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第十話
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「おお! お前さんたち宝石をもっておるな! 頼む譲ってくれ! 金なら払う!」
褐色の肌をもつ筋肉質の小柄な人物、鍛冶屋クエイグが会うなりそういった。
「なにかに必要なの?」
「いま王宮から宝石の調度品をつくれといわれててな。 全く次々宝石が必要な依頼をしてきて...... 断りたいが、断れば鍛冶の許可証を失うから困っておる...... それに病に伏せた王さまには世話になっておるからな」
疲れはてたように、クエイグさんはそういった。
(プレイヤーが次々、シナリオを起こすからか......)
「お金はいま必要ないの。 あと何かしてくれることがある」
「金以外か...... それなら、もっている物から武具を製造するぐらいだが...... 何をもってるか見せてくれ」
おれたちはアイテムを見せた。
「ふむ、マザークロウラー!? こんなものを倒したのか! これで強い武具を作れるぞ」
「本当に!」
「じゃあ、それでお願いします。 それで王室のことで何かしってることがありますか?」
「王室...... 王子たちが王位をめぐっていさかいを起こしている......」
そういいかけて、クエイグさんはこちらをみすえる。
「......かなり名前のあるプレイヤーたちのようだ。 すこしお願いを聞いてもらえるか」
そういってクエイグさんは話を始める。
「アイの読み通りレアシナリオにはいったね」
「ええ」
おれたちはクエイグさんから【テラリス王女の護衛】というレアシナリオをうけていた。
「護衛を頼まれたけど......」
王女を安全な親族の貴族領へ送るよう、クエイグさんは病に伏せる王さまから手紙で頼まれたという。
「どうもクエイグさんの話だと王女が一番民から慕われているみたいね」
「ああ、でも王子側が、お互いに相手側につかれるのは困るから、暗殺の可能性があるらしいってことだけど......」
「そんなことをするような人たちだから、王も後継を決めかねているんだよ」
そういってアイはため息をつく。
「それで、この森で待ち合わせか」
おれたちは待ち合わせの森にいた。 向こうから馬にのった鎧の騎士の集団がやってくる。
(ん? 騎士)
「すまない。 おそくなった」
そういって一番前の馬から降りた騎士が兜を脱いだ。 そこには長い金の髪をなびかせた美しい少女の顔があった。
「えっ!?」
「私はテラリス、サナどのとアイどのだな。 クエイグから聞いてはいる。 よろしく頼む」
そう王女テラリスは頭を下げた。
「テラリスさま。 ここから森をこえたところにあるレンデン伯の領地にお連れすればいいんですね」
「ああ、レンデン伯は父の弟、我が叔父にあたる。 そこで身を隠せとの王のご命令だ......」
そう眉をひそめながらテラリス王女はいった。
(なにか不満なのかな?)
テラリス王女を護衛していた騎士たちはかえっていった。
「あの騎士たちを帰してよかったんですか? 護衛は大勢いたほうがいいのでは」
そう聞くと王女は眉をひそめ、うなづいた。
「正直...... あの騎士たちの中にも兄たちの側の者がいるのだ」
「なるほど、それでおれたちのような者に依頼を......」
「ああ、そなたたちは我が国とは無関係だからな」
王女は苦笑した。
「でもこのまま王子たちが争えばいずれ戦争になるのでは?」
おれが聞くと、テラリス王女はくらい顔をした。
「......そうだな。 王も体調が芳しくない。 正直もう長くはないだろう。 このままでは王位を巡る争いが起こるのは必定...... 何とかしたいのだが、打つ手がない」
「それならテラリス王女が王になればいいんじゃないですか?」
そうアイは事も無げにいった。
「えっ...... いや、私は別に王位を得たいとはおもわない。 ただ民が戦火に巻き込まれるのが偲びないだけ......」
「確かに、アイのいうとおりこのままだと、必ず内乱になりますよ」
「それは...... しかし、私が王位につく方法がない。 貴族も王族も兄たちを支持するだろう。 むしろそのものたちが兄たちを動かしているといっていい」
「それなら、もうひとつ方法がある......」
そういうとアイとテラリス王女は二人はこちらをみた。
「王さまの病気を治せばいいんだよ」
おれが提案すると、テラリスは目を伏せる。
「できればそうしているよ。 あの方の病は回復魔法や薬も効かない。 唯一可能性があるのはあるアイテムだけだ」
「それは?」
「天空にまで届くといわれる天樹の葉っぱにたまる露、【天樹の露】だ」
おれとアイは顔を見合わせる。
その時、『ユニークシナリオ【天樹への道】推奨レベル25』そう表示された。
「ユニークシナリオ......」
「ええ、レアよりより上位のシナリオ。 見つけるのも難しい。 レアシナリオのフラグをいくつかたてないと発生しないイベントよ」
そういうアイとおれはうなづく。
「それでその天樹はどこにあるんですか?」
「天樹はこの世界の中心にあるが、その根は世界中にある。 ほらあそこにも」
遠くの空に上まで続く何かの影がうつる。
「だが魔法で封じられていて、あそこにいくには鍵が必要なんだ」
「それならあります」
「本当か!」
驚く王女に葉っぱを見せた。
「これが...... 天樹の聖葉、天樹への鍵......」
「おれたちはテラリス王女を送り届けたら、すぐ天樹の露をとってきます」
「行ってくれるか!」
テラリス王女は興奮したようにいった。
褐色の肌をもつ筋肉質の小柄な人物、鍛冶屋クエイグが会うなりそういった。
「なにかに必要なの?」
「いま王宮から宝石の調度品をつくれといわれててな。 全く次々宝石が必要な依頼をしてきて...... 断りたいが、断れば鍛冶の許可証を失うから困っておる...... それに病に伏せた王さまには世話になっておるからな」
疲れはてたように、クエイグさんはそういった。
(プレイヤーが次々、シナリオを起こすからか......)
「お金はいま必要ないの。 あと何かしてくれることがある」
「金以外か...... それなら、もっている物から武具を製造するぐらいだが...... 何をもってるか見せてくれ」
おれたちはアイテムを見せた。
「ふむ、マザークロウラー!? こんなものを倒したのか! これで強い武具を作れるぞ」
「本当に!」
「じゃあ、それでお願いします。 それで王室のことで何かしってることがありますか?」
「王室...... 王子たちが王位をめぐっていさかいを起こしている......」
そういいかけて、クエイグさんはこちらをみすえる。
「......かなり名前のあるプレイヤーたちのようだ。 すこしお願いを聞いてもらえるか」
そういってクエイグさんは話を始める。
「アイの読み通りレアシナリオにはいったね」
「ええ」
おれたちはクエイグさんから【テラリス王女の護衛】というレアシナリオをうけていた。
「護衛を頼まれたけど......」
王女を安全な親族の貴族領へ送るよう、クエイグさんは病に伏せる王さまから手紙で頼まれたという。
「どうもクエイグさんの話だと王女が一番民から慕われているみたいね」
「ああ、でも王子側が、お互いに相手側につかれるのは困るから、暗殺の可能性があるらしいってことだけど......」
「そんなことをするような人たちだから、王も後継を決めかねているんだよ」
そういってアイはため息をつく。
「それで、この森で待ち合わせか」
おれたちは待ち合わせの森にいた。 向こうから馬にのった鎧の騎士の集団がやってくる。
(ん? 騎士)
「すまない。 おそくなった」
そういって一番前の馬から降りた騎士が兜を脱いだ。 そこには長い金の髪をなびかせた美しい少女の顔があった。
「えっ!?」
「私はテラリス、サナどのとアイどのだな。 クエイグから聞いてはいる。 よろしく頼む」
そう王女テラリスは頭を下げた。
「テラリスさま。 ここから森をこえたところにあるレンデン伯の領地にお連れすればいいんですね」
「ああ、レンデン伯は父の弟、我が叔父にあたる。 そこで身を隠せとの王のご命令だ......」
そう眉をひそめながらテラリス王女はいった。
(なにか不満なのかな?)
テラリス王女を護衛していた騎士たちはかえっていった。
「あの騎士たちを帰してよかったんですか? 護衛は大勢いたほうがいいのでは」
そう聞くと王女は眉をひそめ、うなづいた。
「正直...... あの騎士たちの中にも兄たちの側の者がいるのだ」
「なるほど、それでおれたちのような者に依頼を......」
「ああ、そなたたちは我が国とは無関係だからな」
王女は苦笑した。
「でもこのまま王子たちが争えばいずれ戦争になるのでは?」
おれが聞くと、テラリス王女はくらい顔をした。
「......そうだな。 王も体調が芳しくない。 正直もう長くはないだろう。 このままでは王位を巡る争いが起こるのは必定...... 何とかしたいのだが、打つ手がない」
「それならテラリス王女が王になればいいんじゃないですか?」
そうアイは事も無げにいった。
「えっ...... いや、私は別に王位を得たいとはおもわない。 ただ民が戦火に巻き込まれるのが偲びないだけ......」
「確かに、アイのいうとおりこのままだと、必ず内乱になりますよ」
「それは...... しかし、私が王位につく方法がない。 貴族も王族も兄たちを支持するだろう。 むしろそのものたちが兄たちを動かしているといっていい」
「それなら、もうひとつ方法がある......」
そういうとアイとテラリス王女は二人はこちらをみた。
「王さまの病気を治せばいいんだよ」
おれが提案すると、テラリスは目を伏せる。
「できればそうしているよ。 あの方の病は回復魔法や薬も効かない。 唯一可能性があるのはあるアイテムだけだ」
「それは?」
「天空にまで届くといわれる天樹の葉っぱにたまる露、【天樹の露】だ」
おれとアイは顔を見合わせる。
その時、『ユニークシナリオ【天樹への道】推奨レベル25』そう表示された。
「ユニークシナリオ......」
「ええ、レアよりより上位のシナリオ。 見つけるのも難しい。 レアシナリオのフラグをいくつかたてないと発生しないイベントよ」
そういうアイとおれはうなづく。
「それでその天樹はどこにあるんですか?」
「天樹はこの世界の中心にあるが、その根は世界中にある。 ほらあそこにも」
遠くの空に上まで続く何かの影がうつる。
「だが魔法で封じられていて、あそこにいくには鍵が必要なんだ」
「それならあります」
「本当か!」
驚く王女に葉っぱを見せた。
「これが...... 天樹の聖葉、天樹への鍵......」
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「行ってくれるか!」
テラリス王女は興奮したようにいった。
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