ブラックボックス 〜禁じられし暗黒の一角〜

parip Nocturne

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第二章  冒険の始まり

旅の始まり-2-

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 アメリアは2歩下がり、村人が見えない場所まで下がる。
 村人の掟で森は火気厳禁なのだ。だから灯りは、持っていない。土地勘がある分光は不要なのだろう。
 草むらからかなり大きな葉音がなる。普通に考えて、熊や野生の大きめな動物だろう。もう一つの可能性で、アメリアが逃走した際に音を鳴らしたと推測できる。アメリアなら、のし掛かれば良いが、熊ならそうはいかない。二人の感情は広大な海に二人で置いてかれている気分になる。不安の中波にのまれたり、うかされたり情緒が止まらない。二択だが生シがかかている。二人で小競り合いをしている先に音が止んだ。すぐに見にいく。何もない、二人は安堵し、人を待たずに、アメリアを探すことに。
 「こんな、夜に歩いたら危ないよ」
 「熊が出たり、ヘラジカがいるから早く帰って来て」
 村人はそこそこ大きい声で叫ぶ。
 (そんな声出していたら、場所がバレバレ、色んな意味で親切心感じるけど…遊びじゃない。それに、暗視ゴーグルつけてるから心配しなくても一人で帰れるんだけどね)
 「ぎゃ"ゃ"ゃ"ゃ"ゃ"ゃ"」
 村人一名が叫びを上げる。
 「どうしたんだ。大丈夫か」
 心配のあまり叫んでしまう。
 「今助けに行くからな」
 木の枝を踏んだのか枝が、割れた高い音が響く。その後、這いずるような音がして、葉っぱの音が、身動きがと…ここで意識を失う。何か強い衝撃を受けたようなそんな気がする。
 『一人は宙ぶらりん、一人は振り子顎割完了』
 アメリアから念話だ。どうやら、あめりあは無事なようだ。この辺だろうかちょっと地上に出て…森のようだ周囲を見ると。村がある楽しそうに宴会をしているな。
 「ぎゃーーー」
 「助けてー」
 「この森にはなにか、ぶぁー」
 「しにたくない、しにたくない、にたくない———」
 「どうなってんだいったい、おい皆ー」
 村人達は、混乱をしている。この先は血祭りになるだろうが村人同士の内乱とゆうことで。
 『なんか私が悪者みたいじゃない…』
 アメリアは少し機嫌を害している。
 「お前が悪いんだー」
 「やめろ、俺はお前の味方だ」
 「やらなくちゃ、やられるんだーうわー」
 「やめろ、やめてくれ」
 精神崩壊が始まった。
 アメリアは何食わぬ顔でみんなの輪に入る。
 村人達は驚いて固まっている。
 「宴でしょ、楽しく飲んで、食べて盛り上がろ」
 アメリアは楽しそうに皆に振る舞う。
 『アメリア、バニラとクロムを見て来てくれる』
 『わかったわ』
 アメリアがバニラのところに行くと、兎跳びをしているバニラがいる。
 「これはこらは愉快だ」
 「ああ、ああ、揺れている、揺れている」
 アメリアが、バニラを立たせて、腹にアッパーのように拳を振り上げ、腹に拳をめり込ませる。
 「がっは」
 バニラは、飲食したものを全部吐き出した。
 「私は、な…頭が。うふぅお腹…」
 バニラがへたり込む。そして吐き出す。
 そこに、アーリーがやって来て。水と練り上げた丸薬を渡される。
 「これで楽になるよ」
 バニラは受け取る。
 「ありがとう…」
 アーリーはすぐにアメリアを追って行く。
 「すぐにクロムのとこに行かなくちゃだから、体調よくなったらどうにかしてね」
 アーリーが言い残すとバニラはとぼとぼ歩き出す、とりあえず、ここじゃないところに。
 「おねいちゃんさ、もうちょっと飲もう」
 バニラは2メートルはある。どんなに巨体だろうと大体の人間は小さい。バニラが前に顔を出すと、上に上げてた木製のコップを村人は顔の前に持って行く。
 「そうね…」
 バニラはそう言い、村人の顎に人差し指を当てる。それと同時ぐらいに胸に押されコップの液体が口に入っていく。
 (なんでだ、口を閉めようとしても閉まらない、どんな体制、首振っても人差し指が…取れない。…口の中に…そうか、コップに穴が空いているのか。おぼ、おぼ、溺れる)
 飲み物は味わうとどうしても飲んでしまう。村人は自ら、コップを口につけ飲み干す。
 バニラは村人がコップを口に持って行くところで人差し指を離し様子を見る。すぐにぶっ倒れて、動かなくなる。  
 
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