ブラックボックス 〜禁じられし暗黒の一角〜

parip Nocturne

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第二章  冒険の始まり

行動開始

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 「なんで、扉開かないんですか。いつでも出れると思ったら、閉じ込められていて———」
 扉に頭をぶつけた、村人がアーウェンにくってかかる。
 「———っやろう、何してれてくれるんだ」
 村人はアーウェンに殴りかかる。アーウェンはとっさに村人から手を離し、しゃがむ。すると、村人が村人にのし掛かる状態になり、倒れ込む。
 「大丈夫ですか。怪我とかしてませんか」
 アーウェンは村人を気遣う。さっきまでの、同じ人物とは思えないほどの変貌ぶりに村人二人は怖さを感じる。そして、沸々と怒りも込み上げる。
 「お前———」
 村人が啖呵を切ろうしたが、アーウェンに止められる。
 「血が出てる。包帯を巻きましょう」
 薬草につけた包帯を、村人に巻く。
 「これで、良しっと」
 アーウェンは包帯を巻き終えると、村人を避け、宴の方に向かう。その途中で、後ろを向き、村人に言い残す。
 「いや~小屋の中にと思って、気が動転して、一生出れないのかと思ったら、慌ててしまって、本当にすみませんでした」
 アーウェンはそう言い残して、宴に向かう。
 アメリアとクロムは洞窟をを見つけ、遠い場所から見る。
 「こちらは何かが動いているってことしかわかりませんね。近くに六体奥にまだ何体かいそうですが」
 クロムが言い、アメリアの方を見ると6つの目がついたゴーグルをつけている。
 「ええ、人間のようで人間じゃない不気味…こちらでも6体確認…何かを掘っているよう」
 アメリアは小さな声で言う。
 二人は観察を続ける。
 「どこに行っていたんだい。こっちにおいでよ」
 村人に呼ばれる、バニラとアーリー。村人の横に座る。村人、アーリー、バニラの順番だ。
 「ええ、ちょっと具合が悪くなって、彼女に看病してもらっていたの」
 できる限りの微笑みに痛々しくもある。
 「本当に大変だった。上から出たと思ったら下からも出て」
 アーリーは呆れ顔でほとほと参っていると振る舞った。
 「は…はは、それで大丈夫なのかい」
 乾いた笑いでアーリーに応え、本当に心配そうにバニラに聞く。
 「ええ、本当に大丈夫よ」
 バニラがハニカム。
 「ほんっと、お騒がせなんだから」
 アーリーは食事を食べながら言う。アーリーは目の前の飲食をバニラに渡たす。
 「食べ物が無くなっちゃった、取りに行って来る」
 アーリーは取りに行ってまう。
 「さぁ食べて元気出さないと…」
 村人の横にある、食べ物を集めて渡そうとするが、アーリーが渡したものを食べている。
 「あっ、ごめんなさい。こちらを先に食べちゃいました」
 バニラはやっと顔に生気が戻る。さらに魅力的に映る。
 (あんなに嫌味を言われた奴のを食べるのかよ…うーん、彼女は寛大な方なんだ、俺はちっぽけだな…)
 村人は彼女にさらに惹かれるのだった。
 「あの…私たち、凄く歓迎されて、嬉しかったのですけど、私たちより前に冒険者は最近来られてないのですか」
 バニラは普段通りに聞くが村人にはバフがかかっていて弱々しく見え、(俺がまもなければ)と内心で思うのだった。
 「えっ…あー、んー。冒険者は時々来るんですよ、多分、村長が依頼を出した時に…」
 村人は不思議そうに言う。
 「そうなんですか。害獣駆除は頻繁にあるのですね」
 バニラは驚きながら聞く。
 「ああ、いえいえ、どちらかと言うと、魔獣とか、人間に危害を加える危険なものの方が多いですかね」
 村人はおもいだしながらゆっくり言う。
 「魔獣…え…その冒険者は討伐して、無事に帰って行ったんですよね」
 バニラはまた驚きながら言う。
 「えーそれが…帰ってこない人もいるんですよ。帰ってこられても魔物にやられてか、腹を押さえる人とか呂律が回らない人とかいたりして」
 村人は不思議そうに答える。
 「え…あ…魔物がいたら、宴とかしていたら危ないかなと思いまして…」
 バニラは言う。
 「あ、ああそうですよね。大丈夫です。この間も討伐してもらっています。宴を開いても心配入りませんよ」
 村人は慌てて答える。
 
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