やり直しの大魔王の弟子

曇天

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第五十話 事件発生

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 オレたちが屋敷の掃除をしているとレスパーがやってきた。

「おお、かなりきれいになりましたね」 

「当然よこのメルア様のお家になるんだから」   

「オレとベルがほとんどやったんだろ!  
 お前とメリエールはだらけて、お菓子くってただけだろーが!」   

「ボクも手伝いましたよ!」

「お前のアイテムのせいで片手使えなくなったんだから当たり前だ!  
 で、レスパーなんのようだよ」

「いや、ここ一週間ぐらい女性のお風呂を覗くのぞき魔が出没してまして......」

 そういったレスパーの話の途中。

「シンジ、さあ白状なさい」
 
「シンジさんついにやってしまいましたか......」

「シンジよ、罪からは逃れられぬのじゃ
 いずれ必ずバレるのじゃぞ」

「お前ら最初から疑ってんじゃねえよ!」

「疑ってんじゃないの。
 確信を持ってるの。
 あんた意外にこんなしょーもないことする奴がいるわけないでしょ」

 メルアが、蔑んだ目でみていった。

「ベルぅ! お前はオレを信じるよなぁ!」

「みんな本人が違うと言うておる。
 それにこやつはあのアイテムでこの一週間片手に剣を持っておった。
 それでのぞきなぞやるか」

「やるわよこいつなら」

「瀕死でもやりますね」

「するであろうな」
 
「むう......」

「むう......
 じゃないよベル! 論破されないでよ!
 だいたいオレがのぞきなんしたことあるか!」

「あるわ。 オアシスで」

「でしたね」

「しとるではないか」

「オレ......し、してた......」

「さあ、行きましょうか。
 覗きをしたことを絞首台の上で後悔なさい」

「死刑なの!?」

 オレは冷めた目でみてくるメルアたちに必死に弁明する。

「いえ、まだシンジさんが犯人ときまったわけではないんです。
 メルアさんたちに気を付けてほしいとうかがったまでです」

 そういうとレスパーは帰っていった。

「まだ! ってなんだよ!
 お前も疑ってんじゃねーか!
 くそ! 誰だ! そんなうらやま......
 卑劣なことをする者は見つけたら八つ裂きにしてくれる!」

「自殺する気?」

「するか! オレじゃないといってるだろ!」

 そしてその日はすぎた。


「うん、あれ? 眠っちまったか......」

 目が覚めると目の前にメルアたち三人が仁王立ちしている。
 だが、おかしなことにバスタオルを巻いていた。

「おいおい、ここは風呂場じゃないぞ!
 うれしいけど......」

「なにいってんのシンジ。
 ここお風呂なんだけど」

「はっ、なにいって?」

 周囲を見回すと確かに浴室だった。

「えっ? なにこれ......
 どういうこと?」

「こういうことじゃろがい!」

 そういってオレはメルアに殴られ浴室の窓から飛び出した。


「あんた覚悟はできてるんでしょうね」

 オレはロープで縛られメルアたちの前にひざまずかせられている。

「で、でも本当に知らないんです!!」

「あんた現行犯で捕まっといて何いってるの」

「そうですよ。
 ボクは取りあえず危険な試作品十回試してもらいますね」

「わらわはお主のおやつ一年ぶんじゃな」

「わたしはあんたの仕事料金、全部賭け事に使わせてもらうわ」

「ま、まってください!! やってないんです!
 ベ、ベルなんとかいって!」

「う、うむ、しかしな風呂場をのぞいてたところを捕まっては、さすがに擁護はできんぞ」

 ベルは困り果てていった。

「ち、違うんです!
 急に眠くなったと思ったら、気づいてたらあそこにいたんです!
 本当です! 信じてください!」

 オレは土下座して許しを乞う。

「ダメね。
 あんたの土下座は挨拶みたいねもんだから、価値がないわ」

「シンジさん! この被ったら精神を乗っ取られる兜試してください!」

「わらわのためにお菓子を持ってくるのじゃ」

「く、くそう! オレがいままで作り上げてきた評価ががた落ちになってしまった......」

「んーん、別に落ちてないわ。
 もともとそういう奴だと思ってたから」

「ですね。
 そんなことよりこのすごいダメージを与えるが無駄に精神ダメージを受けるランス試してください!」

「早くおやつ買ってくるのじゃ」

「ま、まあよかったではないか、評価は変わっておらんみたいだし......」

 ベルはフォローをいれた。

「全然うれしくない!!」

「はやく、このランスを試してください!
 はあ、はあ!」

「止めろ! リーゼルそんなワケわからんアイテムを渡すな!」

 オレはリーゼルに槍を無理やり渡される。
 その瞬間、バチッとすごい音がした。

「ぐわあ! ってなんともない......
 ん?」

「きゃああああああ!」


 誰かが床を叫びながらのたうちまわってる。
 それはみたことない少女だった。

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