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第二十七話「人喰島の幻影、魔王の気配が漂う森」
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マーマンをダンジョンに住まわせたぼくたちは、皆で今後を話し合うことにした。
「当面は安全だけど、何がおこるかはわからない。対策は必要だ」
「そうだね。 やはり装備と訓練、そして緊急用の避難場所、それにダンジョンからの移動用の馬車だ」
ミミックさんがいうと、マーマン族の長老【リゾリア】とコボルト族の王ザガルはうなづいた。
「それらを購入する資金ですね」
「それはここのアイテムを売ればできるが、あまり私たちが動くと目をつけられる」
そうミミックさんはいった。
(前にそれで逃亡せざるを得なかったからな......)
「我らになにかできましょうか?」
「なんでもご命じくだされ」
二種族の長がいった。
「じゃあ、ミミックさんの変身魔法で、訓練とアイテムの売買を、その間にぼくたちで避難場所を探してくるよ」
「わかりました」
二人はそう請け負ってくれた。
「まず避難所を探したいね。 海が近くて、森もほしい。 そんなところにみんなあてはないかな?」
「海と森ですか......」
ディガルは考えている。 それはミミックさんの魔法で変身した人の姿でとても整った顔だ。
(みんな美形になるな。 そういう魔法なんだろうか?)
そして思いついたような顔をしたが、すぐ首をふる。
「どうしたの? あてがあるんじゃないの?」
ジェスカがいうと、ディガルは少しためらったが話し始めた。
「......実はひとつあてがあります。 昔子供のころ住んでいた海に、そのような人の来ない無人島がありました」
「無人島か、いいじゃないか」
「いや、そんな場所があれば人間や亜人種族がすでに住んでいるはずさ。 なにかあるのかい?」
ミミックさんが問いかけると、ディガルはうなづいた。
「実は...... そこは古くから誰も近づかないのです。 もしかしたら魔王のダンジョンでもあるのではないかといわれていました」
「なるほど、魔王のダンジョンか...... それならば近づかないのも無理はない。 モンスターに襲われるからな」
リガイアがそういうとディガルは首をふる。
「そうなのだが、私は長らく住んでいたがそのモンスターをみたことがなかった」
「そこから逃げて、前の海にいたんじゃないの?」
「いえ、より良い漁場があると言われ、移住したのです。 それが前に住んでいた場所です」
「それなら、少し確認してみるか。 魔王のダンジョンも気になるし、新しく作ったこの体も試してみたい」
「ふむ、そうだね。 私もイビルエンシェントオクトパスがいった言葉が気になってはいた」
ミミックさんもうなづく。
(敵対者としての定めって話しか...... 一体どういう意味なんだろうか)
ぼくたちはその無人島に向かうことにした。
「あれか......」
船から目の前に映るその島は、大きな森がみえ山などもあった。 ぼくたちは船を借りてここに来た。
「やはり、近隣の町で情報をえると、みんな【人喰島】と呼んでたね。 近くにいくと人が失踪すると言い伝えがあるらしい」
「人喰島か...... 魔王のダンジョンがあって、人をさらってるんですかね」
そうリガイアがいうと、ディガルが首をかしげる。
「そんなモンスターを見たことはないが......」
「まあ、いってみよう。 ここは所有者がいないという話だった。 もし魔王のダンジョンならマスターを倒して島に移住すればいい」
「そうだね。 見て見ないとわからない」
ミミックさんたちも同意し、ぼくたちは島に上陸した。
「特に変わったことはないですね」
周囲を観察しながらジェスカはいう。
「確かに、ただ魔力は感じる...... なにかはいるようだ」
周囲から妙な魔力を感じる。 とりあえず、慎重に先に進む。
森に一歩はいる。
「えっ!?」
景色が一変した。 そこはさっきのような晴れた青空はなく、黒い雲が立ち込め稲光が轟いている。
「なんだ...... これは」
ディガルたちも驚いている。
「この森にはいったら、突然、景色が変化した。 確かに異様な雰囲気だね」
先ほどまでの普通の森ではなく、おどろおどろしい木々が行く手を阻む。
「魔王のダンジョンの影響でしょうか......」
「どうかな...... とりあえず、先に進もう」
ぼくたちは先へと進む。
周囲にはいつの間にか霧がでて、視界が悪くなった。
「霧か...... 先がみえないな」
「......れ......」
「誰かなにかいった?」
「いえ、でも確かになにか聞こえました」
「かえ...... れ」
「誰だ!」
リガイアが声をあげる。
「帰れ! 帰れ!! 帰れ!!!」
その声が頭上から複数、響いた。
「ミミックさん、これは......」
「ああ、しょうがないな。 みんな目を閉じていてくれ、【レイフラッシュ】」
ミミックさんが杖をつくと閃光が瞬く。
「きゃああ!」
そう声がすると辺りの景色が普通の森へと戻っていた。
「これは」
「ああ、幻だね。 そのこたちが原因だ」
ミミックさんが地面をみている。 そこには小さな羽のはえた小人たちが何人も目を抑えていた。
「当面は安全だけど、何がおこるかはわからない。対策は必要だ」
「そうだね。 やはり装備と訓練、そして緊急用の避難場所、それにダンジョンからの移動用の馬車だ」
ミミックさんがいうと、マーマン族の長老【リゾリア】とコボルト族の王ザガルはうなづいた。
「それらを購入する資金ですね」
「それはここのアイテムを売ればできるが、あまり私たちが動くと目をつけられる」
そうミミックさんはいった。
(前にそれで逃亡せざるを得なかったからな......)
「我らになにかできましょうか?」
「なんでもご命じくだされ」
二種族の長がいった。
「じゃあ、ミミックさんの変身魔法で、訓練とアイテムの売買を、その間にぼくたちで避難場所を探してくるよ」
「わかりました」
二人はそう請け負ってくれた。
「まず避難所を探したいね。 海が近くて、森もほしい。 そんなところにみんなあてはないかな?」
「海と森ですか......」
ディガルは考えている。 それはミミックさんの魔法で変身した人の姿でとても整った顔だ。
(みんな美形になるな。 そういう魔法なんだろうか?)
そして思いついたような顔をしたが、すぐ首をふる。
「どうしたの? あてがあるんじゃないの?」
ジェスカがいうと、ディガルは少しためらったが話し始めた。
「......実はひとつあてがあります。 昔子供のころ住んでいた海に、そのような人の来ない無人島がありました」
「無人島か、いいじゃないか」
「いや、そんな場所があれば人間や亜人種族がすでに住んでいるはずさ。 なにかあるのかい?」
ミミックさんが問いかけると、ディガルはうなづいた。
「実は...... そこは古くから誰も近づかないのです。 もしかしたら魔王のダンジョンでもあるのではないかといわれていました」
「なるほど、魔王のダンジョンか...... それならば近づかないのも無理はない。 モンスターに襲われるからな」
リガイアがそういうとディガルは首をふる。
「そうなのだが、私は長らく住んでいたがそのモンスターをみたことがなかった」
「そこから逃げて、前の海にいたんじゃないの?」
「いえ、より良い漁場があると言われ、移住したのです。 それが前に住んでいた場所です」
「それなら、少し確認してみるか。 魔王のダンジョンも気になるし、新しく作ったこの体も試してみたい」
「ふむ、そうだね。 私もイビルエンシェントオクトパスがいった言葉が気になってはいた」
ミミックさんもうなづく。
(敵対者としての定めって話しか...... 一体どういう意味なんだろうか)
ぼくたちはその無人島に向かうことにした。
「あれか......」
船から目の前に映るその島は、大きな森がみえ山などもあった。 ぼくたちは船を借りてここに来た。
「やはり、近隣の町で情報をえると、みんな【人喰島】と呼んでたね。 近くにいくと人が失踪すると言い伝えがあるらしい」
「人喰島か...... 魔王のダンジョンがあって、人をさらってるんですかね」
そうリガイアがいうと、ディガルが首をかしげる。
「そんなモンスターを見たことはないが......」
「まあ、いってみよう。 ここは所有者がいないという話だった。 もし魔王のダンジョンならマスターを倒して島に移住すればいい」
「そうだね。 見て見ないとわからない」
ミミックさんたちも同意し、ぼくたちは島に上陸した。
「特に変わったことはないですね」
周囲を観察しながらジェスカはいう。
「確かに、ただ魔力は感じる...... なにかはいるようだ」
周囲から妙な魔力を感じる。 とりあえず、慎重に先に進む。
森に一歩はいる。
「えっ!?」
景色が一変した。 そこはさっきのような晴れた青空はなく、黒い雲が立ち込め稲光が轟いている。
「なんだ...... これは」
ディガルたちも驚いている。
「この森にはいったら、突然、景色が変化した。 確かに異様な雰囲気だね」
先ほどまでの普通の森ではなく、おどろおどろしい木々が行く手を阻む。
「魔王のダンジョンの影響でしょうか......」
「どうかな...... とりあえず、先に進もう」
ぼくたちは先へと進む。
周囲にはいつの間にか霧がでて、視界が悪くなった。
「霧か...... 先がみえないな」
「......れ......」
「誰かなにかいった?」
「いえ、でも確かになにか聞こえました」
「かえ...... れ」
「誰だ!」
リガイアが声をあげる。
「帰れ! 帰れ!! 帰れ!!!」
その声が頭上から複数、響いた。
「ミミックさん、これは......」
「ああ、しょうがないな。 みんな目を閉じていてくれ、【レイフラッシュ】」
ミミックさんが杖をつくと閃光が瞬く。
「きゃああ!」
そう声がすると辺りの景色が普通の森へと戻っていた。
「これは」
「ああ、幻だね。 そのこたちが原因だ」
ミミックさんが地面をみている。 そこには小さな羽のはえた小人たちが何人も目を抑えていた。
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