52 / 63
第五十二話 投獄
しおりを挟む
「なんで、こんなことに......」
オレはのぞきの罪で捕まり大きな牢の中にいた。
腕には魔法の手錠がかけられ、中には大勢の囚人がいる。
「まさか、王国を救った英雄様がのぞき魔に転落とは人生わからんもんたなあ」
チョビヒゲのオッサンが話しかけてくる。
「ちがわい!」
「わかってるって。
勇者様といえど男の欲望を抑えきれなかったんだな......」
「わかってない!
幽霊に体を乗っ取られたんだよ!」
「ウンウン、そういいわけしたい気持ちも分かるよ」
「違う......
といってもムダか。
でおっちゃんは何で捕まったんだよ」
「おっちゃんじゃなくてビヨルドだよ。
俺は盗賊だったのさ。
魔力を消せるマントを手にいれたまではよかったが、その姿を見れる
メガネが出回っちまって御用さ」
(リーゼルが作ったやつか......)
その時牢の前に兵士がやってきた。
面会だということだった。
ついていった部屋でベルとメルアがまっていた。
「元気そうじゃない。
泣いてるかとおもったけど」
メルアががっかりしたようにいった。
「泣いてたまるか! でいつ出られんの」
「うむ、それがな......
実は一年ほど牢獄に入らねばらん」
「はーー!!?
なんで!? なんでなの!!
のぞきだよ!! 一年って重すぎない!!」
「うむ、それがな。
裁判が行われて、保釈金でよいとのことだったのだが......」
「だったら!」
「いやよ。
なんでのぞき魔に保釈金払わないといけないのよ」
「とメルアが突っぱね。
更に裁判官を中傷しまくってな。
怒った裁判官が一年の収監としてしまったのだ」
「おま!!」
「しょーがないじゃない!
幽霊に取り憑かれたっていってんのに、ふざけないでくれとか言い出すのよ!
頭が固いんだから頭きちゃう!!」
「ふざけんなよ!
お前のせいで刑重くなってんじゃねーか!!」
「そもそもあんたがえろいからでしょ!
ちょっとは牢屋の中で反省してなさいよ」
「不可抗力だろーが!」
「まあまあ取りあえず、減刑を求めるから少しまってくれ」
ベルはオレたちをなだめると帰っていった。
「まってーー! お願い出してーー!」
オレの声はむなしく牢屋に響いた。
「なんてこった......
保釈金けちられて懲役一年......」
「なんだい? ずいぶん落ち込んでるじゃないかダンナ」
「ああ、ビヨルドって言ったっけ」
「そうだよ。
でダンナいい話があるんだけどどうだい?」
そういって耳うちしてきた。
「なんだよ。
牢屋でいい話なんてなんもないだろ」
「実は俺に知り合いがいてな。
今日すごい差し入れが届くんだよ。
ダンナにも分けてやろうと思ってな」
「まあ、なんかくれるんならもらうけど」
「そうだけど、ただって分けにゃあいかないんだ」
「金ならないから、ぱーす」
「金じゃねーよ魔力さ。
あんたかなりでかい魔力もってんじゃないの」
「そう?」
(そういや、まえベルが魔力が普通の人間よりもってるっつってたっけ)
「その、魔力ちょっとばかりこの石にくれねーか」
そういうとビヨルドは隠した緑に輝く石を見せてきた。
「これに魔力を込めればいいのか」
オレは言われるまま、石に魔力を込める。
「あんがとよ。
今日、夜に礼拝室にきてみな」
笑顔でそういうとビヨルドは他の囚人にも話しにいったようだ。
「なんかくれんのかな。
確かにここの飯はうまくないから、ウマイもんくれればいいな。
こんなときは楽しいことを考えよう」
やることのないオレは夜を楽しみにベッドに寝た。
夜オレは礼拝室にいった。
そこにビヨルドと他の囚人数名がいた。
「おうダンナまってたぜ」
「ビヨルドのおっちゃん、なにくれんの?」
「ちょっと待ってな。
いまから始めるからな」
そういうと昼オレに見せた緑の石を壁においた。
「それって魔力を入れた石だよな。
それでなにするんだ」
「こうするんだよ」
そういうと呪文のようなものを唱える。
唱え終わった瞬間、壁は爆発した。
「うお!!」
「さあ、行こうぜ!」
「はあ!? これなに!?」
「脱獄だよ、脱獄、ほれ」
そういうと他の場所でも連続した爆発音がする。
そして大きな声が聞こえている。
「おい! 脱獄だなんてオレはしないぞ!」
「だけどよダンナ。
もうあんたも共犯なんだぜ。
いかねえならしょうがない。
じゃあなあばよ!」
そういうとビヨルドは他の囚人と逃げていった。
「あばばばばば、どうしよう、どうしよう」
オレは部屋に走ってくる音を聞いて逃げ出してしまった。
オレはのぞきの罪で捕まり大きな牢の中にいた。
腕には魔法の手錠がかけられ、中には大勢の囚人がいる。
「まさか、王国を救った英雄様がのぞき魔に転落とは人生わからんもんたなあ」
チョビヒゲのオッサンが話しかけてくる。
「ちがわい!」
「わかってるって。
勇者様といえど男の欲望を抑えきれなかったんだな......」
「わかってない!
幽霊に体を乗っ取られたんだよ!」
「ウンウン、そういいわけしたい気持ちも分かるよ」
「違う......
といってもムダか。
でおっちゃんは何で捕まったんだよ」
「おっちゃんじゃなくてビヨルドだよ。
俺は盗賊だったのさ。
魔力を消せるマントを手にいれたまではよかったが、その姿を見れる
メガネが出回っちまって御用さ」
(リーゼルが作ったやつか......)
その時牢の前に兵士がやってきた。
面会だということだった。
ついていった部屋でベルとメルアがまっていた。
「元気そうじゃない。
泣いてるかとおもったけど」
メルアががっかりしたようにいった。
「泣いてたまるか! でいつ出られんの」
「うむ、それがな......
実は一年ほど牢獄に入らねばらん」
「はーー!!?
なんで!? なんでなの!!
のぞきだよ!! 一年って重すぎない!!」
「うむ、それがな。
裁判が行われて、保釈金でよいとのことだったのだが......」
「だったら!」
「いやよ。
なんでのぞき魔に保釈金払わないといけないのよ」
「とメルアが突っぱね。
更に裁判官を中傷しまくってな。
怒った裁判官が一年の収監としてしまったのだ」
「おま!!」
「しょーがないじゃない!
幽霊に取り憑かれたっていってんのに、ふざけないでくれとか言い出すのよ!
頭が固いんだから頭きちゃう!!」
「ふざけんなよ!
お前のせいで刑重くなってんじゃねーか!!」
「そもそもあんたがえろいからでしょ!
ちょっとは牢屋の中で反省してなさいよ」
「不可抗力だろーが!」
「まあまあ取りあえず、減刑を求めるから少しまってくれ」
ベルはオレたちをなだめると帰っていった。
「まってーー! お願い出してーー!」
オレの声はむなしく牢屋に響いた。
「なんてこった......
保釈金けちられて懲役一年......」
「なんだい? ずいぶん落ち込んでるじゃないかダンナ」
「ああ、ビヨルドって言ったっけ」
「そうだよ。
でダンナいい話があるんだけどどうだい?」
そういって耳うちしてきた。
「なんだよ。
牢屋でいい話なんてなんもないだろ」
「実は俺に知り合いがいてな。
今日すごい差し入れが届くんだよ。
ダンナにも分けてやろうと思ってな」
「まあ、なんかくれるんならもらうけど」
「そうだけど、ただって分けにゃあいかないんだ」
「金ならないから、ぱーす」
「金じゃねーよ魔力さ。
あんたかなりでかい魔力もってんじゃないの」
「そう?」
(そういや、まえベルが魔力が普通の人間よりもってるっつってたっけ)
「その、魔力ちょっとばかりこの石にくれねーか」
そういうとビヨルドは隠した緑に輝く石を見せてきた。
「これに魔力を込めればいいのか」
オレは言われるまま、石に魔力を込める。
「あんがとよ。
今日、夜に礼拝室にきてみな」
笑顔でそういうとビヨルドは他の囚人にも話しにいったようだ。
「なんかくれんのかな。
確かにここの飯はうまくないから、ウマイもんくれればいいな。
こんなときは楽しいことを考えよう」
やることのないオレは夜を楽しみにベッドに寝た。
夜オレは礼拝室にいった。
そこにビヨルドと他の囚人数名がいた。
「おうダンナまってたぜ」
「ビヨルドのおっちゃん、なにくれんの?」
「ちょっと待ってな。
いまから始めるからな」
そういうと昼オレに見せた緑の石を壁においた。
「それって魔力を入れた石だよな。
それでなにするんだ」
「こうするんだよ」
そういうと呪文のようなものを唱える。
唱え終わった瞬間、壁は爆発した。
「うお!!」
「さあ、行こうぜ!」
「はあ!? これなに!?」
「脱獄だよ、脱獄、ほれ」
そういうと他の場所でも連続した爆発音がする。
そして大きな声が聞こえている。
「おい! 脱獄だなんてオレはしないぞ!」
「だけどよダンナ。
もうあんたも共犯なんだぜ。
いかねえならしょうがない。
じゃあなあばよ!」
そういうとビヨルドは他の囚人と逃げていった。
「あばばばばば、どうしよう、どうしよう」
オレは部屋に走ってくる音を聞いて逃げ出してしまった。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】転生したら最強の魔法使いでした~元ブラック企業OLの異世界無双~
きゅちゃん
ファンタジー
過労死寸前のブラック企業OL・田中美咲(28歳)が、残業中に倒れて異世界に転生。転生先では「セリア・アルクライト」という名前で、なんと世界最強クラスの魔法使いとして生まれ変わる。
前世で我慢し続けた鬱憤を晴らすかのように、理不尽な権力者たちを魔法でバッサバッサと成敗し、困っている人々を助けていく。持ち前の社会人経験と常識、そして圧倒的な魔法力で、この世界の様々な問題を解決していく痛快ストーリー。
スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
ボッチになった僕がうっかり寄り道してダンジョンに入った結果
安佐ゆう
ファンタジー
第一の人生で心残りがあった者は、異世界に転生して未練を解消する。
そこは「第二の人生」と呼ばれる世界。
煩わしい人間関係から遠ざかり、のんびり過ごしたいと願う少年コイル。
学校を卒業したのち、とりあえず幼馴染たちとパーティーを組んで冒険者になる。だが、コイルのもつギフトが原因で、幼馴染たちのパーティーから追い出されてしまう。
ボッチになったコイルだったが、これ幸いと本来の目的「のんびり自給自足」を果たすため、町を出るのだった。
ロバのポックルとのんびり二人旅。ゴールと決めた森の傍まで来て、何気なくフラっとダンジョンに立ち寄った。そこでコイルを待つ運命は……
基本的には、ほのぼのです。
設定を間違えなければ、毎日12時、18時、22時に更新の予定です。
異世界転生~チート魔法でスローライフ
玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。
43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。
その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」
大型連休を利用して、
穴場スポットへやってきた!
テントを建て、BBQコンロに
テーブル等用意して……。
近くの川まで散歩しに来たら、
何やら動物か?の気配が……
木の影からこっそり覗くとそこには……
キラキラと光注ぐように発光した
「え!オオカミ!」
3メートルはありそうな巨大なオオカミが!!
急いでテントまで戻ってくると
「え!ここどこだ??」
都会の生活に疲れた主人公が、
異世界へ転生して 冒険者になって
魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。
恋愛は多分ありません。
基本スローライフを目指してます(笑)
※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
※カクヨム、なろうでも公開しています
セーブポイント転生 ~寿命が無い石なので千年修行したらレベル上限突破してしまった~
空色蜻蛉
ファンタジー
枢は目覚めるとクリスタルの中で魂だけの状態になっていた。どうやらダンジョンのセーブポイントに転生してしまったらしい。身動きできない状態に悲嘆に暮れた枢だが、やがて開き直ってレベルアップ作業に明け暮れることにした。百年経ち、二百年経ち……やがて国の礎である「聖なるクリスタル」として崇められるまでになる。
もう元の世界に戻れないと腹をくくって自分の国を見守る枢だが、千年経った時、衝撃のどんでん返しが待ち受けていて……。
【お知らせ】6/22 完結しました!
異世界転移からふざけた事情により転生へ。日本の常識は意外と非常識。
久遠 れんり
ファンタジー
普段の、何気ない日常。
事故は、予想外に起こる。
そして、異世界転移? 転生も。
気がつけば、見たことのない森。
「おーい」
と呼べば、「グギャ」とゴブリンが答える。
その時どう行動するのか。
また、その先は……。
初期は、サバイバル。
その後人里発見と、自身の立ち位置。生活基盤を確保。
有名になって、王都へ。
日本人の常識で突き進む。
そんな感じで、進みます。
ただ主人公は、ちょっと凝り性で、行きすぎる感じの日本人。そんな傾向が少しある。
異世界側では、少し非常識かもしれない。
面白がってつけた能力、超振動が意外と無敵だったりする。
【一時完結】スキル調味料は最強⁉︎ 外れスキルと笑われた少年は、スキル調味料で無双します‼︎
アノマロカリス
ファンタジー
調味料…それは、料理の味付けに使う為のスパイスである。
この世界では、10歳の子供達には神殿に行き…神託の儀を受ける義務がある。
ただし、特別な理由があれば、断る事も出来る。
少年テッドが神託の儀を受けると、神から与えられたスキルは【調味料】だった。
更にどんなに料理の練習をしても上達しないという追加の神託も授かったのだ。
そんな話を聞いた周りの子供達からは大爆笑され…一緒に付き添っていた大人達も一緒に笑っていた。
少年テッドには、両親を亡くしていて妹達の面倒を見なければならない。
どんな仕事に着きたくて、頭を下げて頼んでいるのに「調味料には必要ない!」と言って断られる始末。
少年テッドの最後に取った行動は、冒険者になる事だった。
冒険者になってから、薬草採取の仕事をこなしていってったある時、魔物に襲われて咄嗟に調味料を魔物に放った。
すると、意外な効果があり…その後テッドはスキル調味料の可能性に気付く…
果たして、その可能性とは⁉
HOTランキングは、最高は2位でした。
皆様、ありがとうございます.°(ಗдಗ。)°.
でも、欲を言えば、1位になりたかった(⌒-⌒; )
一般トレジャーハンターの俺が最強の魔王を仲間に入れたら世界が敵になったんだけど……どうしよ?
大好き丸
ファンタジー
天上魔界「イイルクオン」
世界は大きく分けて二つの勢力が存在する。
”人類”と”魔族”
生存圏を争って日夜争いを続けている。
しかしそんな中、戦争に背を向け、ただひたすらに宝を追い求める男がいた。
トレジャーハンターその名はラルフ。
夢とロマンを求め、日夜、洞窟や遺跡に潜る。
そこで出会った未知との遭遇はラルフの人生の大きな転換期となり世界が動く
欺瞞、裏切り、秩序の崩壊、
世界の均衡が崩れた時、終焉を迎える。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる