18 / 115
第1章 相棒と別れと
道中奇々怪々-3-
しおりを挟む
安定する滑空まで戻ったら、アーウェンはまた話し出す。
「ああ~、あったあった。肉とゆう肉を片っ端から食べられて、猟師さんに頼むようになっちゃたんだよね。それで、まだ野生本能があるうちに返してきなさいって言われて、泣く泣く、元の場所に返したんだ」
アーウェンは懐かしむように、遠くを見つめる。また急降下して跳ね上がる。
『ちょっと危ないな、気をつけなさいよ』
「悪い悪い、本当に懐かしくってさ」
木は生えてなく山岳植物がちらほらある、岩肌をギリギリ避け谷の方に下がり、また跳ね上がる。
『私も喋っていい…』
プラントも素性を教えてくれるようだ。
「うん、聞きたい」
アーウェンは、素直に純粋に興味がある。
『私は森に遊びに友達と言っていたの、森の中は涼しくってでも暗くてちょっぴり怖い。そんなとこがよかったんだ。そこで友達じゃない声が聞こえてきたの』
(この森は好きかい)
(この森にずーと居たいかい)
(私たちとずーと話をしよう)
『こんな声がずーとするのそれで返事をしたのうんってそしたら、周りの木々が集まってきて、囲まれて枝を私の体に絡めてきたの。絡めた枝から棘が出て刺された。でもね、体が締め付けられて、意識が遠のいていたから痛みはそんなに感じなかった。そのまま木々はまとまって大木になっていく。私は木の中に取り込まれてドライアドになった。それで最初に話しかけてきたのは木々はトレントだったんだよねそこから十年トレント達は人間は賢いものだと思っていたんだけど、たかが十歳そこらの子がしていることはたかが知れてるのだけど、わかっていなかったみたい、だから逆にね、トレントを使って情報を集めたの。風のざわめき地面の振動、木々の噂話。情報だけもらえればもらえれば私はなんでもよかったんだけど気付いたんだけどトレントと一体化しているから、動けないなってそれを気づいたのが千年立ってたんだよね。だから動けるようにと思ったんだけど、なんかないかなって。そしたら、地面の底が騒がしいから、トレントの根から精神だけ飛ばしたらそのまま集合体にのまれてここにいるて感じ』
プラントが喋り終わる頃には日が暮れてきていた。平たい場所はすぐ近くにあるそこまで行って休もう。
(重い、重すぎる、返事を返すにしてもなんて…思わせイケメンみたいに今はどうとか聞けないでも他には…)
山の中腹辺りの休憩所だ。ここには山登りの人が何人かいる。空から人が降ってきたのだ驚くだろう。
「ちょっと兄ちゃん急に来られちゃ困るよこっちだって注意喚起だってあるのにさ」
慌てて出てくる、山の管理人と言える人が出てきた。
「あー、ごめんなさい。考え事をしていたら何もできなくって」
普段着地する際は、煙、ヒバナ、光。訪れる事を告げる、何かの合図をしなければならない。
「できるだけ人がいない所にしたんだけどね。あっあと4人…」
話していたら、ライトニングが現れ、影からレイブンが現れる。大人でも見上げるほどの高さだ、驚くのは間違いない。
「なんですか、あれ。人が飛べるなんて…」
山の管理人がすかさず、話を止める。
「ちょっと、どうなっているの。いくら人がいなくってもこんなに飛んできて…」
アーウェンもすかさず言う。
「彼女は光っていたよ」
山の管理人は、口をもごもごしている。それでも何か言おうとする。
「飛んでくる人は近い時間帯は避けるようにという…」
アーウェンは(以下略
「それは、両方向から来た場合でしょ今は片方だけだからそれは当てはまらない。それに彼女を見落としたのは僕のせいじゃないよね。ルールでは違反したものに迅速に対処し、新たな出来事にあたれと書かれているはずだよ」
山の管理人は顔を真っ赤にしている。頭に血が上ったまま答える。
「ああ、そーだった、それじゃあここで寝泊まりを禁ずる」
山の管理人はいやらしく笑う。
山の管理人が話終わった同時に地面を削る大きめの音が聞こえる。
「だいぶ前からサイン出してたけど、誘導もないし人が少ないとこ選んで飛んできたんだけどよう、何してたんだ」
アーウェンは聞き馴染みがある、声に振り向く。
「あ、おじさん元気してた。何年ぶりだろう」
おじさんは訝しげにこちらを見ている。思い出したのか顔が明るくなっていく。
「お、おーお前か、元気してたか、大きくなったな、そうだな…五年ぐらいか——」
おじさんとしみじみとしていると、山の管理人が割って入ってくる。
「ああ~、あったあった。肉とゆう肉を片っ端から食べられて、猟師さんに頼むようになっちゃたんだよね。それで、まだ野生本能があるうちに返してきなさいって言われて、泣く泣く、元の場所に返したんだ」
アーウェンは懐かしむように、遠くを見つめる。また急降下して跳ね上がる。
『ちょっと危ないな、気をつけなさいよ』
「悪い悪い、本当に懐かしくってさ」
木は生えてなく山岳植物がちらほらある、岩肌をギリギリ避け谷の方に下がり、また跳ね上がる。
『私も喋っていい…』
プラントも素性を教えてくれるようだ。
「うん、聞きたい」
アーウェンは、素直に純粋に興味がある。
『私は森に遊びに友達と言っていたの、森の中は涼しくってでも暗くてちょっぴり怖い。そんなとこがよかったんだ。そこで友達じゃない声が聞こえてきたの』
(この森は好きかい)
(この森にずーと居たいかい)
(私たちとずーと話をしよう)
『こんな声がずーとするのそれで返事をしたのうんってそしたら、周りの木々が集まってきて、囲まれて枝を私の体に絡めてきたの。絡めた枝から棘が出て刺された。でもね、体が締め付けられて、意識が遠のいていたから痛みはそんなに感じなかった。そのまま木々はまとまって大木になっていく。私は木の中に取り込まれてドライアドになった。それで最初に話しかけてきたのは木々はトレントだったんだよねそこから十年トレント達は人間は賢いものだと思っていたんだけど、たかが十歳そこらの子がしていることはたかが知れてるのだけど、わかっていなかったみたい、だから逆にね、トレントを使って情報を集めたの。風のざわめき地面の振動、木々の噂話。情報だけもらえればもらえれば私はなんでもよかったんだけど気付いたんだけどトレントと一体化しているから、動けないなってそれを気づいたのが千年立ってたんだよね。だから動けるようにと思ったんだけど、なんかないかなって。そしたら、地面の底が騒がしいから、トレントの根から精神だけ飛ばしたらそのまま集合体にのまれてここにいるて感じ』
プラントが喋り終わる頃には日が暮れてきていた。平たい場所はすぐ近くにあるそこまで行って休もう。
(重い、重すぎる、返事を返すにしてもなんて…思わせイケメンみたいに今はどうとか聞けないでも他には…)
山の中腹辺りの休憩所だ。ここには山登りの人が何人かいる。空から人が降ってきたのだ驚くだろう。
「ちょっと兄ちゃん急に来られちゃ困るよこっちだって注意喚起だってあるのにさ」
慌てて出てくる、山の管理人と言える人が出てきた。
「あー、ごめんなさい。考え事をしていたら何もできなくって」
普段着地する際は、煙、ヒバナ、光。訪れる事を告げる、何かの合図をしなければならない。
「できるだけ人がいない所にしたんだけどね。あっあと4人…」
話していたら、ライトニングが現れ、影からレイブンが現れる。大人でも見上げるほどの高さだ、驚くのは間違いない。
「なんですか、あれ。人が飛べるなんて…」
山の管理人がすかさず、話を止める。
「ちょっと、どうなっているの。いくら人がいなくってもこんなに飛んできて…」
アーウェンもすかさず言う。
「彼女は光っていたよ」
山の管理人は、口をもごもごしている。それでも何か言おうとする。
「飛んでくる人は近い時間帯は避けるようにという…」
アーウェンは(以下略
「それは、両方向から来た場合でしょ今は片方だけだからそれは当てはまらない。それに彼女を見落としたのは僕のせいじゃないよね。ルールでは違反したものに迅速に対処し、新たな出来事にあたれと書かれているはずだよ」
山の管理人は顔を真っ赤にしている。頭に血が上ったまま答える。
「ああ、そーだった、それじゃあここで寝泊まりを禁ずる」
山の管理人はいやらしく笑う。
山の管理人が話終わった同時に地面を削る大きめの音が聞こえる。
「だいぶ前からサイン出してたけど、誘導もないし人が少ないとこ選んで飛んできたんだけどよう、何してたんだ」
アーウェンは聞き馴染みがある、声に振り向く。
「あ、おじさん元気してた。何年ぶりだろう」
おじさんは訝しげにこちらを見ている。思い出したのか顔が明るくなっていく。
「お、おーお前か、元気してたか、大きくなったな、そうだな…五年ぐらいか——」
おじさんとしみじみとしていると、山の管理人が割って入ってくる。
0
あなたにおすすめの小説
『急所』を突いてドロップ率100%。魔物から奪ったSSRスキルと最強装備で、俺だけが規格外の冒険者になる
仙道
ファンタジー
気がつくと、俺は森の中に立っていた。目の前には実体化した女神がいて、ここがステータスやスキルの存在する異世界だと告げてくる。女神は俺に特典として【鑑定】と、魔物の『ドロップ急所』が見える眼を与えて消えた。 この世界では、魔物は倒した際に稀にアイテムやスキルを落とす。俺の眼には、魔物の体に赤い光の点が見えた。そこを攻撃して倒せば、【鑑定】で表示されたレアアイテムが確実に手に入るのだ。 俺は実験のために、森でオークに襲われているエルフの少女を見つける。オークのドロップリストには『剛力の腕輪(攻撃力+500)』があった。俺はエルフを助けるというよりも、その腕輪が欲しくてオークの急所を剣で貫く。 オークは光となって消え、俺の手には強力な腕輪が残った。 腰を抜かしていたエルフの少女、リーナは俺の圧倒的な一撃と、伝説級の装備を平然と手に入れる姿を見て、俺に同行を申し出る。 俺は効率よく強くなるために、彼女を前衛の盾役として採用した。 こうして、欲しいドロップ品を狙って魔物を狩り続ける、俺の異世界冒険が始まる。
チート魅了スキルで始まる、美少女たちとの異世界ハーレム生活
仙道
ファンタジー
ごく普通の会社員だった佐々木健太は、異世界へ転移してして、あらゆる女性を無条件に魅了するチート能力を手にする。
彼はこの能力で、女騎士セシリア、ギルド受付嬢リリア、幼女ルナ、踊り子エリスといった魅力的な女性たちと出会い、絆を深めていく。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
男女比1:15の貞操逆転世界で高校生活(婚活)
大寒波
恋愛
日本で生活していた前世の記憶を持つ主人公、七瀬達也が日本によく似た貞操逆転世界に転生し、高校生活を楽しみながら婚活を頑張るお話。
この世界の法律では、男性は二十歳までに5人と結婚をしなければならない。(高校卒業時点は3人)
そんな法律があるなら、もういっそのこと高校在学中に5人と結婚しよう!となるのが今作の主人公である達也だ!
この世界の経済は基本的に女性のみで回っており、男性に求められることといえば子種、遺伝子だ。
前世の影響かはわからないが、日本屈指のHENTAIである達也は運よく遺伝子も最高ランクになった。
顔もイケメン!遺伝子も優秀!貴重な男!…と、驕らずに自分と関わった女性には少しでも幸せな気持ちを分かち合えるように努力しようと決意する。
どうせなら、WIN-WINの関係でありたいよね!
そうして、別居婚が主流なこの世界では珍しいみんなと同居することを、いや。ハーレムを目標に個性豊かなヒロイン達と織り成す学園ラブコメディがいま始まる!
主人公の通う学校では、少し貞操逆転の要素薄いかもです。男女比に寄っています。
外はその限りではありません。
カクヨムでも投稿しております。
ギャルい女神と超絶チート同盟〜女神に贔屓されまくった結果、主人公クラスなチート持ち達の同盟リーダーとなってしまったんだが〜
平明神
ファンタジー
ユーゴ・タカトー。
それは、女神の「推し」になった男。
見た目ギャルな女神ユーラウリアの色仕掛けに負け、何度も異世界を救ってきた彼に新たに下った女神のお願いは、転生や転移した者達を探すこと。
彼が出会っていく者たちは、アニメやラノベの主人公を張れるほど強くて魅力的。だけど、みんなチート的な能力や武器を持つ濃いキャラで、なかなか一筋縄ではいかない者ばかり。
彼らと仲間になって同盟を組んだユーゴは、やがて彼らと共に様々な異世界を巻き込む大きな事件に関わっていく。
その過程で、彼はリーダーシップを発揮し、新たな力を開花させていくのだった!
女神から貰ったバラエティー豊かなチート能力とチートアイテムを駆使するユーゴは、どこへ行ってもみんなの度肝を抜きまくる!
さらに、彼にはもともと特殊な能力があるようで……?
英雄、聖女、魔王、人魚、侍、巫女、お嬢様、変身ヒーロー、巨大ロボット、歌姫、メイド、追放、ざまあ───
なんでもありの異世界アベンジャーズ!
女神の使徒と異世界チートな英雄たちとの絆が紡ぐ、運命の物語、ここに開幕!
※不定期更新。最低週1回は投稿出来るように頑張ります。
※感想やお気に入り登録をして頂けますと、作者のモチベーションがあがり、エタることなくもっと面白い話が作れます。
最初から最強ぼっちの俺は英雄になります
総長ヒューガ
ファンタジー
いつも通りに一人ぼっちでゲームをしていた、そして疲れて寝ていたら、人々の驚きの声が聞こえた、目を開けてみるとそこにはゲームの世界だった、これから待ち受ける敵にも勝たないといけない、予想外の敵にも勝たないといけないぼっちはゲーム内の英雄になれるのか!
異世界転生おじさんは最強とハーレムを極める
自ら
ファンタジー
定年を半年後に控えた凡庸なサラリーマン、佐藤健一(50歳)は、不慮の交通事故で人生を終える。目覚めた先で出会ったのは、自分の魂をトラックの前に落としたというミスをした女神リナリア。
その「お詫び」として、健一は剣と魔法の異世界へと30代後半の肉体で転生することになる。チート能力の選択を迫られ、彼はあらゆる経験から無限に成長できる**【無限成長(アンリミテッド・グロース)】**を選び取る。
異世界で早速遭遇したゴブリンを一撃で倒し、チート能力を実感した健一は、くたびれた人生を捨て、最強のセカンドライフを謳歌することを決意する。
定年間際のおじさんが、女神の気まぐれチートで異世界最強への道を歩み始める、転生ファンタジーの開幕。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる