95 / 115
第3章 守るべきか、攻めるべきか
いい出会いに乾杯-22-
しおりを挟む
バニラはハルバートを大きく振りかぶったが、一発で木を切る。木は切り株の上で直立不動に立っている。バニラはまた、軽く振り木に食い込ませると軽く上げると木が飛び出していく。
(ん、からぶったのか…木…切れてないよ…な。な、なんだっていつのまに切れてた…え、え。持ち上げた、軽々って、どうなってんだ。持ち上げたと思ったら、木が飛んでった)
リザードマン達は今起きていることについていけず警戒が解ける。
クロムが、皆に見えない空中で丸太を銀杏切りにする。木は雨のようにバラバラに落ちてくるのでは無くほぼほぼ固まって落ちてくる。
(切られた木が落ちてくる。いつのまに切った…切ってあるよな。切って…あるよな)
フー、ルーは木を空中でピタッと止める。気を浮かせながら、歩く。
(なんなんだ、これっ。魔法にしてもおかしい、風魔法だったら、少しでも揺れる…全然微動だにしない。それに質量が体の体格、体重に対して多ければ多いほど、支えるのが難しくなる。なのにあんなに小ちゃいのに…)
リザードマンは釘いるように見ている。
木が垂直に飛んで高速移動している。
(こんどはなんだ、薪が飛んでる飛ばしている所は…あの少年か。なんて正確無比———)
薪の到着地点を見ると、アーリーが石を組み焚き火場を作り上げていた。アーウェンの飛ばした薪を撃ち落とし、焚き火の場所に入れる。
(な、なんなんだ手際がいいとかじゃないあんなに早いものを手で落とす。いくら私たちでもあんなに何回もやっていたら鱗が剥がれて血が滲む)
リザードマン達は体を震わす。
「もういいかな」
アメリアは長い棒を焚べられている、薪に向ける。アーリーが立ち上がり頷く。
(な、え、火なんで火)
棒から火が出てリザードマン達は慌てる。
火がつき少ししたら、消える。また焚き付けるのを繰り返していたら、つき始めた。白く網目状になったら山のように立てる。いわゆる合掌型だ。ティピーとも言う。ティピーテントから来ているのだろう。
火で暖まりつつ、また談笑する。
アーウェンは何でここに住んでる。食べ物はなにを食べてる。人が来たことないのかとそれとなく聞いた。
「ここには、食べものが豊富だから、魚、鹿、木の実何でもある」
「人は、見たことない。ここの川も見つかったことがない」
リザードマン達は各々喋り出す。
「そうか…僕ね。人間の依頼で来ているんだ———」
アーウェンが言うと、リザードマン達は一歩後ろ引く。
「まあまあ、それだったら不意打ちなり、男がいなくなった時に攻撃しているよ」
アーウェンが笑いながら言う。
「それより、本当に人間にはあってないんだよね。バレてないと依頼なんて出ないし、もしかしたら、村、集落の場所も、危ういじゃないかな。一回、村人に聞いたほうがいいよ。じゃないと大量に人間が村を襲うと思うし。新しい場所に移ったほうがいいような気がするよ」
アーウェンはもう一度確認した。
(ん、からぶったのか…木…切れてないよ…な。な、なんだっていつのまに切れてた…え、え。持ち上げた、軽々って、どうなってんだ。持ち上げたと思ったら、木が飛んでった)
リザードマン達は今起きていることについていけず警戒が解ける。
クロムが、皆に見えない空中で丸太を銀杏切りにする。木は雨のようにバラバラに落ちてくるのでは無くほぼほぼ固まって落ちてくる。
(切られた木が落ちてくる。いつのまに切った…切ってあるよな。切って…あるよな)
フー、ルーは木を空中でピタッと止める。気を浮かせながら、歩く。
(なんなんだ、これっ。魔法にしてもおかしい、風魔法だったら、少しでも揺れる…全然微動だにしない。それに質量が体の体格、体重に対して多ければ多いほど、支えるのが難しくなる。なのにあんなに小ちゃいのに…)
リザードマンは釘いるように見ている。
木が垂直に飛んで高速移動している。
(こんどはなんだ、薪が飛んでる飛ばしている所は…あの少年か。なんて正確無比———)
薪の到着地点を見ると、アーリーが石を組み焚き火場を作り上げていた。アーウェンの飛ばした薪を撃ち落とし、焚き火の場所に入れる。
(な、なんなんだ手際がいいとかじゃないあんなに早いものを手で落とす。いくら私たちでもあんなに何回もやっていたら鱗が剥がれて血が滲む)
リザードマン達は体を震わす。
「もういいかな」
アメリアは長い棒を焚べられている、薪に向ける。アーリーが立ち上がり頷く。
(な、え、火なんで火)
棒から火が出てリザードマン達は慌てる。
火がつき少ししたら、消える。また焚き付けるのを繰り返していたら、つき始めた。白く網目状になったら山のように立てる。いわゆる合掌型だ。ティピーとも言う。ティピーテントから来ているのだろう。
火で暖まりつつ、また談笑する。
アーウェンは何でここに住んでる。食べ物はなにを食べてる。人が来たことないのかとそれとなく聞いた。
「ここには、食べものが豊富だから、魚、鹿、木の実何でもある」
「人は、見たことない。ここの川も見つかったことがない」
リザードマン達は各々喋り出す。
「そうか…僕ね。人間の依頼で来ているんだ———」
アーウェンが言うと、リザードマン達は一歩後ろ引く。
「まあまあ、それだったら不意打ちなり、男がいなくなった時に攻撃しているよ」
アーウェンが笑いながら言う。
「それより、本当に人間にはあってないんだよね。バレてないと依頼なんて出ないし、もしかしたら、村、集落の場所も、危ういじゃないかな。一回、村人に聞いたほうがいいよ。じゃないと大量に人間が村を襲うと思うし。新しい場所に移ったほうがいいような気がするよ」
アーウェンはもう一度確認した。
0
あなたにおすすめの小説
『急所』を突いてドロップ率100%。魔物から奪ったSSRスキルと最強装備で、俺だけが規格外の冒険者になる
仙道
ファンタジー
気がつくと、俺は森の中に立っていた。目の前には実体化した女神がいて、ここがステータスやスキルの存在する異世界だと告げてくる。女神は俺に特典として【鑑定】と、魔物の『ドロップ急所』が見える眼を与えて消えた。 この世界では、魔物は倒した際に稀にアイテムやスキルを落とす。俺の眼には、魔物の体に赤い光の点が見えた。そこを攻撃して倒せば、【鑑定】で表示されたレアアイテムが確実に手に入るのだ。 俺は実験のために、森でオークに襲われているエルフの少女を見つける。オークのドロップリストには『剛力の腕輪(攻撃力+500)』があった。俺はエルフを助けるというよりも、その腕輪が欲しくてオークの急所を剣で貫く。 オークは光となって消え、俺の手には強力な腕輪が残った。 腰を抜かしていたエルフの少女、リーナは俺の圧倒的な一撃と、伝説級の装備を平然と手に入れる姿を見て、俺に同行を申し出る。 俺は効率よく強くなるために、彼女を前衛の盾役として採用した。 こうして、欲しいドロップ品を狙って魔物を狩り続ける、俺の異世界冒険が始まる。
チート魅了スキルで始まる、美少女たちとの異世界ハーレム生活
仙道
ファンタジー
ごく普通の会社員だった佐々木健太は、異世界へ転移してして、あらゆる女性を無条件に魅了するチート能力を手にする。
彼はこの能力で、女騎士セシリア、ギルド受付嬢リリア、幼女ルナ、踊り子エリスといった魅力的な女性たちと出会い、絆を深めていく。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
男女比1:15の貞操逆転世界で高校生活(婚活)
大寒波
恋愛
日本で生活していた前世の記憶を持つ主人公、七瀬達也が日本によく似た貞操逆転世界に転生し、高校生活を楽しみながら婚活を頑張るお話。
この世界の法律では、男性は二十歳までに5人と結婚をしなければならない。(高校卒業時点は3人)
そんな法律があるなら、もういっそのこと高校在学中に5人と結婚しよう!となるのが今作の主人公である達也だ!
この世界の経済は基本的に女性のみで回っており、男性に求められることといえば子種、遺伝子だ。
前世の影響かはわからないが、日本屈指のHENTAIである達也は運よく遺伝子も最高ランクになった。
顔もイケメン!遺伝子も優秀!貴重な男!…と、驕らずに自分と関わった女性には少しでも幸せな気持ちを分かち合えるように努力しようと決意する。
どうせなら、WIN-WINの関係でありたいよね!
そうして、別居婚が主流なこの世界では珍しいみんなと同居することを、いや。ハーレムを目標に個性豊かなヒロイン達と織り成す学園ラブコメディがいま始まる!
主人公の通う学校では、少し貞操逆転の要素薄いかもです。男女比に寄っています。
外はその限りではありません。
カクヨムでも投稿しております。
ギャルい女神と超絶チート同盟〜女神に贔屓されまくった結果、主人公クラスなチート持ち達の同盟リーダーとなってしまったんだが〜
平明神
ファンタジー
ユーゴ・タカトー。
それは、女神の「推し」になった男。
見た目ギャルな女神ユーラウリアの色仕掛けに負け、何度も異世界を救ってきた彼に新たに下った女神のお願いは、転生や転移した者達を探すこと。
彼が出会っていく者たちは、アニメやラノベの主人公を張れるほど強くて魅力的。だけど、みんなチート的な能力や武器を持つ濃いキャラで、なかなか一筋縄ではいかない者ばかり。
彼らと仲間になって同盟を組んだユーゴは、やがて彼らと共に様々な異世界を巻き込む大きな事件に関わっていく。
その過程で、彼はリーダーシップを発揮し、新たな力を開花させていくのだった!
女神から貰ったバラエティー豊かなチート能力とチートアイテムを駆使するユーゴは、どこへ行ってもみんなの度肝を抜きまくる!
さらに、彼にはもともと特殊な能力があるようで……?
英雄、聖女、魔王、人魚、侍、巫女、お嬢様、変身ヒーロー、巨大ロボット、歌姫、メイド、追放、ざまあ───
なんでもありの異世界アベンジャーズ!
女神の使徒と異世界チートな英雄たちとの絆が紡ぐ、運命の物語、ここに開幕!
※不定期更新。最低週1回は投稿出来るように頑張ります。
※感想やお気に入り登録をして頂けますと、作者のモチベーションがあがり、エタることなくもっと面白い話が作れます。
最初から最強ぼっちの俺は英雄になります
総長ヒューガ
ファンタジー
いつも通りに一人ぼっちでゲームをしていた、そして疲れて寝ていたら、人々の驚きの声が聞こえた、目を開けてみるとそこにはゲームの世界だった、これから待ち受ける敵にも勝たないといけない、予想外の敵にも勝たないといけないぼっちはゲーム内の英雄になれるのか!
異世界転生おじさんは最強とハーレムを極める
自ら
ファンタジー
定年を半年後に控えた凡庸なサラリーマン、佐藤健一(50歳)は、不慮の交通事故で人生を終える。目覚めた先で出会ったのは、自分の魂をトラックの前に落としたというミスをした女神リナリア。
その「お詫び」として、健一は剣と魔法の異世界へと30代後半の肉体で転生することになる。チート能力の選択を迫られ、彼はあらゆる経験から無限に成長できる**【無限成長(アンリミテッド・グロース)】**を選び取る。
異世界で早速遭遇したゴブリンを一撃で倒し、チート能力を実感した健一は、くたびれた人生を捨て、最強のセカンドライフを謳歌することを決意する。
定年間際のおじさんが、女神の気まぐれチートで異世界最強への道を歩み始める、転生ファンタジーの開幕。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる