそう言った。
「この街もかなり広い、散って守るのは無理か......」
「ちょっと待って、その小さな女の子は式神ね」
「わらわは、かの陰陽師、安倍晴明様が作りし式神十二天が一天、吉将、貴人であるぞ」
よみさんの問いに貴人は胸を張って言う。
「安倍晴明の......他の式神もいるの」
「うむ、あと吉将はここに五体おる」
そういって五枚の符を見せた。 よみさんは考え込むと、
「その式神達に力を借りましょう。 いいかしら」
よみさんが貴人に聞くと、
「うむよかろう! なあ、お主達」
符がそれぞれ、
「かまわぬ」
「よいですのよ」
「御意」
「心得ました」
「かまいません」
と答えた。
「それならば、皆姿を見せるがよい」
貴人がそう言うと、符が光輝き、天后、六合、青龍、大陰、太裳の五体の小さな式神が現れた。
「わたくしは、天后《てんごう》です。お見知りおきを」
「六合《りくごう》と申す」
「我は青龍《せいりゅう》」
「大陰《たいいん》ですわ」
「太裳《たいじょう》でございます」
「こんなちっこい式神を、どう使うんだよ、よみさん」
そう言った灰を式神達が囲って叩き始めた。
「痛い痛い! わかった! 悪かったって!」
「それでこの式神達にどうして貰うんですか?」
雅がよみさんに聞くと、
「彼ら式神は霊獣を模して作られた存在、人工霊獣にも共通する霊力の波長を持っているの。 もし人工霊獣がいれば 彼らは感知できるはず」
「なるほど、我らの力を合わせて探知すれば人工霊獣がいる場所がわかると言う訳じゃな、じゃがかなりの霊力を要するぞ......恐らく神無ぐらいの霊力が......」
貴人が言うと、
「私と麟を合わせればそのぐらいは出せるわ」
よみさんは言うと、
「また、私、留守番なのか」
不満そうに麟がいった。
そして二人が霊力を空中で輪になった式神達に注ぐと、霊力の輪が波紋のように拡がって行く。
「霊獣の特殊な霊力を感じるわ、しかも四体......場所は、黒土山《くろつちやま》、香北洞《かほくどう》、阿衣川《あいがわ》、そして、狭間の森の四ヶ所よ。 やはり水瀞 漿が関わっているようね......」
よみさんにそう言われて僕達は、この事を学園に伝え、それぞれの場所に行くことにした。
僕は貴人と狭間の森に向かう。
「太裳と六合はここに残り私達と他の式神への連絡、他の式神は皆に付いていってあげて」
よみさんがそう言うと、式神達は頷いた。
「貴人頼むよ」
「わらわに任せよ」
貴人はそう言うと僕の肩に乗った。
僕は狭間の森に着くと、貴人の導きで人工霊獣を探す。 すると、森の奥で一人虚ろな目をして微弱な霊力を放つ人間がいた。
「あれじゃ! あの者の後ろを見てみよ!」
貴人に言われてそちらを見ると、少し離れた所に霊力を感じない別の
女性がいる。
「あれは? 人」
「違う! あれが人工霊獣じゃ! あやつが人間を操っておる!」
そう言われた女性はこちらに気づくと、近づく僕らに、
「何故だ......我らの霊力は感じられぬはずなのに......」
「言葉が」
「どうやら自我があるようじゃな」
「一体封印を破って何を甦らせようとしている!」
「封印のことも、どうやら気づかれてしまったようですね......」
僕の問いに女の体は変化していき、白い大タコになって、触腕を伸ばしてくる。
霊刃で斬るも柔らかい触腕は斬れず、かわすしかなかった。 霊玉を撃ったが柔らかな体に弾かれてしまう。 その瞬間墨を吐き周囲がみえなくなる、そして上から鋭く触腕が振り下ろされる。
ドガン!
何とかかわすも、地面に穴が空く、更に何本もの触腕が左右に振られ、霊球ごと吹き飛ばされた。
(くっ! 固さを変えながら攻撃してくる上! 柔らかくなると攻撃が弾かれる! 動きを止めないと......)
僕は霊咆を撃ち出した。
「無駄よ! どんな威力だろうが、弾けばいいだけ」
霊咆はタコの体に当たる直前爆発し、液化した霊力がタコに降り注ぐ、
「何!? これは!」
その瞬間、僕は霊力を固めた。 動けなくなったタコの腕を霊刃ですべて切り落とした。
「ぐっ!」
「一体、水瀞 漿は何をしようとしているんだ」
僕がタコに聞くと、
「あの方は我らの王になるのですよ......」
とだけいった。
「ここですか、天后様」
「ええ、そうですわ、この先に人工霊獣の霊力を感じるのですわ」
私は天后様と香北洞に入っていた。 中は暗くじめじめ湿っていた。 奥まで行くと、霊力を放つ女性が見え、その後ろに大きな体の人物が見えた。
「あれですわ! あの後ろのあれが人工霊獣ですわ!」
雅は術式を唱えた。
「土木水、夢幻!」
大きな体の者を球体の中に閉じ込めると、気絶した女性を介抱した。
「だめですわ......もう封印が解かれていますわ」
天后がそう言った時、
ゴゴゴゴ!!
夢幻の球体が揺れ始めた。
バリン!
割れると、中から巨大クラゲが現れた。
「私の夢幻が!」
「我ににこのような封印など効きはしない」
そうクラゲがいうと、触手を高速で伸ばしてきた。 雅はギリギリでかわすが触手が光り体が痺れた。
「これは!? 電気!」
何本もの触手が ビリビリと音を鳴らしながら雅に伸びてくる。
(封印が解けた今、ここで長居はできませんね)
雅は術式を唱えた。
「土水金行、絶霊境《ぜつれいきょう》」
雅は球体をクラゲに撃ちだした。
「我にそんな封印術など効かんと言った! 電撃で感電するがいい!」
球体が触手に当たると、その部分が無くなった。
「なっ! 何だ!」
「それは封印ではありません、触れたものの霊力を奪い取る結界術」
雅は触手を全部切り取って動けなくした。
「神無様はどこに?」
雅は倒れた女性を安全な場所まで運ぶと走り出した。
0
あなたにおすすめの小説
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
一級魔法使いになれなかったので特級厨師になりました
しおしお
恋愛
魔法学院次席卒業のシャーリー・ドットは、
「一級魔法使いになれなかった」という理由だけで婚約破棄された。
――だが本当の理由は、ただの“うっかり”。
試験会場を間違え、隣の建物で行われていた
特級厨師試験に合格してしまったのだ。
気づけばシャーリーは、王宮からスカウトされるほどの
“超一流料理人”となり、国王の胃袋をがっちり掴む存在に。
一方、学院首席で一級魔法使いとなった
ナターシャ・キンスキーは、大活躍しているはずなのに――
「なんで料理で一番になってるのよ!?
あの女、魔法より料理の方が強くない!?」
すれ違い、逃げ回り、勘違いし続けるナターシャと、
天然すぎて誤解が絶えないシャーリー。
そんな二人が、魔王軍の襲撃、国家危機、王宮騒動を通じて、
少しずつ距離を縮めていく。
魔法で国を守る最強魔術師。
料理で国を救う特級厨師。
――これは、“敵でもライバルでもない二人”が、
ようやく互いを認め、本当の友情を築いていく物語。
すれ違いコメディ×料理魔法×ダブルヒロイン友情譚!
笑って、癒されて、最後は心が温かくなる王宮ラノベ、開幕です。
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
竹井ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる