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第三十話
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「うっ...... あっ」
目が覚めると、そばでネオンとフェアリーたちが心配そうにみていた。
「あれ、おれ?」
「よかった!」
ネオンが抱きついてきた。
「あわっ! あれ? あっ! あいつは魔妖精は!?」
「アンタが倒したようよ」
そうリーシェが飛んでこっちきた。
「そうか......」
(精霊ちゃん大丈夫か)
『はい、なんとか、あなたが意識を失う前に魔力管理をして、暴走を止めました』
(ありがとう。 確かにあれは長時間耐えられるもんじゃないな。 気を付けないと)
「まあ、確かに魔妖精を倒せたようだし、仲間になってあげる」
「そうか。 ありがとう」
「でもね! ちゃんと私たちのために手を尽くしなさいよ! 食べ物や住みか、相応の物をもらうわよ!」
リーシェはそう要求は忘れなかった。
「ああ、仲間を呼んでそうさせるよ」
そういうとフェアリーたちは『仲間だー』と騒ぎ始めた。
「マサト! なんでこんなのつれてきたのよ!」
「うっさいわね! あんたに関係ないでしょ!」
そうデュセとリーシェは言い合っている。
おれは学園が夏の休暇中、集落へ戻ることにし、森をあるいていた。
「まあ、まあ、フェアリーの族長代理のリーシェに集落をみてもらいたいんだ。 フェアリーの集落も領界になるからな」
「そうよ! あんたは黙ってなさい!」
「ふん! フェアリーなんて、別にいらないじゃない」
「デュセ、ただのフェアリーではありませんよ。 フェアリーさんたちは、みんなマサトさまが黒い滝からつくった魔力結晶で進化しましたから」
そうネオンが諭した。
「そうよ! 私はハイフェアリー、他の者たちはエレメントフェアリーよ! そこらのモンスターと一緒にしてほしくないわね。 それに私たちフェアリーなら仲間との連絡だって簡単にできるのよ。 あんたなんにもできないじゃない」
「うっさいわね! 虫が!」
「虫ですって!! ただの花のくせに!」
「まって、まって、喧嘩しないで」
飛び回るリーシェをデュセが追い回す。 リーシェはデュセのそのスカートのなかにはいるとまくりあげる。
「きゃあああ!!」
「おわ!!」
「マサトさま! みちゃダメです!」
「ぐわぁぁ!!」
ネオンにすごい力で目を押さえられる。
「ぎゃああ! 強い強い! 目がつ、つぶれる!!」
「こわいから、かかわらないようにしようっと」
そう足早にはなれようとするコゴルのつぶやきがきこえた。
バタバタとしながら、おれたちは集落へと戻った。
「えっ......」
「これ?」
「幻覚」
「すごい......」
そこには巨大な壁があり、門がある。
「おかえりなさいませ! マサトさま!」
門のところに見慣れないゴブリンとコボルトがいた。 その二人は敬礼しているので返した。
「ん? あの人たちしってる?」
「いえ、私たちの集落ではみたことはないです」
コゴルも知らないようだ。
(まあ、仕事してるようだしかまわないか)
そう思い門から中へとはいる。
「うおお!」
そこは人間の都市を凌駕するほど発展した集落、いや町があった。
「なにこれ......」
みんな言葉を失っている。
「おお! マサトさま! お待ちしておりましたよ!」
そう見慣れないダンディーな中年紳士と銀髪の優男二人がやってきた。
「だ、だれ!?」
「いやですな。 私ですよ。 サクトです!」
「ええ!? 全然ちがう! ということは!」
「ええ、俺はゼオンです」
そのイケメンが答えた。
「な、なんで!? 姿がかわってる」
「ええ、私たちもマサトさまのように魔力結晶を作れるようになりましたので、倒したモンスターたちを結晶化してとりこんだため、進化したのです」
「サクトどのがマークィスゴブリン、俺がシルバーウェアウルフにアルラウネのウェイどのが、マザーアルラウネへと進化しました。 他の者たちも進化しておりますよ」
(ついに、そんなこともできるようになったか...... ますますおれの存在意義がなくなっていくな)
「それで見知らぬものたちがいるんだけど?」
集落に歩くものたちにもみたことがないものがいた。
「はい、森を探索していたら、負の力にのまれていないモンスターが多数見つかったため、説得して仲間へとひきいれました。 勝手をして申し訳ございません」
「いや、それはかまわないよ。 むしろ積極的にやってくれればいい」
(最近の力の増しかたはこれのせいか)
『ええ、進化するものや、あなたへ恭順するものが増えたりして力がましたのですね』
「......それにしても、サクトさま。 この町は幻覚の魔法ですか?」
コゴルは周囲を見回しながら、恐る恐る聞いた。
「いいや、我々が建築したものだ。 私、アプラ、ゼオンどので人間たちの建築物を観察し、それを改良することでこうなったのだ。 人間たちとの交流で、さまざまな技術、魔法なども入手している」
「なるほど、それで...... か、あとフェアリーたちの集落へも繋げてほしいんだけど」
リーシェはうなづきまくっている。
「はい、すでに向こうの族長代理の代理のエックどのと連絡を取り、人員を向かわせております」
(エックが代理になってるのか)
「仕事が速いね。 あと......」
「魔王復活を望むやからですね。 我々が調べたところ【黒衣の化者】《ダークレイス》といい、人間たちや他のモンスターたちにもちょっかいを出しているようす。 我々がやとった人間の店員から各地で被害が報告されています。 それはマサトさまの家で詳細にお話しします」
ゼオンがそういった。
「......【黒衣の化者】《ダークレイス》か」
おれはあの黒いローブの者たちを思いだし不安を感じていた。
目が覚めると、そばでネオンとフェアリーたちが心配そうにみていた。
「あれ、おれ?」
「よかった!」
ネオンが抱きついてきた。
「あわっ! あれ? あっ! あいつは魔妖精は!?」
「アンタが倒したようよ」
そうリーシェが飛んでこっちきた。
「そうか......」
(精霊ちゃん大丈夫か)
『はい、なんとか、あなたが意識を失う前に魔力管理をして、暴走を止めました』
(ありがとう。 確かにあれは長時間耐えられるもんじゃないな。 気を付けないと)
「まあ、確かに魔妖精を倒せたようだし、仲間になってあげる」
「そうか。 ありがとう」
「でもね! ちゃんと私たちのために手を尽くしなさいよ! 食べ物や住みか、相応の物をもらうわよ!」
リーシェはそう要求は忘れなかった。
「ああ、仲間を呼んでそうさせるよ」
そういうとフェアリーたちは『仲間だー』と騒ぎ始めた。
「マサト! なんでこんなのつれてきたのよ!」
「うっさいわね! あんたに関係ないでしょ!」
そうデュセとリーシェは言い合っている。
おれは学園が夏の休暇中、集落へ戻ることにし、森をあるいていた。
「まあ、まあ、フェアリーの族長代理のリーシェに集落をみてもらいたいんだ。 フェアリーの集落も領界になるからな」
「そうよ! あんたは黙ってなさい!」
「ふん! フェアリーなんて、別にいらないじゃない」
「デュセ、ただのフェアリーではありませんよ。 フェアリーさんたちは、みんなマサトさまが黒い滝からつくった魔力結晶で進化しましたから」
そうネオンが諭した。
「そうよ! 私はハイフェアリー、他の者たちはエレメントフェアリーよ! そこらのモンスターと一緒にしてほしくないわね。 それに私たちフェアリーなら仲間との連絡だって簡単にできるのよ。 あんたなんにもできないじゃない」
「うっさいわね! 虫が!」
「虫ですって!! ただの花のくせに!」
「まって、まって、喧嘩しないで」
飛び回るリーシェをデュセが追い回す。 リーシェはデュセのそのスカートのなかにはいるとまくりあげる。
「きゃあああ!!」
「おわ!!」
「マサトさま! みちゃダメです!」
「ぐわぁぁ!!」
ネオンにすごい力で目を押さえられる。
「ぎゃああ! 強い強い! 目がつ、つぶれる!!」
「こわいから、かかわらないようにしようっと」
そう足早にはなれようとするコゴルのつぶやきがきこえた。
バタバタとしながら、おれたちは集落へと戻った。
「えっ......」
「これ?」
「幻覚」
「すごい......」
そこには巨大な壁があり、門がある。
「おかえりなさいませ! マサトさま!」
門のところに見慣れないゴブリンとコボルトがいた。 その二人は敬礼しているので返した。
「ん? あの人たちしってる?」
「いえ、私たちの集落ではみたことはないです」
コゴルも知らないようだ。
(まあ、仕事してるようだしかまわないか)
そう思い門から中へとはいる。
「うおお!」
そこは人間の都市を凌駕するほど発展した集落、いや町があった。
「なにこれ......」
みんな言葉を失っている。
「おお! マサトさま! お待ちしておりましたよ!」
そう見慣れないダンディーな中年紳士と銀髪の優男二人がやってきた。
「だ、だれ!?」
「いやですな。 私ですよ。 サクトです!」
「ええ!? 全然ちがう! ということは!」
「ええ、俺はゼオンです」
そのイケメンが答えた。
「な、なんで!? 姿がかわってる」
「ええ、私たちもマサトさまのように魔力結晶を作れるようになりましたので、倒したモンスターたちを結晶化してとりこんだため、進化したのです」
「サクトどのがマークィスゴブリン、俺がシルバーウェアウルフにアルラウネのウェイどのが、マザーアルラウネへと進化しました。 他の者たちも進化しておりますよ」
(ついに、そんなこともできるようになったか...... ますますおれの存在意義がなくなっていくな)
「それで見知らぬものたちがいるんだけど?」
集落に歩くものたちにもみたことがないものがいた。
「はい、森を探索していたら、負の力にのまれていないモンスターが多数見つかったため、説得して仲間へとひきいれました。 勝手をして申し訳ございません」
「いや、それはかまわないよ。 むしろ積極的にやってくれればいい」
(最近の力の増しかたはこれのせいか)
『ええ、進化するものや、あなたへ恭順するものが増えたりして力がましたのですね』
「......それにしても、サクトさま。 この町は幻覚の魔法ですか?」
コゴルは周囲を見回しながら、恐る恐る聞いた。
「いいや、我々が建築したものだ。 私、アプラ、ゼオンどので人間たちの建築物を観察し、それを改良することでこうなったのだ。 人間たちとの交流で、さまざまな技術、魔法なども入手している」
「なるほど、それで...... か、あとフェアリーたちの集落へも繋げてほしいんだけど」
リーシェはうなづきまくっている。
「はい、すでに向こうの族長代理の代理のエックどのと連絡を取り、人員を向かわせております」
(エックが代理になってるのか)
「仕事が速いね。 あと......」
「魔王復活を望むやからですね。 我々が調べたところ【黒衣の化者】《ダークレイス》といい、人間たちや他のモンスターたちにもちょっかいを出しているようす。 我々がやとった人間の店員から各地で被害が報告されています。 それはマサトさまの家で詳細にお話しします」
ゼオンがそういった。
「......【黒衣の化者】《ダークレイス》か」
おれはあの黒いローブの者たちを思いだし不安を感じていた。
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