ブラックボックス 〜禁じられし暗黒の一角〜

parip Nocturne

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第二章  冒険の始まり

旅の始まり

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 なぜか、火を囲み、美味しい肉料理を並べ、村人踊りを楽しんでいる。
 (なんだよ、アーウェンに任すだ。楽しそうにして…)
 アーウェンは食事には手をつけず座っている。
 『せっかくなら楽しんだほうがいいじゃん同じ阿呆なら、踊りゃにゃソンソン』
 どこからそんな言葉を覚えて来たんだか。だけど胡散臭い。
 『僕は疲れたから、先に寝るよ。楽しーんーでね~』
 膝を突き、立ちあがろうとすると、村人が肩に手をかける。
 「どうなされました、食事がお口にあいませんか」
 村人は、半分食べられている、食事を見て言う。
 「いえ、大変おいしかったです。ですが疲れてしまって…」
 「そうでしたか、それではもっと食べたほうがいいですよ。さぁさぁ」
 「いえいえ、遠慮しておきます。宴が始まる前に使っていた家で休ませていただき…ます」
 アーウェンが歩く横で村人は、まぁまぁとしつこく言ってくる。アーウェンもいえいえと返し。休んでいた。家に入る。
 「それではごゆっくりして下さい」
 そう言い。金属が擦れる音がし、カチャと音が鳴る。アーウェンはドアノブを何回か回し、押したり引いたりした。
 「安全のためですから、では」
 村人の足音がとうざかっていく。
 『なんか怪しいぞここ、鍵閉められた』
 アーウェンは冷静だが早口で言う。
 『子供じゃないんだから大丈夫でしょ』
 パドーはお姉さんのように言う。
 『幻覚、幻聴が出る感じのものが混ぜられていて、洗脳されるような物が入っていたけど皆は大丈夫だよね』
 アーリーは言う。
 

 皆黙る。
 『全然大丈夫だよ。こうやって話しているんだからね』
 パドーは言う。
 『フーは口の中で焼却処分した。それで小さくして、ぺって。ルーは食べてますかって近づいて来た、村人の口につ込んだ。なんかモゴモゴ言ってて暗闇で見えないだろうって思ったんだろうね、後ろに吐いてた。そこから村人は来なくなったし、食べる必要がなくなった』
 アーウェンは普通にフー、ルーは頭いいんだなと感心する。
 『私は兎飛びしてますよ』
 バニラは答える。
 『私はずっと胸を揉まれてる』
 クロムが答える。
 『あぁ、飲み物のほうが濃度高いものが入って来ますからね』
 パドーは答える。
 アメリアが全然喋らない。
 『アメリア…』
 『村人に、押されている、これどうしたらいいの』
 『無力化できればなんでもいいんじゃない』
 アーウェンここから出ることにした。
 (壁だと、外からわかるとすると上か下か、上は登りずらいし、下が無難か…よし魔法を遮るようなものもない)
 アーウェンは床を魔力を込めた指でノックし確認をする。その後水流カッターで床に人が入れるだけの穴を開ける。そこから地面を掘り広げて、出ていく。
 「なんだこいつ細身なのになんでこんなに重いんだ。五人ぐらいいないと…いや、もっと大勢連れて来て、持ち上げよう」
 村人達は二人を残して一人応援に向かわせた。
 一人の村人はアメリアを見ている。もう一人は村の方を見ている。
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