59 / 63
第五十九話 カイ
しおりを挟む
「こ、殺される!」
「に、逃げないと!」
オレとメルアが逃げ出そうとする。
「あっ! いた!
ダメだよ! 逃げちゃ! あははは!!!」
笑いながら撃ち出したカイの強力な魔力弾が空一面を覆い落ちてくる。
「ぐはぁぁぁあ!!」
「きゃぁぁぁあ!!」
オレたちは吹き飛ばされる。
立ち上がって走る。
「なんなんだあの人めちゃくちゃだ!」
「くるんじゃなかった!! シンジわたしの盾になりなさいよ!」
「ふざけんな!!」
ベルが魔力を取り込むため、眠りについてから、オレとメルアはカイにしごかれていた。
ここには朝や昼などがなく時間がわからないが、かなりの長く叩きのめされては回復しを繰り返す。
「うん! 結構強いね君たち!
さすがベルくんの仲間だ!」
「い、いや、なんなんすかあなた......
強いなんてもんじゃない」
「そうよ。
それでも人間なの......」
「うん! 私はねベルくんに戦い方を教えてもらったんだ!」
「てことは」
そう私が最初の弟子、二番目がキサスくん。
そして三番目が、シンジくん君だよ」
そういいながらオレとメルアがへばるそばでカイは腰をおろした。
「ベルの弟子?
人間なのに?」
「そう......
私はね貧しい国の生まれで、幼い頃に口べらしのために山に捨てられたの。
そこでモンスターに襲われてたところをベルくんに見つけて育ててもらったんだ」
「でも人間の側だったんでしょ」
「それは、人間の世界が争いに明け暮れてたから気になって旅にでたの。
そこで戦争を止めたり人を襲うモンスターを倒したりしているうちに、英雄、勇者と呼ばれていったんだ。
でも魔族との戦争が起こった......」
「それで、ていよく担ぎ上げられたってわけね」
「そうね......
私も最初は魔族と話し合いをしようとおもったんたけど。
仲間を殺されている魔族は怒り狂っていてどうしようもなかった......
仕方なく人間を守るために戦ったんだけど、結局は罠にはめられてあのエンシェントアーマーの人柱にされてしまったの......」
「ひどい話しだな。
そうだ。
二番目の弟子ヴァルキサスってやつはどんな奴なの」
「私のあとにベルくんが連れてきた子供なの。
自分を迫害し両親と国を滅ぼした人間たちをひどく憎んでいた......
必ず滅ぼすってね。
そしてその魔力と頭脳ですぐに錬金術《アルケミー》をマスターして、ベルくんに禁止されていた古代技術を調べていたわ」
「うーん、事情はありそうだけどな......」
「なにがよ!
自分の過去で他人を巻き込んでるのは許せないわ!」
「おまえ自分を棚にあげてよくそんなことがいえるな」
「なんのことかしら」
メルアがそっぽを向いた。
「はい! 休憩終わり!
さあ実戦訓練よ!
次は本気で行くからね!」
「いーやーだーー!!」
オレたちは叫んだ。
「むう......」
「やっと目が覚めたかベル......」
「うむ、なんとかな。
というかお主たちボロボロではないか!
......そうかカイか」
「そうだよ! 何回も死にかけたよ!
泣いて命乞いしたよ!
でも笑いながらゼロ距離で魔力弾ぶっぱなしてきたよ!」
「そうよ! 女の子でもお構いなしよ!
笑顔で何回首斬られそうになったと思う!
カタカタ震えながら隠れていたわよ!」
「すまぬな......
あやつ加減を知らぬのだ。
我も朝起こされるのに城に大穴開けられたことがあったからな」
「じゃあ二人とも休憩終わりね!
......ってベルくん起きたのね!」
「ヒィ!!」
オレとメルアはベルの後ろに隠れた。
「ふむ、カイよ。
少し手荒すぎるぞ」
「えー! そうかな。
でも二人とも耐えてるし」
「いや、二人がいればオレらいらなくね?」
「そうそう!」
メルアも、頭をブンブンふって同意した。
「いやまだ魔晶核《グランコア》を吸収したばかりなのだ。
それを使うにはしばし時間がいる」
「確かにまえと魔力も姿も変わってないな」
その時、空から声がした。
「ヴァルザベール様......」
「うむ、リューガリアかどうした?」
「今ヴァルキサスが全世界に向けて人間とそれにくみする全てのものを殲滅すると宣言して、モンスターの軍が世界各地に出没しました......」
「ついにきたか......」
「おいおい!!
もう魔王復活してんじゃねーのか!!」
「いや、まだだ。
モンスターの軍を作るためにも、大量の魔力はいる。
魔王復活には足りまい。
おそらく攻撃した者たちを魔晶核《グランコア》に変換つもりなのだろう」
「ベルくん早く行かないと!」
「うむ」
「行くしかないわね」
「......ちょと先いってて、行けたら行くから」
「逃げられるとおもってんの!!」
「ちぎれるメルア! ちぎれるーー! あーー!」
オレはメルアに耳を引っ張られながら門をくぐった。
「に、逃げないと!」
オレとメルアが逃げ出そうとする。
「あっ! いた!
ダメだよ! 逃げちゃ! あははは!!!」
笑いながら撃ち出したカイの強力な魔力弾が空一面を覆い落ちてくる。
「ぐはぁぁぁあ!!」
「きゃぁぁぁあ!!」
オレたちは吹き飛ばされる。
立ち上がって走る。
「なんなんだあの人めちゃくちゃだ!」
「くるんじゃなかった!! シンジわたしの盾になりなさいよ!」
「ふざけんな!!」
ベルが魔力を取り込むため、眠りについてから、オレとメルアはカイにしごかれていた。
ここには朝や昼などがなく時間がわからないが、かなりの長く叩きのめされては回復しを繰り返す。
「うん! 結構強いね君たち!
さすがベルくんの仲間だ!」
「い、いや、なんなんすかあなた......
強いなんてもんじゃない」
「そうよ。
それでも人間なの......」
「うん! 私はねベルくんに戦い方を教えてもらったんだ!」
「てことは」
そう私が最初の弟子、二番目がキサスくん。
そして三番目が、シンジくん君だよ」
そういいながらオレとメルアがへばるそばでカイは腰をおろした。
「ベルの弟子?
人間なのに?」
「そう......
私はね貧しい国の生まれで、幼い頃に口べらしのために山に捨てられたの。
そこでモンスターに襲われてたところをベルくんに見つけて育ててもらったんだ」
「でも人間の側だったんでしょ」
「それは、人間の世界が争いに明け暮れてたから気になって旅にでたの。
そこで戦争を止めたり人を襲うモンスターを倒したりしているうちに、英雄、勇者と呼ばれていったんだ。
でも魔族との戦争が起こった......」
「それで、ていよく担ぎ上げられたってわけね」
「そうね......
私も最初は魔族と話し合いをしようとおもったんたけど。
仲間を殺されている魔族は怒り狂っていてどうしようもなかった......
仕方なく人間を守るために戦ったんだけど、結局は罠にはめられてあのエンシェントアーマーの人柱にされてしまったの......」
「ひどい話しだな。
そうだ。
二番目の弟子ヴァルキサスってやつはどんな奴なの」
「私のあとにベルくんが連れてきた子供なの。
自分を迫害し両親と国を滅ぼした人間たちをひどく憎んでいた......
必ず滅ぼすってね。
そしてその魔力と頭脳ですぐに錬金術《アルケミー》をマスターして、ベルくんに禁止されていた古代技術を調べていたわ」
「うーん、事情はありそうだけどな......」
「なにがよ!
自分の過去で他人を巻き込んでるのは許せないわ!」
「おまえ自分を棚にあげてよくそんなことがいえるな」
「なんのことかしら」
メルアがそっぽを向いた。
「はい! 休憩終わり!
さあ実戦訓練よ!
次は本気で行くからね!」
「いーやーだーー!!」
オレたちは叫んだ。
「むう......」
「やっと目が覚めたかベル......」
「うむ、なんとかな。
というかお主たちボロボロではないか!
......そうかカイか」
「そうだよ! 何回も死にかけたよ!
泣いて命乞いしたよ!
でも笑いながらゼロ距離で魔力弾ぶっぱなしてきたよ!」
「そうよ! 女の子でもお構いなしよ!
笑顔で何回首斬られそうになったと思う!
カタカタ震えながら隠れていたわよ!」
「すまぬな......
あやつ加減を知らぬのだ。
我も朝起こされるのに城に大穴開けられたことがあったからな」
「じゃあ二人とも休憩終わりね!
......ってベルくん起きたのね!」
「ヒィ!!」
オレとメルアはベルの後ろに隠れた。
「ふむ、カイよ。
少し手荒すぎるぞ」
「えー! そうかな。
でも二人とも耐えてるし」
「いや、二人がいればオレらいらなくね?」
「そうそう!」
メルアも、頭をブンブンふって同意した。
「いやまだ魔晶核《グランコア》を吸収したばかりなのだ。
それを使うにはしばし時間がいる」
「確かにまえと魔力も姿も変わってないな」
その時、空から声がした。
「ヴァルザベール様......」
「うむ、リューガリアかどうした?」
「今ヴァルキサスが全世界に向けて人間とそれにくみする全てのものを殲滅すると宣言して、モンスターの軍が世界各地に出没しました......」
「ついにきたか......」
「おいおい!!
もう魔王復活してんじゃねーのか!!」
「いや、まだだ。
モンスターの軍を作るためにも、大量の魔力はいる。
魔王復活には足りまい。
おそらく攻撃した者たちを魔晶核《グランコア》に変換つもりなのだろう」
「ベルくん早く行かないと!」
「うむ」
「行くしかないわね」
「......ちょと先いってて、行けたら行くから」
「逃げられるとおもってんの!!」
「ちぎれるメルア! ちぎれるーー! あーー!」
オレはメルアに耳を引っ張られながら門をくぐった。
0
あなたにおすすめの小説
娘を返せ〜誘拐された娘を取り返すため、父は異世界に渡る
ほりとくち
ファンタジー
突然現れた魔法陣が、あの日娘を連れ去った。
異世界に誘拐されてしまったらしい娘を取り戻すため、父は自ら異世界へ渡ることを決意する。
一体誰が、何の目的で娘を連れ去ったのか。
娘とともに再び日本へ戻ることはできるのか。
そもそも父は、異世界へ足を運ぶことができるのか。
異世界召喚の秘密を知る謎多き少年。
娘を失ったショックで、精神が幼児化してしまった妻。
そして父にまったく懐かず、娘と母にだけ甘えるペットの黒猫。
3人と1匹の冒険が、今始まる。
※小説家になろうでも投稿しています
※フォロー・感想・いいね等頂けると歓喜します!
よろしくお願いします!
ボッチになった僕がうっかり寄り道してダンジョンに入った結果
安佐ゆう
ファンタジー
第一の人生で心残りがあった者は、異世界に転生して未練を解消する。
そこは「第二の人生」と呼ばれる世界。
煩わしい人間関係から遠ざかり、のんびり過ごしたいと願う少年コイル。
学校を卒業したのち、とりあえず幼馴染たちとパーティーを組んで冒険者になる。だが、コイルのもつギフトが原因で、幼馴染たちのパーティーから追い出されてしまう。
ボッチになったコイルだったが、これ幸いと本来の目的「のんびり自給自足」を果たすため、町を出るのだった。
ロバのポックルとのんびり二人旅。ゴールと決めた森の傍まで来て、何気なくフラっとダンジョンに立ち寄った。そこでコイルを待つ運命は……
基本的には、ほのぼのです。
設定を間違えなければ、毎日12時、18時、22時に更新の予定です。
異世界転生~チート魔法でスローライフ
玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。
43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。
その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」
大型連休を利用して、
穴場スポットへやってきた!
テントを建て、BBQコンロに
テーブル等用意して……。
近くの川まで散歩しに来たら、
何やら動物か?の気配が……
木の影からこっそり覗くとそこには……
キラキラと光注ぐように発光した
「え!オオカミ!」
3メートルはありそうな巨大なオオカミが!!
急いでテントまで戻ってくると
「え!ここどこだ??」
都会の生活に疲れた主人公が、
異世界へ転生して 冒険者になって
魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。
恋愛は多分ありません。
基本スローライフを目指してます(笑)
※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
※カクヨム、なろうでも公開しています
セーブポイント転生 ~寿命が無い石なので千年修行したらレベル上限突破してしまった~
空色蜻蛉
ファンタジー
枢は目覚めるとクリスタルの中で魂だけの状態になっていた。どうやらダンジョンのセーブポイントに転生してしまったらしい。身動きできない状態に悲嘆に暮れた枢だが、やがて開き直ってレベルアップ作業に明け暮れることにした。百年経ち、二百年経ち……やがて国の礎である「聖なるクリスタル」として崇められるまでになる。
もう元の世界に戻れないと腹をくくって自分の国を見守る枢だが、千年経った時、衝撃のどんでん返しが待ち受けていて……。
【お知らせ】6/22 完結しました!
異世界転移からふざけた事情により転生へ。日本の常識は意外と非常識。
久遠 れんり
ファンタジー
普段の、何気ない日常。
事故は、予想外に起こる。
そして、異世界転移? 転生も。
気がつけば、見たことのない森。
「おーい」
と呼べば、「グギャ」とゴブリンが答える。
その時どう行動するのか。
また、その先は……。
初期は、サバイバル。
その後人里発見と、自身の立ち位置。生活基盤を確保。
有名になって、王都へ。
日本人の常識で突き進む。
そんな感じで、進みます。
ただ主人公は、ちょっと凝り性で、行きすぎる感じの日本人。そんな傾向が少しある。
異世界側では、少し非常識かもしれない。
面白がってつけた能力、超振動が意外と無敵だったりする。
【一時完結】スキル調味料は最強⁉︎ 外れスキルと笑われた少年は、スキル調味料で無双します‼︎
アノマロカリス
ファンタジー
調味料…それは、料理の味付けに使う為のスパイスである。
この世界では、10歳の子供達には神殿に行き…神託の儀を受ける義務がある。
ただし、特別な理由があれば、断る事も出来る。
少年テッドが神託の儀を受けると、神から与えられたスキルは【調味料】だった。
更にどんなに料理の練習をしても上達しないという追加の神託も授かったのだ。
そんな話を聞いた周りの子供達からは大爆笑され…一緒に付き添っていた大人達も一緒に笑っていた。
少年テッドには、両親を亡くしていて妹達の面倒を見なければならない。
どんな仕事に着きたくて、頭を下げて頼んでいるのに「調味料には必要ない!」と言って断られる始末。
少年テッドの最後に取った行動は、冒険者になる事だった。
冒険者になってから、薬草採取の仕事をこなしていってったある時、魔物に襲われて咄嗟に調味料を魔物に放った。
すると、意外な効果があり…その後テッドはスキル調味料の可能性に気付く…
果たして、その可能性とは⁉
HOTランキングは、最高は2位でした。
皆様、ありがとうございます.°(ಗдಗ。)°.
でも、欲を言えば、1位になりたかった(⌒-⌒; )
一般トレジャーハンターの俺が最強の魔王を仲間に入れたら世界が敵になったんだけど……どうしよ?
大好き丸
ファンタジー
天上魔界「イイルクオン」
世界は大きく分けて二つの勢力が存在する。
”人類”と”魔族”
生存圏を争って日夜争いを続けている。
しかしそんな中、戦争に背を向け、ただひたすらに宝を追い求める男がいた。
トレジャーハンターその名はラルフ。
夢とロマンを求め、日夜、洞窟や遺跡に潜る。
そこで出会った未知との遭遇はラルフの人生の大きな転換期となり世界が動く
欺瞞、裏切り、秩序の崩壊、
世界の均衡が崩れた時、終焉を迎える。
【完結】転生したら最強の魔法使いでした~元ブラック企業OLの異世界無双~
きゅちゃん
ファンタジー
過労死寸前のブラック企業OL・田中美咲(28歳)が、残業中に倒れて異世界に転生。転生先では「セリア・アルクライト」という名前で、なんと世界最強クラスの魔法使いとして生まれ変わる。
前世で我慢し続けた鬱憤を晴らすかのように、理不尽な権力者たちを魔法でバッサバッサと成敗し、困っている人々を助けていく。持ち前の社会人経験と常識、そして圧倒的な魔法力で、この世界の様々な問題を解決していく痛快ストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる