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第五十一話 錬金術師《アルケミスト》
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「誰だ!?」
「ふむ、これはゴーストだな」
ベルが事も無げにそういった。
「確かにうっすら透けてますね」
「うむ、ほんとじゃ」
「あ、あ、幽霊、うそよ............」
「やベーよ......」
オレとメルアは後ろにさがる。
叫んでいた少女はこちらを向く。
それはメガネをかけたキレイな少女だった。
「はっ! 何で私離れたのですか!?」
「どうやら、この者がシンジの体に乗り移ってたようだな」
「ボクのアイテムで体から弾き出されたようです」
「お前か! オレの体を勝手にうごかしたのは!」
「やめなさいよ! お化けよ! あんた怖くないの!」
「お化けでも女の子なら平気」
「す、すみません。
ご迷惑かけまして」
メガネの幽霊はそう謝った。
「で何なんだよ。
お前は」
「私はアプリラこの屋敷の元住人ですわ」
「くそ! レスパーめ幽霊屋敷を仲介しやがって!」
「で、あ、あんたは何の目的でシンジの体を奪ったのよ......
呪いころして悲惨で哀れな死をもたらすためならやめたげなさいよ!
すでに悲惨で哀れなんだから!」
「誰が悲惨で哀れだ!」
「い、いえ私は生前、錬金術師《アルケミスト》だったのですが、どうしても完成させたいアイテムがあって、このかたに取り憑いて完成させようと......
申し訳ありませんわ」
アプリラは深々とあやまった。
「うむ、それで何でシンジなのだ」
「いえ、他の方に入ろうと思ったのですが、どうやら強い意志や心の持ち主にはどうしてもはいれないのですわ。
シンジさんは強い意志も心もお持ちでなかったので......」
「それはどうもすみませんでしたね!!」
「まあ、わかるわね」
「ええ」
「そうじゃな」
「お、お前ら」
「......ですがこの方、手先が不器用すぎてアイテム製作はできません。
そこで他の方に乗り移るため探していたのですわ」
「ではなぜ女の風呂場など覗くのだ」
「そうだぞ! そのせいでオレの人望はがた落ちだぞ!」
「いや、もともとないから」
「地面にあるものは落ちようがないですよ」
「じゃな」
「おだまりなさい!!」
「いえ、なぜか女性のお風呂場が近くなるとすごい力で引き寄せられて私の意志ではどうしようもなかったのですわ」
「あー、なんかいい夢を見たと思ったら......」
「やっぱり結局あんたのせいじゃないのーーー!!」
「ごふぅ!!」
オレはメルアにぶん殴られた。
「い、イタタ、じゃあさっさと成仏しろよ」
「いえ出来ませんわ!
あのアイテムをつくらなければ!」
「わかります! その気持ち!」
リーゼルがいった。
「いや、共感とかいいから」
「なにいってるんですかシンジさん!
職人にとって思い付いたもの完成させることは全てに勝るのですよ!」
「そうですわ!
リーゼルさん!
私もあの古代技術の再現に命を懸けたのですわ!」
「ふむ、古代技術?」
「はい、遥かむかしにあった超文明の遺産!
それを復活させるべく私は人生を懸けていたのですわ!
が、こころざし半ば病にて倒れました......
ですから、それを完成させるまで死んでも死にきれないのですわ!」
「じゃあリーゼルが代わりに作ってやれよ」
オレがいう。
「なるほど! 面白そうですね!
わたしは鍛冶屋なのでぜひ!」
「本当ですか!? わかりましたわ!
二人で完成させましょう!
地下に研究室がありますの!」
そういうとアプリラとリーゼルは意気投合していってしまった。
「さあ、解決したしやっと解放されたな」
その時屋敷に誰かがやってきた。
それは役人だった。
「なんすか?」
「シンジさんですね。
のぞきの罪で逮捕します」
「ええーーーー!!」
オレは逮捕された。
「ふむ、これはゴーストだな」
ベルが事も無げにそういった。
「確かにうっすら透けてますね」
「うむ、ほんとじゃ」
「あ、あ、幽霊、うそよ............」
「やベーよ......」
オレとメルアは後ろにさがる。
叫んでいた少女はこちらを向く。
それはメガネをかけたキレイな少女だった。
「はっ! 何で私離れたのですか!?」
「どうやら、この者がシンジの体に乗り移ってたようだな」
「ボクのアイテムで体から弾き出されたようです」
「お前か! オレの体を勝手にうごかしたのは!」
「やめなさいよ! お化けよ! あんた怖くないの!」
「お化けでも女の子なら平気」
「す、すみません。
ご迷惑かけまして」
メガネの幽霊はそう謝った。
「で何なんだよ。
お前は」
「私はアプリラこの屋敷の元住人ですわ」
「くそ! レスパーめ幽霊屋敷を仲介しやがって!」
「で、あ、あんたは何の目的でシンジの体を奪ったのよ......
呪いころして悲惨で哀れな死をもたらすためならやめたげなさいよ!
すでに悲惨で哀れなんだから!」
「誰が悲惨で哀れだ!」
「い、いえ私は生前、錬金術師《アルケミスト》だったのですが、どうしても完成させたいアイテムがあって、このかたに取り憑いて完成させようと......
申し訳ありませんわ」
アプリラは深々とあやまった。
「うむ、それで何でシンジなのだ」
「いえ、他の方に入ろうと思ったのですが、どうやら強い意志や心の持ち主にはどうしてもはいれないのですわ。
シンジさんは強い意志も心もお持ちでなかったので......」
「それはどうもすみませんでしたね!!」
「まあ、わかるわね」
「ええ」
「そうじゃな」
「お、お前ら」
「......ですがこの方、手先が不器用すぎてアイテム製作はできません。
そこで他の方に乗り移るため探していたのですわ」
「ではなぜ女の風呂場など覗くのだ」
「そうだぞ! そのせいでオレの人望はがた落ちだぞ!」
「いや、もともとないから」
「地面にあるものは落ちようがないですよ」
「じゃな」
「おだまりなさい!!」
「いえ、なぜか女性のお風呂場が近くなるとすごい力で引き寄せられて私の意志ではどうしようもなかったのですわ」
「あー、なんかいい夢を見たと思ったら......」
「やっぱり結局あんたのせいじゃないのーーー!!」
「ごふぅ!!」
オレはメルアにぶん殴られた。
「い、イタタ、じゃあさっさと成仏しろよ」
「いえ出来ませんわ!
あのアイテムをつくらなければ!」
「わかります! その気持ち!」
リーゼルがいった。
「いや、共感とかいいから」
「なにいってるんですかシンジさん!
職人にとって思い付いたもの完成させることは全てに勝るのですよ!」
「そうですわ!
リーゼルさん!
私もあの古代技術の再現に命を懸けたのですわ!」
「ふむ、古代技術?」
「はい、遥かむかしにあった超文明の遺産!
それを復活させるべく私は人生を懸けていたのですわ!
が、こころざし半ば病にて倒れました......
ですから、それを完成させるまで死んでも死にきれないのですわ!」
「じゃあリーゼルが代わりに作ってやれよ」
オレがいう。
「なるほど! 面白そうですね!
わたしは鍛冶屋なのでぜひ!」
「本当ですか!? わかりましたわ!
二人で完成させましょう!
地下に研究室がありますの!」
そういうとアプリラとリーゼルは意気投合していってしまった。
「さあ、解決したしやっと解放されたな」
その時屋敷に誰かがやってきた。
それは役人だった。
「なんすか?」
「シンジさんですね。
のぞきの罪で逮捕します」
「ええーーーー!!」
オレは逮捕された。
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