ブラックボックス 〜禁じられし暗黒の一角〜

parip Nocturne

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第3章 守るべきか、攻めるべきか

いい出会いに乾杯-43-

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 受付嬢は袋を持って帰って来る。
 「…これがギルドの全財産です」
 受付嬢はそう言い、アーウェンの目の前に置く。袋は小さく、少量しかなくクタっと絞る部分が倒れている。
 アーウェンが袋を手に取り、開ける。そこには見たことのない色の金貨が3枚入っている。一つ取り出して、まじまじと見ていると、アーリーが受付嬢に質問した。
 「この金貨の下の価値って何ですか」
 「———金です。それも100枚分です。」
 アーリーの質問にすぐに答える。金貨とは100枚で家が買える価値がある。
 (これで家が買えるのか…まぁ家はもんだしな)
 アーウェンは硬貨まじまじと見る。袋を逆さにし出して合計で3枚だった。
 「おお、ありがとうこれだけあれば豪遊も出来そうだ。
 アーウェンがそう言うと、受付嬢は手を握りしめて俯く。
 (私がここでハイそうですって答えたら終わる話。そうなればギルドは安定して、やっていける。人も雇える、冒険者さん達に依頼も出せる…)
 受付嬢は己の欲に負けそうになるが何とか踏みとどまり顔を上げ決死の覚悟で言う。
 「すみません…この…革や薬草は白金貨3枚じゃ足りません。このお金は前払いです。売っていただげるのなら…もっとたくさんのお金が手に入ります。この素材を限られた者のみが入れる。一握りの光a handful of lightに出せば、一瞬で返って来ます。どうかこのお金でお湯してできませんでしょうかー」
 受付嬢は決死の思いで伝える。アーウェン達の顔は見れず、言ってしまった爽快感と後悔が混じる。
 「それで、このお金で宿に泊まれる」
 アーウェンは、普通に聞く。声のトーン、表情、拍子が抜けるぐらい普通に。
 「…え」
 受付嬢は拍子が抜けた声を出す。
 「だって、そこまで熱弁されるんだもん、宿屋の料金がすごい高いからこれでも足りないのかなって、これで足りるんなら何も問題ないだけどね」
 アーウェンはハニカミ言う。
 「ええ…ですが、このお金では全然足りません。前金にもならないぐらいです」
 受付嬢はボソボソと小さい声で話す。
 「今の売れれば、返って来るでしょ。あと銀等級でやれる依頼はないのそれをやりながら待ってばいい、食事と装備と泊まれるところがあればそれだけでいいから」
 アーウェンは笑いながら言う。
 「それでもあるのは、危険度が高い、薬草取りくらいで他は金級の魔物狩りなので…」
 受付嬢は申し訳なさそうに言う。
 「薬草を持って来たのは誰だっけ。それに、その薬草も魔物も高く売れるんだったら、問題ないんじゃないかな」
 アーウェンがそう言うと、受付嬢は静かに納得する。
 「…そうですね、お願いします」
 受付嬢はそう言って、銅級の薬草取りの依頼を持って来る。
 
 
 
 
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