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第四十八話
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「まさか、シェイプシフト使えたのかキュルア」
「うん。 私たちは結ばれる相手を人間から見つけるからね。 みんな使える」
おれたちは陸に戻り、町へときた。
「それでどうするの?」
「とりあえず、王子にあう。 王子はアルピュリアと恋仲だったんだろ」
「うん。 でも王子になんてあえるの?」
「どうだろうか。 とりあえず店にいって情報をえる」
おれは店に立ち寄る。
「ああ、マサトさま! ご無事でしたか! 海の方にいったと人から聞いて心配して人をやらせるところだったんですよ!」
スクアは心配しているようだった。
「ああ、ごめん。 それに二人とも無事だ。 心配はいらない。 それより、この国のことを聞きたいんだ」
「この国ですか? 今はこのありさまです」
そう客のいない店をみてため息をついた。
「王の後見人についたダルハントが、自らの関係する商人や貴族を重視し内政をないがしろにしたため、他国の不満のある商人や貴族たちがここでの商売をみかぎって投資などをやめたことから、経済が傾いているのです」
「なるほど...... 経済政策の失敗か。 それで王子は?」
「わかりません。 表だってでてこられないのです。 18才で王として即位するので、もう少しのはずなので皆それをまっている状況ですね」
「そうか」
おれたちは店をでる。
「よし、キュルア姿を消して王子にあおう」
「わかった」
おれたちは姿を消し、城へと向かった。
「ここか......」
城へと入る。 キュルアは興味深そうに城のなかをのぞいている。
「ほぁ、大きいな。 でも細工なんかはマーメイドの方がきれい」
「だな。 それにしても兵が少ない」
「マーメイドを警戒して海の方に大勢いるのよ」
おれたちは謁見の間や、応接室、さまざまな部屋をみてまわる。
「それらしい部屋をみても、王子らしき者はいない」
「あ、あそこ。 人の声がする」
騒がしい部屋があり、その部屋の警備兵は露骨に嫌な顔をしている。
その部屋に運ばれる豪華な食事とともに部屋に潜り込んだ。
「くさっ!」
「うん、お酒かな。 お香か」
部屋中に酒と香の匂いが充満している。 中には大勢の男女が飲み食いし、騒いでいた。 中央に太めのおっさんがいる。
「あれが多分ダルハントだな」
「ここに王子はいないよ」
「ねえ、ダルハントさま。 王子はいまどこに」
しなだれる女がそうきいた。
「ああ、塔に幽閉しておる。 やつめ私にあれやこれや注文をつけてくるのでな」
「しかし、殺してしまえないのですかな」
もう一人貴族の男がそういった。
「兵や民の支持がある。 もし死んだことになれば、兵や民が反乱を起こすかもしれん面倒なことにな。 だがもうすぐだ。 王の即位の戴冠式に黒衣の化者《ダークレイス》のやつらが手をくだしてくれる。 もうすぐこの国はわしのものになる」
そう警戒もせず口にだし、周りのものたちと笑っている。
(やっぱり黒衣の化者《ダークレイス》の奴らが関わってたか)
「塔ってあれじゃない」
キュルアが指差す。 窓から塔が見えている。
「よし、いこう」
おれたちは城の外側にある塔に登る。
ちいさな部屋があったが、その前に警備兵がいた。
(どうするか...... もう殴り倒すか)
「まかせて、耳を塞いでいて」
そういうとちいさな声でキュルアが歌を歌う。
「なんだこの歌......」
「眠い......」
二人は眠ってしまった。
「私の魔法の歌よ」
「よし」
扉をたたく。
「なにものだ」
中から声がする。
「わたしよ。 キュルア」
「キュルア! 警備はどうした」
「今眠っています」
「そのものたちが鍵をもっている!」
おれたちは兵士から鍵をとり、扉を開けなかにはいる。
中にはおれより少し年上の美少年がいた。
「王子ですか」
「ああ君は......」
おれは今まで知った事情を話した。
「なるほど...... アルがそんなことに」
「このままだと戦争になる。 いやその前に戴冠式で殺されるでしょう」
「ダルハントどのは叔父、それゆえ王になるまでと、我慢はしてきたが、もはや...... まさかマーメイドの法など作っていたとはな」
「あなたが立てば兵や民が立ち上がるのでは」
「いや、この城のほとんどがダルハントの小飼いの部下だ。 他の兵士は外に向けられている」
「なるほど、それでこの城の兵士は少ないのか。 おれならこの程度倒せますが」
「実は私も一度剣を抜いたのだ。 しかし黒衣の化者《ダークレイス》とかいう奴らのジグスとやらがいて制圧された」
「ジグスか、厄介だな」
「知っているのか」
「ええ、とりあえずこの城から逃げましょう。 あとはそのあと考えることに」
「そうだな」
おれは王子の姿を消し、城から抜け出した。
「これからどうしますか王子?」
「いけるならマーメイドの城へむかおう」
王子がそういう。
「確かに王子がいれば話を聞いてくれるはず......」
おれたちはマーメイドの城へと向かった。
「うん。 私たちは結ばれる相手を人間から見つけるからね。 みんな使える」
おれたちは陸に戻り、町へときた。
「それでどうするの?」
「とりあえず、王子にあう。 王子はアルピュリアと恋仲だったんだろ」
「うん。 でも王子になんてあえるの?」
「どうだろうか。 とりあえず店にいって情報をえる」
おれは店に立ち寄る。
「ああ、マサトさま! ご無事でしたか! 海の方にいったと人から聞いて心配して人をやらせるところだったんですよ!」
スクアは心配しているようだった。
「ああ、ごめん。 それに二人とも無事だ。 心配はいらない。 それより、この国のことを聞きたいんだ」
「この国ですか? 今はこのありさまです」
そう客のいない店をみてため息をついた。
「王の後見人についたダルハントが、自らの関係する商人や貴族を重視し内政をないがしろにしたため、他国の不満のある商人や貴族たちがここでの商売をみかぎって投資などをやめたことから、経済が傾いているのです」
「なるほど...... 経済政策の失敗か。 それで王子は?」
「わかりません。 表だってでてこられないのです。 18才で王として即位するので、もう少しのはずなので皆それをまっている状況ですね」
「そうか」
おれたちは店をでる。
「よし、キュルア姿を消して王子にあおう」
「わかった」
おれたちは姿を消し、城へと向かった。
「ここか......」
城へと入る。 キュルアは興味深そうに城のなかをのぞいている。
「ほぁ、大きいな。 でも細工なんかはマーメイドの方がきれい」
「だな。 それにしても兵が少ない」
「マーメイドを警戒して海の方に大勢いるのよ」
おれたちは謁見の間や、応接室、さまざまな部屋をみてまわる。
「それらしい部屋をみても、王子らしき者はいない」
「あ、あそこ。 人の声がする」
騒がしい部屋があり、その部屋の警備兵は露骨に嫌な顔をしている。
その部屋に運ばれる豪華な食事とともに部屋に潜り込んだ。
「くさっ!」
「うん、お酒かな。 お香か」
部屋中に酒と香の匂いが充満している。 中には大勢の男女が飲み食いし、騒いでいた。 中央に太めのおっさんがいる。
「あれが多分ダルハントだな」
「ここに王子はいないよ」
「ねえ、ダルハントさま。 王子はいまどこに」
しなだれる女がそうきいた。
「ああ、塔に幽閉しておる。 やつめ私にあれやこれや注文をつけてくるのでな」
「しかし、殺してしまえないのですかな」
もう一人貴族の男がそういった。
「兵や民の支持がある。 もし死んだことになれば、兵や民が反乱を起こすかもしれん面倒なことにな。 だがもうすぐだ。 王の即位の戴冠式に黒衣の化者《ダークレイス》のやつらが手をくだしてくれる。 もうすぐこの国はわしのものになる」
そう警戒もせず口にだし、周りのものたちと笑っている。
(やっぱり黒衣の化者《ダークレイス》の奴らが関わってたか)
「塔ってあれじゃない」
キュルアが指差す。 窓から塔が見えている。
「よし、いこう」
おれたちは城の外側にある塔に登る。
ちいさな部屋があったが、その前に警備兵がいた。
(どうするか...... もう殴り倒すか)
「まかせて、耳を塞いでいて」
そういうとちいさな声でキュルアが歌を歌う。
「なんだこの歌......」
「眠い......」
二人は眠ってしまった。
「私の魔法の歌よ」
「よし」
扉をたたく。
「なにものだ」
中から声がする。
「わたしよ。 キュルア」
「キュルア! 警備はどうした」
「今眠っています」
「そのものたちが鍵をもっている!」
おれたちは兵士から鍵をとり、扉を開けなかにはいる。
中にはおれより少し年上の美少年がいた。
「王子ですか」
「ああ君は......」
おれは今まで知った事情を話した。
「なるほど...... アルがそんなことに」
「このままだと戦争になる。 いやその前に戴冠式で殺されるでしょう」
「ダルハントどのは叔父、それゆえ王になるまでと、我慢はしてきたが、もはや...... まさかマーメイドの法など作っていたとはな」
「あなたが立てば兵や民が立ち上がるのでは」
「いや、この城のほとんどがダルハントの小飼いの部下だ。 他の兵士は外に向けられている」
「なるほど、それでこの城の兵士は少ないのか。 おれならこの程度倒せますが」
「実は私も一度剣を抜いたのだ。 しかし黒衣の化者《ダークレイス》とかいう奴らのジグスとやらがいて制圧された」
「ジグスか、厄介だな」
「知っているのか」
「ええ、とりあえずこの城から逃げましょう。 あとはそのあと考えることに」
「そうだな」
おれは王子の姿を消し、城から抜け出した。
「これからどうしますか王子?」
「いけるならマーメイドの城へむかおう」
王子がそういう。
「確かに王子がいれば話を聞いてくれるはず......」
おれたちはマーメイドの城へと向かった。
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