ブラックボックス 〜禁じられし暗黒の一角〜

parip Nocturne

文字の大きさ
97 / 126
第3章 守るべきか、攻めるべきか

いい出会いに乾杯-24-

しおりを挟む
 シルシュは山を登り、壁のように切りたた場所を登り、斜めに歩いていく。
 すれ違うには肩がぶつかりそうな狭い道が出てくる。歩いて、踏み締めて道になっている感じだ。
 しばらく歩くと、平らな場所に出る。ちょっとしたスポーツが出来そうだ。
 アーリーに水の場所を探してもらっているなか、アーウェンはシルシュに話しかける。
 「険しい道のりだったけど、持ち帰るの大変じゃない」
 アーウェンが言うと、シルシュはこちらを向く。
 「ああ、村が見つかるのは、時間の問題かもしれない。だからこそ足腰がいいものはここに呼ぶ。上にも、丘がある。もし来れない者がいるなら、川を村の近くに置いて欲しい。もし作ってくれるなら案内する」
 シルシュが威厳ある姿勢で話す。
 アーウェンの提案した通りに進んでいるが、何か引っかかる。
 (上手くいきすぎてる)
 アーウェンは顎に手を添えてアーリーを見る。
 「どうした、人よ。考え事か」
 シルシュは問う。
 「いや、アーリーが水の場所を見つけられたかなって思って」
 アーウェンが答えるとシルシュは"そうか"と答える。
 「見つけたよ」
 アーリーが言った。アーウェンは木の棒を持って、駆けつける。
 アーリーが指定した場所に棒を突き刺す。アメリアが直径70センチのドリルを作り棒の所に突き刺す。ゆっくりゆっくり回して真ん中あたりまでドリルが入ったら上にアメリアが乗り、勢い良く下がって行く。すぐに甲高い音がする。その後はゴリゴリと砕くような音がする。
 「進めるとこまで進んで止まったら、10センチで掘り進めよう」
 アーウェンが井戸を、覗き込み言う。声が聞こえたのか、機械音が止まり、再びなり出す。
 機械の音が鳥の鳴き声のように甲高い擦れる音に変わる。するとピタッと音が止む。その後に高速回転した、嫌な音が聞こえてくる。思わず頬をさする。不思議がられ見られていても仕方ない。
 時間にして五分ぐらいで音が消えた。
 「穴開けた所にパイプを入れてくれるー」
 アーウェンは声をかける。
 「わかったー」
 リバーブが掛かったような声で返事が返ってくる。
 時折パチパチと音がする。ようせるだろうか。それなりに深かたのだろう。
 「終わったよー」
 アメリアの声が聞こえたので、アーウェンは飛び込む。
 下手では、アメリアがグロースティックみたいなライトを持ってパイプを見ている。
 アーウェンは着地してパイプをみる。2、3ミリ下のところに円盤状の物が溶接されて、落ちないようになっている。
 パイプを持ち上げ、また手ポンプをして水を汲み上げる。その間に念話で皆に伝える。
 『アメリアは壁に、コンクリートみたいに水が浸透しなくて崩れない物を塗ってくれる。アーリーは細かい目の布を作って欲しいんだ井戸にピッタリ合う物をね。クロムは、アーリーを連れて行って欲しいんだ。それで木が足りなかったら切って欲しい。後は…石が欲しいな、岩みたいなゴロゴロした物でもいいよ』
 アーウェンが頼むと一斉に"わかった"と返ってくる。
 アメリアはジェットパック(風)を使い壁に、シリコンを格子状に塗りそこにモルタルを引き詰める。
 パイプから水が出る頃には壁全面に塗られていた。最後に地面の水を掃除機と布を使い取り切ったらシリコンを引いて、パイプを置いたらモルタルを引く。パイプのところを形を整えたら完成だ。
 アメリアは先にジェットパックで井戸から出る、アーウェンは魔法陣の上で作業をしていた。そのまま地上に向かって飛び上がる。
 
 
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

男:女=1:10000の世界に来た記憶が無いけど生きる俺

マオセン
ファンタジー
突然公園で目覚めた青年「優心」は身辺状況の記憶をすべて忘れていた。分かるのは自分の名前と剣道の経験、常識くらいだった。 その公園を通りすがった「七瀬 椿」に話しかけてからこの物語は幕を開ける。 彼は何も記憶が無い状態で男女比が圧倒的な世界を生き抜けることができるのか。 そして....彼の身体は大丈夫なのか!?

ブラック国家を制裁する方法は、性癖全開のハーレムを作ることでした。

タカハシヨウ
ファンタジー
ヴァン・スナキアはたった一人で世界を圧倒できる強さを誇り、母国ウィルクトリアを守る使命を背負っていた。 しかし国民たちはヴァンの威を借りて他国から財産を搾取し、その金でろくに働かずに暮らしている害悪ばかり。さらにはその歪んだ体制を維持するためにヴァンの魔力を受け継ぐ後継を求め、ヴァンに一夫多妻制まで用意する始末。 ヴァンは国を叩き直すため、あえてヴァンとは子どもを作れない異種族とばかり八人と結婚した。もし後継が生まれなければウィルクトリアは世界中から報復を受けて滅亡するだろう。生き残りたければ心を入れ替えてまともな国になるしかない。 激しく抵抗する国民を圧倒的な力でギャフンと言わせながら、ヴァンは愛する妻たちと甘々イチャイチャ暮らしていく。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

チート魅了スキルで始まる、美少女たちとの異世界ハーレム生活

仙道
ファンタジー
リメイク先:「視線が合っただけで美少女が俺に溺れる。異世界で最強のハーレムを作って楽に暮らす」  ごく普通の会社員だった佐々木健太は、異世界へ転移してして、あらゆる女性を無条件に魅了するチート能力を手にする。  彼はこの能力で、女騎士セシリア、ギルド受付嬢リリア、幼女ルナ、踊り子エリスといった魅力的な女性たちと出会い、絆を深めていく。

高身長お姉さん達に囲まれてると思ったらここは貞操逆転世界でした。〜どうやら元の世界には帰れないので、今を謳歌しようと思います〜

水国 水
恋愛
ある日、阿宮 海(あみや かい)はバイト先から自転車で家へ帰っていた。 その時、快晴で雲一つ無い空が急変し、突如、周囲に濃い霧に包まれる。 危険を感じた阿宮は自転車を押して帰ることにした。そして徒歩で歩き、喉も乾いてきた時、運良く喫茶店の看板を発見する。 彼は霧が晴れるまでそこで休憩しようと思い、扉を開く。そこには女性の店員が一人居るだけだった。 初めは男装だと考えていた女性の店員、阿宮と会話していくうちに彼が男性だということに気がついた。そして同時に阿宮も世界の常識がおかしいことに気がつく。 そして話していくうちに貞操逆転世界へ転移してしまったことを知る。 警察へ連れて行かれ、戸籍がないことも発覚し、家もない状況。先が不安ではあるが、戻れないだろうと考え新たな世界で生きていくことを決意した。 これはひょんなことから貞操逆転世界に転移してしまった阿宮が高身長女子と関わり、関係を深めながら貞操逆転世界を謳歌する話。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

距離を置きたい女子たちを助けてしまった結果、正体バレして迫られる

歩く魚
恋愛
 かつて、命を懸けて誰かを助けた日があった。  だがその記憶は、頭を打った衝撃とともに、綺麗さっぱり失われていた。  それは気にしてない。俺は深入りする気はない。  人間は好きだ。けれど、近づきすぎると嫌いになる。  だがそんな俺に、思いもよらぬ刺客が現れる。  ――あの日、俺が助けたのは、できれば関わりたくなかった――距離を置きたい女子たちだったらしい。

男が英雄でなければならない世界 〜男女比1:20の世界に来たけど簡単にはちやほやしてくれません〜

タナん
ファンタジー
 オタク気質な15歳の少年、原田湊は突然異世界に足を踏み入れる。  その世界は魔法があり、強大な獣が跋扈する男女比が1:20の男が少ないファンタジー世界。  モテない自分にもハーレムが作れると喜ぶ湊だが、弱肉強食のこの世界において、力で女に勝る男は大事にされる側などではなく、女を守り闘うものであった。  温室育ちの普通の日本人である湊がいきなり戦えるはずもなく、この世界の女に失望される。 それでも戦わなければならない。  それがこの世界における男だからだ。  湊は自らの考えの甘さに何度も傷つきながらも成長していく。  そしていつか湊は責任とは何かを知り、多くの命を背負う事になっていくのだった。 挿絵:夢路ぽに様 https://www.pixiv.net/users/14840570 ※注 「」「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています。

処理中です...