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第六話
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「ふぅ、これで全員治したか」
「ええ、怪我をおったものは皆回復しました。 死者はいませんぞ!」
サクトは信じられないといった風に興奮していった。 他のゴブリンたちも飛びはね喜んでいた。
「でも、これで全部じゃないよね」
「は、はい...... 次はもっと兵を集めて攻めてくるでしょう。 100か、はたまた200か......」
「逃げたいが...... どのぐらいの猶予がある」
「駐屯していた兵だと思いますので、帰ってこないことが伝わるのは、およそ三日ぐらいかと」
「それじゃ逃げてるうちに追い付かれるな...... 精霊ちゃんどうしよう?」
『この近くに集落があるのですよね。 そちらと合流してはどうですか?』
「なるほど! サクト、他の集落は近いんだよね!」
「はい、半日ほどのところに二つほどで200人程います」
「その集落に人をやって襲ってきていることを伝えてくれ、そっちを襲うかもしれないし、できるなら合流して戦おう」
「わ、わかりました。 ここはほかより大きい。 ほかの集落のものをこちらに集めましょう!」
それから夜になる頃、二つの集落のゴブリンたちが合流してきた。
「信じられない...... まさかゴブリン兵を退けるなんて」
「ああ、私たちなら皆殺しにされてたはず......」
二つの族長、アプラとラタナは驚いている。
「このマサトさまのお力で我らは戦いに勝った。 お主たちも我らと協力して対抗せぬか」
そうサクトは族長たちに話す。
「うむ、もはやここまでおってくるとは思わなんだ。 必ず我らを殺すつもりだ。 力を会わせよう」
「そうね。 このままだと殺されるだけ、マサトさま我らをお助けください」
そうアプラとラタナは頭下げた。
「わかった。 とりあえず準備して備えよう」
おれたちはすぐに準備に取りかかる。
「とりあえず、ボウガンだけだと盾で防がれる。 とはいえここの武器も相手の武器もいくら新品にしてもたかがしれるな......」
『それならゴブリンたちに森で拾わせてみては?』
(なるほど!)
ゴブリンたちを組分けして、森へ武具を探しに出掛けさせた。 その間集落の防衛を考える。
「やはり、壁かな」
「確かに一応前の戦いで、マサトさまが作った木の柵でも、敵の進行をとどめるのがやっとでした」
サクトが壊れた柵をみる。
「そうなんだ。 しかも左右に木々があって、隠れて左右や後ろから攻められるかも、他にも戦術があるなら防げないな」
「しかし、ゴブリンたちはそのような戦術をとれるものは少ないと思います」
そう背の低い族長ラタナはいう。
「そうなの?」
「はい、ゴブリンの隊長たちはホブゴブリンでしょうが、ほかのものはただのゴブリン、正確な意志疎通はできず、ただいわれるまま突撃をしてくるはず」
女性のゴブリン族長アプラがそういう。
「そうか...... そもそも、ホブゴブリンってなに?」
「我らモンスターは魔力をもつとより上位種族へと進化します。 ゴブリンが進化したものがホブゴブリンで、知能が上がり魔法や言語などを扱えるようになります」
「なるほど、それでサクトたちは言葉を話せるのか」
「はい、相手の隊長はホブゴブリンなので、戦術を理解しているかもしれませんが、大勢のゴブリンにうまく指示がだせるかはわかりません」
「なるほど...... 数が多くても戦術とかは簡単なものしかこなせない。 伏兵とかそういうのは警戒しなくもいいのか...... ただ木の柵じゃ弱い」
『木の柵の前に穴を掘れば時間を稼げますよ』
「なるほど、堀か...... それに穴を掘るなら、隠れられる塹壕も作れるかも。 でもあと二日穴を掘れるかな」
「土なら私が操れます」
そうラタナがいう。
「それって魔法、やってみてくれる」
「ええ、ご覧ください。 グランドビルド」
ラタナが地面に両手をつけると、おれの背丈ぐらいの穴ができた盛。
「おお! それでこの前に土嚢をおいて溝をつくっていけば塹壕だ」
「ならば、私がほかのものたちと土をおきましょう。 しかし強度が足りませんが」
「それは私が、アイススキン」
アプラが唱えると土の表面がこおり固くなった。
「凍った!」
「ええ、薄く水分をこおらせることができます」
「じゃあ、三人で集落の周囲に堀と塹壕をつくってくれ」
「わかりました!」
三人はそのまま残ってるものたちを集めて準備しだした。
「あとはいい武具が手に入ればなんとかなるか」
その夜、ゴブリンたちが探索より戻ってきた。 落ちていたの武具を中央におく。
「使えそうなものは......」
『魔力が大きいものは強いです。 この槍と鎧、剣...... かなりありますね。 でも一部分ですので全体を作るのはかなりの力が必要ですね。 全て復元できるかとうか......』
精霊ちゃんに選別してもらってたとき、思いついたことがあった。
「ねえ、ものがあれば力をあまり使わなくてもいいんだよね」
『ええ』
「なら」
分別した破片を集めて【創造】《クリエイト》をつかうと、一つの剣ができた。
「おお! 一部しかなかったものが集まり一つの剣ができた!」
サクトは驚いている。
「やっぱりできた」
『なるほど、形を変えくっつけたのですね。 確かにこれなら魔力も少しでいい』
「そう。 これで大量の武具のパーツを無駄なくつかえる」
おれはそれから武具を作り出した。
「ええ、怪我をおったものは皆回復しました。 死者はいませんぞ!」
サクトは信じられないといった風に興奮していった。 他のゴブリンたちも飛びはね喜んでいた。
「でも、これで全部じゃないよね」
「は、はい...... 次はもっと兵を集めて攻めてくるでしょう。 100か、はたまた200か......」
「逃げたいが...... どのぐらいの猶予がある」
「駐屯していた兵だと思いますので、帰ってこないことが伝わるのは、およそ三日ぐらいかと」
「それじゃ逃げてるうちに追い付かれるな...... 精霊ちゃんどうしよう?」
『この近くに集落があるのですよね。 そちらと合流してはどうですか?』
「なるほど! サクト、他の集落は近いんだよね!」
「はい、半日ほどのところに二つほどで200人程います」
「その集落に人をやって襲ってきていることを伝えてくれ、そっちを襲うかもしれないし、できるなら合流して戦おう」
「わ、わかりました。 ここはほかより大きい。 ほかの集落のものをこちらに集めましょう!」
それから夜になる頃、二つの集落のゴブリンたちが合流してきた。
「信じられない...... まさかゴブリン兵を退けるなんて」
「ああ、私たちなら皆殺しにされてたはず......」
二つの族長、アプラとラタナは驚いている。
「このマサトさまのお力で我らは戦いに勝った。 お主たちも我らと協力して対抗せぬか」
そうサクトは族長たちに話す。
「うむ、もはやここまでおってくるとは思わなんだ。 必ず我らを殺すつもりだ。 力を会わせよう」
「そうね。 このままだと殺されるだけ、マサトさま我らをお助けください」
そうアプラとラタナは頭下げた。
「わかった。 とりあえず準備して備えよう」
おれたちはすぐに準備に取りかかる。
「とりあえず、ボウガンだけだと盾で防がれる。 とはいえここの武器も相手の武器もいくら新品にしてもたかがしれるな......」
『それならゴブリンたちに森で拾わせてみては?』
(なるほど!)
ゴブリンたちを組分けして、森へ武具を探しに出掛けさせた。 その間集落の防衛を考える。
「やはり、壁かな」
「確かに一応前の戦いで、マサトさまが作った木の柵でも、敵の進行をとどめるのがやっとでした」
サクトが壊れた柵をみる。
「そうなんだ。 しかも左右に木々があって、隠れて左右や後ろから攻められるかも、他にも戦術があるなら防げないな」
「しかし、ゴブリンたちはそのような戦術をとれるものは少ないと思います」
そう背の低い族長ラタナはいう。
「そうなの?」
「はい、ゴブリンの隊長たちはホブゴブリンでしょうが、ほかのものはただのゴブリン、正確な意志疎通はできず、ただいわれるまま突撃をしてくるはず」
女性のゴブリン族長アプラがそういう。
「そうか...... そもそも、ホブゴブリンってなに?」
「我らモンスターは魔力をもつとより上位種族へと進化します。 ゴブリンが進化したものがホブゴブリンで、知能が上がり魔法や言語などを扱えるようになります」
「なるほど、それでサクトたちは言葉を話せるのか」
「はい、相手の隊長はホブゴブリンなので、戦術を理解しているかもしれませんが、大勢のゴブリンにうまく指示がだせるかはわかりません」
「なるほど...... 数が多くても戦術とかは簡単なものしかこなせない。 伏兵とかそういうのは警戒しなくもいいのか...... ただ木の柵じゃ弱い」
『木の柵の前に穴を掘れば時間を稼げますよ』
「なるほど、堀か...... それに穴を掘るなら、隠れられる塹壕も作れるかも。 でもあと二日穴を掘れるかな」
「土なら私が操れます」
そうラタナがいう。
「それって魔法、やってみてくれる」
「ええ、ご覧ください。 グランドビルド」
ラタナが地面に両手をつけると、おれの背丈ぐらいの穴ができた盛。
「おお! それでこの前に土嚢をおいて溝をつくっていけば塹壕だ」
「ならば、私がほかのものたちと土をおきましょう。 しかし強度が足りませんが」
「それは私が、アイススキン」
アプラが唱えると土の表面がこおり固くなった。
「凍った!」
「ええ、薄く水分をこおらせることができます」
「じゃあ、三人で集落の周囲に堀と塹壕をつくってくれ」
「わかりました!」
三人はそのまま残ってるものたちを集めて準備しだした。
「あとはいい武具が手に入ればなんとかなるか」
その夜、ゴブリンたちが探索より戻ってきた。 落ちていたの武具を中央におく。
「使えそうなものは......」
『魔力が大きいものは強いです。 この槍と鎧、剣...... かなりありますね。 でも一部分ですので全体を作るのはかなりの力が必要ですね。 全て復元できるかとうか......』
精霊ちゃんに選別してもらってたとき、思いついたことがあった。
「ねえ、ものがあれば力をあまり使わなくてもいいんだよね」
『ええ』
「なら」
分別した破片を集めて【創造】《クリエイト》をつかうと、一つの剣ができた。
「おお! 一部しかなかったものが集まり一つの剣ができた!」
サクトは驚いている。
「やっぱりできた」
『なるほど、形を変えくっつけたのですね。 確かにこれなら魔力も少しでいい』
「そう。 これで大量の武具のパーツを無駄なくつかえる」
おれはそれから武具を作り出した。
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