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第三十話「フェアリーの移住と、赤い鎧の試験」
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「ふぅ、助かりました」
解凍されていたジェスカが息をはいた。 ユグナに助けられたミミックさんがみんなを回復させた。
「しかし、ユグナ君のおかげで命拾いしたよ」
そうミミックさんにいわれ、ユグナは照れている。 ユグナの回復でミミックさんは魔法を使えるようになり、皆を助けたからだ。
「ああ、助かったユグナ」
「エヘヘ」
「それにしても、この亀すごい魔法だったな。 一瞬で凍結なんて......」
「ああ、回避すらできなかった...... それに戦ったとしても、この固い甲羅では剣が効かないだろうな。 これをよく壊せましたね」
そうディガルとリガイアが亀をみて話している。
「そう、すごいんだよ! ダンジョンさんの腕がビューンって伸びて、それがバチンッで甲羅を壊したんだ!」
そう興奮気味にユグナは語るとみんなは真剣に聞いている。
「なるほど、イビルエンシェントオクトパスの体でそれほどの伸縮と威力がでるのですね!」
「さすがです! あの甲羅も一撃だなんて!」
「ふむ、また強くなられたみたいですな!」
三人は感嘆している。
(なんかむず痒いな)
「でも、亀も敵対者が定めといっていた」
ミミックさんは怪訝な顔をしている。
「ええ、気になりますね......」
(魔王やモンスターは世界との敵対者として存在しているということか。 なんのために......)
「ありがとうございました。 これで島にのみ結界魔法使うことができます」
そうビブリカ女王は礼をいった。
「ええ、では我々はこれで」
「お待ちください」
「えっ?」
「ここをあなた方の避難所として使っていただけませんか?」
「いいんですか?」
「はい、私たちはこの島の一部でしか生活しておらず、ほとんどの場所は手付かずなのです。 フェアリーたちは魔法が使えますが、力仕事はできず、開拓もままなりません。 あなた方がきてくださり開拓していただければ、ここも住みやすくなると思います」
「そうですか! それは助かります」
「しかし、ダンジョンさん。 ここにどうやって人を送り込むのだね。 神園からはかなりの距離があるが......」
そうミミックさんはいった。
「それは大丈夫です。 地下をダンジョンから伸ばしてここに繋ぎましょう。 マーマンの海水もそうやって深海から引きましたから」
「そうなのですね。 それで海があったのですか」
ディガルが感心したようにいう。
早速、ダンジョンから地下を通してこの島に入り口を作った。
「ここがダンジョンかぁ。 どうみても森だね!」
ユグナたちは私の作った森の階層をみて驚いている。 移住を希望するフェアリーたちをダンジョンに呼んでいた。 それと同時に人喰島の方にも人をやり開拓を始める。
「一応、興味のあるものがいたから移したよ。 ジェスカ、フェアリーたちの生活をサポートしてくれないか」
「わかりました! 生活環境を整えます!」
そういってジェスカはフェアリーたちをつれて森にはいる。
「リガイアは、なにかあったときのためにみんなに訓練を頼むよ。 ディガルは売買で物資の確保をお願い」
「はい!」
「お任せを」
(さて、あとは......)
「ねぇねぇ魔法を教えておくれよ」
ユグナはミミックさんにまとわりついている。
「わかった、わかった、そういう約束だからね」
「やった!!」
「じゃあ私はユグナくんに魔法を教えるよ」
「はい、じゃあぼくはなにをしようか。 そういえば、戦いの際、いちいち鎧を脱いで戦うのは効率が悪いな。 なんとか伸縮する鎧はつくれないものか」
ぼくはさっそく新しい鎧の制作に取りかかった。
それから一ヶ月は過ぎようとしていた。
「ねぇダンジョンさん! ミミック先生から魔法を教えてもらって覚えたんだ!」
そう嬉しそうにユグナが飛んできた。
「へぇ、じゃあためしてみるかい? ぼくも新しい鎧ができたところだ」
「その赤い鎧だね。 いいよ!」
ぼくはユグナと対峙する。
「じゃあ! いくよーー!! イグニストデストネーション!!」
「いいぃぃ!!?」
白く輝く球体がこちらに飛んできた。
「ぐおおおおっ!! ダアッ!!!」
それを受けとめ、白い球体を天井に弾いた。 激しい閃光が轟き衝撃が部屋を揺るがす。
「はぁ、はぁ...... 助かった」
「どう?」
ミミックさんが自信ありげに近づいてきた。
「どう、じゃない! ミミックさん! なんて魔法を教えるんですか! 消し去られるところでしたよ!」
「あははっ、すまない。 ユグナくんはかなりの才覚があってね。 教えるのが楽しくてつい......」
ミミックさんは蓋をパカパカさせていった。
「つい、で消し去られたくないですよ...... ユグナその魔法は使っちゃダメだ」
「ええーー?」
(それにしても、ユグナにそんな魔法の才があるなんてな...... でも新しく、デスシュリンプの甲殻で作ったこの鎧、生物だけあって、ある程度曲げられるからつけたまま体を伸縮できるな)
さらに強くなった確信があった。
解凍されていたジェスカが息をはいた。 ユグナに助けられたミミックさんがみんなを回復させた。
「しかし、ユグナ君のおかげで命拾いしたよ」
そうミミックさんにいわれ、ユグナは照れている。 ユグナの回復でミミックさんは魔法を使えるようになり、皆を助けたからだ。
「ああ、助かったユグナ」
「エヘヘ」
「それにしても、この亀すごい魔法だったな。 一瞬で凍結なんて......」
「ああ、回避すらできなかった...... それに戦ったとしても、この固い甲羅では剣が効かないだろうな。 これをよく壊せましたね」
そうディガルとリガイアが亀をみて話している。
「そう、すごいんだよ! ダンジョンさんの腕がビューンって伸びて、それがバチンッで甲羅を壊したんだ!」
そう興奮気味にユグナは語るとみんなは真剣に聞いている。
「なるほど、イビルエンシェントオクトパスの体でそれほどの伸縮と威力がでるのですね!」
「さすがです! あの甲羅も一撃だなんて!」
「ふむ、また強くなられたみたいですな!」
三人は感嘆している。
(なんかむず痒いな)
「でも、亀も敵対者が定めといっていた」
ミミックさんは怪訝な顔をしている。
「ええ、気になりますね......」
(魔王やモンスターは世界との敵対者として存在しているということか。 なんのために......)
「ありがとうございました。 これで島にのみ結界魔法使うことができます」
そうビブリカ女王は礼をいった。
「ええ、では我々はこれで」
「お待ちください」
「えっ?」
「ここをあなた方の避難所として使っていただけませんか?」
「いいんですか?」
「はい、私たちはこの島の一部でしか生活しておらず、ほとんどの場所は手付かずなのです。 フェアリーたちは魔法が使えますが、力仕事はできず、開拓もままなりません。 あなた方がきてくださり開拓していただければ、ここも住みやすくなると思います」
「そうですか! それは助かります」
「しかし、ダンジョンさん。 ここにどうやって人を送り込むのだね。 神園からはかなりの距離があるが......」
そうミミックさんはいった。
「それは大丈夫です。 地下をダンジョンから伸ばしてここに繋ぎましょう。 マーマンの海水もそうやって深海から引きましたから」
「そうなのですね。 それで海があったのですか」
ディガルが感心したようにいう。
早速、ダンジョンから地下を通してこの島に入り口を作った。
「ここがダンジョンかぁ。 どうみても森だね!」
ユグナたちは私の作った森の階層をみて驚いている。 移住を希望するフェアリーたちをダンジョンに呼んでいた。 それと同時に人喰島の方にも人をやり開拓を始める。
「一応、興味のあるものがいたから移したよ。 ジェスカ、フェアリーたちの生活をサポートしてくれないか」
「わかりました! 生活環境を整えます!」
そういってジェスカはフェアリーたちをつれて森にはいる。
「リガイアは、なにかあったときのためにみんなに訓練を頼むよ。 ディガルは売買で物資の確保をお願い」
「はい!」
「お任せを」
(さて、あとは......)
「ねぇねぇ魔法を教えておくれよ」
ユグナはミミックさんにまとわりついている。
「わかった、わかった、そういう約束だからね」
「やった!!」
「じゃあ私はユグナくんに魔法を教えるよ」
「はい、じゃあぼくはなにをしようか。 そういえば、戦いの際、いちいち鎧を脱いで戦うのは効率が悪いな。 なんとか伸縮する鎧はつくれないものか」
ぼくはさっそく新しい鎧の制作に取りかかった。
それから一ヶ月は過ぎようとしていた。
「ねぇダンジョンさん! ミミック先生から魔法を教えてもらって覚えたんだ!」
そう嬉しそうにユグナが飛んできた。
「へぇ、じゃあためしてみるかい? ぼくも新しい鎧ができたところだ」
「その赤い鎧だね。 いいよ!」
ぼくはユグナと対峙する。
「じゃあ! いくよーー!! イグニストデストネーション!!」
「いいぃぃ!!?」
白く輝く球体がこちらに飛んできた。
「ぐおおおおっ!! ダアッ!!!」
それを受けとめ、白い球体を天井に弾いた。 激しい閃光が轟き衝撃が部屋を揺るがす。
「はぁ、はぁ...... 助かった」
「どう?」
ミミックさんが自信ありげに近づいてきた。
「どう、じゃない! ミミックさん! なんて魔法を教えるんですか! 消し去られるところでしたよ!」
「あははっ、すまない。 ユグナくんはかなりの才覚があってね。 教えるのが楽しくてつい......」
ミミックさんは蓋をパカパカさせていった。
「つい、で消し去られたくないですよ...... ユグナその魔法は使っちゃダメだ」
「ええーー?」
(それにしても、ユグナにそんな魔法の才があるなんてな...... でも新しく、デスシュリンプの甲殻で作ったこの鎧、生物だけあって、ある程度曲げられるからつけたまま体を伸縮できるな)
さらに強くなった確信があった。
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