ブラックボックス 〜禁じられし暗黒の一角〜

parip Nocturne

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第3章 守るべきか、攻めるべきか

いい出会いに乾杯-18-

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 『森に着いたよ…だけど、まだ教団の人がいるからちょっと待って』
 クロムが言う事を聞き、待つ事にした。
 『教団の人、皆門潜った。どうする』
 クロムの報告が入る。
 どうやら国内は危険らしい。
 (ここで戻っても何が起きるか、わからない。それだったらまだ、依頼の場所まで行って、そこでテントを開いた方がいいかな)
 アーウェンは考えをまとめ話すことにする。
 『依頼を受けたところにまずテントを立てよう。そこで色々確認して———』
 アーウェンが言い切る前にパドーに言われる。
 『…うーん、それだと、もしかすると教団の人が依頼の場所に来ちゃうかもだから、今から行って先にサクッと依頼をこなして、ちょっと遠い所にテント立てた方がいいかな』
 パドーはが言い終わる。
 『うん、そうしよう。それじゃあ、依頼をぱっぱと済ませて、隣国の直線に当たる森に行ってそこにテントを立てよう。それじゃあ皆、ブラックボックスに戻って』
 アーウェンが言うと、クロム以外がブラックボックスに入る。
 『…それじゃあ、クロムお願い』
 アーウェンは少し間を置きクロムに問いかける。クロムが後ろから脇の下に手を伸ばしお腹あたりで手を組む。
 『依頼がある場所まで行こう』
 クロムが言う。二日間かかるところが10秒以内に着く。
 クロムが影の中から出してくれる。その後皆を出し、作戦会議をする。
 今回の依頼はリザードマンだ。小川に生息していて、通りかかるものを兎に角襲うらしい。個体数を減らすか、集落があるならそこに帰ってもらうかすると言うもの。
 「20体か同じ数集落に帰ってもらうかだね。話せるかどうかが、問題になって来るな」
 アーウェンが言う。
 「爬虫類の仲間がいれば、問題ないのですが…いませんからね」
 バニラが言う。
 「爬虫類がいたとして喋れるの」
 アメリアが言う。
 「爬虫類がいなくても、蛇の尻尾を持っている子がいるじゃない」
 パドーが言うと、フーに視線が集まる。
 「この子蛇の尻尾と、話せるのかな。わかんない」
 フーはそう言い、魔力で隠伏している、尻尾をみる。
 「まぁ試すだけはタダだよ。応じなかったらその時はちょっと離れてまた話し合おう」
 アーウェンが言う。さらに続けて言う。
 「皆、本来の姿で会いに行こう。教団員が来るかもしれないからプロテクトは外さないでね」
 アーウェンが言うと皆元の姿に戻る。
 「これで楽になったわね」
 アメリアが言う。
 「アメリアは、どこを変えているの」
 アーリーが聞く。
 「関節、全部自然なようにしてるんだから、目も自然な感じにしてるしね」
 アメリアとアーリーの会話でほっこりしながらリザードマンの元へ暗い森の中を行く。
 
 
 
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